あらすじ
おいしくて、いとおしい。 同棲していた恋人にすべてを持ち去られ、恋と同時にあまりに多くのものを失った衝撃から、倫子はさらに声をも失う。 山あいのふるさとに戻った倫子は、小さな食堂を始める。 それは、一日一組のお客様だけをもてなす、決まったメニューのない食堂だった。 巻末に番外編を収録。
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糸さんの本はご飯の話が多い。そして美味しそう。しかも温かくて優しい気持ちになる。
お母さんが破天荒すぎる。母の相手が嫌なキャラすぎたがご飯で静かに涙して気持ちを置いていくシーンは良かった。熊さんとくっつくかなと思ったがそうではなかった。フクロウ、そうきたかぁ。手紙がユーモアもあるしほろりとくる。
おっぱい山の頂上付近はレースのブラジャーをつけたようにうっすらと白くなっていた。とか表現が可愛かったりするところがまた良い。
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ひとりの女性が、料理を通して周りの人を幸せにし、夢に向かってひたむきに努力する姿に読んでいるこちらが励まされた。倫子さんは魅力的だ。
エルメスの解体シーンにすごくドキドキしてしまったけれど、これが命を頂くということだよね。普段、何も気にせずに食事をしていたけど、命を貰うことって本来はこれほど重いことなのだよね。
きっと、昔だったらこの小説はハマらなかった。
自分が料理をする立場になったからこそ、この小説の良さがわかるようになった気がする。
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小川糸さんの本は心が少し弱っている時に読むと言葉一つ一つが暖かくて優しい涙が出てくる。気がつけばボロボロ泣けてふと優しくなれる魔法をかけられた気分になります。
主人公の倫子はインド人の恋人がぬか床以外の全ての荷物と一緒に姿を消してしまってショックで声が出なくなってしまう。というところから物語は始まって、いろんな人と出会い。苦手だった人の素敵な一面を知ったり、おかんとの仲も少しずつ縮まったり、命の大切さをより一層実感して感謝したり、失ったものを一つずつ拾い集めていくような、大切なことに気付いていくような、素敵なお話でした。
倫子でいう「料理」のような自分の軸や強みを何か一つでも持っておくべきだなと改めて思いました。その軸が何かあった時に自分に手を差し伸べて助けてくれる時がくるのかなと。それを探すのもまた人生である。みたいな事なのかな。
おいしそうなお料理が沢山でてきて、読後はいつもよりちょっとだけ手の凝ったお料理を作ってしまいました(笑)
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小川糸さん2冊目。小川さんは本当に起承転結がしっかりしていて飽きずに読める。途中頓挫しかけても、また戻ってくる。なんだかジワジワはまる系である。料理(食)を通して人と自分と分かち合いながら生きていくの人間らしくていいです。珍しい食材や調理法が面白かったり、お客さんの人間模様も色々あって良かった。
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中学生の頃に読んだけどこの小川糸ブームの渦中、読むしかないと思い再読。最初の数ページで引き込まれる。ごはんも美味しそうだしほろりと泣ける。読んだあとは温かい気持ちになれる。りんごちゃんの性格が大好き。
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小川糸さん初めて読んだ。表紙からゆっくりと進んでいく話かと思ったら全然ジェットコースターだった。インド人彼氏に家財道具から箪笥貯金まで全て持ち逃げられるところからスタート。そこから食堂を開店するまでや食堂オープンからの料理への知識の豊富さがすごすぎる。食べ物に例えられる情景とか心情とかも様々であっという間に読み終わった小説だった。
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最初から衝撃的な始まりで、
そんな事あるの!?とは思ったが、あるのかもしれない。
その後のラッキーな展開が、ラッキー過ぎて
またそこでも、いやいやそんなに運がいいことある?と思ったが
話の続きに料理の描写がある事で引き込まれてしまった。
隔世遺伝、というのも何となくわかるような気もするし
最後にはやはり読んで楽しかったと思える小説だった。
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糸さんの、解釈を読者に任せるような余韻のある文章
料理には詳しくないので、想像がついてこない部分もあったけど、読み進めるうちに気付いたらあたたかい気持ちで覆われている
お茶漬けを作ったシーンからが、特に作者の、そして主人公の熱がこもっていく印象
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ていねいに描写されており、イメージが湧いてきます。
少しのすれ違いなどからなかなか関係が良くならないことがありますが、最後はよい形にひとまずなるお話でした。
インド人はどこへ??
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今年2冊目の読書は、小川糸さんの『食堂かたつむり』。同棲相手にすべてを奪われ、ショックから声を失った倫子。一文無しで帰郷した彼女を待っていたのは、長年確執のあった「おかん」だった。
「自分には料理しかない」と気づいた倫子は、実家の敷地で小さな食堂を始めることに――。
本作はいわゆる「料理小説」の枠に留まらない。倫子が心を込めて作る料理をベースに、母娘の確執と和解、そして主人公の心の再生が丁寧に描かれていく。
母との関係にはハラハラさせられるが、村の人々の温かさが物語を優しく包み込んでおり、終始心地よく読み進められる。そして終盤、予想もしなかった衝撃の展開が訪れ、思わず涙があふれてしまった。この感情の揺さぶり方は、さすが人気作家の手腕だ。
以前観たドラマ『ツバキ文具店』とも通じるエッセンスを感じ、「バリエーション違いの姉妹作」のようにも思える。心に深く残る一冊だった。
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イライラしたり悲しい気持ちで作ったりしたお料理は、必ず味や盛りつけに現れますからね。食事を作る時は、必ずいいことを想像して、明るく穏やかな気持ちで台所に立つのですよ。
本当に大切なことは、自分の胸の中に、ぎゅっと、鍵をかけてきっちりとしまっておこう。誰にも盗まれないように、空気に触れて、色褪せてしまわないように。風雨にさらされ、形が壊れてしまわないように。
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タイトルだけ見てずっと気になっていた本。
なんとなく料理に関連する話なんだろうなという簡単な予想を片手に、読み始めました。
読後には心の中が橙色の優しい灯りがほわっと灯ったように暖かくなりました。そして改めて周りの人に気持ちをきちんと伝えながら後悔のないように生きていきたいと感じさせてくれる内容でした。
料理を作る描写も丁寧で、この物語の中に出てくる料理全部食べてみたい。。食堂かたつむりに行って静かでゆっくりとした時間を過ごしてみたくなりました。
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なんだか生々しさのある表現が多かった。
小川糸さんの本は読んでてちょっと怖くなる時がある。
ホラーとかじゃなくて、ふわふわとした世界の中にある得体の知れなさ?のような。
独特な雰囲気を持つ作品だなと思った。
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『ライオンのおやつ』が小川糸さん初読み作品でした。その頃を思い出した『食堂かたつむり』
■勝手に予告編
目が覚めると、昨日までの日常は綺麗に消え去っていた。恋人との想い出が詰まったマンションの一室は、今日で誰の部屋でもなくなる。
私の中の哀しさや空しさが、私の声をいつの間にか奪っていき、私は唯一残された大事な物を抱えて、みじめに実家へ帰ることとした。
失ったもの、残されたもの、様々なものが私の体を巡り、そして私は今日も『食堂かたつむり』の厨房に立つ。
■読後の感想
冒頭に書いた通り、小川糸さんの作品を読むのは2作目となりますが、『ライオンのおやつ』と似ていて、食べ物と命をテーマに優しくも力強いメッセージが込められていました。
作中のエルメスが可愛くて、後半の展開に何度か「いや、(そんな展開は)ないだろう」と思っていたら、まさかの結果にやや放心(泣)
『ライオンのおやつ』の読後の感想に私は、「また数年後に読み返したくなる」と表現しましたが、小川糸さんの代表作である本作もまた、数年先も読まれ続ける一冊ですね♪
Posted by ブクログ
同棲していたインド人の恋人に逃げられた倫子は一文無しになり、15歳の時以来に母の元に帰る。声が出なくなった倫子は母に借金して、食堂「かたつむり」をオープンさせる…サクッと1日もかからず読み終える。エルメスのリアルな解体の様子がかなりエグい。全体的にはのどかなお話だけど「死」を描くのは小川糸さんあるあるなのかも?
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初、小川糸さん
いいなぁ、こんなふうに料理を作ったことがない、私にとって料理は“義務”に近いです
毎日こんな気持ちで料理できたらシアワセだろうなぁ
食材や工程の描写がとてもよい、あたたかくて心地よくて気持ちが晴れてゆく
そして出て来る人が結局みんないい人なのも癒される
もし食堂かたつむりに行くことができるなら、ビールに合う一皿、ワインに合う一皿、そして日本酒でも一皿、最後にエスプレッソで小さなスイーツをいただけたら最高です!
また別な作品で美味しそうな料理に出会いたいと思う、初・小川糸でした
自然
都会と田舎。
生きることと死ぬこと。
憎悪と愛情。
飾ること。
魅せること。
心を込めること。
どれもコロナ禍で失われつつあるもの。
それらがどれだけ心の糧になっていたか,私たちはこれから痛感していくのであろう。
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柴咲コウ主演で映画化もされた作品。
見たことも聞いたこともない料理が次々と登場するが、どれもただ美味しそうなだけではない。地産地消や大地の恵みを、その人の人生や想いごと血肉へと変えていくような、特別な一皿だった。
喪服を脱いだお妾さん。シニョリータに会えた熊さん。施設へ入る前の誕生日会で振る舞われた“大人のお子様ランチ”――。料理はお腹を満たすだけではなく、その人がもう一度前を向き、生きる力を取り戻すための「希望」として描かれていた。
物語自体は淡々と進むため、好みは分かれるかもしれない。それでも、言葉を失った(たとえ一時的だったとしても)りんごちゃんを、柴咲コウが映画でどう表現したのかはとても気になった。
母との確執、そして最後の手紙には思わず涙がこぼれた。エルメスのくだりは受け入れにくいと感じる人もいるだろう。しかし、それさえも命をいただくということへの感謝につながる描写なのだと思う。
この作品を読んで改めて感じたのは、食事とは単なる栄養補給ではなく、あらゆる命をいただき、自分の命へとつないでいく尊い営みだということ。
最近は「泣いた=名作」と短絡的に結びつけてしまいがちだけれど、作品の価値は涙の量では測れない。この物語は、静かに心へ染み込み、読後にじんわりと温もりを残してくれる一冊だった。
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すごくスラスラ読めて興味深い内容であった。
だが、飼い豚のエルメスが殺されるシーンが私にはしんどかった…そして母の死もしんどく感じれてしまった。
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生きることと食べることが深く結びついた物語でした。色んな食べ物が出てくるんですがなかなか想像できない難しい料理で想像しにくかったですが心あたたまる感動の物語でした。
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恋人との別れをきっかけに声を失った倫子が、ふるさとに戻り小さな食堂を開くという始まりはとても魅力的だった。出てくる料理もどれも美味しそうで、食材や調理法ひとつひとつにこだわりが感じられ、「誰かのために心を込めて料理を作ること」の温かさが強く印象に残った。
物語の途中からは想像とは違う展開になっていき、そこはやや置いていかれる感覚もあった。
エルメスを自らの手で調理し、人に振る舞う場面は読んでいて辛さもあったが、「命をいただく」ということの重みやありがたさを改めて考えさせられた。
最後の母からの手紙の場面では思わず涙。母も娘も、素直になれないまますれ違ってしまった。それでも最後に残された手紙によって、倫子が救われたように感じられ、読後感としては温かさの残る結末だった。
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母親と不仲であった主人公の蟠りが溶けていき、最後にはまた料理を通して誰かを喜ばせたいという生きる希望を見つけられて良かったと思った。
エルメスが死ぬシーンはなんとも心苦しかったので、この評価
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何が起きても生きていける。
周りを見渡すのが怖い時でも目の前だけを見れば、明日だけを信じて動けばいい。と思えた。
手に職が無いと。とかそういう事じゃなく、頼れる人って大切にしたい。
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鳩のローストのシーンが印象的だった。
命をいただくことの重みを感じた気がする。
エルメスの話も記憶に残ってる。
やさしい雰囲気だけど、少し考えさせられる部分もあった。
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4月になり、毎日が慌ただしく、読書をしていても、いまいち集中できず数ページ読むのに何日もかかっていた。
話題になっていたけど読んだことのない本を読んでみようと手に取ったのが『食堂かたつむり』だった。これまで読めなかったのが嘘のように、すらすら言葉が入ってきてあっという間に読めた。
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小川さんの作品は初めてだったが、自然豊かな温かい世界と食材や料理の繊細な描写が素敵だった。
主人公が料理を通して人に思いを伝えたり、関係性を築いたりしていく展開が良かった。特に、後半のお母さんとの関係についてはめちゃくちゃ感動した。今までちゃんと向き合って話せなかった親子が食事や食材、そして手紙によってつながり、お互いの愛を実感することができたのかなと思った。
「本当は人は好きな人のそばにいられて、その人とささやかでも愛のこもった美味しい食べ物が食べられれば幸せなのかもしれない。その二つさえあれば、醜い争いもイジメも戦争も、起こらないかもしれない。」
この言葉はその通りだよなと思った。1番大切なことは、食べることや人とのつながりを通して生を実感するということで、本当はそれだけで人間は十分なんだと思う。
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「食」を通じて人のあたたかさを感じる1冊
自分も食堂かたつむりに行ってみたい!
読み進めるうちに母と娘のお互いを思いやる気持ちが伝わってきてそこにもグッときた
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読み易かったー。なんかずっと寒かった。雪が多かったっけな。すこーしだけうるうる泣いてしまいましたが、良かったです。お母さんルリコと倫子のところよかったなあ
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ごはんの美味しそうな描写がたくさんあって、人と人との優しい繋がりを描く物語を想像しながら読み始めたら、実際には母と娘の仲直りを軸にしたお話だった。
序盤は少し独特の空気感があって、現実とは少し距離のある世界観に感じられて、なかなか物語に入り込めない部分もあった。
でも、あることをきっかけに、初めて母の過去を知って、自分の認識してた母と実際の母がだいぶ違ってることがわかる。
限られた時間の中で、自分にできる最大限の親孝行をして、空っぽになってしまったときにわかる母の真意。
人ってわからないな、と。
関係性とか、知っている期間とか、そういうの関係なくて、ちゃんと知ろうとしなくちゃわからないんだと思った。
ふわふわとしたファンタジーのような表現の中に、ときおり現実の重みや生々しさを感じさせる描写が差し込まれていて、不思議なバランスの文章世界だった。
番外編の短編は、より柔らかく幻想的な雰囲気が前面に出た、可愛らしく心が和むお話だった。
うーーん
前半は楽しく読んでいたのですが、後半は急に話が進みすぎていまいちついていけない感じがしました。
前半の感じで物語が進んでいけばすごく好きな本なのにと思いました。
嫌いではないのですが、なんだかモヤモヤする本でした。