【感想・ネタバレ】リボンのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

素敵婦人の描写で、先生の右に出るものはいない。
今回のすみれちゃんもまた、バーバラ婦人、マドンナに匹敵する大地の母のよう。
小川糸ワールドは誰もが羨むような世界観がいつもある。読者にどう想像させるべきか、表現の引き出しの多さが半端ないからだと思う。
太陽を煮詰めたり、「小学生の切なくてあたたかいきもち」は「海でおしっこをしたような」という言い方をする。
死生観もかなり色濃く、物語の行方が急に怪しくなるのも面白い。
オカメインコがあちこち行ってた下りにベルリンの話があり、締まった気持ちで読めた。

今回もまた素晴らしい作品でした。先生ありがとう…

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2024年01月22日

Posted by ブクログ

とても清らかな登場人物たちと物語ですが、どこか切なさが散りばめられています。
過去の痛みとどうにか折り合いをつけて、必死に生きてきた彼女たちだからこその、芯の強さや凛とした佇まいが、この物語の美しさを形作っているように思えました。
登場人物たちの生き方を通して、自分の人生すらも肯定できるような、強さと優しさがあるお話です。

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2023年05月14日

Posted by ブクログ

オカメインコのリボンが出会う人々のストーリー。リボンを卵から育てたすみれちゃん、画家の美歩子さん、出てくるおばあちゃんがみんな上品で穏やかなのは、悲しい体験を心の内側にぎゅっと包んでいるからなのかな。周りの人も辛さを抱えていながら優しく穏やか。
可愛くて優しい描写が多いけど、個々の辛さや歴史的に起こされた悲劇も見えてきて切ないです。
心にしっくりと残る大切な一冊に出会えました。

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2023年03月23日

Posted by ブクログ

生きとし生けるものにはすべて寿命があります。身近な動物では、犬や猫はおよそ14年くらいが寿命のようです。では、犬や猫以外で私たちがよく目にする動物というと何が思い浮かぶでしょうか。恐らく鳥ではないかと思います。大空を自由に羽ばたく鳥。ある意味、自由の象徴にも見える彼ら。そんな彼らの寿命は思った以上に長く、長寿の象徴とも言える鶴で40年、白鳥に至っては70年も生きるそうです。では、ペットとしての鳥はどうでしょうか。この作品にも登場するオカメインコだと20年くらい生きる場合も珍しくないとのこと。思った以上に長寿な世界。そして犬や猫に次いで我々の身近な存在である彼らは、その一生の中で我々が思う以上に、いろんな人々の生き様をいろんな角度から見てきているのかもしれません。大空を自由に飛び回れる彼らだから、目にする世界も幅広いはず。自由に羽ばたいた先に見えるもの。一方で、そんな彼らを見上げる人間の様々な人生。この作品は世の中に生きる普通の人たちのいろんな人生に順番に焦点を当てていく物語です。

『大の愛鳥家である』というすみれちゃんと『私』は『私たちは無二の親友だ』という仲。でも『同級生の子たちは、年が離れているのに親友だなんておかしいと口をとがらす』という『私』は『すみれちゃんを「おばあさん」だと感じたことはない』と実はおばあちゃんと孫の関係である二人。『中里ひばり、という名前を私にプレゼントしてくれたのも、すみれちゃん』という『私』はある日、すみれちゃんの部屋に呼ばれます。『絶対に、秘密でございますよ』と『すみれちゃんは再び部屋のふすまをぴったり閉め、私をじっと』見ます。そして『帽子のつばに手を伸ばします。帽子を取ると、頭の上にこんもりと束ねられたお団子頭が出現した』のを見たひばりに『ご覧になって』とお団子の中を見るよう促します。そこには『薄桃色をしたパタパタがのっかっていた』。そしてパタパタを持ち上げたその下に『何度まばたきしてみても、どこからどう見ても、卵だ』という展開。『親鳥さんが、ほうらんを止めてしまったみたいなのです』というすみれちゃん。『こうして、私とすみれちゃんとの、卵を温める日々が始まった』。そして『私の心からは、片時も卵のことが離れなくなった。寝ても覚めても、卵のことばかり考えてしまう』という日々。かつてシャンソン歌手だったというすみれちゃん。かつて自身が歌ったレコードをかけ『胎教をね、してあげようと思ったのです』。でも『すみれちゃんの今の声で歌ってあげなよ』と言うひばりに再び歌を口にするすみれちゃん。そして、ある日『鳴き声のようなものが響いてくる。ツェッ、ツェッ、という、舌打ちをするみたいな音だ』とついに『割れ目はどんどん大きく広がって、その間から、中で動く雛の様子がかすかにみえる。「がんばれ。がんばれ。」私は、必死にエールを送り続けた』。そして…。

この作品は一編の長編ではありますが、生まれたオカメインコが、中里家を早々に逃げ出した後、8人(8家庭)の元を順々に巡って物語は進んでいきます。それらは関係のある人同士である場合と、全く無関係な場合がありますが、いずれであっても8人(8家庭)それぞれの人生がそこにはありました。そして、作品は、インコ視点といった特異な描き方はしておらず、移った先の人物視点に順に切り替わり、インコは演出道具のひとつとして、あくまでそれら登場人物の人生の苦悩が描かれていきます。そういった構成もあって、オカメインコを共通素材として紡いだ連作短編集のような印象も受けました。また、様々な立場、境遇にある人の人生が短くもしっかりと描かれていることで、どの場面を読んでもそれぞれにとても奥深いものを感じさせてくれます。そして、インコがまた違う人の元に移っていくことで、全く違う物語を読んでいる印象さえ受けます。小川さんは『一羽の鳥がいろんな人を結びつけていくお話が書きたかった』と語られているまさしくそのままに、インコがいろんな形でそれぞれの人物の人生に影響を与えていきました。そしてこのことを象徴する面白い表現が出てきました。玉ねぎの絵に関する説明の中の一節なのですが、『その絵には凛とした強さと上品さが、通奏低音のように流れていた』という箇所。『通奏低音』。バロック音楽で作品を通して奏でられるチェンバロによる伴奏部のことです。通奏低音は決してその音楽の主役にはなりえません。でも、その伴奏が共通して奏でられているからこそ生まれる作品の統一した雰囲気感が生まれます。また、その伴奏があってこそ生まれる響きもあります。作品を通して登場するインコはまさしくこの役割を演じているようにも感じました。

しかし、この作品はさらに大きなインパクトを読者に与える展開を後半に隠し持っています。後半四分の一にわたるお話。この「リボン」という書名、表紙、そして私がここまで書いてきたことなどでは全く予想だにできないストーリーがそこにはありました。正直な感想として、前半の展開からは、『ありえない』内容、『ありえない』舞台、そして『ありえない』沈鬱なストーリーが突如として現れます。こんな別次元にカッ飛ぶような展開の作品は今まで見たことがありません。さらに、私、この舞台となった場所(ネタバレになるのではっきり書けませんが、ドイツのベルナウ通り関する悲しい歴史的事象、とだけ書いておきます)に、赴いた事があるので、その時感じた思いも混ぜ合わさって、まさに胸にドスン!と響いてきました。そして、ここで、小川さん凄いや!と思ったのは、その異物感のある後半四分の一の展開の結末へ向けて、前半のインコ誕生までの微笑ましい部分に実は山のように散りばめられていた伏線があり、それを最後の最後で怒涛のように回収して、美しく作品を締めてくれたところです。そして、後半四分の一に描かれる異常なレベルの重い内容を、読者は十字架のように背負わされるのかと一時不安にもなりましたが、そこに描かれたのは、美しく、爽やかで、そして前向きな結末。まさに豪雨の後に雲間から差してきた眩ゆい光を感じた読後感でした。

読む前からは全く読後感が予想できなかったこの作品。単にインコの絵だ、としか思わなかった表紙の黄色いオカメインコのイラストが、読後、全く違う見え方をするこの作品。小川さんの作品では、例えば「ツバキ文具店」では、お店を訪れ代書の依頼をしていく人々を代書という点で繋いで一本の作品が生まれていますが、この作品は、それがオカメインコであると考えると、両者を比較する上でわかりやすいと思います。そして、この作品は「ツバキ」に比べて作品が背負っているものがあまりに大きくて重いものであるという点が異なります。可愛いインコのイラストの先にこんなに奥深い世界が広がっているとはまさか思いませんでした。

『切なくてあったかいものが広がってきた』読後感、小川さんの素晴らしい傑作だと思いました。ありがとうございました。

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2020年06月04日

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すみれちゃんとひばりさん。
祖母と孫の関係でありながら2人は親友。


触れれば壊れそうなはかない卵を
2人で大事に大事に育て、
オカメインコのリボンは生まれた。


その後、リボンは
たくさんの人たちの元に辿りついて
【会話】をしながら
優しさと、ささやかだけど深く幸せな時間を
みんなに残してゆく


映画やエッセイは目にしていたけど
本としては初めての、小川糸。
ずーっと気にはなっていた。
どんな話を、どんな風にしめるんだろ
どんな気持ちを、どんな風に言葉にするんだろ
って。



心が平穏に向かうさまを【おなら】で
表現している箇所があるんだけど、
おなら て。笑

もう、最高だった。


登場人物の心や、そこにある状況とか
あらゆることの表現が、すばらしかった。


オカメインコのむくむくの羽毛が
リアルに感じられるから
動物好きにはたまらないし、

すみれちゃんの優しさや、
それに応えるひばりさんの様子や

まだまだ危うい卵の白さ、

初めて恋をしたときの心のうち、

挙げればキリがない。
表現がいちいち可愛い。

途中、震災を思い出す話もあったり
後半部分では、
すみれちゃんの気持ちがわかりすぎて
ハッとする表現が多かったけど
キュンとしながらの読書、
細胞がぷるぷる喜ぶような読書だった。


動物好きなら、よりわかると思うんだけど

あたしたち人間は言葉を使わずに
動物たちと会話をしている、できている。


でも、それって
もしかしたら人間と人間のコミュニケーションも、
同じなのかもしれない。

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2020年06月04日

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すみれちゃんとひばりさんがかえしたリボンが色んな人のもとに渡っては飛び立っていく短編集。おまんじゅうのようなほっぺ、滑り台カーブなど柔らかくてありありと情景が伝わってくる表現に心が和んだ。最後のベルリンの話のところは歴史の教科書に載っているだけだったことが急に身近に感じられた。もし自分が大切な人と離ればなれになったらきっとつらくて悲しくて悔しくて仕方なかったと思う。今自分が会いたい人に自由に会える幸せを噛み締めることができた。

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2023年12月12日

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「すみれとひばりは永遠の仲間です。必ずや生涯、よき友でいられるでしょう。」この言葉がそうであったという確信が最後にできたことが、よかった。

リボンが次々に出会う人の中で、大切な存在になっていく様子や、リボンのいる場所で人とのつながりができたり、年月の流れとともにさまざまな物語が味わえた。

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2023年10月05日

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ネタバレ

バス車中、電子本にて。小川糸さんのお話は何とも温かいというか、心地いい感じ。普段好んで読んでいるいやミスとは大違いなのに、この人のも好きなんだよなー。リボンと名付けられたオカメインコをめぐる、連作短編集みたいなお話。最初と最後のすみれちゃんとひばりさんの関係もすごくいいし、でも一番は絵描きの美歩子先生とふうちゃんの関係かな。美歩子先生が亡くなった時は涙が出た。こうやって好きな人やモノだけがそばにある暮らしをしたいわ。美歩子先生みたいにちゃんと後始末をして死んでいきたいわ。

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2023年06月10日

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飼ったことはないけど、小鳥ってこんなに可愛いんだと思わせてくれた。生まれたての様子とか、一緒に遊ぶところも。撫でて欲しいの?可愛すぎるー。
というだけではなく、最後に明かされるラブストーリーが切なくて、心が震えます。ペット欲も恋愛欲も満たしてくれました。

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2022年11月23日

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逃げたインコの先々でのエピソードが心暖まる。こんな風に自分から巣立ったものが幸せを運んでいてくれたらいいなあ。

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2022年07月24日

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オカメインコに関わる人々の心温まるストーリー

祖母と孫の話が中心ですが、色んな境遇の人たちの小話が挟まれて、ん?となることも。

読み返すとこことここが繋がってというのがわかって良かった。

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2022年06月07日

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最初は面白くなくて読むのやめようかと思ったけど途中からだんだん面白くなってきた

夜中に読んだからか、最後は涙が止まらなかった

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2021年08月20日

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後半は泣いてしまう。すみれちゃんのベルリンでのこととか、生き辛くなってるひばりさんのこととか。自分をひばりさんと重ねて読んでいた。リボンを読みながら施設にいる祖母のことを思って仕方なかった。無性に会いたくなる。コロナが無ければ会いに行って手を握りしめてあげられるのに。

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2021年02月16日

Posted by ブクログ

愛鳥家の老婆と少女によって「リボン」と名付けられ、愛情をもって卵から育てられたオカメインコがたどる物語。めぐり合った人々に元気と勇気を与える物語であるとともに、飼い主たちの清々しい生き方が描かれている。じんわりと心に沁みる作品。

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2020年09月27日

Posted by ブクログ

すみれちゃんと、ひばりさん。あたたかくて優しいふたりの愛情で包まれた誕生から、様々な人の人生を巡って寄り添う鳥のリボン。

個人的にはたった10ページのはるとくんのお話が、まるで本当に自分にあったことのようにリアルに描写が流れ込んできて胸が詰まる思いでした。その後からは別の鳥のお話かな…?と思いながら読み進めていたので、最後の章で、これが実は長いスパンの物語で、リボンも20年もの時を経ていたことを知ってびっくり。えっ、じゃあどうしてあの時はあんなところにいたの?ってなる。笑

ベルリンの話はすみれちゃんという人を知る上で大切なエピソードだったのだろうけれど、章が離れすぎていたからか唐突な気がしてしまい、なんだかうまく内容が入って来ず残念。。
ただ、ひばりさんの旅路の間、どうしてかは分からない、感情に名前のつけられない様な、不思議な涙がぽつぽつと溢れて自分でも驚きました。こんなことははじめて。

鳥のリボンでもなく、誰が主人公とも言えないけれど、うまく言えない『繋がり』を感じる。そんな不思議な気持ちになるお話でした。

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2024年05月16日

Posted by ブクログ

すみれちゃんとひばりさんのお話がいちばんすき。
でも、p250「姉と妹には、他人が立ち入ることの出来ない濃密な結束があるのかもしれない。もしかすると彼女たちの実の両親ですら足を踏み込めない領域が存在するのかもしれない」の一文はそうそう!って声出しそうになった。わたしは妹だいすきだし妹にしか言えないことがたくさんあるから。

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2023年08月12日

Posted by ブクログ

少女の感情などが小川糸さんの独特の文章で表現されています。
その文章は、本当に優しく人の心を包んでくれます。

私は、鳥を飼ったことはありませんが、オカメインコを飼ってみたいと思いました。
でも、鳥は、やっぱり大空を自由に飛ぶのが幸せなのかな。

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2023年05月21日

Posted by ブクログ

リボンは最初に出てくる女の子とおばあちゃんが育てるインコの名前です。登場人物が繰り返しでてきて、それぞれの家庭の目線で人間関係が描かれていますが、それこそリボンのように繋がっています。ちょっと、絡まってややこしいところはあるかも知れませんが、独立したお話としても読めるので心配ありません。
何羽かの鳥が出てきますが、それぞれ名付けが独特で面白いです。

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2023年02月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

序盤のひばりさん(少女)とすみれちゃん(おばあさん)のやりとりで、多感な年頃の少女の、大げさな比喩表現満載の文章がちょっと苦手で飽きてしまった頃、すみれちゃんとひばりさんが卵から孵化させたオカメインコが逃げてしまい、様々な人の間を転々としだしたことで、なるほど、これはオムニバスな展開になる小説なんだなと仕切り直して読み進められた。
小川糸さんの小説は初読なので、最初の文体だけ見たらこんな大げさな文章を羅列するタイプの人?って思ってしまったけど、あれはそういう年頃の女の子らしさを出したのかな。赤毛のアンも丁度そのくらいの年だしね。
元々オムニバスな話が好きなので楽しく読めた。
特に余命宣告を受けた画家さんと若い出版者の女性の話が好きだけど、寂しい結末なのがちょっとね。急に自分と同じ病名が出てくると、ウッてなるな。
後半はすみれちゃんの話がもう一度丁寧に描かれて、今度は現実の歴史の事柄もリンクして、グッと現実的に思えた。まぁ全体的にはファンタジックだったけれど。
ただどうしても元鳥飼いとしては、戸外の巣箱で産卵するオカメインコってどういうこと?とか、そんなに何度も外に逃げちゃって丈夫すぎない?とか、終始気になって仕方なかった。挙句に最後に奇跡的に会えたひばりさんのところからも飛び立ってしまって…いってらっしゃい!じゃねーんだわ!保護してやってくれや!と思わずにはいられなくて、どうにもそこだけは腑に落ちない。

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2023年01月15日

Posted by ブクログ

オカメインコを飼っていた身としては、飛び立ってしまう描写がどうしても受け入れられない(><)
鳥の孵化や成長はとても丁寧に書かれていて、心通わせる感じも悪くはないのだけど…。最後のお話もちょっと強引かな?章によってテンションが違う感じがしました。
鳥飼いでなければもう少し素直に読めたかも…。
表紙のステッチオカメインコがめちゃくちゃ可愛いので、それだけで星3つ。読んでみても星3つでした。

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2022年11月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ちょっと情報量が多すぎて頭の中で整理が必要…

すみれちゃんとひばりさんが大切に孵した一羽のインコがあるとき飛んで行ってしまって、その後いろいろな人達のもとへ… そしてまたすみれちゃんとひばりさんの話しにもどり、ひばりさんは今まで知らなかったすみれちゃんの過去を知り、最後にはリボンと再会し生きる希望を取り戻す。
良いことばかり続くわけでないいろんな人達の人生を、一羽の小鳥を通してみる長い長い年月の温かいストーリー。

わたしもいつか孫ができたらこんなふうに2人で何かしたりたくさん話しをしてリボンをつなげたいなぁ〜

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2022年10月17日

Posted by ブクログ

すみれちゃんとひばりさんがリボンをずっと育てて行くと思っていたので、短編作品が苦手な私には少し感情移入しにくかった。
好きだったのは、リボンとスエヒロのお話。
最後再会できたシーンはグッときた。
それにしてもリボンってば飼育されてはその度ずっと脱走し続けていたの?

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2022年10月12日

Posted by ブクログ

やっぱり丁寧に描かれていてよかった。けれど、その分しんどいシーンもあった。
リボンより、スエヒロの話の方が好きだな。

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2022年02月13日

Posted by ブクログ

リボンの話が今の自分の状況とリンクしてて泣いた。

おばちゃん、ありがとう。
私たちをたくさん愛してくれてありがとう。

きっと、私たちはリボンで結ばれてるんだ。

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2021年10月27日

Posted by ブクログ

インコを中心に繰り広げられる様々な人のストーリーに、ジンと心が温まる一冊でした。

でも、インコが外の世界で無事に過ごせるのが
インコを飼っている身からすると非現実的過ぎて、最後まで違和感を拭えなかったです…
ストーリー自体は私たちの人生に寄り添う流れ(現実的)な展開なので、この違和感をうまく消化できずにいます。

メダカを海に放すようなもの…

ファインディングニモみたいにファンタジー的な世界観なら違和感なかったかも…でもそう言う話じゃないし…

医療従事者が医療ドラマに感じる違和感と似た感じなのかなと思います

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2021年09月12日

Posted by ブクログ

温かい話 後半は泣いてしまった

美歩子さんのミルクティーが美味しそうで、飲みたくなって久しぶりにミルクティーを飲んだ

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2021年06月01日

Posted by ブクログ

すみれちゃんが大切に温めひばりの手のひらで生まれたオカメインコのリボン。飛んで行ってしまったリボンが繋ぐストーリー。後半は切なさでジンときました。

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2021年03月06日

Posted by ブクログ

コンディションのせいだとは思うが、没入できず。比喩や言い回しに引っかかってしまう...。いや、いい話なんですよ! 後半の歴史的な内容も含めて。またいつか再読したときの自身の心境の変化を楽しみたい。

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2021年02月11日

Posted by ブクログ

02月-08。3.0点。
仲良しの祖母と孫娘。オカメインコをふ化させ、育てるが逃げてしまう。インコはいろんな人の元へ行き、いろんな物語を紡ぐ。

行く先々の話が面白い。ラストは想像通りあの家族のお話。意外な展開もあり、面白かった。

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2021年02月09日

Posted by ブクログ

オカメインコの「リボン」が生まれるところから、その後出会った人々の話。同じ家族のもとでずっと過ごす話ではなく、意外にも色々な家族の元を訪れていて、それぞれのストーリーがあったのが面白かった。

「魂とはイチゴ大福のイチゴのようなもの」という、すみれちゃんの言葉が印象に残った。イチゴ大福のイチゴがなくなったらただの大福になってしまう。魂は心に守られ、心は身体に守られている。イチゴが魂、あんこが心、皮が身体。とても腑に落ちる例えだと思った。

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2020年12月14日

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