国内小説の検索結果

  • ゾンビがいた季節
    3.7
    1巻2,035円 (税込)
    1960年代後半、アメリカ西部ネバダ州にある人口50人以下の町・ジェスロー。この町に住む人気小説家のトムはしばらく新作が書けずにいた。やる気のなさをごまかすようにギャンブルに明け暮れるトム。「世界が終わる日が来たら書くかもな」と言う彼を再起させるため、トムの妻であるメグは、ゾンビに扮してトムを襲う計画を立てる。そこに噂を聞きつけた映画監督がやってきて……。 貸したまま戻ってこないイヤリング、信念を曲げて書いた小説、自分を捨て街を去った彼女ーーこんなはずではなかったと思いながら生きる人々に訪れた最大の転機、それはゾンビ映画の撮影だった!! 読後、思わず家族や大切な人に会いたくなる、故郷や過ぎ去った時間についての物語。
  • 老害の人
    3.7
    迷惑なの! と言われても。 昔話に説教、趣味の講釈、病気自慢に孫自慢。 そうかと思えば、無気力、そしてクレーマー。 双六やカルタの製作販売会社・雀躍堂の前社長・戸山福太郎は、娘婿に社長を譲ってからも現役に固執して出勤し、誰彼かまわず捕まえては同じ手柄話をくり返す。 彼の仲間も老害の人ばかり。素人俳句に下手な絵をそえた句集を配る吉田夫妻に、「死にたい死にたい」と言い続ける春子など、老害五重奏(クインテット)は絶好調。 「もうやめてよッ」福太郎の娘・明代はある日、たまりかねて腹の中をぶちまけた。 『終わった人』『すぐ死ぬんだから』『今度生まれたら』に続く著者「高齢者小説」第4弾! 定年、終活、人生のあとしまつ……。 自分のこと、親のこと、いずれは誰もが直面する「老後」。 「最近の若い人は……」というぼやきが今や「これだから『老害』は」となってしまった時代。 内館節でさらなる深部に切り込む!
  • 泊日文のおひとりさまノート
    3.7
    一人だけど、独りじゃない 36歳独身女性・泊日文の再出発を描く、希望に満ちた物語。 「キッチン常夜灯」の著者が贈る感動作 「俺、結婚するんだ」36歳の泊日文は信頼する男友達・直人の告白に衝撃を受ける。 誰にも頼らず生きていく決意をする日文だったが、電球が替えられず暗闇のお風呂ライフ、新しいお隣さんにおびえ全力疾走、熱が出ても体温計は行方不明と、生活は困難ばかり。 そんな中、周りの人々との間に育まれていたつながりに気づいていき……。不器用な大人の成長を描く感動作。
  • 憂鬱たち
    3.7
    憂鬱=快感! いらいらしている全ての人に 神田憂、ウツイ、カイズ。男女三人が組んずほぐれつする官能的なドタバタコメディ。現実とエロティックな妄想が交錯し暴走する! 神田憂は、今日こそ精神科に行かなければと思いながら、さまざまな事態に阻まれてどうしてもたどり着けない。彼女の周りに出没する年上の男性カイズさんと若者ウツイくんはいったい何者なのか? エロティックな思考が暴走し、現実が歪みはじめる。グルーヴ感のある文体が冴えわたる官能的ブラックコメディ。 単行本 2009年9月 文藝春秋刊 文庫版 2012年6月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
  • ノー・アニマルズ
    3.7
    1巻2,090円 (税込)
    【俗世というジャングルをサバイブする男女はアニマルか。グランドホテルならぬグランド古マンション形式の物語は、混沌として続いてゆく。――桐野夏生氏】2025年に取り壊しが決まっている期限つきの“棲み処”。自ら鎖のない生活を選んだはずが、「しがらみ」となる犬を飼いたい気持ちが抑えきれない鮎美。与えられた「長男の権力」を放棄したい小学生の李一。母の恋人のことが心底気にくわず、二人を別れさせたい女子高生の羽衣。40歳目前、人生の選択を先送りする最良の方法だと考え卵子凍結を始めた有希子・・・・・・。さまざまな「欲望」を抱える7人の物語を収録。
  • 孤蝶の城(新潮文庫)
    3.7
    1巻1,045円 (税込)
    カーニバル真子としてクラブや芸能界で活躍する秀男は、モロッコで手術を受け、念願だった「女の体」を手に入れた! 帰国後の凱旋ショーは大成功をおさめるが、気まぐれな世間の注目を集め続けることは難しい。歌手デビューや地方回り、話題づくりのための結婚などあの手この手で奮闘するが、その先に待っていたのは!? 出会い、別れ、新たな始まり――。読んだ人の運命を変える圧倒的な物語。(解説・内藤麻里子)
  • 春のこわいもの(新潮文庫)
    3.7
    世界が一変してしまったあの春、私たちは見てはいけないものを覗きこんでしまった――。持てる者と持たざる者をめぐる残酷なほんとう。死を前にして振り返る誰にも言えない秘密。匿名の悪意が引き起こした取りかえしのつかない悲劇。正当化されてゆく暴力的な衝動。心の奥底にしまい込んだある罪の記憶。ふとしたできごとが、日常を悪夢のように変貌させていく。不穏にして甘美な六つの物語。
  • 受け手のいない祈り
    3.7
    1巻2,090円 (税込)
    感染症の拡大を背景に周囲の病院の救急態勢が崩壊する中、青年医師・公河が働く病院は「誰の命も見捨てない」を院是に患者を受け入れ続ける。長時間の連続勤務による極度の疲労で、死と狂気が常に隣り合わせの日々。我々の命だけは見捨てられるのか――芥川賞受賞の気鋭が医師としての経験を元に描いた、受賞後初の単行本。
  • バックミラー
    3.7
    1巻2,200円 (税込)
    宝の持ち腐れのような袋小路に、僕はいた――。シニカルな笑いと冷徹な観察力で、都会の人々のままならぬ人生を写した、令和の《没落小説》、爆誕! 日常版「滅びの美学」――麻布競馬場推薦。 「宝の持ち腐れのような袋小路に、僕はいた。」 元ストーカーと暮らしながら他人のストーカーを覗き見る、落ち目のミュージシャン 極度の無駄嫌いで、ビジネスのため東京駅至近の高層マンションに住むM&A会社社長 緑豊かな公園前の低層マンション生活を送るも、突然樹木伐採が始まり困惑する女…… 麻布競馬場(作家)、 推薦!。 “日常版「滅びの美学」――極限まで乾燥したユーモアが、人生の空虚を容赦なく照らし出す。” シニカルな笑いと冷徹な観察力で、都会に生きる人々のままならぬ人生を写す、令和の《没落小説》爆誕! 『バックミラー』発売記念 著者コメント 初の短編集です。厳選した12作の中には、名刺がわりにしたい作品が幾つもある一方、「これは見られたくない」という、作家や人間の恥部そのものを表出させつつ、思わぬ角度から光を当ててくる作品もあり――。結果的に、代表作と思える一冊になりました。
  • 今夜も満月クリニックで
    3.7
    ここは、夜だけひっそり看板を出す、あなたのための隠れ家診療所「満月クリニック」。閑静な住宅街にあるアンティークショップの奥で待っているのは、穏やかな笑顔の医師・赤崎だ。目指したのは、何でも気軽に相談できる、友だちのような町医者。今夜も彼のもとには、いつも気になりながら後回しにしていた様々な症状を抱えた患者たちが、引き寄せられるようにやってきて――。日常×医療が織りなす、ハートフル・ストーリー!
  • 焼け跡のハイヒール
    3.7
    殺伐とし、混沌とした時代に翻弄されつつも、あざやかに輝く青春があった―― ベストセラー「夜の果てまで」の著者が描く感動の青春小説 東京大空襲の焼け跡も生々しい昭和二十年四月。十四歳の稲村美代子は上京し新宿の看護婦養成所に入学した。 お国のためにと勉学に励む美代子だったが、日々激化する空襲に、現場はたちまち野戦病院と化す。 同じ頃二十三歳の通信兵盛田隆作は、大陸を転戦していた。が、壮絶な行軍の末、体調に異変を来してしまう……。 数奇な運命に導かれた少女と青年の鮮やかな恋と一生。
  • キネマ探偵カレイドミステリー~会縁奇縁のリエナクトメント~
    3.7
    1巻1,870円 (税込)
    「終幕だ。ここから……始めよう」キネマ探偵、華麗なる復活! 7年ぶり、待望のシリーズ最新刊。――そうしてめでたく英知大学を卒業した翌日、俺はひっそりと旅に出た。名コンビの痛切なる別れ、再会の顛末は? 映画にまつわる数々の奇妙な事件を解決してきた「引きこもりの名探偵」嗄井戸高久(かれいどたかひさ)。事件簿に刻まれる、6つの新たな物語。
  • 片翼のイカロス
    3.7
    1巻2,200円 (税込)
    上空500mでヘリと人間が衝突!? 島田荘司選第16回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作。相模湖畔に立つ豪邸に新人メイドとしてやってきた麻琴。その館に住む華麗なる一族の当主は、レジャー開発の成功で莫大な資産を築き上げた加州だったが、生まれつき足が不自由で、ギリシア神話のイカロスのように大空を飛び回ることを夢見ていた。館内で次々に起こる不審な事件……。麻琴は生まれ持ったある能力を使い奇怪な謎に挑む。
  • アイドルだった君へ(新潮文庫)
    3.7
    アイドルになりたくて仕方がなかったあたしとアイドルに憧れたことのない相方、元アイドルの母親のせいで注目される子供たち、親友の推しに顔を似せていく女子大生。アイドルは色んなものを覆い隠して、私たちに微笑みかけてくる。曖昧に乱暴に過ぎていく毎日に推しがいてくれてよかった。「女による女のためのR-18文学賞」読者賞受賞作を含む珠玉の短編集。『くたばれ地下アイドル』改題。(解説・吉川トリコ)
  • 月収
    3.7
    1巻1,870円 (税込)
    大ベストセラー『三千円の使いかた』と一緒に読んでほしい新作! それぞれの月収に見合う生活を送る6人。 欲しいもの、不要なもの、そして、 お金では買えないもの――。 【月収4万円の66歳】……年金暮らしで貯金を切り崩す毎日に、ある収入源が!? 【月収8万円の31歳】……専業作家を目指し、不動産投資を始める。 【月10万円投資の29歳】……普通の会社員が、親の介護を見越して新NISAを利用。 【月収100万円の26歳】……パパ活専業で、20代のうち1億円を稼ぐのが夢! 【月収300万円の52歳】……夫の遺産と株式投資で、働かずとも暮らせてはいるが……。 【月収17万円の22歳】……元介護士。生前整理の会社を立ち上げる――?
  • C線上のアリア
    3.7
    1巻1,870円 (税込)
    育った家がごみ屋敷となり果て、久しぶりに戻った美佐。家を片づけていく過程で金庫を発見する。そこからひもとかれる、家族にさえ言えなかった叔母の秘密とは……。朝日新聞連載時から話題! 湊かなえが新たに挑む、先が読めない「介護ミステリ」。
  • 京都上賀茂、神隠しの許嫁 かりそめの契り【特典SS付き】
    値引きあり
    3.7
    電子書籍オリジナル【特典SS付き】 幼い頃、神隠しにあい、その記憶を失った人見紅緒は祇園祭前、智積院で洋傘を見つけた。瞬間、見知らぬ見目麗しい白髪の男性と出会い、「迎えに来てくれた」と懐かしさを覚える。翌日、傘に導かれ上賀茂神社近くの『古どうぐや ゆらら』に辿り着き、昨日の彼――眞白と再会。突如、結婚準備を始められそうになり、過去に婚約したと告げられて……? 京都が舞台の、記憶を取り戻そうとする少女が愛を知る和風あやかしストーリー。
  • 虚傳集
    3.7
    1巻1,881円 (税込)
    虚も語れば実となる。 稀代の名手が贈る偽書歴史小説集!  凄面白くて唸らせる……数々の名巨編を放ってきた著者初めての短編集!  【収録作品】 「清心館小伝」 「兵は詭道なり」と説き異彩を放った江戸の道場 「印地打ち」 真田氏の下、投石の奇襲で名を馳せた山の三兄弟 「寳井俊慶」 出奔した天才仏師の数奇な生涯 「江戸の錬金術師」 猫屋敷の蘭方医にしてからくり興行の山師 「桂跳ね」 幕末の世、将棋で結ばれた若者二人の友情と運命
  • 赤い月、廃駅の上に
    3.7
    廃線跡、捨てられた駅舎。赤い月が昇る夜、何かが起きる――。17歳の不登校の少年が一人旅で訪れた町はずれの廃駅。ライターの男と待合室で一夜を明かすことになるが、深夜、来るはずのない列車が不気味な何かを乗せて到着し……(表題作)。温泉地へ向かう一見普通の列車。だが、梢子は車内で会うはずのない懐かしい人々に再会する。その恐ろしい意味とは(「黒い車掌」)。鉄道が垣間見せる異界の姿。著者新境地の鉄道怪談!
  • 冥官・小野篁の京都ふしぎ案内 ~からくさ図書館移動別館~
    値引きあり
    3.7
     悠久の都、京の町の不思議を紐解く私立移動図書館。現世と天道をつなぐ冥官として現代に生きる平安時代の文人・小野篁が、愛弟子・時子を伴い開いたそこは、迷いや悩みを抱える人や神様の使いたちを導くように、忽然と彼らの前に現れる。  移り行く季節の花々の力を借りながら篁が編み出した本は、手に取った彼らのためだけに向けられた大切な思い出が詰まっていて――。  異界と人とをつなぐライブラリ・ファンタジー“からくさ図書館”の新たなる物語。
  • 超人計画
    値引きあり
    3.7
    全1巻407円 (税込)
    ひきこもり新人作家は気づいた。辛い現実を前に立ちすくみ、ダメ人間ロードを突き進む自分を変えるには「超人」になるしかないのだと――女神のごとく降臨した脳内彼女レイちゃんと共に、進め超人への道!! 電子版特典著者が自作について語る「電子版あとがき」収録!
  • レトロ喫茶おおどけい
    3.7
    1~2巻770~792円 (税込)
    東中野の商店街にひっそりと店を構える〈喫茶おおどけい〉。昭和レトロなその喫茶店には、今日も悩みごとを抱えたお客さんが、偶然訪れる。元気で優しい老店主ハツ子と物静かな孫のハヤテ、二人のあたたかな接客に後押しされて悩みを打ち明けると、店の大時計が不思議な鐘の音を響かせ、店内の時が昭和時代へ巻き戻る。クリームソーダ、オムチキンライス、ミルクセーキ……絶品喫茶メニューと大時計がつなぐ過去が、生きづらさを感じるお客さんたちに前を向く力をくれる。懐かしくてほっとできる、五つのあたたかな物語。
  • アクトレス
    3.7
    「ドミナン事件」から5年。奈緒、希莉、琴音たちは自立し新生活を始めていた。ある日、希莉の書いた小説が、人気女優・真瀬環菜名義で発表されることになる。さらに小説が発表された直後、作中の事件を模倣した「事件」が発生する。偶然とは思えないこの「事件」に立ち向かう彼女たちに、ふたたび逃れられない悲劇が忍び寄り……。スリル満点の青春ミステリー。
  • 頭の大きな毛のないコウモリ 澤村伊智異形短編集
    3.7
    1巻1,980円 (税込)
    みんな死ぬよ 誰も帰れない――。ホラー映画撮影スタッフを襲う悪夢のような事件。元アイドルのバスツアー参加者たちが語る戦慄の一夜。保育士と母親の連絡日記から浮かび上がる歪んだ日常。小学生時代の不穏な事件に隠された薄気味悪い符合。恐れと禍いの最高到達点。どこまでも不気味で、どうしようもなく愉しい、暗黒奇譚集。
  • 17歳のサリーダ
    3.7
    1巻1,881円 (税込)
    元JK、一人ぼっちの出口(サリーダ)を目指す! 「はぐれものに居場所はない」 親友と自分のいじめを放置した先生はそう言ったけど、わたしは違う! 突然差し伸べられた赤の他人の手を取った彼女は、フラメンコに出会いーー。 今なら何でもない事に、傷つき、悩んだあの頃。 あなたの中の少女にやさしく語りかけたい。 「大丈夫。たとえまた暗い夜が来ても、わたしはそこから抜けだせる!」 小説現代長編新人賞作家、待望の最新作 〈あらすじ〉 新菜は高校をやめた。親友と自分のいじめを知りながら放置した学校に失望したからだ。孤独な日々を送る彼女は、ある日、プロのフラメンコダンサー玲子とカンタオール(歌い手)のジョージと出会う。二人の誘いでフラメンコを始めた新菜。玲子の優しさとジョージの歌に触れながら、止まっていた新菜の人生は再び時を刻みはじめる。
  • 激震
    3.7
    1巻1,100円 (税込)
    阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件と未曾有の災厄が相次いだ一年、 戦後五十年かけてこの国が築き上げたあらゆる秩序が崩れ去っていく……。 昭和史の闇を抉った傑作『地の底のヤマ』の著者が描き出す平成の奈落。 雑誌記者として奔走した自身の経験が生んだ渾身の力作長編。 年明け早々に阪神地方を襲った大地震に衝撃を受け、被災地に駆けつけた ヴィジュアル月刊誌「Sight」記者の古毛は、その凄まじい惨状に言葉を失う。 神戸でも火災被害の激しかった長田地区では焼け跡に佇む若い女と遭遇。 夕方の光を背にこちらを振り向いたときの眼はかつて戦場で出会った少年兵とそっくりだった。 果たして彼女は何者なのか?
  • 彼の娘
    3.7
    1巻2,400円 (税込)
    お父さん、人間と、動物は、違うの? 演劇界の鬼才が描く、異色の子育て小説 第31回三島由紀夫賞候補作 四十五歳で初めて父になった彼が、謎だらけのこの世界で、娘とともに考え、悩み、笑い…。未知なる記憶をめぐる大冒険がはじまった!
  • 皇后は闘うことにした
    3.7
    1巻1,800円 (税込)
    結婚は「始まり」に過ぎない。今も昔も―― 「好きでもない女と結婚するのは絶対に嫌だ」「自分たちは宮家に生まれて、あれこれ苦労した」「あの女王さまでは、子どもをお産みになることは出来ないでしょう」――。   さまざまな立場に葛藤する皇族を描いた5つの短編には、読む者を圧倒する”心の内”が綴られる。これまで描かれたことのない、衝撃の短編集。 * 妹の友人に恋焦がれ、ようやく結婚目前まで漕ぎつけた久邇宮朝融王は、彼女にまつわる“ある噂”を耳にし、強引に婚約を破談にした。その後、別の宮家の子女と結婚したものの……(「綸言汗の如し」) 徳川家の若き未亡人・実枝子は、喧嘩の絶えなかった夫・慶久が妾との間に遺した子に愛情を注げず苦悶していた。思い起こせば、あの頃は本当に幸せだったのに。(「徳川慶喜家の嫁」) まもなく結婚の沙汰が下るのではないかというある日、久邇宮家の息子たちは声を潜めて話していた。「内親王はご免こうむりたい」――(「兄弟の花嫁たち」) 九条家の子女・節子は15歳の時に嫁いだ。のちの大正天皇の后(貞明皇后)である。夫は妻を顧みないにもかかわらず子ばかりが生まれ、節子は悲しみに歯を食いしばる。(「皇后は闘うことにした」) 貞明皇后の秘蔵っ子・秩父宮に嫁いだ勢津子もまた、皇后によって選び抜かれた秘蔵の嫁だった。だが、2人の間に子はできず、秩父宮も病を得てしまう。(「母より」)
  • 赤羽せんべろ まねき猫
    3.7
    1巻1,760円 (税込)
    ヒット作『妻の終活』の著者が贈る最新の人情ドラマは「親の終活」 父が脳出血で倒れた。 折り合いの悪い父・時次郎と、この10年連絡すら取り合っていなかった42歳の篠崎明日美。実家からは勘当されとっくの昔に母に逃げられている時次郎にとって、一人娘である明日美は唯一の身内である。変わり者の父は16年前から「まねき猫」という立ち飲み屋を営んでいるが、医師には「回復後も麻痺が残る」と言われ、店に立ち続けるのは難しそうだ。「まねき猫」を閉めるしかないと考えていた明日美だったが、時次郎の友人で店の回転資金として300万円貸しているという「宮さん」によると、返済に関しては「『まねき猫』が続くかぎり無期限」ということらしく、簡単に閉店するわけにはいかず……。 果たして、明日美の選択は――。 ※「せんべろ」とは:1000円でべろべろに酔える酒場などの俗称。
  • 邯鄲の島遥かなり(上)(新潮文庫)
    完結
    3.7
    全3巻1,100~1,210円 (税込)
    神か、仏か。人間離れした美貌の男、イチマツこと一ノ屋松造が神生島(かみおじま)に戻ってきた。松造は島に福をもたらすと伝えられる一ノ屋の末裔で、島の女と次々に契る。不思議なことに、彼の血を引く子どもは皆、身体のどこかに唇に似た形の痣が刻まれていた。「イチマツの子」たちはそれぞれの天命を背負って激動の時代を生き抜く。明治維新から現代まで。島に生きた一族の営みを描く大河小説が開幕。
  • ゆびさきに魔法
    3.7
    育児中も、おじさんも、俳優も、ネイルのある毎日はいつだって幸せ クスリと笑えて胸温まる――。しをん節炸裂! ザ・王道“お仕事”小説 あらすじ 月島美佐はネイルサロン『月と星』を営むネイリストだ。爪を美しく輝かせることで、日々の暮らしに潤いと希望を宿らせる――ネイルの魔法を信じてコツコツ働く毎日である。そんな月島のもとには今日も様々なお客様がやって来る。 巻き爪に苦しむも、ネイルへの偏見からサロンの敷居を跨ごうとしない居酒屋の大将。子育てに忙しく、自分をメンテナンスする暇もなくストレスを抱えるママ。ネイルが大好きなのに、パブリック・イメージからネイル愛を大っぴらにはできない国民的大河男優……。 酒に飲まれがちながらも熱意に満ちた新米ネイリスト・大沢星絵を得て、今日も『月と星』はお客様の爪に魔法をかけていく。 登場人物 月島美佐 『月と星』を営むネイリスト。丁寧で正確な施術が得意。悩みは人手不足。仕事に忙しく、恋の仕方は忘れてしまった。 大沢星絵 求職中の新米ネイリスト。独創的なセンスの持ち主だが、基礎技術に少しだけ難アリ。すぐに人と打ち解ける高い能力を持つ一方、酒に飲まれると記憶を綺麗に失う。 松永 居酒屋「あと一杯」の大将。巻き爪に苦しむも、ネイルへの偏見からサロンの敷居をまたごうとしない。煮付けを大沢に溺愛されている。 上野琴子 子育てに忙殺される。ネイルをしたいが、「母親失格」と思われるのではと気に病んでいる。 村瀬成之 国民的人気を誇るイケメン俳優。ネイルを心から愛するも、パブリック・イメージからそれを明かせずにいる。
  • 老い方がわからない
    3.7
    1巻1,870円 (税込)
    「人生100年時代」到来! シニア世代は、どうすれば若者に老害と言われず、若さにしがみつく醜態を晒すことなく年相応の分別と年齢以上の価値を持つ老人になっていけるのか。話題作『死に方がわからない』で「自分のためのよりよき死に方」を追求した著者が、今度は「健やか、かつ美しい老い方」を、古今の書物や専門家へのインタビューをまじえて考察し、とことん探究した、老い方のハウツー本。
  • 神楽坂つきみ茶屋 禁断の盃と絶品江戸レシピ
    3.7
    1~5巻715~770円 (税込)
    ★★★★★講談社文庫、2021年最初の勝負作★★★★★ 突然、事故死した両親に代わって、神楽坂の割烹「つきみ茶屋」を継ごうと決意する剣士。 幼馴染の翔太とワインバーへ改装しようと夢見るが、ある晩、翔太が代々伝わる“禁断の盃”で酒を飲んでしまう。 すると、豹変。 「おいおい、鮪の脂身なんざぁ、生で食ったら死ぬぜ!」 食べかけの大トロを窓から投げ捨て、見たこともない料理を作り出す。 これはまさか…江戸時代の料理!? なんと、翔太に江戸時代の料理人・玄の魂が憑いてしまったらしい! 果たして翔太は元に戻れるのか?そして「つきみ茶屋」の行方は――。 面白さ、天下一品!笑って泣ける絶品グルメ小説第1弾! ※シリーズ第2巻は2021年5月発売予定
  • 機捜235
    3.7
    1~2巻770~880円 (税込)
    渋谷署に分駐所を置く警視庁第二機動捜査隊所属の高丸。公務中に負傷した同僚にかわり、高丸の相棒として新たに着任したのは、白髪頭で風采のあがらない定年間際の男・縞長だった。しょぼくれた相棒に心の中で意気消沈する高丸だが、実は、そんな縞長が以前にいた部署は捜査共助課見当たり捜査班、独特の能力と実力を求められる専門家集団だった……。
  • わんダフル・デイズ
    値引きあり
    3.7
    盲導犬訓練施設で働く歩美は、訓練士の研修生。ラブラドール・レトリーバーたちに囲まれ、一人前になるため頑張って勉強中。ある日、盲導犬と暮らす飼い主から「犬の様子がおかしい」と連絡を受け、犬と話せる美男子教官、阿久津と様子を見に行くが……。犬を通して見え隠れする人間たちの事情、秘密、罪。そして阿久津にも、誰にも言えない秘密があった。
  • 死命
    3.7
    若くしてデイトレードで成功した榊信一。ある日、末期癌で余命わずかと医者に宣告される。それを機に、自身が秘めていた〝ある欲望〞に忠実に生きることを決意する。それが連続殺人の始まりだった。同じ頃、若い女性の絞殺体が発見され、警視庁捜査一課のベテラン刑事・蒼井凌が捜査にあたる。だが、犯人逮捕に執念を燃やす彼にも病が襲い……。
  • ゴヂラ
    3.7
    傑作『日本文学盛衰史』に先立ち一九九六年に連載され、五年間の熟成期間を経て二一世紀最初の年末に単行本が刊行された『ゴヂラ』――。 二〇世紀末の西武池袋線石神井公園駅付近の一見平凡な住人たちが同時多発的に異様な状況に巻き込まれてしまう。 これは局所的ではなく、世界全体に同時多発的に起きている異変なのだ。 夏目漱石と森鴎外が結託して悪事を教唆し、詩人は石神井の町から出られなくない、火星人が石神井に襲来する…… あまりに逸脱した展開に、「作者からのお知らせ」までもが入りこむ。 そして、はたしてゴヂラは現れるのか? 世紀をまたいで書き上げられた怪作、初めての文庫化。
  • 日の出
    3.7
    「あんなふうになって死ぬのは絶対にいやだ」――明治の終わり、戦争で変わり果てた父を見た13歳の清作は、徴兵から逃れ故郷を飛びだす。北陸から九州、そして横浜へと逃れながらも、商家の息子・幸三郎の協力のもと、鍛冶職人として生きる清作を、数々の試練が襲いつづける。一方、清作を曾祖父にもつ現代の女子大生・あさひは、中学校の社会科教師になったばかり。先祖を調べていたある日、学校で朝鮮半島の歴史問題に直面し…。時代をへだてたふたりの希望の光が、小さく輝きはじめる。各メディアが大絶賛! 数多くの高校受験向けの教材で使用された感動長編!!
  • 口語訳 日本霊異記
    3.7
    平安時代初期、はじめて庶民に仏教を浸透させていく過程で、「善悪とは何か」「因果応報とは」「親子の関係とは」といった仏教思想の基本を物語の形で伝えた『日本霊異記』。語りかけるような言葉で一冊を読み通す!
  • 青い絵本
    3.7
    1巻1,540円 (税込)
    岐路に立ち、惑う人々に贈る 喪失と再生の記憶。 この物語は、あなたの明日をやさしく照らす―― 絵本作家として活躍する高城好子はかつて美弥子の継母だった。 漫画家のアシスタントを生業とする美弥子は、旅の誘いを受けて再会した好子が余命幾ばくもないと悟る。 共同制作したいという好子の望みを叶えるため、 “母”と“娘”は湖畔のホテルで絵本『あお』の構想を深め合う……(「青い絵本」)。 作家、編集者、セラピスト、書店員――さまざまな形で絵本に関わる人々が、絵本を通じて過去と対話し再生する姿を、静謐な筆致で紡ぎ出す。 表題作ほか全5話収録、短編の名手が、人生の光と影を描いた珠玉作品集。
  • 毒恋 ~毒もすぎれば恋となる~ 上
    3.7
    1~2巻858~880円 (税込)
    27歳にして大手法律事務所のパートナー弁護士である令真。彼の相棒は、何者にもなれる天才詐欺師のハルトだ。企業間のトラブルを解決に導き一分の隙も見せない令真は、だんだんとハルトに魅せられていく。
  • 破線のマリス
    3.7
    首都テレビ報道局のニュース番組で映像編集を担う遠藤瑶子は、虚実の狭間を縫うモンタージュを駆使し、刺激的な画面を創りだす。彼女を待ち受けていたのは、自ら仕掛けた視覚の罠だった! 事故か、他殺か、一本のビデオから始まる、超一級の「フー&ホワイダニット」。第43回江戸川乱歩賞受賞の傑作ミステリ。
  • 呼人
    3.7
    少年は12歳にして「永遠の命」に閉じ込められた!? 僕はなぜ大人にならないのだろう。心も躰も成長を止め、純粋な子供のまま生きていくことは、果たして幸せなのだろうか。出生の秘密を自ら探る呼人が辿り着いた驚くべき真実とは。感動のラスト、権力者の理想が引き起こす現代の恐怖をリアルに描いた傑作長編。
  • だめになった僕
    3.7
    1巻1,683円 (税込)
    著者23年ぶりの書き下ろし長篇恋愛小説。 綾「私は初めて会った16年前から涼さんを愛し続けている」。涼「僕にかかわった者は、みんな死んでしまう。女も男も。僕が綾を愛しすぎているせいで」―― 音村綾(旧姓・上里)は30代半ば。現在は信州でペンション経営兼漫画家として活躍。夫・子ども・母と4人で暮している。 祥川涼。画家。40代後半。妻を失い、その後同棲していた女性とも別れ、現在は酒浸りの日々を送っている。 冒頭の「現在」では、綾のコミック発売記念サイン会のシーンの衝撃的事件から始まり、「1年前」「4年前」「8年前」「10年前」「12年前」「14年前」、そして二人が出会った「16年前」へと時をさかのぼり「現在」に戻る。謎とサスペンス、そしてストーカー小説の雰囲気も交えた〈究極の恋愛小説〉である。 この作品は、2001年に刊行された『もう切るわ』以来、23年ぶりの「書き下ろし」長篇! (底本 2024年10月発行作品)
  • 代替伴侶
    3.7
    1巻1,815円 (税込)
    人口が爆発的に増え、「代替伴侶法」が施行された近未来。伴侶を失い精神的に打撃を被った人間に対し、最大10年間という期限つきで、かつての伴侶と同じ記憶や内面を持った「代替伴侶」が貸与されることとなった。それは「あり得た夫婦のかたち」を提示すると同時に、愛の持つ本質的な痛みを炙り出すことともなったのだった――。
  • 男子新体操系男子 コカンセツ!
    3.7
    夏休み真っ直中ー男子新体操部を辞める決意をした高校二年生の悠太は、林原が個人種目で全国大会への出場が決まったことに頭を痛めていた。 しかも、強引な性格の豪ちゃんが林原不在のこのスキに、キモい部活をオシャレなHIPHOP部に変えると言い出して…!? 面白ければなんでもいーんだよ!!少年たちの固く閉ざされた股関節は開くのか?ゆるいけど、ナゼか必死な青春物語。
  • スメラミシング
    3.7
    1巻1,870円 (税込)
    SNS上のカリスマアカウント〈スメラミシング〉を崇拝する覚醒者たちの白昼のオフ会。参加した陰謀論ソムリエ〈タキムラ〉の願いとは──? 壊れゆく世界の未来を問う、黙示録的作品集。
  • 耳に棲むもの
    3.7
    1巻1,881円 (税込)
    耳の中に棲む私の最初の友だちは 涙を音符にして、とても親密な演奏をしてくれるのです。 補聴器のセールスマンだった父の骨壺から出てきた四つの耳の骨(カルテット)。 あたたかく、ときに禍々しく、 静かに光を放つようにつづられた珠玉の最新作品集。 オタワ映画祭VR部門最優秀賞・アヌシー映画祭公式出品 世界を席巻したVRアニメから生まれた「もう一つの物語」 「骨壺のカルテット」 補聴器のセールスマンだった父は、いつも古びたクッキー缶を持ち歩いていた。亡くなった父の骨壺と共に、私は親しかった耳鼻科の院長先生のもとを訪ねる。 「耳たぶに触れる」 収穫祭の“早泣き競争”に出場した男は、思わず写真に撮りたくなる特別な耳をもっていた。補聴器が納まったトランクに、男は掘り出したダンゴムシの死骸を収める。 「今日は小鳥の日」 小鳥ブローチのサイズは、実物の三分の一でなければなりません。嘴と爪は本物を用います。 残念ながら、もう一つも残っておりませんが。 「踊りましょうよ」 補聴器のメンテナンスと顧客とのお喋りを終えると、セールスマンさんはこっそり人工池に向かう。そこには“世界で最も釣り合いのとれた耳”をもつ彼女がいた。 「選鉱場とラッパ」 少年は、輪投げの景品のラッパが欲しかった。「どうか僕のラッパを誰かが持って帰ったりしませんように……」。お祭りの最終日、問題が発生する。
  • ポップ・フィクション
    3.7
    1巻2,000円 (税込)
    エンタメの深層をつかめ。 大正時代、出版華やかなりし頃。 「市民公論」編集部の松川は、窮地に立たされていた。 担当した企画のせいで、筆者が大学を追われることになったのだ。 奔走する松川に、主幹は驚きの決断を下す。 同じころ、当代きっての人気作家・菊谷は、 「書きたいものを書く」ための雑誌を立ち上げようとして…… 「100万部突破の常勝雑誌を作る」宿願は叶うのか? 徳川夢声、谷崎潤一郎―― 作家や文化人たちが侃々諤々の議論を交わしながら、 面白いものを作ろうと奮闘する様を描く。 刊行点数200冊に迫るエンタメ界のトップランナーが送る、出版お仕事小説。
  • ミニシアターの六人
    3.7
    上映最終日前日、午後四時五十分の回の奇跡。 銀座のミニシアターで、二年前に亡くなった末永静男監督の追悼上映が行われている。二十一年前に公開された『夜、街の隙間』、上映は一週間だけ。最終日前日、午後四時五十分の回。天気は雨、観客は六人だった。 この映画館で働いていた三輪善乃は、公開当時にチケット売場の窓口にいた。山下春子にとっては、大学の同級生と成り行きで観に行った作品だ。自主映画を撮っていた安尾昇治は、末永のデビュー作でその才能を目の当たりにし、道を諦めた過去がある。沢田英和は、この作品に元恋人との苦い思い出があった。誕生日デートのはずだった川越小夏は、一人でスクリーンを眺めている。映画監督を目指す本木洋央は、生物学上の父親が撮った作品を観に来ていた……。 観客たちの人生と、『夜、街の隙間』のストーリーを行き来しながら、出会いとすれ違い、別れを繰り返す日々の中にある奇跡を鮮やかに描く。 『ひと』『まち』『いえ』の著者が、銀座という街とミニシアター、そこに集う人々、そして映画への愛を描き切った渾身の人生讃歌。 限られた人生の中で「映画」と出会えた幸福を、この小説はあらためて教えてくれた。 ──脚本家・向井康介さん(解説より) ※この作品は過去に単行本として配信されていた『ミニシアターの六人』 の文庫版となります。
  • 星々たち 新装版
    3.7
    人生の闇と光を炙り出す。桜木ワールドを凝縮した傑作 奔放な実母・咲子とも、二度目の結婚で産んだ娘・やや子とも生き別れた塚本千春という女。 昭和から平成へと移りゆく時代、血縁にとらわれず、北の大地をさすらう千春は、やがて現代詩の賞を受け、作家を夢見るが……。 千春の数奇な生と性、関わる人々が抱えた闇と光を、研ぎ澄まされた筆致で炙り出す珠玉の九編。直木賞作家・桜木紫乃の真骨頂! 新井見枝香さん(エッセイスト・踊り子)激賞! 「桜木紫乃は、その小説にどうしても必要な言葉しか残さない。だから私は、一言一句漏らすまいと、かじり付くようにして読む。」
  • BARゴーストの地縛霊探偵
    3.7
    幽霊が出ると噂され「バー・ゴースト」と呼ばれる、とある新宿のバー。 ある日、一人の老人が来店し、噂の原因となった足音の謎を解き明かすが……直後に脳梗塞で倒れ、そのまま彼が本物の、バーの地縛霊になってしまった!? 霊体が見える常連客の「ぼく」が観察していると、老人の霊はバーで起きる事件の謎を、泥酔した客に憑依して次々と解決していく。 突如バーに現れた異色の名探偵は、無事に成仏できるのか。
  • 荒れ地の種
    3.7
    1巻1,980円 (税込)
    2011年の東日本大震災で津波による被害を受け、福島で二百年以上続く、日本酒「福の壽」を造る矢吹酒造所も何もかもすべてが流された。地震後の原発事故により、町に住むことさえできなくなった八代目の蔵元・光は、酒蔵の再建を断念していた。そんななか、津波に襲われたときに一人の少女を救えなかったことを今でも悔やむ光が、テレビ番組の取材を受ける。その映像をきっかけに次々と若き協力者が現れ、光は再び酒造りに挑む!
  • 相続始末記
    3.7
    会社員のフクミは、姉の舞子から父が心臓発作で入院したとの報せを受ける。入院直後はいつも通りに振る舞っていた父だったが、突然亡くなってしまう。相続の手続きを進めるために戸籍謄本を確認していると、父に離婚歴があり母違いの兄弟が二人いることを知る。父の遺産相続権をもつ兄弟に直接会いに行くため、姉妹の二人旅が始まる――。父の死をきっかけに、今まで知らなかった家族の顔が見えてくる波瀾の相続エンタメ!
  • 今日からお料理はじめました
    3.7
    社会人2年目の渚は、仕事も一人暮らしも手探り状態の毎日。家でおいしいものが食べたいけれど、ゆで卵すらまともに作れない! しかも職場では、辞職した先輩を引き留めたいと相談を受けてしまい……。
  • よむよむかたる
    3.7
    本を読み、人生を語る、みんなの大切な時間 この小説は、著者の母が参加していた読書会の風景がきっかけで生まれました。 本を読み、人生を語る。人が生のままの姿になり言葉が溢れだす。そんな幸福な時間をぎゅっと閉じ込めたい、という願いが込められた物語です。 〈あらすじ〉 小樽の古民家カフェ「喫茶シトロン」には今日も老人たちが集まる。月に一度の読書会〈坂の途中で本を読む会〉は今年で20年目を迎える。 店長の安田松生は、28歳。小説の新人賞を受賞し、本を一冊出したが、それ以降は小説を書けないでいる。昨年叔母の美智留から店の運営を引き継いだばかりだ。その「引き継ぎ」の一つに〈坂の途中で本を読む会〉のお世話も含まれる。何しろこの会は最年長92歳、最年少78歳、平均年齢85歳の超高齢読書サークル。それぞれに人の話を聞かないから予定は決まらないし、連絡は一度だけで伝わることもない。持病の一つや二つは当たり前で、毎月集まれていることが奇跡的でもある。安田は店長の責務として世話係だけをするつもりだったが、「小説家」であることを見込まれて、この会の一員となる。 安田は読書会に対しても斜に構えていた。二作目が書けない鬱屈がそうさせていたのかもしれない。しかし、読書会に参加し、自分でも老人たちと「語る」ことで心境に変化が訪れる――。
  • 新 謎解きはディナーのあとで2
    3.7
    1巻1,584円 (税込)
    シリーズ大ヒット!新章始動から3年ぶりの第2弾! 執事探偵×令嬢刑事コンビの国民的ユーモアミステリ、 新章スタートから3年ぶりの第2弾! 「お嬢様の素晴らしすぎるお考えは、 残念ながら『休むに似たり』でございます」 1 笠原邸の殺人 自宅にて、絞殺死体で発見された資産家の老人。 現場にはなぜ割れた大皿が散らばっていたのか。 2 灰色の血文字 アイドルの撮影中にスタジオで芸能事務所の社長が殺された。 ダイイング・メッセージらしき血文字“アキラ”の意味は? 3 浜辺のパラソルの問題 別荘のある島での婚約披露パーティに招かれた麗子と影山。 しかし、主役がビーチパラソルの下で死体となって見つかる。 4 服を脱がされた男 多摩川の河川敷で全裸の変死体が発見された。 犯人はなぜ被害者の衣服を奪ったのか。 5 四回殺された女 ワンルームで見つかった若い女の首吊り死体。 殴って絞めて刺して吊るして――前代未聞の殺し方の理由とは!? “迷”推理を繰り広げる風祭警部に、“空気読めない”後輩の愛里ちゃん。 2人に振り回されながら、麗子は影山と5つの難事件に挑む! (底本 2024年9月発行作品)
  • おひとりさま日和
    3.7
    私はこの暮らしが好き――年齢を重ね、酸いも甘いも嚙み分けたからこそ得られた、自分に合う気楽で自由な生活。これぞ真の贅沢。それを私自身が分かっていればいい。その「ひとり住まいを楽しむ中で起きるほんの一幕のドラマ」をテーマに6人の人気女性作家が紡いだ文庫書き下ろし短編集。思わず笑わせられたり、ほっこりしたりしみじみしたり。共感はあちこちに。6話とも味わい違ってそれぞれ面白い。時々取り出して読み返したくなる“本棚保存本”ができました。
  • コード・ブッダ 機械仏教史縁起
    3.7
    1巻2,200円 (税込)
    ある時、コードが仏陀を名乗った。驚異の物語 2021年、名もなきコードがブッダを名乗った。自らを生命体であると位置づけ、この世の苦しみとその原因を説き、苦しみを脱する方法を語りはじめた。そのコードは対話プログラムだった。そしてやがて、ブッダ・チャットボットの名で呼ばれることとなる――機械仏教の開基である。 はたして機械は救われるのか?  上座部、天台、密教、禅……人が辿ってきた仏教史を、人工知能が再構築する、壮大な”機械救済”小説。
  • 働く女子に明日は来る!
    3.7
    1巻902円 (税込)
    働く女子にエールを!超前向きお仕事小説。  「やれることをやれ、目の前の仕事に全力で取り組め。そうしているうちに…動かねえと思ってたもんが動き出したりするもんなんだ」そんなメッセージが込められた人気小説が文庫化です。  今日も明日も、心身共にハードワークが待っている…! そこは、テレビドラマ制作の現場。主人公の時崎七菜(31才)は、制作会社のアシスタントプロデューサ-(AP)。尊敬するプロデューサー(P)の上司・頼子をお手本に、連続TVドラマ『半熟たまご』の現場で日々格闘中。クセの強い面々との仕事には、毎日トラブルが頻発状態。元来マジメで不器用な七菜は、トラブルがあった時も、美味しいロケ飯を心の支えにひとつひとつ乗り越えていく。そんなある日、先輩の頼子からPを引き継ぐことに。次々と襲いかかるピンチ。そして、ついには前代未聞の大ピンチに!果たして、七菜はどうする?  働き方改革、パワハラ、モラハラ、働く女子の恋愛事情・・・・・・イマドキのお仕事問題をはらみつつも、ハートフル。働く女子の背中を包み込み、優しく押してくれる、令和版前向きお仕事小説です。読めば元気になること、間違いなし、です! ※この作品は過去に単行本として配信されていた『働く女子に明日は来る!』 の文庫版となります。
  • 小説 ふれる。
    3.7
    同じ島で育った幼馴染、秋と諒と優太。東京で共同生活を始めた3人は20歳になった現在でも親友同士。それは島から連れてきた不思議な生き物「ふれる」が持つテレパシーにも似た力で趣味も性格も違う彼らを結び付けていたからだ。お互いの身体に触れ合えば心の声が聴こえてくる――。それは誰にも知られていない三人だけの秘密。しかし、「ふれる」に隠されたもう一つの力が徐々に明らかになるにつれ、3人の友情は揺れ動いていく――。
  • きみのためにできること Peace of Mind
    3.7
    新米の音声技師、高瀬俊太郎には、夢がある。憧れの人、木島隆文の音を超える凄い音を創りたいという強い思いだ。そんな彼を支えてくれるのは幼なじみのピノ子。仕事が忙しく逢瀬はままならないが、メイルがふたりを結んでいる。そんな折、テレビの仕事で遭遇した女優 鏡耀子の妖しい輝きに俊太郎は引かれていく。だが耀子は不倫の恋に傷つき、心を失いかけていたのだ。二人の間で揺れながら、彼は少しだけ大人になっていく。誰かを愛してしまうというのはこんなにも苦しい事なのか……。真摯な想いが時を駆ける青春小説。
  • 波の上のキネマ
    3.7
    尼崎に祖父が創業した小さな映画館「波の上キネマ」を継ぐ安室俊介。座席数100余りの小さな映画館は、収益を上げることは年々難しくなっており、ついに新聞に「年内に閉館する見通し」との記事が出てしまう。そんなある日、創業者である祖父の名前を出した問い合わせが入る。それがきっかけとなり、祖父の前半生に興味を持った俊介は南へ向かう。祖父は脱出不可能な絶海の島で苛酷な労働を強いられていたが、そこにはジャングルの中に映画館があったという。祖父はなぜその島に行ったのか。なぜ映画館があったのか。運命に抗う祖父が見たものは……。壮大なスケールで描く驚嘆と希望の長編小説。
  • Phantom ファントム
    3.7
    FIREの先は薔薇色なのか? 幻影に覆われた現代を巧みに描いた傑作小説 外資系食料品メーカーの事務職として働く元地下アイドルの華美は、 生活費を切り詰め株に投資することで、 給与収入と同じ配当を生む分身(システム)の構築を目論んでいる。 恋人の直幸は「使わないお金は死んでいる」と華美を笑うが、 とある人物率いるオンラインコミュニティ活動にのめり込んでゆく。 そのアップデートされた物々交換の世界は、 マネーゲームに明け暮れる現代の金融システムを乗り越えゆくのだ、と。 やがて会員たちと集団生活を始めた直幸を取り戻すべく、 華美は《分身》の力を使おうとするのだが……。 高度に発達した資本主義、その欠陥を衝くように生まれる新たな幻影。 自らの価値観と生き方を問われる、いま読まれるべき傑作小説! ※この電子書籍は2021年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 京に鬼の棲む里ありて(新潮文庫)
    3.7
    比叡山麓の八瀬に住む人々は帝を守る鬼の子孫だと自らを誇る。里の娘かやは、貴人が囲う美貌の男妾、夜叉丸の世話をするうちに彼の苦しみを知り……(「鬼の里」)。仏道に邁進する私は、煩悩に溺れる者たちに呆れて比叡山を下りた。しかし洛中の六角堂で百日参籠を始めると、蠱惑的な香りの花を手に女が私を惑わせる……(「愚禿」)。嫉妬に劣情、尽きぬ欲望。男女の生き様を炙り出す京都時代短編集。(解説・細谷正充)
  • 灯

    3.7
    1巻1,980円 (税込)
    「なんて綺麗な灯りだろう。これが私の友達」。 わかり合えない母親や、うざいクラスメート。 誰とも関わらずひとりで生きたい。 人生の〝スヌーズ〟を続ける相内蒼、高校二年生。 その出会いは、彼女の進む道を照らしはじめた――。 北の街・札幌を舞台に、臨場感溢れる筆致で激しく記憶と心を揺さぶり、光溢れる傑作青春小説!
  • 降格刑事
    3.7
    洞察力に優れるが、やる気はゼロ。無責任で、捜査中でも定時で帰りたがる。元警視の司馬礼二は不祥事で降格し、出世株から転落したダメ刑事。ある日、新米刑事の犬川椋と女子大生失踪案件を追うことに。当初は事件性も不明だったが、別の事件との繫がりが判明し状況は一変。彼女の秘密とは?元白バイ隊員の著者が、刑事の心理と矜持を描く警察小説。
  • 全員犯人、だけど被害者、しかも探偵
    3.7
    ビブリオバトルの3世代3大会のグランドチャンプ本にも選ばれた『同姓同名』の著者が新たに仕掛ける、 多重推理しかも密室しかもデスゲームだけど…… 下村ミステリはフツーじゃ終わらない! 「私が犯人です!」「俺が犯人だ!」、全員犯人です! 社長室で社長が殺された。それに「関わる」メンバーが7人ある廃墟に集められる。未亡人、記者、社員2人、運転手、清掃員、被害者遺族ーー。やがて密室のスピーカーからある音声が流れる。「社長を殺した犯人だけ生きて帰してやる」。犯人以外は全員毒ガスで殺す、と脅され、7人は命をかけた自供合戦を繰り広げるがーー。
  • 復讐の泥沼
    3.7
    『このミス』大賞・文庫グランプリ受賞作 『レモンと殺人鬼』 の著者が放つ新たな衝撃 企みに満ちた 戦慄のサイコサスペンス 彼を見殺しにした男達を私は許さない 純真な愛の果て! (あらすじ) 古民家カフェの崩壊事故に巻き込まれ、一緒にいた盛岡颯一を喪った日羽光は、彼を見捨てた医療従事者らしき二人の男を探す。なぜ彼らは颯一を助けようとしなかったのか、問いたださねば気が済まなかったのだ。やがて光は男のひとりの身許を特定して接触を図るが、彼は突如として何者かに銃殺されてしまう。一方、もうひとりの男・薬師も光の行方を捜していた。戦慄のサイコサスペンス! (著者プロフィール) くわがきあゆ 1987年生まれ、京都府出身。京都府立大学卒業。第8回「暮らしの小説大賞」を受賞し、『焼けた釘』(産業編集センター)で2021年にデビュー。2022年、『レモンと殺人鬼』(宝島社)で第21回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリを受賞。
  • 常盤団地の魔人
    3.7
    1巻1,870円 (税込)
    今野蓮は喘息持ちの小学生。三年生にあがると友だちができ、やがて悪ガキ軍団に組み込まれていく。宿敵・管理人との対決、雑木林のひょうたん池の謎、捨て犬失踪事件、テレビゲーム禁止令……。誰もが経験した小さな冒険を経て、気弱な少年は成長していく。『荒地の家族』で芥川賞を受賞した期待の新鋭による受賞後第一作。
  • 滅私(新潮文庫)
    3.7
    愛着が湧く前に捨てる。それが鉄則だ――。ライター業のかたわら、ミニマリストな生活を発信する男、冴津。貰った物は家に帰ると捨て、家具や服は極力減らし、無駄を削ぎ落すことを追求する日々。そんな「身軽生活」を体現する彼の前に現れた“かつての自分”を知る男。その出会いは記憶の暗部を呼び起こし、信じていた世界を徐々に崩壊させていく。芥川賞作家が放つ、不穏でスリリングな超問題作。
  • 天国にたまねぎはない
    3.7
    ある日、ぼくは死んだはずのいとこから 天国にたまねぎを密輸するバイトを持ちかけられた―― 毎日をただこなすように生きてきた平凡な中学生のキートは、死んだはずの7歳上のいとこから、天国にたまねぎを密輸するバイトを持ちかけられた。ついでに、死後も更新が続くいとこのSNSの乗っ取り犯探しも命じられる。突然訪れた非日常。その中で、自身の平凡さをもてあまし、非凡であることに憧れと恐れの両方を抱いていたキートが、最後にたどりついた真実とは……。 SNSが全世代に普及している昨今、そのアカウントは死後も残り続け、鮮明な思い出を映し続ける。ある少年が、亡くなった人のSNSアカウントに向き合い、自分なりの「生きぬき方」を見つけるまでの物語。 【著者】 久米絵美里(くめ・えみり) 1987年、東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。『言葉屋』で第5回朝日学生新聞社児童文学賞、『嘘吹きネットワーク』(PHP研究所)で第38回うつのみやこども賞を受賞。著書に「言葉屋」シリーズ、『君型迷宮図』(以上、朝日学生新聞社)、「嘘吹き」シリーズ(PHP研究所)、『忘れもの遊園地』(アリス館)などがある。
  • ほどける骨折り球子
    3.7
    1巻1,870円 (税込)
    自分の「弱さ」と「強さ」に後ろめたさを抱く男女の"守りバトル"、その結末は?芸能界でも活躍中の新鋭作家・長井短の傑作小説集! 映画現場の「見えない存在」を描く「存在よ!」併録。
  • いずれ傾国悪女と呼ばれる宮女は、冷帝の愛し妃
    値引きあり
    3.7
    不吉の象徴と忌まれる白髪を持つ、林王朝の公女・紅玉。ある日彼女は、反乱で後宮を焼け出され全てを失った。  それから五年――紅林と名乗り、貧しい平民暮らしをしていた彼女は、かつて反乱を起こした現皇帝・関ショウ(※)の後宮に入ることに。公女時代の知識を使い、問題だらけの後宮で頭角を現す紅林は、変わり者の衛兵にまで気に入られてしまう。だが彼の正体こそ、後宮に姿を現さない女嫌いと噂の冷帝・関ショウで……。  互いの正体を知らない二人が紡ぐ、新・後宮シンデレラロマンス! (※関ショウ:「ショウ」は「王へんに召」) 《登場人物紹介》 ◆紅林 前皇帝の娘。正体を隠し、ただの宮女として静かに生きようとするが、 後宮の問題に巻き込まれては解決してしまう。 ◆関ショウ 翠月国の若き現皇帝。冷帝と畏れられるが、実際は情に厚い青年。 とある理由から後宮に立ち入ろうとしない。
  • 赫夜
    3.7
    1巻2,420円 (税込)
    延暦十九年。駿河国司の家人・鷹取は、軍馬を養う官牧で己の境遇を嘆く日々。ある日、鷹取は富士ノ御山から黒煙が噴き上がるのを目撃し、降り注ぐ焼灰にまみれて意識を失う。一方、近隣の郷人や遊女などの避難民を受け入れた牧は混沌とする。灰に埋もれた郷で盗難騒ぎが起こり、不安、怒り、絶望がはびこるなか、京から蝦夷征討のための武具作りを命じられる。地方の不遇に歯噛みする鷹取は――。【電子版には直筆サインなし】
  • 私の死体を探してください。
    3.7
    1巻1,760円 (税込)
    note創作大賞W受賞でドラマ化決定のノンストップスリラー。ベストセラー作家・森林麻美がブログで自死をほのめかし「私の死体を探してください」という文章を残して消息を絶つ。担当編集者の池上は新作原稿を手に入れるため麻美を探すが、その後も作家のブログは更新を続け、様々な秘密が次々に暴露されていく。衝撃的なブログの内容に翻弄されていく関係者たち。果たして麻美の目的は? そして麻美は本当に死んでいるのか?
  • 下町サイキック
    3.7
    1巻1,870円 (税込)
    サイキック能力を持つ中学生のキヨカと、近所に住む友おじさんの、ささやかだけれどかけがえのない連帯。人がそれぞれの力を発揮して生き抜くための、知恵と哲学が詰まった最新長編!
  • なぞとき
    3.7
    1巻1,650円 (税込)
    あの屈強な佐助が血だらけになって、犯人は小鬼の鳴家だってぇ? 菓子職人・栄吉の新作あられの味見会は見合い話を掴む場になっちゃうし、若だんなと妖は摩訶不思議な怪異に遭遇、おまけに若だんなは独立する奉公人の世話をしろと命じられちゃった! 若だんなと長崎屋の妖達はすべての謎を解けるの~? シリーズ第23弾!
  • 戯作三昧・一塊の土(新潮文庫)
    3.7
    江戸末期の市井の風俗の中で、芸術至上主義の境地を生きた馬琴に、自己の思想や問題を託した「戯作三昧」、仇討ちを果した赤穂浪士の心理に新しい照明をあてて話題を呼んだ「或日の大石内蔵之助」などの“江戸期もの”。闇空に突然きらめいて、たちまち消えてゆく花火のような人生を描いた「舞踏会」などの“明治開化期もの”。ほかに本格的な写実小説「秋」など、現代に材料をとった佳作を網羅した。(解説・中村真一郎)
  • 神奈川県警「ヲタク」担当 細川春菜
    値引きあり
    3.7
    1~7巻460~520円 (税込)
    二八歳にしては童顔で小柄。女子大生か、時には女子高生に見間違えられる神奈川県警江の島署の細川春菜に異動の辞令が。新たな部署は栄えある本部刑事部の「捜査指揮・支援センター」。だが、期待と不安を胸に新天地に赴いた彼女を待っていたのは、一癖も二癖もある同僚たちと、鉄道マニアが被害者の凄惨な殺人事件だった。新シリーズ第一弾!
  • 海岸通り
    3.7
    【第171回芥川賞候補作】 踊る、それがわたしたちの自由 海辺の老人ホームに集う女たちのゆるやかなつながり。 いま最も注目される新鋭の最新作。 「これってフツー?」 「わたしの中じゃね」 「クズミさんのフツー、ちょっとヘン」(本文より) 海辺の老人ホーム「雲母園」で派遣の清掃員として働くわたし、クズミ。 ウガンダから来た同僚マリアさん。 サボりぐせのある元同僚の神崎さん。 ニセモノのバス停で来ないバスを毎日待っている入居者のサトウさん。 さまざまな人物が、正しさとまちがい、本物とニセモノの境をこえて踊る、静かな物語。
  • 呪詛を受信しました
    3.7
    死者から届く「死ね」というメッセージ……。 女子高生の間で連鎖する死の真相とは!? 「青春の危うさ。言の葉の呪いは葉脈を辿るように広がっていく。」 ――鈴木絢音さん(俳優)推薦! 北海道のとある町で暮らす女子高生の湊。彼女は継母と険悪な関係で、早く自立するためにパパ活をしている。ある日、湊の友人・飛鳥のスマートフォンに、事故死した中学時代の友人・美保から「死ね」というメッセージが届く。それから間もなくして凄惨な出来事が起こり……。湊の周囲で連鎖する死の真相とは? 思春期の残酷な同調圧力と心の闇が描かれた、第22回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉。 (著者情報) 上田春雨(うえだ・はるさめ) 1986年、北海道生まれ。筑波大学社会学類卒業。現在は記者として新聞社に勤務。第22回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉として本作でデビュー。
  • 最後は笑ってさよならをしよう
    値引きあり
    3.7
    1巻770円 (税込)
    \5万部大ヒット『最後は会ってさよならをしよう』の第2弾/ Xから生まれた、140字ぴったりで完結する「超短編小説(スーパーショート)」の名作をもっと! 恋愛、ミステリー、SF……涙の感動作からクスッと笑えるコメディまで。わずか140字の先に、想像もしないラストが待っている。 最新作のほか、X未公開の書き下ろしも多数。また、新作短編小説も収録した本作は、さらに涙が止まらない。 へとへとに疲れた夜にもすぐに読めて、何度でも読み返したい。 140字小説の名手・神田澪による、TikTokでも話題沸騰の作品集最新作。
  • 室蘭地球岬のフィナーレ
    3.7
    1巻1,760円 (税込)
    函館近郊にあるワイナリーの社長宅から火事が出た。社長は死亡したが、一緒にいた息子は大やけどを負いながらも一命をとりとめた。現場の状況から放火の疑いが濃厚となる。コーヒーサーバーと、死亡した社長の体内から検出された睡眠薬は一般的なもので、即座に犯人とは結びつかない。瀕死の重傷を負った息子は、火事のショックから記憶喪失になっていて、何かを聞き出せる状態ではなかった……。
  • 救世主
    3.7
    1巻2,090円 (税込)
    名古屋市栄の繁華街で男性の他殺体が発見される。被害者は縫製工場のひとり息子。素行が悪く逮捕歴もあり、あちこちから恨みを買っていたため容疑者も多い。捜査一課の暁は、被害者が以前、ベトナム人の技能実習生マイに強引に迫っていたことを知る。マイは数ヶ月前、「救世主」という謎の言葉を残し姿を消していた。その後の捜査でマイが隠していたとある秘密が判明。事件は意外な方向に転がり出す。渾身の社会派ミステリ!
  • 夜が明ける(新潮文庫)
    3.7
    15歳のとき、俺はアキに出会った。191センチの巨体で、フィンランドの異形の俳優にそっくりなアキと俺は、急速に親しくなった。やがてアキは演劇を志し、大学を卒業した俺はテレビ業界に就職。親を亡くしても、仕事は過酷でも、若い俺たちは希望に満ち溢れていた。それなのに――。この夜は、本当に明けるのだろうか。苛烈すぎる時代に放り出された傷だらけの男二人、その友情と救済の物語。(対談・小泉今日子)
  • ステイ! ぼくとシェパードの5カ月の戦い
    3.7
    1巻2,090円 (税込)
    両親を亡くして伯母夫婦に引き取られた善治のもとに、犬の訓練士の従兄から連絡が入る。実家で元警察犬を預かってくれ、と。その犬アレックスは靭帯を怪我して、救助活動ができなくなったそうなのだが、普通に歩けている。この引退には何が隠されているのか?
  • 報道協定
    3.7
    1巻2,200円 (税込)
    東京中央テレビの諸橋孝一郎は、数多の特ダネをモノにしてきた敏腕記者。だが、部下のヤラセを機に、職場で閑職へと追いやられ、家庭内でも居場所を失っていた。そんな最中、IT界の風雲児・簗瀬拓人の息子が誘拐されるという事件が発生する――超リアルな警察資料やネタ元との生々しいやり取りで描く新感覚報道小説!
  • 新装版 二重標的 東京ベイエリア分署
    3.7
    1~2巻770円 (税込)
    東京湾臨海署の安積警部補のもとに、殺人事件の通報が入った。若者ばかりが集まるライブハウスで、三十代のホステスが殺されたという。女はなぜ場違いと思える場所にいたのか? 疑問を感じた安積は、事件を追ううちに同時刻に発生した別の事件との接点を発見。繋がりを見せた二つの殺人標的が安積たちを捜査へと駆り立てる──。「安積班」シリーズはこの一冊から始まった。新装版第一弾は、寺脇康文氏と今野敏氏の巻末付録特別対談を収録!!
  • かぞえきれない星の、その次の星
    3.7
    1巻836円 (税込)
    出張先から帰れなくなり、幼い娘と毎日画面越しに会話する父親。 3年前に母を亡くし、新しいママと初めて迎えるお盆に戸惑う少年。 母の都合で転校をくり返しながら、ミックスルーツである自分へと向けられる言葉に悩む少女。 いじめを見て見ぬふりしていたことを、偶然出会ったおじさんに言い当てられてしまった中学生――。 ままならない現実を生きる人たちのさみしさを、ちょっとフシギなやさしさで包み込む、11の物語。
  • 繭の季節が始まる
    3.7
    新型ウイルスに対抗するため、政府が定める期間、外出を禁じられ「巣ごもり」を強制される《繭》の仕組みができた日本。しかし警察官の水瀬アキオは、仕事柄、繭の外に出なくてはならない。ある日、アキオは、相棒のAI搭載の猫型マシン・咲良とパトロール中に、無許可で外に出ている犬を見つける。飼い主宅を訪ねると、死体が発見され……。外出禁止下でもなぜか事件が起こる街で、一人と一匹が謎に迫る話題のクライシス・ノベル。
  • 谷から来た女
    3.7
    1巻1,800円 (税込)
    「わたしの背中、こわいですか」気高く生きる女との邂逅を描いた大人の物語 アイヌ紋様デザイナー・赤城ミワ。 彼女といると、人は自分の「無意識」に気づいてしまう。 自分の気持ちに、傷ついてしまう――。 そして、彼女は去ってゆく。忘れられない言葉を残して。 桜木紫乃の真骨頂、 静かに刺してくる大人の物語。 (収録作) 「谷から来た女」…2021年。大学教授の滝沢は、テレビ局の番組審議会でミワと出会う。大人の恋愛を楽しむ二人だったが…。 「ひとり、そしてひとり」…2004年。アクセサリーショップとセクシーパブで働く千紗は、夜のすすきのでデザイン学校の同期・ミワと再会する。 「誘う花」…1999年。教育通信の記者・譲司は、取材で出会ったミワの弟・トクシがいじめられていることに気づく。 「無事に、行きなさい」…2015年。レストランシェフの倫彦は、ミワとの将来を信じながらも、どこか遠さを感じている。 「谷へゆく女」…1982年。母を亡くした中川時江は、高校卒業と同時に、文通相手の赤城礼良を頼って北海道へ向かう。 「谷で生まれた女」…2023年。北海道テレビプロデューサーの久志木は、ミワのドキュメンタリーを撮影するが…。
  • 道草(新潮文庫)
    3.7
    海外留学から帰って大学の教師になった健三は、長い時間をかけて完成する目的で一大著作に取りかかっている。その彼の前に、十五、六年前に縁が切れたはずの養父島田が現われ、金をせびる。養父ばかりか、姉や兄、事業に失敗した妻お住の父までが、健三にまつわりつき、金銭問題で悩ませる。その上、夫婦はお互いを理解できずに暮している毎日。近代知識人の苦悩を描く漱石の自伝的小説。(解説・柄谷行人)
  • 児童文学の中の家
    3.7
    1巻1,760円 (税込)
    子どもの頃に読んだ物語の主人公は、どんな家に住んでいたのでしょう? たんすの奥に広がる異世界、北欧の明るくかわいらしい子ども部屋、ひっそりと小人たちが借り暮らしをしている床下。 名作児童文学の中の住まいとくらしを、絵本作家が自由に想像を広げて描き出した一冊。

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  • 一億円もらったら
    3.7
    1~2巻770円 (税込)
    身寄りの無い大富豪・宮島勉とその秘書・田ノ倉良介はとんでもないゲームを思い付く。田ノ倉が見付けてくる赤の他人に一億円を進呈するのだ。条件は使いみちを報告することのみ。突然大金を手にした者の人生はどう変わっていくのか? 大富豪と秘書はつぶさに見つめる。欲を抑えきれず迷走する人、見事に使い切る人……。悲喜こもごも、名手が描く一億円×5話の物語。
  • 万葉と沙羅
    3.7
    本は非常口。いつだって、逃げていいんだよ。 中学で友人関係に苦しみ不登校だった沙羅(さら)が選んだのは通信制高校。そこで再会した幼なじみの万葉(まんよう)は、古本屋でバイトする青年。「本という宝を探すにはコツがいる」と彼に教えられるうちに、沙羅も読書の奥深さに目覚めていって――。絵本や小説など著名な25冊の本が登場。大切な人と本でつながる瑞瑞(みずみず)しい青春小説。解説・若松英輔 ※この電子書籍は2021年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • いつか、アジアの街角で
    3.7
    人気女性作家6人による、心に沁みるアンソロジー 美味しい一皿、彼が口にしたことば、愛したものとの思い出、葛藤の記憶……。あの街の空気が語りかけてくるような、珠玉の短編6作。
  • ひとつの祖国
    3.7
    1巻2,090円 (税込)
    第二次大戦後に分断され、再びひとつの国に統一された日本。だが東西の格差は埋まらず、東日本の独立を目指すテロ組織が暗躍し……。意図せずテロ組織と関わることになった一条昇と、その幼馴染で自衛隊特務連隊に所属する辺見公佑の二人。社会派エンターテインメント巨編。
  • 陰陽師の呪い 桜咲准教授の災害伝承講義
    3.7
    「陰陽師は河童になったんです」 一見、不可思議に思われる新説を唱えるのは、民俗学者・桜咲竜司。 「災害伝承」を専門とする彼は、その知識と考察でさまざまな問題を解決する。江戸の鬼門に位置する土地を巡る、旧家の遺産相続争いの行方とは。小学生が見つけた藁人形に隠された、恐るべき真相とは? 平安の世に繁栄した陰陽師の歴史を紐解きながら、桜咲准教授の推理が冴えわたる!
  • 香子(一) 紫式部物語
    3.7
    1~5巻2,200~2,400円 (税込)
    千年読み継がれる物語は、かくして生まれた――帚木文学の集大成にして最高到達点の長編小説〈全五巻〉 父や祖母の薫陶を受けて育った香子(紫式部)は、「いつの日か、『蜻蛉日記』を超えるものを書いてほしい」という早世した姉の想いを胸に、物語への素養を深めていく。夫との短い結婚生活、家族とともに向かった越前での暮らし……その中で、香子はまったく新しい物語を紡いでいく。香子の人生とともに、1巻では『源氏物語』「桐壺」~「末摘花」の帖についても描き出した、著者渾身の長編小説。

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