安藤祐介のレビュー一覧

  • 本のエンドロール
    「この先本が売れなくなるのは火を見るより明らかで、印刷業界は客観的に見れば斜陽産業、沈みかけた船だ。」プロローグより

    そんな沈みかけた船が、少なくとも自分のいる間は沈まないようになんとか頑張る人たちの話。
    しかし本の売上は落ちる一方で、時代の流れには逆らえない。彼らの苦労やプライドや喜びが、読んで...続きを読む
  • 本のエンドロール
    私自身、モノづくりのメーカーに勤めているので、あぁこの状況よくわかるなぁ…という場面が幾つかありました。工場のベテランさん(ジロさん、キュウさん)の存在ってありがたいですよね。新しいことに挑戦する人が評価されがちだけど、「目の前の仕事を毎日手違いなく終わらせる」ためには、積み重ねてきた経験や技術が不...続きを読む
  • 本のエンドロール
    こだわりなんて、見方によってはばかばかしいものだ。だが、こだわりを捨てたら、俺たち職人は職人じゃなくなる。飯食うためだけに仕事してんなら、こだわりなんて邪魔かもしれないがね。

    より具体的に考え、動け。シンプルだが忘れがちなことだ。

    厚み、重み、手触り。紙やインキの香り、ページをめくる音、表紙カバ...続きを読む
  • 本のエンドロール
    ずっと前から「読みたい」に入れていたが、ようやく中古本屋で見つけて購入。
    ものづくりの面白さとそれに携わる人々が描かれていて、とても面白く読んだ。

    営業・生産管理・工場のぶつかり合いからスタートするが、かつて地方工場で勤務した時のことを思い出した。
    増産や短納期になれば管理部門とて他人事ではなく、...続きを読む
  • 本のエンドロール
    本だけではない。
    AI(人工知能)が今後色々な職やアートを奪うのではないかという脅威にも、どこか結びつく話。
    また、働くとはどういうことなのか、という自分の中での問いにひとつのヒントをくれる本でした。

    読む人によって、響くポイントが複数ある本。
    仕事、本、家族、など。
  • 六畳間のピアノマン
    ビリージョエルの「ピアノマン」が好きだったので、「ピアノマン」と検索して出会った本。 ブラック企業と、人生で一番美味いビールと、名曲ピアノマンとを軸に、独立した話しが見事に繋がっていく。 思っていたのとは全然違う話しだったけど、とてもよかった。 この本、元々は「逃げられなかった君へ」というタイトルだ...続きを読む
  • 本のエンドロール
    たとえ天職だとは言いきれなくても、少しでも仕事を楽しく、達成感を得るために、みんな頑張ってるんだなぁ、私も頑張ろうと思えた。
    本造りってほんと大変な仕事なのだと初めて知れた。
    奥付なんてじっくり見たことなかったし、印刷の色、紙の質もじっくり見たこともなかったけど、本を造る人たちはこだわって造ってくれ...続きを読む
  • 六畳間のピアノマン
    NHKのドラマ「六畳間のピアノマン」を観て原作も読んでみた。ドラマもよかったが原作も感動した。ビリー・ジョエルの「ピアノマン」の曲が頭から離れない。
  • 本のエンドロール
    印刷所が主役の仕事小説。出版社ではなく印刷所。紙の選定とかインクの調合とか原稿からゲラ作るとか、どんなところにも職人技というものがあるのだな。少しのミスも許されないシビアな世界。面白かった。
  • 本のエンドロール
    本が好きならば絶対に読むべき作品だ
    この本を読んでしまったら紙の本が手放せなくなる

    紙の本を作る
    それはどんな風に作られているのか、私は全く知らなかった
    営業の人が橋渡しをして、本の文字や表紙、紙質、印刷工程など、全てに多くの人達が関わっている
    本が生まれるまでに沢山の人の手がかかってるんだなって...続きを読む
  • 六畳間のピアノマン
    最悪の出だしで、以降もずっととても苦しい物語りなのに、一気に読まされて最後は感動で涙目になってしまいました。私も洗脳されて人生のほとんどを過ごしてきたのかも知れません。今からでも籠から飛び出そうと思います。
  • 六畳間のピアノマン
    ブラック企業にも負けず強く生きていく悲しいけど爽快な物語でした!
    世界で二番目に旨いビールが飲みたい!
  • 六畳間のピアノマン
    投資用マンションの営業として入社した、大友、夏野、村沢。厳しいノルマ、GPS付き携帯で終始見張られ、早朝深夜を問わずの飛び込み営業、家へ帰る時間が惜しく、事務所の床で寝るような生活。
    超ブラック企業のパワハラ上司による洗脳で、もはや人間であることを忘れたかのような三人。
    やがて締め付けはエスカレート...続きを読む
  • 六畳間のピアノマン
    感動しました。

    世界一うまいビールとピアノマンと。
    世界で2番目、と聞いて多くを語らなかったところは涙。

    ふとしたこと。
    それはことばかもしれない。香りかもしれない。音かもしれない。
    音楽かもしれない。

    そこから思い出されるできごと、暮らし、そして人生。
    それらが溢れ出てくる。そしてつながって...続きを読む
  • 被取締役新入社員
    難しいことを考えずに、サクサク読めた
    社内のいじめられ役、ストレスの吐口として採用された信男。はじめは、どんだけ罵詈雑言を浴びせられても、悔しい、ムカつくなどの感情が見えなかった信男が、異世界の人のように感じた。
    ひょんなコトから、手柄を上げ、成功していく流れは、ありきたりかもしれないけど、個人的に...続きを読む
  • 六畳間のピアノマン
    NHKのドラマにはまり、原作を読んでみたくなって読んだ。
    ドラマ化された場合、ドラマは良いけど原作はあんまり、、やその逆も結構多いが、これはどっちも良かった。原作の方がドラマより亡くなり方が辛かった、苦しかった。でも最後にポッと心が暖かくなった気がした。
  • 本のエンドロール
     読み切ってしまうのが惜しくなるほどの面白さでした。主要人物の描写も的確で、思わず感情移入してしまえるレベルだと思います。
     何より『いい本を作りたい』という情熱が、彼らの言動からひしひしと伝わってきたのがよかった。

     出版・印刷業界の実情もきちんと描かれていました。そして、その裏にある丁寧な取材...続きを読む
  • おい! 山田 大翔製菓広報宣伝部
    ゆるキャラ山田。

    この設定 面白かったです。

    ぬいぐるみではなく

    生身の人間が ゆるキャラとは。

    そういえば あまり ゆるキャラ 最近

    話題になりませんね。

    今回の キーポイントは

    ずばり フルスイング。

    見逃しの三振よりも

    フルスイングの三振のほうがいい。

    やらないよりも

    ...続きを読む
  • 不惑のスクラム
    ほんの小さな隙間から全てが崩れ去る恐ろしさ。
    まるで自分の人生のようだ。あの日の満員電車でふと気を抜いた瞬間に図らずも崩れ去った日常が、丸川の心に去来する。

    職場で割に合わない仕事を引き受けてしまうのも、一人で責任を果たそうと意地になるのも、また感情だ。

    「どうしたらいいのか、分からないんだ」
    ...続きを読む
  • 不惑のスクラム
    暴行容疑で全てを失った主人公は、40代以上の方が集まる不惑ラグビーチーム”ヤンチャーズ”の最年長プレイヤーと出会い、ラグビーを通して人生のターンオーバーしていく物語。

    登場人物の誰もが40代のおっさんで、おしゃべりでダジャレばかりいう人や、関西弁で大声が自慢の人や、チームをまとめようと必死になる人...続きを読む