プロフィール

  • 作者名:安藤祐介(アンドウユウスケ)
  • 性別:男性
  • 生年月日:1977年
  • 職業:作家

早稲田大学政治経済学部卒。『被取締役新入社員』がTVドラマ化され、TBS・講談社第1回ドラマ原作大賞を受賞。作品に『仰げば尊し』、『営業零課接待班』、『1000ヘクトパスカルの主人公』などがある。

作品一覧

  • 日ノ出家のやおよろず
    3.5
    1巻2,090円 (税込)
    生きるのが下手くそな君だけど、 大丈夫、その頑張りは僕たちが見ているよ。 疲れたときほど心にしみ渡る。 『本のエンドロール』の著者が贈る、 これぞ「お粥小説」! 日ノ出楽志は一児の父になったが、 家事も仕事も上手くできない不器用な男。 唯一の取り柄はモノを大切にすることで、 人よりもずっと長く使うことができること。 楽志は知らなかった。 彼が名前をつけたモノには、心が宿っていることを。 リストラを受け、リサイクルショップに転職が決まったその時から、 楽志たち家族の人生が前に進み始める――。 読めば今日より明日がきっと楽しくなる、 心温まる感動の物語。
  • 選ばれない人
    5.0
    1巻880円 (税込)
    蜂矢徹郎、大学3年生。行動原理は超一流商社の内定獲得一択。いつもスーツ姿で誰に対しても敬語、友人の取捨選択は就活に有益か否か。周囲からは「就活ザムライ」とイジられているが、そんなのおかまいなしに、ひたすら就活一直線。ところが、ひそかに心を寄せる夏海の存在や謎のおじさんの登場で次第にペースが乱されていき……。自分が信じた道を突き進みながらも、どんどん空回りしていく徹郎の就活と恋の結末は!?(『就活ザムライの大誤算』改題)
  • 仕事のためには生きてない
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    『ミカゲ食品は「スマイルコンプライアンス」の精神で、信頼回復に努めてまいります』 異物混入騒動への社長の発言が炎上した翌日、35歳の多治見勇吉は、〈スマイルコンプライアンス準備室〉に異動となる。実体不明の社長の言葉を形にしろというのだ。 社長に忖度する役員の無茶ブリ、会議のための会議、終わらぬ資料作り。趣味のバンド活動が最優先だった勇吉も、仕事漬けの毎日に。そんな中、バンド仲間が余命宣告を受ける。 「自分はどうして、こんなに働いているのだろう」 よりよく働ける職場を目指し、勇吉の奮闘が始まる。
  • 崖っぷち芸人、会社を救う
    4.0
    1巻924円 (税込)
    雇用条件 給料は準社員待遇(月給二十万円 社会保険完備) 勤務内容:売場での通常勤務、催事スペースでのライブ出演 休暇:週休二日制 オーディション休暇あり スーパー・エブリの社員・樫村栄治に社長から与えられた指令。それはバイトのお笑い芸人たちで「実業団」を結成し、ブレイクさせること!? 初めはやる気ゼロだった栄治もお客さんの笑顔を見て次第に気持ちが変わっていく。そんな最中、エブリ上層部に会社乗っ取りの動きが。経営存続の如何は芸人たちの手に託された! 夢と現実の間で悩むすべての人に捧ぐ感動作。 『夢は捨てたと言わないで』を改題 笑いには、敵を味方にする力がある。 笑いには、人をひとり救う力がある。 そう。おもろいは、正義だ!
  • 本のエンドロール
    4.3
    1巻1,012円 (税込)
    本の奥付に載っている会社名の後ろには、悩みながらも自分の仕事に誇りを持ち、本を造る「人」たちがいる。豊澄印刷の営業・浦本も、日々トラブルに見舞われながら「印刷会社はメーカーだ」という矜持を持ち、本造りに携わる一人。本を愛する人たちの熱い支持を集めた物語が、特別掌編『本は必需品』を加え、待望の文庫化!
  • 六畳間のピアノマン
    4.3
    1巻748円 (税込)
    ブラック企業の同期三人組。早朝から深夜まで働き会社に泊まり込む毎日。疲弊しきった三人はある日深夜の居酒屋に行く。一杯のビールで人間らしく笑いあった三人だが、極悪上司の壮絶な追い込みにあい――。
  • Chef実践入門――コードによるインフラ構成の自動化
    3.6
    1巻3,047円 (税込)
    本書は,サーバ構築自動化・構成管理ソフトウェアであるChefの解説書です。まずはスタンドアロンで利用できるChef Soloを利用し,設定ファイルとなるクックブックの書き方を解説します。そして,現場でよく利用する環境をChefを使って構築するためのノウハウや,クックブックのテスト,継続的インテグレーションなど実践的な解説も行います。後半では,つまずきがちなポイントや,Chef Serverを利用した大規模環境の構築・運用方法を解説しています。コードを出しながら解説しているので,すぐに役立つ知識が身に付くはずです。
  • CakePHP2実践入門
    -
    1巻3,168円 (税込)
    多くのPHPユーザに使われている「CakePHP」の解説書です。2011年10月にリリースされたCakePHP2に対応しています。はじめてCakePHPを使う方のために,サンプルアプリケーションを作りながら丁寧に説明します。サンプルコードはサポートページで公開しているので,実際に試しながら読むことができます。さらに,デプロイ方法やパフォーマンスチューニング,セキュリティについても解説します。稿末には,特に重要な設定ファイル,クラス,関数をまとめたリファレンスを収録しています。
  • 不惑のスクラム
    4.3
    1巻704円 (税込)
    河川敷で丸川が遭遇した、40歳以上の選手による草ラグビー。そこには、年代もバラバラな大人たちの、泥まみれの姿があった。楕円のボールでつながった絆を頼りに、丸川は己の人生を見つめ直していく――。 ※本書は2016年3月30日に小社から刊行された単行本を、加筆・修正のうえ文庫化したものです。
  • テノヒラ幕府株式会社
    3.7
    1巻858円 (税込)
    フリーターの拓真は、女性社長・寺井サチが切り盛りするアプリ開発企業で住み込みで働くことになった。同期は一流企業から転職してきたビジネスマン・小野里。拓真は一流の流儀を説く小野里と、ベンチャーマインド溢れる社員の間で板挟みになり困惑する。あまりに異なる価値観を持つ人々が集ってしまったテノヒラ幕府。彼ら、そして彼女らは、わかり合うことができるのか? 交差する人間模様の果てに待つ衝撃のラストとは。
  • 一〇〇〇ヘクトパスカル
    3.0
    1巻737円 (税込)
    大学生の城山義元は、空を見ていた。やりたいこともなく、ただ友人とつるんで毎日を過ごす。そこに現れたのは"天気オタク"の女の子だった。空が、友人が、猫が、歌が、写真が、彼女と過ごした時間が、義元の上に降り積もる。特別なことは起きない。それはだめなことなのか? 就職活動が始まる。何を話せばいいのか? 漠然と、好きなことをやりたいと思う。それは甘い考えなのか? この小説が、答えだ――。
  • 宝くじが当たったら
    3.4
    1巻726円 (税込)
    32歳、わくわく食品経理課勤務、独身。ごく普通のサラリーマン・修一の趣味は宝くじをバラで10枚買うこと。ところが今年、一等、2億円が降ってきた。あくまで堅実でつつましい生活を続けようとした修一の目の前に、急に現れた親戚、慈善団体に同級生。さらにネットに実名が流出、会社の電話が鳴りやまない! 最高の幸福が招いた大混乱、いったい誰を信じれば? ジャンボなドリーム、宝くじエンタテインメント!
  • おい! 山田 大翔製菓広報宣伝部
    3.7
    1巻792円 (税込)
    「おい山田、お前今日からゆるキャラな」大翔製菓・広報宣伝部に異動した山田は、そのままのサラリーマン姿でゆるキャラとなり、新製品「ガリチョコバー」のPRをすることに! 「わかりました。私が山田さんをプロデュースします。打合せしましょう」同僚の水嶋里美は突然立ち上がったプロジェクトに戸惑いつつも、持ち前の負けん気の強さで引き受けた。笑いと涙の、ノンストップゆるキャラスペクタクル!
  • ちょいワル社史編纂室
    4.3
    1巻805円 (税込)
    「ブタ野郎」を捨て台詞にリストラ予備軍の巣窟、社史編纂室行きとなった玉木敏晴。煙たがる家族の元には帰れず、時間を持て余す日々。ある夜、公園で披露したマジックが喝采を浴び、編纂室のメンバーを巻き込んでマジック団を結成。それぞれの人生の再生に向けた計画が始動する。窓際に追われた社員の意外な反乱の行方は? 笑いと涙の痛快小説!
  • 被取締役新入社員
    4.0
    1巻660円 (税込)
    ダメ男・鈴木信男はたまたま試験を受けた一流広告会社になぜか採用される。彼に与えられた使命は、他の社員の軽蔑を一身に浴び、社内ストレスの“はけ口”となること。表向きは新入社員、実は役員待遇の「被取締役(とりしまられやく)」。信男は天性のダメ人間ぶりを発揮し、「ひとりいじめられっこ政策」は成功を収めたかに見えたのが……。森山未來主演でドラマ化! 1403作品の頂点に選ばれた、ドラマ原作大賞受賞作。
  • 営業零課接待班
    3.8
    1巻660円 (税込)
    苦手な営業に異動となり、ついにリストラ勧告まで受けたマジオこと真島等(まじまひとし)は、接待専門の「営業零課」で再起を図ることに。落ちこぼれ社会人のマジオと仲間たちは修羅場を乗り越え、年間売上50億という無謀な目標を達成できるのか!? 涙も笑いも挫折も成功も、「働くこと」のすべてが詰まった感動の営業小説。(講談社文庫)
  • 不惑のスクラム

    Posted by ブクログ

    昔、NHKでドラマ化された小説。子供がラグビーを始めたのを機に思い出し、原作を読む。40歳以上限定の不惑ラグビー、「老いてもヤンチャであれ」をテーマに楕円のボールを追いかける中年男性たち。
    中年男性の悲哀、道化の部分が良く表現されていると思う。
    ラストはちょっと都合良く進みすぎた感もあるが、全体としてしみじみとした感動のある作品。

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    2025年05月09日
  • 日ノ出家のやおよろず

    Posted by ブクログ

    不器用な主人公「日ノ出楽志」の唯一の取り柄はモノを大切にすること・・・
    彼が名前をつけたモノには、心が宿っている・・・

    想像以上に面白く心がポカポカと温かくなる物語でした。
    僕自身もモノを大切にするこだわりがあるのでかなり共感して読めました。

    モノを誤って落としたりしたら、「ごめん」て無意識に言ってしまいます。
    名前をつけて愛着をもつっていいですね。自分も少し真似をしたくなりました。

    また子供の成長や物に対する接し方など良い見本になる物語だと思います。
    自分は「九十九神」や「やおよろず」などのモノに関する物語が好きなんだと実感した気がします。

    いい小説に出会えて心が満たされました。

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    2025年05月04日
  • 仕事のためには生きてない

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    ネタバレ

    読み終わったあと、会社の仕事に対して、前向きになれる本。
    会社の不祥事をきっかけに、会社の新しいコンプライアンス理念立ち上げを命じられた主人公が、急増のコンプライアンスメンバーと共に、思想が固い経営陣に立ち向かい、コンプライアンスを立ち上げていくという物語。

    「どうせ通うなら、毎日楽しい職場がいい」にはめちゃくちゃ共感。他にも、役員へのご機嫌取りのための資料作りなど、社会人あるあるが詰まっており、社会人の人が読むと面白い本だと思った。

    「コンプライアンス」と言うと、どうしても固めなイメージが持たれるが、この物語ではコンプライアンスについて、徐々に原理原則に立ち返っていく。「原理原則」とは、

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    2025年03月11日
  • 仕事のためには生きてない

    Posted by ブクログ

    35歳の主人公は、広報部で仕事をしていたが、晴天の霹靂の人事異動で社長肝入りの『スマイルコンプライアンス』なるものの専任担当になり、これに沿った会社方針を策定することになる。しかし社長に忖度する役員の無茶ブリ、会議のための会議、終わらぬ資料作り…無限地獄のような仕事の中で心を病み、心療内科のお世話になる。唯一の趣味のバンド活動ではバンド仲間が余命宣告を受ける。

    上司の吐くこんなセリフ。
    『テキトーにやるんだ。一生懸命に考えたフリして、直して、見せて、時間切まで繰り返し、ゴングアウトになれば、上は渋々ハンコを押す。』
    なんか暗澹たる気持ちで仕事していた時期を思い出す。不毛な毎日が続き、日曜日の

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    2025年03月04日
  • 本のエンドロール

    Posted by ブクログ

    読みたいリストの中から手に取った作品。

    印刷会社営業、印刷オペレーター、DTPオペレーター…様々な視点から描かれる印刷会社を舞台としたお仕事小説。

    一冊の本を造るために、こんなにたくさんの工程があり、こんなにたくさんの人が関わっているなんて…!
    本がどのように造られているのか、本の価格設定がどのようにされているのか、など分かっているようで分かっていなかったことを今作を読んで学べた。
    思ったより手作業が多いことにも驚いた。

    印刷会社を沈みかけの船に例え、いつかは沈むとしても現役でいる間は絶対に沈ませない、よりよい本を造りたい、と奮闘する登場人物たち。
    最初は不穏な感じが漂っていたが、営業の

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    2025年01月11日

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