【感想・ネタバレ】リボンのレビュー

あらすじ

小さな命が、寄り添ってくれた――少女と祖母は家のそばで小鳥の卵を見つけ、大切に温めて孵す。生まれたのは一羽のオカメインコだった。リボンと名づけ、かわいがって育てるが、ある日逃がしてしまう。リボンは、鳥の保護施設で働く青年、余命を宣告された老画家など、様々な人々と出会う。人々は、このオレンジ色の頬をした小鳥に心を寄せることで、生きる力を取り戻していく。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

優しい優しいお話だった。
「すみれとひばりは永遠の仲間です」の言葉に、読み終えて涙してしまう。
歳を取っていくすみれちゃんと成長していくひばりさんの関係に、自分自身と自分の祖母を重ねて、胸がいっぱいになった。
子どもをもたないことを、やや受け入れられる話だった。

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2024年12月15日

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ネタバレ

作者の鳥愛の強さを感じる。結婚相手がいない状態で養子をとって1人で育てる覚悟、すごい。血が繋がっていなくても最期を看取るために引っ越したり仕事を変えたりできるのもまたすごい。

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2025年05月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

バス車中、電子本にて。小川糸さんのお話は何とも温かいというか、心地いい感じ。普段好んで読んでいるいやミスとは大違いなのに、この人のも好きなんだよなー。リボンと名付けられたオカメインコをめぐる、連作短編集みたいなお話。最初と最後のすみれちゃんとひばりさんの関係もすごくいいし、でも一番は絵描きの美歩子先生とふうちゃんの関係かな。美歩子先生が亡くなった時は涙が出た。こうやって好きな人やモノだけがそばにある暮らしをしたいわ。美歩子先生みたいにちゃんと後始末をして死んでいきたいわ。

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2023年06月10日

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ネタバレ

すみれ(祖母)
大の愛鳥家。孫のひばりとともに、オカメインコの卵を孵化させる。

おじいちゃん
古い大木。

ひばり
すみれの孫。すみれとは無二の親友。

ひばりの父
交通事故で両親を失い、施設に保護されていたところをすみれが養子として迎えた。

リボン
卵から孵り「リボン」と名付けられた小鳥。

はると
生きて生まれなかった子。

はるとの母

鳥須
鳥のいえで働く。週に一、二回、おかまバーで働く。

ヤッさん
鳥のいえの一番の古株。

レモン
鳥須が飼っていたオカメインコ。

ハム太郎
キビタイボウシインコ。

ジャイアン
オカメインコ。

やゑさん
ヨウム。

バナナ
ゴミ捨て場で見つかったオカメインコ。

ママ
知り合いに頼まれ、オカメインコを預かる。

斎藤

加奈子
斎藤が高校時代のテニス部の後輩。

スエヒロ

ふぅちゃん
風子。週に一回だけ、美歩子の身の回りの世話をしに栃木から通ってる。

小暮美歩子
ふぅちゃんとは生まれた頃からの付き合い。若い頃は女優をしていたがさし絵作家となり、自分の名前で絵本を出すまでになった。

津野田あかり
美歩子に雑誌の表紙の絵を依頼。鳥恐怖症。

花ちゃん

陸介

ツバサ



義姉
あかり。第二子の男の子を産んですぐに乳がんが見つかった。一時は快復したものの、再発。最期はホスピスで家族に看取られて亡くなった。

冬馬
義姉の残した下の息子。

達彦
冬馬の父。

スー坊
義姉が面倒を見ていたオカメインコ。

美幸
義姉の長女。

少女



歳の離れた兄


女手ひとつで私たち兄妹を育てた。実の兄を津波で亡くしている。

ハンス
すみれがドイツで好きになった人。パン職人。




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2025年06月17日

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ネタバレ

序盤のひばりさん(少女)とすみれちゃん(おばあさん)のやりとりで、多感な年頃の少女の、大げさな比喩表現満載の文章がちょっと苦手で飽きてしまった頃、すみれちゃんとひばりさんが卵から孵化させたオカメインコが逃げてしまい、様々な人の間を転々としだしたことで、なるほど、これはオムニバスな展開になる小説なんだなと仕切り直して読み進められた。
小川糸さんの小説は初読なので、最初の文体だけ見たらこんな大げさな文章を羅列するタイプの人?って思ってしまったけど、あれはそういう年頃の女の子らしさを出したのかな。赤毛のアンも丁度そのくらいの年だしね。
元々オムニバスな話が好きなので楽しく読めた。
特に余命宣告を受けた画家さんと若い出版者の女性の話が好きだけど、寂しい結末なのがちょっとね。急に自分と同じ病名が出てくると、ウッてなるな。
後半はすみれちゃんの話がもう一度丁寧に描かれて、今度は現実の歴史の事柄もリンクして、グッと現実的に思えた。まぁ全体的にはファンタジックだったけれど。
ただどうしても元鳥飼いとしては、戸外の巣箱で産卵するオカメインコってどういうこと?とか、そんなに何度も外に逃げちゃって丈夫すぎない?とか、終始気になって仕方なかった。挙句に最後に奇跡的に会えたひばりさんのところからも飛び立ってしまって…いってらっしゃい!じゃねーんだわ!保護してやってくれや!と思わずにはいられなくて、どうにもそこだけは腑に落ちない。

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2023年01月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ちょっと情報量が多すぎて頭の中で整理が必要…

すみれちゃんとひばりさんが大切に孵した一羽のインコがあるとき飛んで行ってしまって、その後いろいろな人達のもとへ… そしてまたすみれちゃんとひばりさんの話しにもどり、ひばりさんは今まで知らなかったすみれちゃんの過去を知り、最後にはリボンと再会し生きる希望を取り戻す。
良いことばかり続くわけでないいろんな人達の人生を、一羽の小鳥を通してみる長い長い年月の温かいストーリー。

わたしもいつか孫ができたらこんなふうに2人で何かしたりたくさん話しをしてリボンをつなげたいなぁ〜

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2022年10月17日

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