安藤祐介のレビュー一覧

  • 本のエンドロール
    「読んでよかった」と思える作品でした。
    こんなにも関わる人がいて、紙、装丁、印刷、製本…そして価格決定され、私たちの手に渡る。技術やこだわり、思いなど…今後、書店で本を手に取るところから変わる作品です。
    どうか書籍が無くなりませんようにと、思いを馳せながら、今後も書店に通い続けたいと思います。
  • 仕事のためには生きてない
    稟議のための会議、会議のための根回し、根回しのための根回し。
    そして不毛なスタンプラリー。
    会社員ならうんざりするほど見てきた景色が広がる序盤から、ロックで爽快な後半の展開が見事。
  • 本のエンドロール
    紙の書籍派である人間として、この本を買ってからしばらく読まずに積んでいることを後悔した。奥付に出版社だけではなく印刷会社も記載されていることは知っていたが、その裏にどういう人たちがいるか考えたことがなかった。自分も仕事をするようになって1つのサービスの裏にたくさんの人がいることを知っているはずなのに...続きを読む
  • 本のエンドロール
    あらすじ
    営業、工場作業員、DTPオペレーター、デザイナー、本が本になるまでに関わる無数の人々。奥付の向こう側に隠された裏方の仕事を熱く描いたお仕事小説

    総合点 4.7/5
    めちゃくちゃ良かったです。

    ストーリー  5/5
    章ごとに一冊の小説が生まれていく構成。
    その中で、キャラクター同士のスト...続きを読む
  • 本のエンドロール
    本を作る人たちの物語です。
    印刷会社の営業、浦本学が主人公。
    紆余曲折しながらも素敵な本を作るために日々頑張る姿が描かれていました。
    読書好きの人には面白い内容だと思います。
    そしてこの本にはエンドロールが付いていて、それもとても興味深く読みました。
  • 仕事のためには生きてない
    前半、サラリーマン社会のイヤな要素が煮詰めたように出てくるので、読むのが辛くなるが、転調してからの逆転劇が爽快。
    なんのために働くのか考えさせられる。
  • 六畳間のピアノマン
    話が1人の自殺した男を中心に回っていて、最後はそれぞれが関わりあってて、あってなったし、感動して泣いてしまった。時間を忘れてしまうぐらい面白い作品だった。
  • 仕事のためには生きてない
    軽い気持ちで読み始めたが、身につまされる場面もあり後半には涙腺が緩んでしまった。
    働きながらロックバンドを続ける多治見は、会社の不祥事に対するスマイルコンプライアンス?を策定する任務に就かされる。会議の為の無意味な会議をくり返す重役連からの度重なるダメ出し、疲弊する多治見が辿り着いたスマイルコンプラ...続きを読む
  • 仕事のためには生きてない
    社長や本部の指示で無駄なことをしなくちゃいけなくてストレスを感じるのはどこでも同じなのかなあと共感した。綺麗事に感じる部分や現実こんなにうまくいかないと卑屈に思ってしまう内容ではあったが、スマコン十二箇条はみんなが実践する職場だったらきっと明るく働けるのだろうと思った。
    人それぞれ仕事に対しての考え...続きを読む
  • 六畳間のピアノマン
    題名を見て、BILLY JOEL?!と思って、読んでみたら本当にBILLY JOELのPIANOMANだった。6つの短編だったけど私の好きなすべての話が繋がっている系。上河内目線の話がなくてよかった。少し重いけど、うるっとするような話だった。辛くても つい、こういうもんだと思い込んでしまうけど、逃げ...続きを読む
  • 本のエンドロール
    本を読み終わってから、これで800円だったかーと思ってしまう本もあるのも事実。

    文庫本になっていても1000円??と戸惑いながら、この作者さん最新作が合わなかったのもあり躊躇いつつ購入しましたが、こんな重厚なストーリーを1000円で読めてよいのか、と大満足の一冊でした

    基本的にお仕事小説、自分の...続きを読む
  • 仕事のためには生きてない
    仕事のためには生きてない。それはそう。でも生きていくためには、仕事しないわけにもいかない。
    言ってることが変わる上司や不毛すぎる根回し行脚など、サラリーマンあるあるが刺さりすぎて、そしてそれでも前を向く主人公が眩しくて、途中からやたら泣けてしまった。
  • 本のエンドロール
    本を読むのは大好きだけど、本ができるところなんて考えた事無かった。
    こんなにも人の手間と情熱が詰まっていて、文庫で1000円しないなんて、安すぎるんじゃないだろうか。
    印刷会社の人たちの情熱に胸が熱くなる一冊。
    紙の本がこれからも生き残りますように。
  • 本のエンドロール
    “本がどうやって作られるのか”を作家さんでも出版社でもない“印刷会社”という視点から描いていて面白かった。「この仕事をやってよかった」と思える瞬間を感じられたらそれだけで幸せだ。本のエンドロールの向こう側の人達の物語に触れて、「紙の本が好きだなあ」と改めて思った
  • 六畳間のピアノマン
    生きるために働いてるのに、働くことだけが生きる全て、みたいな時期が確かにあったな

    ゴールまでの構成の仕方がとても好き
  • 本のエンドロール
    後半、中だるみしたものの傑作であることは間違いない。
    子供の頃『はてしない物語』を読んでいて、主人公が読んでいる本と、自分が手に取っている本の装丁が同じことに気づいてすごく興奮したのを思い出しました。

    この本は、よくある本を売ることの裏方や裏側を描くだけでなく、それをお仕事本として描いたところがよ...続きを読む
  • 六畳間のピアノマン
    最後にポロリと涙が頬をつたいます。
    ピアノマンは周りをとりまく人たちの生き方に大きな影響を与えていて、いまもみんなの心の中で生きているんだなと。

    自分自身、かつて毎日のように日付が変わる頃まで働いていた時期があります。
    当時は色々な感情をグッと我慢しながら、逃げたら負けだと思い仕事に向き合っていま...続きを読む
  • 本のエンドロール
    ずっと読みたい本だった。
    読んで良かった。

    本が出来るまで。
    知らなかった苦労。
    色んな人が携わってやっと1冊の本が出来上がる。

    本屋に行けば簡単に手に入る。
    本が出来る工程はあまり考えた事がない。
    この本を読んで、1冊の本が出来上がるには、たくさんの時間がかかり、色んな方が試行錯誤を重ねている...続きを読む
  • 六畳間のピアノマン
    最高でした。今まで読んだ中で、間違いなくベスト5に入る。
    短編小説と思ったら違った。全て上手く繋がっている、そして、各章ごとに出てくる主人公に驚く。それまでに登場しているのだが、そう来たか!と興奮してしまう。終わり方は普通なのだが、各章ごとに主人公が違い、色んな角度から見ることが出来る。ストーリー自...続きを読む
  • 六畳間のピアノマン
    「六畳間のピアノマン」がたくさんの人の背中を押す物語。少なからず人間は暗い過去や、見限りたい過ちを抱えていて、それが新しい1歩を踏み出す障害になったり、今の生活を壊してしまうこともあるかもしれない。けれど生きている限り、人生が終わることは無いし、人との繋がりは切っても切れないんだなと。ビリージョエル...続きを読む