あなたが私を竹槍で突き殺す前に

あなたが私を竹槍で突き殺す前に

小説・文芸
1,155円 (税込)

5pt

日本初の嫌韓女性総理が誕生し、ヘイトクライムが激化していくなか、立ち上がった一人の若者。彼と仲間が画策する禁断の「反攻」計画とは?第42回野間文芸新人賞受賞作。(解説:保坂和志)

詳しい情報を見る

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    河出書房新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    河出文庫
  • タイトル
    :
    あなたが私を竹槍で突き殺す前に
  • タイトルID
    :
    1104975
  • ページ数
    :
    464ページ
  • 電子版発売日
    :
    2022年03月18日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

あなたが私を竹槍で突き殺す前に のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ー 他の国がもっとひどいからって、だからって日本の現状を見逃していいわけない。日本の現状だって、飼い馴らされて気づいてないかもしれないけど、いや、かなりのディストピアだから。何も明確なジェノサイドや強制収容所の再来だけがディストピアじゃない。ディストピアは今だ。要するに、やっぱり人類は歴史から学んだんだな。この、じわじわとした、言い訳と詭弁ばっかりの、誰も責任を取らなくていいような、 毒ガスではなくただ憎悪を募らせて空気を悪くし、マイノリティを窒息させるこの締め出し方こそ、奴らの学んだ新しいクレンジング方法だ。俺たちは騙されない。そこの知恵比べに負けはしないさ。 ー

    これはすごい作品。エネルギーに引き込まれる。

    反韓、反日、反共、といったイデオロギーはさておき、そういったイデオロギーの中で生きる人々の生々しい“生きる声”を描いた作品。

    ヘイトクライムに参加する人も、アンチヘイトクライムに参加する人も、無関心な人も、そもそもそんなものの存在すら知らない人も、みんながこれを読めば世界が少しは優しくなれるかな。

    マルローの『人間の条件』をもう一度読みたくなった。

    1
    2022年06月02日

    Posted by ブクログ

    日本で極右政権が発足し、在日朝鮮人へのヘイトが悪化してヘイトクライムが横行するようになった、ある種のディストピアを描いた作品です。
    こちら数年前に発行された本なのですが、今現実に外国人への憎悪を煽る人や、それに乗っかるように実社会で差別的な言動をする人が増えているので、この話を読んでいると「ああ、こういう人(集団)実際にいるよね…」「こういう風潮あるな…」と思い当たる節が多くあります。作中の所謂ネトウヨ的な外国人憎悪を募らせている人間たちの言動が、現実味あってなかなかキツい。「日本はこんなに差別蔓延してないよ」と笑い飛ばすことができず、苦い気持ちになります…。
    フィクション作品でありながらも、リアルな社会問題の的を射てる部分も随所にあって、かなり耳が痛い話でした。
    排外主義な人やそれを煽って野放しにしている国家を、物語を通して俯瞰して見せられるので、その状態が今の日本に似通っているぶん現実の差別問題にも自然と意識が向かう。物語の展開を楽しむような娯楽小説というよりも、「他民族を差別をする風潮や大衆を変えるためにはどうしたら良いのか」ということを考えさせられる社会派な作品。
    読む人を選ぶような本ですが、個人的にとてもオススメです。

    0
    2026年02月21日

    Posted by ブクログ

    感想を書きにくい本は初めてだなあ。日本で外国人排斥を訴える政党が躍進し、ついに嫌韓の首相が誕生して、法律や企業活動、言論が、ヘイト一色となる、というディストピア小説。その社会で朝鮮にルーツを持つ若者たちがどのように振る舞うかというストーリーなのだが、主人公が企むある行動が衝撃の結末を迎える。しかし、、、感想として何を書いても嘘っぽくなったり、正論を振りかざしているように見えてしまう。それを狙って書いたならば恐ろしい。

    0
    2025年08月24日

    Posted by ブクログ

    差別はなぜなくならないのか。弱き人びとを苦しめる普通の人びと。極悪人の様相ではなく、その人びともまた誰かに嘲笑されている。社会が弱い者イジメの多重構造で成り立つのは権力側にとって都合が良い。利己的を是とする自身には矛先が向かないから。今作の登場人物はとても回りくどい狂言によって世間の信頼を変えようと試みる。人の情という行方が判断できない水物を相手に自己犠牲を厭わぬ背景には、拭いきれない非差別の意識が根づいている。差別する側とされる側、双方の噛み合わなさは改善の道を閉ざしている。言葉は心を通わせるものであり傷つけるものではない。

    0
    2026年10月11日

    Posted by ブクログ

    武市早苗が首相に決まった際に話題になり気になっていたので読んでみた。私もヘイトクライムには反対だし現政権も支持しないけど、単純に読み物として面白いと思えなかった。長いし最後の仕掛けも雑に感じてた。タイトルはキャッチャーでいいなと思うけど。

    0
    2026年01月02日

    Posted by ブクログ

    5年前に出版された小説ですが、現実が追い付きてきているのではないかと感じました。5年前だったらこの本は過去を書いた小説と読んだのでしょうが、2025年7月の今読むと、ここに書かれているのは現在我々が突き進んでいる日本の将来の姿なのかもしれないと思いました。登場する権力者たちの顔が思い浮かびます。とても読み難い文章で丁寧に読んだともいえないのですが、他国の人と比べても差別意識が強く、残酷で同調圧力に弱い日本人が今まさに犯そうとしている誤りの行きつく先かと怖くなりました。5年後にこのような国になっていないことを祈ります。

    0
    2025年07月25日

    Posted by ブクログ

    文学を志すが評価されず諦めたことのある女性のブログがところどころ出てくるが、なんとも言えない才能の無さと自己陶酔感が出ていてとても良い。

    0
    2023年08月26日

    Posted by ブクログ

    読み終わった後、ドッと疲れたような気がした。
    テーマが濃ゆくて、なかなか頭の中で整理出来なかった。一括りに「在日問題」と言われても世間一般
    的に難しいと解釈する方も多いと思う。
    私も難しいと感じます。でも目を背けていい問題だとは、思ってもいないです。何が正しいのか、何が間違っているのか、それは人それぞれと言えば、無責任に感じるが、でもそう考えてしまうのです。
    この作品は、小説の概念を超えた、著者の心の叫び
    だと感じています。

    0
    2022年03月19日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2020年に単行本として出版された小説。今、数週間前に書かれたもの?と錯覚するような冒頭。

    愚劣極まりない結果で終わった2024年東京都知事選、クルド人ターゲットの差別攻撃にネトウヨのみならず野党も関与して酷い有様の日本、関東、東京。都知事は変わらず、関東大震災における朝鮮人虐殺にかかる式典へのメッセージをあえて送らない知事が再選され多くの抗議や疑問の声があがるもより多くの無関心や同意にかき消される、すでにディストピアなこの社会。
    ユートピアを求めるほどの天真爛漫さはない、もちろんそんなつもりはないが、あまりにささやかすぎる韓国への帰国事業。日本が在日コリアンを追い払うために積極的に支援した北朝鮮への帰国運動やいまだに私には謎の滑稽行動であるよど号ハイジャックなどいろいろなことを想起させる。
    ディストピア。知識人やメディアが煽動して扇動して先導して作る、大衆の雰囲気。太一がシンくんに言う、世界とは大衆のこと、世界の意志とは大衆の意志、最終の敵はいつだって大衆、それには絶対に勝てない。勝とうと思ってはだめだ、と。
    そして太一よりも強い意志をもつ葵が言う通り、わたしも弱い、ずるい、大衆の一部だ。
    流れを変えるための事件を身を挺して実行してなお、行動してもしなくても、私は大衆の一部であることを抗えない。
    ユニークなキャラクターたち、とくにアメリカ育ちのシン君が面白くい。それぞれの登場人物を主人公に各章が書かれているが、それぞれのスピンオフというかその人生を深掘る小説が書かれたら面白そうだ。
    今、ディストピア的な悪い流れに乗る世界においてもはや敬愛するバージニアウルフを梨花がコスモポリタンかいと揶揄したが、コスモポリタンにすらなれない世界性、I have no country I want no country と心から欲してもなお、自分はどこかに帰属する、させられている大衆の紛れもない一員であるのだ。

    上記を書いたのは都知事選のあとのようだが、今、2025年10月、自民党総裁選で高市総裁となるついに日本もここまで落ちたかというタイミングで河出書房さんが本書をプロモーションしていて、世間では騒然?!となっていてこの作家さんの先見の凄さ、先端の感性、、、、

    0
    2024年08月22日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最後の10P分が余分かなと思ったが、個人の思惑を超えて社会は流動的に動くということを言いたかったのかな。差別問題はされる側とする側が表裏一体で、ほんの少しの揺らぎで攻守が変わってしまうのか。

    0
    2022年03月31日

あなたが私を竹槍で突き殺す前に の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    河出書房新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    河出文庫
  • タイトル
    :
    あなたが私を竹槍で突き殺す前に
  • タイトルID
    :
    1104975
  • ページ数
    :
    464ページ
  • 電子版発売日
    :
    2022年03月18日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

河出文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

李龍徳 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す