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無聊(ぶりょう)を託(かこ)つ探偵・鬼束は、刑事だった時に逮捕した男が、水死したことを知る。携帯への着信から、亡くなる前にその男が、行方不明となっている娘の捜索を頼もうとしていたことを知った鬼束は、男の遺品にあった彼女の写真を手に入れ、娘の行方を追い始めるが……。見えてきたのは、娘を取り巻く家族の歪んだ愛情、捜索過程で得た家族写真……。手がかりを掴むたびに増す違和感の果てに、鬼束が目にした衝撃の真実とは? 傑作長編ミステリー。『絵里奈の消滅』を改題。
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Posted by ブクログ
たまたま手に取った作品だった。 正直あっという間に読んでしまった。 疑問符をつけたがる向きはいるかもしれない。割り切れなさを嫌う人もいるかもしれない。 けれど、そのリアリティの乏しさにこそ、魅力がある。
鬼束啓一郎……探偵。元新宿警察署の刑事 綿貫/藤木……新宿警察署の刑事 牛沼康男………窃盗の常習犯。麗香の再婚相手 助川麗香………牛沼の元妻。絵里奈の母。占い師 田中絵里奈……牛沼の娘 田中修平………慈慧寺の住職。修一の父 故人)田中修一………麗香の最初の夫。交通事故で死亡。 田中誠司…...続きを読む……神奈川県会議員。修一の息子。 漆原智古の弟 故人)田中拓郎………誠司の弟。病死。 漆原智古………麗香の息子。絵里奈の兄 故人)漆原良蔵………政治家。麗香の再々婚相手。 吉崎愛菜………智古の彼女 山名信子………東洋技研に務める絵里奈の同僚 貝原 博………ボクシングジムのオーナー 里村弘江………医師 武藤 明………信用調査会社の調査員 友寄……………都内暴力団の幹部 三井容子………水商売の女 「いいや。詳しいことは何も聞いてねえみたいだな。ただ、娘がらみだそうだ」 「娘……」 「娘の名は?」 「あ、それはわかってます。田中エリナ」絵里奈 ──奈良鉄夫だ。秋葉原の電気屋、裏でチャカ売ってる。 「信子の母の里子と申します」 亡くなる数日前から、岬美貴という女に頻繁にかけている。 「漆原智古。こいつが、あの女からうちの社についてあることないこと話を聞き、いい加減な書き込みを繰り返してたんだ」 「田中絵里奈を入社させてやったのは、私だ。信子から、そう頼まれたんだ」 私には困った時に頼れる知り合いがいた。 幸田幸男、パソコン修理屋 「それで、岬さん本人は?」 「それなんですけれど、川口君から、聞いてませんか? 彼女、もう五日も戻ってこないんですよ」 岬美貴は、田中絵里奈だった 「この写真も、ワンダーランド企画の辻という男からのメールに添付されていたのか?」 「三百万は、何の金だ?」 辻は、苦しげにまばたきした。 「それは、名越さんに言われて」 「社長の名は?」 「漆原智古」 田中というのは、お袋さんの苗字か?」 「厳密にいえば、違う。母親の最初の亭主の苗字。うちの母親が何回結婚してるか、知ってる? 四回よ。田中がひとりめで、牛沼はふたりめ。 「吉崎愛菜。愛しいに菜っ葉の菜よ。芸名は吉田マナミだったけど、本名も充分、芸名みたいでしょ」 母親に当たるべきよ。キャサリン助川っていう名前で、占いをしてるの。 「キャサリン助川の本名は、わかりますか?」 「麗香よ。華麗の麗に、香って字。派手な名前。助川麗香。元々、ここのブースでは、彼女の亭主が占いをやってたの。助川玄斉とかなんとか名乗ってるおじいちゃんだけれど、本も数冊出して、結構、儲かってたわ。キャサリンは、初め、この玄斉さんの弟子だったのね。 「それならば、そう答えればよかったはずだ。だが、あなたは写真の少女を、絵里奈さんだと噓をついた。絵里奈さん本人も、そう答えました。それは、なぜです?」 「御住職の田中修平さんを訪ねてきたのですが」 男と女が、もつれ合って死んでいた。 上にのしかかって死んでいるのは漆原智古で、下敷きになっているのが愛菜だった。 牛沼は、漆原が他人に知られては困る何らかの秘密を盗み聞きしたんです。そして、その結果として、漆原に殺害されて多摩川に遺棄された」 大田区の羽田には、麗香、智古、誠司、拓郎、絵里奈の全員が、一時期住民票を置いていた。 「今、誠司さんには、漆原智古を殺害した容疑がかかっています」 「田中さん、率直に訊きます。漆原智古を殺害したのは、絵里奈さんなんですか?」 -----------------|---|-------||---|--|--|--. 無聊(ぶりょう)を託(かこ)つ探偵・鬼束は、刑事だった時に逮捕した男が、水死したことを知る。携帯への着信から、亡くなる前にその男が、行方不明となっている娘の捜索を頼もうとしていたことを知った鬼束は、男の遺品にあった彼女の写真を手に入れ、娘の行方を追い始めるが……。見えてきたのは、娘を取り巻く家族の歪んだ愛情、捜索過程で得た家族写真……。手がかりを掴むたびに増す違和感の果てに、鬼束が目にした衝撃の真実とは? 傑作長編ミステリー。『絵里奈の消滅』を改題。
調べていくほどに牛沼から繋がる一族のおぞましい事実が明らかになっていくものの、そもそも鬼束がそこまでやる必然性がなく、単に意地になって他人の秘密を暴いているだけのように感じます。 うーん。
改題された作品のようですが、個人的に読後はどちらの表題もしっくりきませんでした。 始まりは面白かったのですが、終盤にかけてはそれぞれの思惑が強すぎて、自殺された方の家族が一番気にかかりました。
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名もなき少女に墓碑銘を
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香納諒一
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