安藤祐介のレビュー一覧

  • 選ばれない人

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    安藤作品の企業モノ?は読み易く、好きな作家の1人です
    本編も際立ったキャラクターの主人公が登場しその変遷がたくさんの仲間との就活を通じて描かれています
    内容も重くなりすぎないのが安藤作品の特徴で、とてもコミカルで軽やかに読み進められます
    物語の最後の方で、
    「人生は選択の連続で、勝つことも負けることもない。ただ心の声に耳を澄ませ、選び続ける」
    と書かれています
    たいした人間ではない私も人生の節目では同じようなことを思って選択決断してきました
    その選択決断に正否はなく、選んだ道を精一杯進んでいくだけと日々過ごしています

    人生の色々なタイミングでヒントをくれる作品だと思います

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    2024年05月30日
  • 本のエンドロール

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    「読んでよかった」と思える作品でした。
    こんなにも関わる人がいて、紙、装丁、印刷、製本…そして価格決定され、私たちの手に渡る。技術やこだわり、思いなど…今後、書店で本を手に取るところから変わる作品です。
    どうか書籍が無くなりませんようにと、思いを馳せながら、今後も書店に通い続けたいと思います。

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    2024年04月20日
  • 仕事のためには生きてない

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    稟議のための会議、会議のための根回し、根回しのための根回し。
    そして不毛なスタンプラリー。
    会社員ならうんざりするほど見てきた景色が広がる序盤から、ロックで爽快な後半の展開が見事。

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    2024年04月16日
  • 本のエンドロール

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    紙の書籍派である人間として、この本を買ってからしばらく読まずに積んでいることを後悔した。奥付に出版社だけではなく印刷会社も記載されていることは知っていたが、その裏にどういう人たちがいるか考えたことがなかった。自分も仕事をするようになって1つのサービスの裏にたくさんの人がいることを知っているはずなのに。彼ら、彼女らがいなくては私のもとには本が届かない。当たり前のように本が読めることに感謝しつつ、これからも紙の書籍の購入を続けていきたい。

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    2024年04月14日
  • 本のエンドロール

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    あらすじ
    営業、工場作業員、DTPオペレーター、デザイナー、本が本になるまでに関わる無数の人々。奥付の向こう側に隠された裏方の仕事を熱く描いたお仕事小説

    総合点 4.7/5
    めちゃくちゃ良かったです。

    ストーリー  5/5
    章ごとに一冊の小説が生まれていく構成。
    その中で、キャラクター同士のストーリーも進行する読んでいても全く飽きない構成。
    キャラクター 5/5
    印刷会社の営業が主役。他にも本を愛する登場人物が数多くでるも、持ち場立場によって、本との向き合い方がちがうことが、一層ストーリーを面白くしています。
    表現力 3.5/5
    難しい表現はつかわず、読みやすい。
    テーマ 5/5
    紙の本の

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    2024年03月22日
  • 本のエンドロール

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    本を作る人たちの物語です。
    印刷会社の営業、浦本学が主人公。
    紆余曲折しながらも素敵な本を作るために日々頑張る姿が描かれていました。
    読書好きの人には面白い内容だと思います。
    そしてこの本にはエンドロールが付いていて、それもとても興味深く読みました。

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    2024年03月20日
  • 六畳間のピアノマン

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    話が1人の自殺した男を中心に回っていて、最後はそれぞれが関わりあってて、あってなったし、感動して泣いてしまった。時間を忘れてしまうぐらい面白い作品だった。

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    2024年02月21日
  • 六畳間のピアノマン

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    題名を見て、BILLY JOEL?!と思って、読んでみたら本当にBILLY JOELのPIANOMANだった。少し重いけど、うるっとするような話だった。辛いことがあるとまあこういうもんだよなと思い込んでしまうことが多いけど、逃げるという選択も大事なんだなと思った。

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    2025年09月10日
  • 本のエンドロール

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    本を読むのは大好きだけど、本ができるところなんて考えた事無かった。
    こんなにも人の手間と情熱が詰まっていて、文庫で1000円しないなんて、安すぎるんじゃないだろうか。
    印刷会社の人たちの情熱に胸が熱くなる一冊。
    紙の本がこれからも生き残りますように。

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    2023年12月12日
  • 本のエンドロール

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    “本がどうやって作られるのか”を作家さんでも出版社でもない“印刷会社”という視点から描いていて面白かった。「この仕事をやってよかった」と思える瞬間を感じられたらそれだけで幸せだ。本のエンドロールの向こう側の人達の物語に触れて、「紙の本が好きだなあ」と改めて思った

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    2023年12月05日
  • 六畳間のピアノマン

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    生きるために働いてるのに、働くことだけが生きる全て、みたいな時期が確かにあったな

    ゴールまでの構成の仕方がとても好き

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    2023年11月13日
  • 六畳間のピアノマン

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    最後にポロリと涙が頬をつたいます。
    ピアノマンは周りをとりまく人たちの生き方に大きな影響を与えていて、いまもみんなの心の中で生きているんだなと。

    自分自身、かつて毎日のように日付が変わる頃まで働いていた時期があります。
    当時は色々な感情をグッと我慢しながら、逃げたら負けだと思い仕事に向き合っていました。

    いま、同じような過酷な状況に出くわしたとしても、わたしは逃げるという選択肢を選ぶこともできます。
    様々な経験を重ねるにつれ、逃げることが悪いことではないと思えるようになったからです。

    大人になる・成長するということは、嫌なことや苦しいことをうまく避ける術を身につけることも含まれるものだと

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    2023年10月29日
  • 六畳間のピアノマン

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    最高でした。今まで読んだ中で、間違いなくベスト5に入る。
    短編小説と思ったら違った。全て上手く繋がっている、そして、各章ごとに出てくる主人公に驚く。それまでに登場しているのだが、そう来たか!と興奮してしまう。終わり方は普通なのだが、各章ごとに主人公が違い、色んな角度から見ることが出来る。ストーリー自体もいいが、見せ方が上手いわ。

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    2023年09月02日
  • 六畳間のピアノマン

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    「六畳間のピアノマン」がたくさんの人の背中を押す物語。少なからず人間は暗い過去や、見限りたい過ちを抱えていて、それが新しい1歩を踏み出す障害になったり、今の生活を壊してしまうこともあるかもしれない。けれど生きている限り、人生が終わることは無いし、人との繋がりは切っても切れないんだなと。ビリージョエルのピアノマンでリンクする最後のシーンが好きでした。

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    2023年08月29日
  • 六畳間のピアノマン

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    ビリージョエルの「ピアノマン」が好きだったので、「ピアノマン」と検索して出会った本。 ブラック企業と、人生で一番美味いビールと、名曲ピアノマンとを軸に、独立した話しが見事に繋がっていく。 思っていたのとは全然違う話しだったけど、とてもよかった。 この本、元々は「逃げられなかった君へ」というタイトルだったので、改題されなければ出会えなかったかもしれない。 やはり、本は、出会いだ。 ここまで酷くはないが、私も長時間労働の真面目なハードワーカーなので、他人事ではなく痛かった。 そう。逃げていい。逃げていいんだ。

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    2023年05月22日
  • 六畳間のピアノマン

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    NHKのドラマ「六畳間のピアノマン」を観て原作も読んでみた。ドラマもよかったが原作も感動した。ビリー・ジョエルの「ピアノマン」の曲が頭から離れない。

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    2023年04月09日
  • 被取締役新入社員

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    ネタバレ

    難しいことを考えずに、サクサク読めた
    社内のいじめられ役、ストレスの吐口として採用された信男。はじめは、どんだけ罵詈雑言を浴びせられても、悔しい、ムカつくなどの感情が見えなかった信男が、異世界の人のように感じた。
    ひょんなコトから、手柄を上げ、成功していく流れは、ありきたりかもしれないけど、個人的に仕事で落ち込んでいた時だったので、めげずに頑張ろう、どんな人でも日の目をみることができると励まされた気がする。

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    2021年11月21日
  • 本のエンドロール

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     読み切ってしまうのが惜しくなるほどの面白さでした。

     主要人物の描写も的確で、思わず感情移入してしまえるレベルだと思いますし、何より『いい本を作りたい』という情熱が彼らの言動からひしひしと伝わってくる描写には、とても感動しました。

     また、出版・印刷業界の実情もきちんと描かれていました。そして、その裏にある丁寧な取材と綿密な構想、執筆に費やした時間は想像に難くないほどです。
     それらが見事に結実した本作こそ安藤祐介さんの代表作だと思いました。

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    2021年09月26日
  • おい! 山田 大翔製菓広報宣伝部

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    ネタバレ

    ゆるキャラ山田。

    この設定 面白かったです。

    ぬいぐるみではなく

    生身の人間が ゆるキャラとは。

    そういえば あまり ゆるキャラ 最近

    話題になりませんね。

    今回の キーポイントは

    ずばり フルスイング。

    見逃しの三振よりも

    フルスイングの三振のほうがいい。

    やらないよりも

    やって後悔せよ。

    実行あるのみ。

    安藤さんの職業作品。

    良いですね。

    次は 何を読もうか ワクワクします。

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    2021年08月06日
  • 不惑のスクラム

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    ネタバレ

    ほんの小さな隙間から全てが崩れ去る恐ろしさ。
    まるで自分の人生のようだ。あの日の満員電車でふと気を抜いた瞬間に図らずも崩れ去った日常が、丸川の心に去来する。

    職場で割に合わない仕事を引き受けてしまうのも、一人で責任を果たそうと意地になるのも、また感情だ。

    「どうしたらいいのか、分からないんだ」
    「どうしたらいいのかじゃなくて、どうしたいのかじゃないの」

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    2021年07月05日