安藤祐介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
安藤作品の企業モノ?は読み易く、好きな作家の1人です
本編も際立ったキャラクターの主人公が登場しその変遷がたくさんの仲間との就活を通じて描かれています
内容も重くなりすぎないのが安藤作品の特徴で、とてもコミカルで軽やかに読み進められます
物語の最後の方で、
「人生は選択の連続で、勝つことも負けることもない。ただ心の声に耳を澄ませ、選び続ける」
と書かれています
たいした人間ではない私も人生の節目では同じようなことを思って選択決断してきました
その選択決断に正否はなく、選んだ道を精一杯進んでいくだけと日々過ごしています
人生の色々なタイミングでヒントをくれる作品だと思います -
Posted by ブクログ
あらすじ
営業、工場作業員、DTPオペレーター、デザイナー、本が本になるまでに関わる無数の人々。奥付の向こう側に隠された裏方の仕事を熱く描いたお仕事小説
総合点 4.7/5
めちゃくちゃ良かったです。
ストーリー 5/5
章ごとに一冊の小説が生まれていく構成。
その中で、キャラクター同士のストーリーも進行する読んでいても全く飽きない構成。
キャラクター 5/5
印刷会社の営業が主役。他にも本を愛する登場人物が数多くでるも、持ち場立場によって、本との向き合い方がちがうことが、一層ストーリーを面白くしています。
表現力 3.5/5
難しい表現はつかわず、読みやすい。
テーマ 5/5
紙の本の -
Posted by ブクログ
最後にポロリと涙が頬をつたいます。
ピアノマンは周りをとりまく人たちの生き方に大きな影響を与えていて、いまもみんなの心の中で生きているんだなと。
自分自身、かつて毎日のように日付が変わる頃まで働いていた時期があります。
当時は色々な感情をグッと我慢しながら、逃げたら負けだと思い仕事に向き合っていました。
いま、同じような過酷な状況に出くわしたとしても、わたしは逃げるという選択肢を選ぶこともできます。
様々な経験を重ねるにつれ、逃げることが悪いことではないと思えるようになったからです。
大人になる・成長するということは、嫌なことや苦しいことをうまく避ける術を身につけることも含まれるものだと