安藤祐介のレビュー一覧

  • 本のエンドロール

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    普段何気なく手に取っている本。深く考えたこともなかったが、一冊の本にはたくさんの人の手を経て私の手元にある、と深く理解できる。主人公の浦本は気持ちや思いが先回りして、周りの社員ともハマっていない感じがよく描写されている。その浦本の思いが少しずつ皆の考えや行動を変えていきつつ、本の制作にたくさんの人が関わっていることが丁寧に綴られている。本好きなら読んでもらいたい。

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    2024年06月09日
  • 仕事のためには生きてない

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    ロックな生き方を望みながら、社長が思いつきで言ったスマイルコンプライアンスなる言葉を考える部署のリーダーになった勇吉。バベルの塔のような取締役会。自分にとって働くことは何かを部下と共に突き詰めていく。
    ロック仲間の病気。フェス参加。ロックな生き方が何なのか、仕事をするとは。非常にわかりやすい12箇条にまとめあげた。涙が出てしまうし、最後にはそーうだよね。働いて生きて行かなくちゃね。と思わせられる。ある意味ハッピーエンド。

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    2024年05月28日
  • 仕事のためには生きてない

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    冷凍食品の社長の炎上発言により「スマイルコンプライアンス」などという意味不明の指針を作らされることになった中堅リーマンが上司や他部署に揉みくちゃにされながらも前に進んでいこうと努力していく、安藤祐介節がたっぷり詰まった作品。
    主要人物が辛い過去を持ちつついい味を出しており、クソみたいな業務内容なのに読んでいても辛くならないのがいい。

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    2024年05月21日
  • 六畳間のピアノマン

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    自分にとっては胸に刺さる内容だった。
    前職は月に400時間〜500時間働くことも多く、上司の発言も過激で自分も洗脳されていたんだと思う。
    作品で読むとなんでこんな仕事続けてんだと思えるし、こんな奴本当に現実にいるのか?と思うけど、実際には今でも沢山いるし、客観的に見れない人も沢山いると思う。
    そんな過酷な環境で働いてる人にこそ読んで欲しい気持ちがあるけど、本を読む気力も時間も無いんだろうな〜。

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    2024年05月20日
  • 仕事のためには生きてない

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    勤め人小説
    平凡なサラリーマンだが
    子どものころからロックンロールに
    夢中で 学生からの仲間とバンドを
    やっている勇吉
    社長案件のために新設部署で
    不毛な仕事に携わる
    何回もダメ出しする上司
    適当にやってギリギリでオッケーが
    出るからと教えてくれる上司

    何のための仕事かと悩み
    心療内科に駆け込む
    バンド仲間も同様に悩みながら
    でも だからこそバンドを楽しむ

    仲間の一人が胃がんの宣告を受ける
    残り時間に制限のある彼が
    満員電車に揺られ仕事がしたいと言う

    分かるなこの気持ち
    人生最高の暇つぶしは仕事
    寝て起きて働いて飯を食う

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    2024年05月06日
  • 崖っぷち芸人、会社を救う

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    お笑いの熱さと本質と、夢をあきらめないこと、そして、そう簡単な大団円とせずにリアリティを保ったことで、とても面白かった。
    べしゃり暮らしとも通ずるよさ。

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    2024年05月03日
  • 六畳間のピアノマン

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    ブラック企業に勤める3人の会社員が人の心を持っていると思えないパワハラ上司に人権を無視した罵詈雑言を浴びさせられ、ボロ雑巾のように過酷な日々を送った結果、3人のうちの1人に不幸なことが起きる章から始まる短編集。短編集とは言えども、登場人物がそれぞれ1冊を通じてつながっていたから苦手なthe短編集ではなかったのが良かった。
    印象に残ってるのは上河内とニドウのシーン。あまりにも非人道的な言動が過ぎてて読んでるこっちも怒りが沸々と湧いてきた。
    8年経った村沢が同じ過ちを繰り返さないために、ナガツくんを必死に救おうとしてるところに心を打たれた。
    悪いと思うことに対して目を背けずに立ち向かっていこう。

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    2024年04月20日
  • 被取締役新入社員

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    究極のダメ男があるミッションを言い渡され"被取締役"社員として働く物語。何をやってもうまくいかず仕事でミスしてばかり、しかしそんな冴えない男であっても周りのサポートや運に導かれ少しずつ成長していく。その成長譚が読んでいて感動する。文体も柔らかく面白要素満載で読んでいて何回も笑ってしまった!このダメ男から目が離せないこと間違いなし。

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    2024年04月18日
  • 六畳間のピアノマン

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    過去の過ちを悔やむこと。
    色んなことを考えて落ち込んだり、悲しくなるけど、大切なのはこれから。
    前向きに生きないとなぁ〜って思いました!
    この本を読めて良かった。

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    2024年04月16日
  • 仕事のためには生きてない

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    安藤さんぽい作品。コンプライアンスを題材にしてて、コンプライアンスを考えるいい機会になった。ルールが出来すぎて締め付けられることによる組織力の低下はよくわかる考え方。

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    2024年04月14日
  • 仕事のためには生きてない

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    人生の中でも長い時間を費やしている仕事。どうせなら楽しい方がいい。でも仕事に振り回されたくはない。ひと昔前なら武勇伝の寝ないで働いただの、何日家に帰ってないだのをいまだに強要してくる化石部長。今でも現実にいるっぽいのが恐ろしい。コンプライアンスってもっと緩い感じでいいと思うのですが、最近は企業もマスコミもがんじがらめで遊びがなくてつまらないですね。スマイルコンプライアンス12箇条素晴らしいです。

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    2024年04月11日
  • 仕事のためには生きてない

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    ネタバレ

    仕事をする大人のための物語。
    アフター5にのめり込める趣味があり、心から信頼できる仲間がいる生活、それだけでも既に充分なカードを持ってると思う。
    そこに、仕事で(しょーもない鬱陶しさ満載ながらも)役員会議案件を担当、恋人までゲットする、という、大人向けのおとぎ話。

    でも、大人にこそ、おとぎ話が必要だ!




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    2024年04月07日
  • 本のエンドロール

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    興味深く読んだ。
    個人的にも紙の本に対しても書店に対しても、今後の行く末を心配している。
    確かに電子書籍はとても便利だと思うのだけれど…どちらかというと私は、まだ紙派。

    ただ、電子だと拡大とかできるから老眼鏡がなくても読めるし沢山の本を持ち歩く事もできる。便利でしかない。
    何かが便利になると、何かが無くなってしまう。
    そんなものが、今までにも数多くある。

    お互い補い合って上手くいけばいいなと願う。

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    2024年03月30日
  • 仕事のためには生きてない

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    社会人になったばかりだけれど、好きなことのために自分の時間のために仕事をしているんだなと共感。せっかく働くなら楽しい職場がいい。
    ひとまず挨拶をちゃんとしよう。いいところを見つけよう。困ったら騒ぐ!

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    2024年03月18日
  • 本のエンドロール

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    本ができる裏方の、印刷所の物語。
    電子書籍にどっぷりの自分にとって、紙の本に対する価値観が改められる内容。
    本が作られる過程を舞台にしつつ、裏方の熱い人間ドラマも描かれている。
    この本はどんな思いでこの装丁に、紙質に、フォントになったのだろうと思いを馳せる。紙の本への見方が変わった一冊。

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    2024年03月05日
  • 本のエンドロール

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    普通に本を作る工程がおもしろくてスラスラ読んだ。
    電子書籍で読んでしまいましたが。
    私は特に昔は本とか全然好きじゃなくて、親に強制されて読む分、余計に嫌な記憶になって、自主的に本を読む人の気持ちなんか一生わからないと思った。
    でもこうやって本を読んだりするのを楽しいと思えるようになったのは、本屋巡りをしてたくさんの紙の本の表紙やタイトルに出会ったから。
    この楽しみ方は電子書籍にはできないから、やっぱり紙の本は残るといいよな、と思いながら読んだ。

    『自分の仕事に誇りが持てるか』
    各所に散りばめられていたテーマだったかと思う。ありがたいことに私は今の自分の仕事は好きだしもっと頑張りたいと思う環境

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    2024年02月23日
  • 本のエンドロール

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    4.5
    一冊の本が世に出る為にどれだけの人が関わるのか、一冊の本の重みヒシヒシと感じました。

    ・仕事は自分の為にする。
    ・一つ一つを果たすことが自分の為になる。
    ・ささやかでもこの仕事をやっててよかったと思える実感が毎日を下支えする

    自分が好きな事を仕事にできる人は少ないかもだけど、こんな心持ちでいればちょっと前向きになれるな。

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    2024年03月26日
  • 六畳間のピアノマン

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    5に近い4。ラスト良かった。ブラック企業など理不尽なシーンが多く出てくるので、読んでいてちょっと疲れるが、いいストーリーだった。

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    2024年02月10日
  • 六畳間のピアノマン

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    上河内というブラック企業の体系のような人間の下で働く太下と夏野と村沢の3人の社畜の、4人で始まる物語で構成される短編小説。
    この小説で伝えたかったのは、何気ない行動や言動が誰かの核に訴えかけることもあるのだよ、ということだと感じました。

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    2024年01月28日
  • 六畳間のピアノマン

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    ブラック企業に就職した3人をめぐる物語。
    どんなに理不尽な業務体系や言葉を言われても、何年かは耐えて働かないと他でもやっていけないという、強迫観念が存在する。いまの自分もここまでひどい職場ではないが、同じ気持ちで働いてる節があり、少なくともサビ残までして会社に尽くす必要は全くないと改めて思った。

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    2023年09月16日