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そこに人間の悪意をすべて陳列したいんです――ナンバーワンキャバ嬢・初美の膨大な知識と強烈なペシミズムに魅かれた浪人生の徳山は、やがて外部との関係を絶ってゆく。圧倒的デビュー作!
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Posted by ブクログ
ずっと面白かった。 「ネガティブな言説に依存する者たちに寄り添い、その言説の欲望に沿って自滅まで導くことで、ヘイト的な言葉が成り立つ土壌を失わせるという、捨て身のアイロニーを特徴とする。」
“実態のない女”と”自分を見失った男”。 きっと、徳山は初美に惹かれていったのではない、嵌まって、沼っていったのだ。初美の発する鋭利な言葉たち一つ一つが彼女の夢であり、拠り所。徳山からすればそれは薬。 結局みんな洗脳してされて。してる側もそれにかかって。そんな訳ないと思いたいがそうも思えず、。 人生...続きを読むに対するヘイト、社会に対するヘイト。それらを抹消するには社会ごと変えるしかない。が、そんなことは不可能。だからこその自死。打開策としての自死。漠然と自殺はダメだと叫ぶよりよっぽど説得力がある。 感想がこんなに言語化出来ない作品は久しぶりだが、この後味の悪さがこの作品の面白さだろう。 再読だが、しばらくは読まないでも記憶に残っているだろうインパクトはあった。
「能ある鷹は爪を隠す」ナンバーワンキャバ嬢の 初美は外見だけでなく、内面も圧倒的な読書で 磨いている。当然会話力も全方位的だ。 初美は群れることが嫌いだ。孤高の哲学者である。
自分は徳山は初美に寄っていったのでは無く、嵌っていた型から出るまでの物語だと思った。 自分はこれが鬱々とした物語には感じられない。更には他人事とは思えず徳山には親近感や羨ましさすら覚えた。 凄く良い作品だった。10年以上も前の作品にこのタイミングで出会えて良かった。きっと昔の自分ではこんな感情には...続きを読むなれなかったから。
苦しい。初美はいい女で、おもしろい人だと途中までは思っていたのに…悪魔じゃん。何が正しいか分からなくなる。言葉の説得力すごくて「その考えは良くない」が合ってるか分からなくなる。何なん怖すぎ。
自分の中にある"カウンター悪意"の潜在性を思い知らされて怖かったし情けなかった。 でも自分と2人が明確に違うところもあってギリギリ入り込まずにいられたと思う。 ニヒリズムの骨頂みたいな感じ。 やっぱ自分ニヒリズム嫌いなのかも。
胸が高鳴った。
徳山が初美に出会った事は幸か不幸か。 捉え方が別れる作品ですごく好きでした。
#深い #ダーク
ここ最近読んだ中で1番刺さった作品。まずタイトルから滲み出す仄暗さに惹かれ、それを凌駕するストーリーに圧倒された。読むのにもの凄いエネルギーを使い、読後も少し放心状態になるくらいインパクトのある作品だった。終始暗いのだが、人間の残忍さやどうしようもないサガをあらゆる角度から描いててハッとさせられる。...続きを読む ラストのなんとも言えない終わり方もこの作品らしくてよかった。
主人公の性格が共感できるところが多かっただけにのめり込むように読んでた 自分の前に初美のような女性が現れたらと思うと恐ろしくもあるけど、悪くないなとも感じた 終盤の初美と片岡さんの文章の温度差に笑った 最後はハッピーエンド?幸せは人それぞれ違うからね 俺も嫌な奴に嫌ってガツンと言ってやりてえーー ...続きを読む自分が今まで触れてこなかったから考えもしなかったけど、この作品読んで関西弁素敵だなって思った
"そこに人間の悪意を陳列したいんですよ" 初美がすごく魅力的で、でも危うくて、案の定その魅力と危うさにズブズブになっていく。尖った知性にも色気がある。ブラックホールのような女だと思った。 でも初美が何か間違っているのかと言われれば、お節介以外に言えることがない。 初美は悪女な...続きを読むのかというとそれも違うと思う、まっすぐ、私が思いもよらない方向を向いていて、どんなに声を尽くしても振り向かない。そんな人が自分にだけ好意を向けてくれていたら。破滅に向かうのも無理はないなと思った。 私はこういう純文学が好きなんだ!と思って読んでいた、けど結末に向かうにつれじわじわと全ての嫌な予感のピースが嵌っていくように静かに2人きりの世界へ沈んでいく姿をどうしても自分のものさしでしか測れずにもどかしい。2人にとってはこれは破滅ではない、のかなあ。 世界は取るに足らないことばかり。人間なんていつだって人を軽んじうる醜悪な存在。それには同意できるところはあるけど、ここまで突きぬけてしまうきっかけは一体なんだったんだろう。
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李龍徳
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