リボン

リボン

748円 (税込)

3pt

小さな命が、寄り添ってくれた――少女と祖母は家のそばで小鳥の卵を見つけ、大切に温めて孵す。生まれたのは一羽のオカメインコだった。リボンと名づけ、かわいがって育てるが、ある日逃がしてしまう。リボンは、鳥の保護施設で働く青年、余命を宣告された老画家など、様々な人々と出会う。人々は、このオレンジ色の頬をした小鳥に心を寄せることで、生きる力を取り戻していく。

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リボン のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月22日

    素敵婦人の描写で、先生の右に出るものはいない。
    今回のすみれちゃんもまた、バーバラ婦人、マドンナに匹敵する大地の母のよう。
    小川糸ワールドは誰もが羨むような世界観がいつもある。読者にどう想像させるべきか、表現の引き出しの多さが半端ないからだと思う。
    太陽を煮詰めたり、「小学生の切なくてあたたかいきも...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月14日

    とても清らかな登場人物たちと物語ですが、どこか切なさが散りばめられています。
    過去の痛みとどうにか折り合いをつけて、必死に生きてきた彼女たちだからこその、芯の強さや凛とした佇まいが、この物語の美しさを形作っているように思えました。
    登場人物たちの生き方を通して、自分の人生すらも肯定できるような、強さ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月23日

    オカメインコのリボンが出会う人々のストーリー。リボンを卵から育てたすみれちゃん、画家の美歩子さん、出てくるおばあちゃんがみんな上品で穏やかなのは、悲しい体験を心の内側にぎゅっと包んでいるからなのかな。周りの人も辛さを抱えていながら優しく穏やか。
    可愛くて優しい描写が多いけど、個々の辛さや歴史的に起こ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年06月04日

    生きとし生けるものにはすべて寿命があります。身近な動物では、犬や猫はおよそ14年くらいが寿命のようです。では、犬や猫以外で私たちがよく目にする動物というと何が思い浮かぶでしょうか。恐らく鳥ではないかと思います。大空を自由に羽ばたく鳥。ある意味、自由の象徴にも見える彼ら。そんな彼らの寿命は思った以上に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年06月04日

    すみれちゃんとひばりさん。
    祖母と孫の関係でありながら2人は親友。


    触れれば壊れそうなはかない卵を
    2人で大事に大事に育て、
    オカメインコのリボンは生まれた。


    その後、リボンは
    たくさんの人たちの元に辿りついて
    【会話】をしながら
    優しさと、ささやかだけど深く幸せな時間を
    みんなに残してゆく...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年12月12日

    すみれちゃんとひばりさんがかえしたリボンが色んな人のもとに渡っては飛び立っていく短編集。おまんじゅうのようなほっぺ、滑り台カーブなど柔らかくてありありと情景が伝わってくる表現に心が和んだ。最後のベルリンの話のところは歴史の教科書に載っているだけだったことが急に身近に感じられた。もし自分が大切な人と離...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月05日

    「すみれとひばりは永遠の仲間です。必ずや生涯、よき友でいられるでしょう。」この言葉がそうであったという確信が最後にできたことが、よかった。

    リボンが次々に出会う人の中で、大切な存在になっていく様子や、リボンのいる場所で人とのつながりができたり、年月の流れとともにさまざまな物語が味わえた。

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    Posted by ブクログ 2022年11月23日

    飼ったことはないけど、小鳥ってこんなに可愛いんだと思わせてくれた。生まれたての様子とか、一緒に遊ぶところも。撫でて欲しいの?可愛すぎるー。
    というだけではなく、最後に明かされるラブストーリーが切なくて、心が震えます。ペット欲も恋愛欲も満たしてくれました。

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    Posted by ブクログ 2022年07月24日

    逃げたインコの先々でのエピソードが心暖まる。こんな風に自分から巣立ったものが幸せを運んでいてくれたらいいなあ。

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    Posted by ブクログ 2022年06月07日

    オカメインコに関わる人々の心温まるストーリー

    祖母と孫の話が中心ですが、色んな境遇の人たちの小話が挟まれて、ん?となることも。

    読み返すとこことここが繋がってというのがわかって良かった。

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