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おいしくて、いとおしい。 同棲していた恋人にすべてを持ち去られ、恋と同時にあまりに多くのものを失った衝撃から、倫子はさらに声をも失う。 山あいのふるさとに戻った倫子は、小さな食堂を始める。 それは、一日一組のお客様だけをもてなす、決まったメニューのない食堂だった。 巻末に番外編を収録。
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Posted by ブクログ
食材に対して命をくれたという考え方が凄く良かった 鶏や牛なども生きたいけど人間の食料の為に命を落としているから、その命を無駄にしない為にも大切に残さず食べようと思えた。 倫子の本当の名前の由来を聞いて、いいお母さんだなと思ったし倫子の思い込みで、おかんのことを忌み嫌っていて、おかんが亡くなってから...続きを読む仲良くすればよかったと後悔していたので親はいつ亡くなるか分からないからコミュニケーションをしっかり取って思い込みで判断するのは辞めようと思えた。 最後のハルミくんとサクラちゃんのエピソードもとても素敵でホッコリした。 ハルミくんの気遣いと言葉遣いにキュンとしたし、見習おうと思えた。 おかんの希望でエルメスを食べてしまうシーンが悲しかった。でも生き物の食材に感謝して食べようと思えた。鳩を食べるシーンがあって鳩って食べれるんだってなった笑
糸さんの本はご飯の話が多い。そして美味しそう。しかも温かくて優しい気持ちになる。 お母さんが破天荒すぎる。母の相手が嫌なキャラすぎたがご飯で静かに涙して気持ちを置いていくシーンは良かった。熊さんとくっつくかなと思ったがそうではなかった。フクロウ、そうきたかぁ。手紙がユーモアもあるしほろりとくる。 お...続きを読むっぱい山の頂上付近はレースのブラジャーをつけたようにうっすらと白くなっていた。とか表現が可愛かったりするところがまた良い。
小川糸さんの本は心が少し弱っている時に読むと言葉一つ一つが暖かくて優しい涙が出てくる。気がつけばボロボロ泣けてふと優しくなれる魔法をかけられた気分になります。 主人公の倫子はインド人の恋人がぬか床以外の全ての荷物と一緒に姿を消してしまってショックで声が出なくなってしまう。というところから物語は始ま...続きを読むって、いろんな人と出会い。苦手だった人の素敵な一面を知ったり、おかんとの仲も少しずつ縮まったり、命の大切さをより一層実感して感謝したり、失ったものを一つずつ拾い集めていくような、大切なことに気付いていくような、素敵なお話でした。 倫子でいう「料理」のような自分の軸や強みを何か一つでも持っておくべきだなと改めて思いました。その軸が何かあった時に自分に手を差し伸べて助けてくれる時がくるのかなと。それを探すのもまた人生である。みたいな事なのかな。 おいしそうなお料理が沢山でてきて、読後はいつもよりちょっとだけ手の凝ったお料理を作ってしまいました(笑)
小川糸さん2冊目。小川さんは本当に起承転結がしっかりしていて飽きずに読める。途中頓挫しかけても、また戻ってくる。なんだかジワジワはまる系である。料理(食)を通して人と自分と分かち合いながら生きていくの人間らしくていいです。珍しい食材や調理法が面白かったり、お客さんの人間模様も色々あって良かった。
中学生の頃に読んだけどこの小川糸ブームの渦中、読むしかないと思い再読。最初の数ページで引き込まれる。ごはんも美味しそうだしほろりと泣ける。読んだあとは温かい気持ちになれる。りんごちゃんの性格が大好き。
豚肉を食べるたびにこの物語を思い出すかもしれません。生命に感謝ですね。この著者の書く下ネタはかわいいです。
むかーし映画で観た記憶があり、原作読んでなかったなーってうっかりしていた食堂かたつむり。 食べ物が人を幸せにする話が好きでとても良かった。 最後、一緒に暮らしてきたエルメスを手にかけて余すことなく料理に仕上げる場面。 心が痛かった、、、。 命をいただくことを痛感したし、こんなに度胸のある倫子はた...続きを読むくましくて本物の料理人だし人一倍優しい子だし。 食物として供養すること。 命を無駄にしない。 命をいただくことをありがたく尊く思い、美味しく食べて自分の明日に繋げていけるように。
糸さんの、解釈を読者に任せるような余韻のある文章 料理には詳しくないので、想像がついてこない部分もあったけど、読み進めるうちに気付いたらあたたかい気持ちで覆われている お茶漬けを作ったシーンからが、特に作者の、そして主人公の熱がこもっていく印象
今年2冊目の読書は、小川糸さんの『食堂かたつむり』。同棲相手にすべてを奪われ、ショックから声を失った倫子。一文無しで帰郷した彼女を待っていたのは、長年確執のあった「おかん」だった。 「自分には料理しかない」と気づいた倫子は、実家の敷地で小さな食堂を始めることに――。 本作はいわゆる「料理小説」の枠...続きを読むに留まらない。倫子が心を込めて作る料理をベースに、母娘の確執と和解、そして主人公の心の再生が丁寧に描かれていく。 母との関係にはハラハラさせられるが、村の人々の温かさが物語を優しく包み込んでおり、終始心地よく読み進められる。そして終盤、予想もしなかった衝撃の展開が訪れ、思わず涙があふれてしまった。この感情の揺さぶり方は、さすが人気作家の手腕だ。 以前観たドラマ『ツバキ文具店』とも通じるエッセンスを感じ、「バリエーション違いの姉妹作」のようにも思える。心に深く残る一冊だった。
イライラしたり悲しい気持ちで作ったりしたお料理は、必ず味や盛りつけに現れますからね。食事を作る時は、必ずいいことを想像して、明るく穏やかな気持ちで台所に立つのですよ。 本当に大切なことは、自分の胸の中に、ぎゅっと、鍵をかけてきっちりとしまっておこう。誰にも盗まれないように、空気に触れて、色褪せてし...続きを読むまわないように。風雨にさらされ、形が壊れてしまわないように。
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