死にたくなったら電話して

死にたくなったら電話して

小説・文芸
935円 (税込)

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そこに人間の悪意をすべて陳列したいんです――ナンバーワンキャバ嬢・初美の膨大な知識と強烈なペシミズムに魅かれた浪人生の徳山は、やがて外部との関係を絶ってゆく。圧倒的デビュー作!

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    河出書房新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    河出文庫
  • タイトル
    :
    死にたくなったら電話して
  • タイトルID
    :
    1015762
  • ページ数
    :
    280ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年09月22日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    初美の引力、圧倒的。ここまで明確に自分の思想を持つ人に対して、空虚さを抱えた人間ほど強く惹かれてしまう感じ、すごくよく分かる。
    徳山も厭世主義のような側面を持っていたけど、初美ほどに徹底的に磨かれてはいなかった。徳山にとって初美との結婚は唯一の希望で、彼女と同化する手段でもあった。
    でも初美が徳山の在日であるという背景を理由に結婚を断る。初美がどんな気持ちで、どんな意図で断ったのか、明確には描かれていないけど、私の解釈では、結婚して幸せになるというイマジネーションも、初美にとっては馬鹿馬鹿しいものだったのでは?と思った

    徳山は彼女に同化しようとしたけど、その同化のための手段(=結婚)は彼女の思想(=厭世家)の立場によって否定される。つまり、結婚という儀式は、彼女と共にあることではなくて、彼女の思想に同化することを意味していて、結果的に拒絶される構図となっているの皮肉すぎる

    私も、厭世主義の思想は若干あるけど、なぜかあの圧倒的な初美との同化に向かうというより、むしろ初美とは対極の形岡側の思想を志向するような謎の感覚が味わえた。

    「深刻な事こそが常にリアルだなんて、思わないで。」
    「人生を平穏に無事生き残っていくためには、吊り橋を渡っている時みたいに、あんまり下を見ない事。
    前だけ向いて一歩一歩歩く事。そうしたら意外と遠くまで来ていた、なんて事がある。」
    この辺の文章に心惹かれた。死んだら全てがクリアになるという予感、希望にはすごく共感する一方で初美の思想の徹底ぶりに思わず萎縮させられた。

    圧倒的に振り切った物語に触れることで、むしろその対極へと向かうエネルギーが自分の中に生まれるというような貴重な読書体験。

    0
    2026年09月28日

    Posted by ブクログ

    初美が沼すぎるし、同じ状況なら絶対に好きになると思った。
    初美は最初から殺したかったのだろうが、読んでいる時はあまり感じず、しかしどんどん死が軽いものになっていく感覚が好きでした。

    0
    2026年08月28日

    Posted by ブクログ

    感じたことの無い面白さ、爽快感、衝撃。ちょっと衝撃的すぎたな。初美に引きつけられ、負の方にどんどん引っ張られる感じがリアルに書かれている。初美みたいな女性にまんまと狂わされて、緩やかに死んでいくのもそれもまた幸せかもしれないと思うほど。分かっているのに破滅の道に進む快感、自分が崩れていく快感をめちゃくちゃ生々しく書いていて清々しさすら感じる。本当に面白かった。

    0
    2026年08月21日

    Posted by ブクログ

    社会に対して期待を持たなくなった二人の男女が出会い、二人の世界に入ることで、社会とのつながりが徐々に薄くなり、次第になくなっていく話。

    二人は決して孤独に沈んだわけではなく、ただ生きている意味は見いだせず、明日を生きる理由もない。ただ静かに摩耗していく時間を過ごしていく様子がありありと描かれた。

    「何も起きない消耗」が淡々と描かれている点が、とても印象に残った。

    0
    2025年12月23日

    Posted by ブクログ

    ずっと面白かった。
    「ネガティブな言説に依存する者たちに寄り添い、その言説の欲望に沿って自滅まで導くことで、ヘイト的な言葉が成り立つ土壌を失わせるという、捨て身のアイロニーを特徴とする。」

    0
    2025年11月01日

    Posted by ブクログ

    “実態のない女”と”自分を見失った男”。
    きっと、徳山は初美に惹かれていったのではない、嵌まって、沼っていったのだ。初美の発する鋭利な言葉たち一つ一つが彼女の夢であり、拠り所。徳山からすればそれは依存性のある薬。
    結局みんな洗脳してされて。してる側もそれにかかって。そんな訳ないと思いたいがそうも思えず、。
    人生に対するヘイト、社会に対するヘイト。それらを抹消するには社会ごと変えるしかない。が、そんなことは不可能。だからこその自死。打開策としての自死。漠然と自殺はダメだと叫ぶよりよっぽど説得力がある。
    感想がこんなに言語化出来ない作品は久しぶりだが、この後味の悪さがこの作品の面白さだろう。
    再読だが、しばらくは読まないでも記憶に残っているだろうインパクトはあった。

    0
    2025年10月02日

    Posted by ブクログ

    「能ある鷹は爪を隠す」ナンバーワンキャバ嬢の
    初美は外見だけでなく、内面も圧倒的な読書で
    磨いている。当然会話力も全方位的だ。
    初美は群れることが嫌いだ。孤高の哲学者である。

    0
    2025年08月18日

    Posted by ブクログ

    自分は徳山は初美に寄っていったのでは無く、嵌っていた型から出るまでの物語だと思った。
    自分はこれが鬱々とした物語には感じられない。更には他人事とは思えず徳山には親近感や羨ましさすら覚えた。

    凄く良い作品だった。10年以上も前の作品にこのタイミングで出会えて良かった。きっと昔の自分ではこんな感情にはなれなかったから。

    0
    2025年06月30日

    Posted by ブクログ

    アルバイト先の人に勧められて読んだ一冊。
    あらすじも読まず、タイトルだけを見て「ハッピーエンド系の小説かな」と軽い気持ちで読み始めたけれど、まさかの鬱系小説で衝撃を受けた。
    主人公・徳山が抱える悩みは、誰もが少なからず持っているような普遍的なものやと思う。
    その悩みに寄り添い、包み込むように接する初美の包容力は、時に優しさを超えて相手を縛るものになる。
    徳山はその優しさから抜け出せず、いつしか破滅の道を進んでいってる。
    初美は「現代版悪女」と言われることもあるけど、まさにその通りやと感じた。
    これまで映画や小説で描かれてきた典型的な悪女とは一線を画してて、その存在感は本当に衝撃的やった。
    とにかく、この小説は“えぐい”。
    読み終えたあともしばらく余韻が残るような、そんな一冊やった。

    0
    2025年05月10日

    Posted by ブクログ

    苦しい。初美はいい女で、おもしろい人だと途中までは思っていたのに…悪魔じゃん。何が正しいか分からなくなる。言葉の説得力すごくて「その考えは良くない」が合ってるか分からなくなる。何なん怖すぎ。

    0
    2025年03月16日

死にたくなったら電話して の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    河出書房新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    河出文庫
  • タイトル
    :
    死にたくなったら電話して
  • タイトルID
    :
    1015762
  • ページ数
    :
    280ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年09月22日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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