仕事のためには生きてない

仕事のためには生きてない

1,980円 (税込)

9pt

『ミカゲ食品は「スマイルコンプライアンス」の精神で、信頼回復に努めてまいります』
異物混入騒動への社長の発言が炎上した翌日、35歳の多治見勇吉は、〈スマイルコンプライアンス準備室〉に異動となる。実体不明の社長の言葉を形にしろというのだ。
社長に忖度する役員の無茶ブリ、会議のための会議、終わらぬ資料作り。趣味のバンド活動が最優先だった勇吉も、仕事漬けの毎日に。そんな中、バンド仲間が余命宣告を受ける。
「自分はどうして、こんなに働いているのだろう」
よりよく働ける職場を目指し、勇吉の奮闘が始まる。

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仕事のためには生きてない のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2024年04月16日

    稟議のための会議、会議のための根回し、根回しのための根回し。
    そして不毛なスタンプラリー。
    会社員ならうんざりするほど見てきた景色が広がる序盤から、ロックで爽快な後半の展開が見事。

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    Posted by ブクログ 2024年02月25日

    前半、サラリーマン社会のイヤな要素が煮詰めたように出てくるので、読むのが辛くなるが、転調してからの逆転劇が爽快。
    なんのために働くのか考えさせられる。

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    Posted by ブクログ 2024年02月09日

    軽い気持ちで読み始めたが、身につまされる場面もあり後半には涙腺が緩んでしまった。
    働きながらロックバンドを続ける多治見は、会社の不祥事に対するスマイルコンプライアンス?を策定する任務に就かされる。会議の為の無意味な会議をくり返す重役連からの度重なるダメ出し、疲弊する多治見が辿り着いたスマイルコンプラ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年12月23日

    仕事のためには生きてない。それはそう。でも生きていくためには、仕事しないわけにもいかない。
    言ってることが変わる上司や不毛すぎる根回し行脚など、サラリーマンあるあるが刺さりすぎて、そしてそれでも前を向く主人公が眩しくて、途中からやたら泣けてしまった。

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    Posted by ブクログ 2024年04月14日

    安藤さんぽい作品。コンプライアンスを題材にしてて、コンプライアンスを考えるいい機会になった。ルールが出来すぎて締め付けられることによる組織力の低下はよくわかる考え方。

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    Posted by ブクログ 2024年04月11日

    人生の中でも長い時間を費やしている仕事。どうせなら楽しい方がいい。でも仕事に振り回されたくはない。ひと昔前なら武勇伝の寝ないで働いただの、何日家に帰ってないだのをいまだに強要してくる化石部長。今でも現実にいるっぽいのが恐ろしい。コンプライアンスってもっと緩い感じでいいと思うのですが、最近は企業もマス...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月18日

    社会人になったばかりだけれど、好きなことのために自分の時間のために仕事をしているんだなと共感。せっかく働くなら楽しい職場がいい。
    ひとまず挨拶をちゃんとしよう。いいところを見つけよう。困ったら騒ぐ!

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    Posted by ブクログ 2024年02月19日

    仕事を目的として生きることに対する戒めのように感じた。仕事はあくまで手段であり、自分が本当に実現したいことは何か、見失わないようにしないといけないと感じた。
    上長への根回しで一進一退を繰り返し、絶望的な気持ちになりながらも職場の仲間と助け合いながら力強く進んで行く姿に勇気をもらった。

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    Posted by ブクログ 2024年02月16日

    時々苦しくなることもあり、少しずつ読み進めた。サラリーマンならではの、稟議とスタンプラリー、権力との戦いに応援したくなる作品だった。最終的に完成した12箇条はうんうんと頷ける素晴らしい内容で、全ての会社で採用してほしい。


    【ミカゲ食品スマイルコンプライアンス行動規範十二箇条】

    一、挨拶をしよう...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月04日

    仕事、会社、職場あるある集。文字にすると、そんなバカな!ことばかりだけど…。「デコ資料に根性論と苦労話のマウンティング合戦。自分がどれだけ大変か虚勢張り合う不毛な勝負」「自分の好きなことを続けるために働いて給料もらう。ただ金の為だけに働き続けると、心が折れてしまう。誰かを喜ばせたかったり誰かと一緒に...続きを読む

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