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Posted by ブクログ
暴行容疑で全てを失った主人公は、40代以上の方が集まる不惑ラグビーチーム”ヤンチャーズ”の最年長プレイヤーと出会い、ラグビーを通して人生のターンオーバーしていく物語。
登場人物の誰もが40代のおっさんで、おしゃべりでダジャレばかりいう人や、関西弁で大声が自慢の人や、チームをまとめようと必死になる人など、アットホームな方ばかり。
全部で8章あり、各章では違う人物の視点から物語が進む。
ラグビーチームに所属してるといっても、家庭を持ち、会社員やサラリーマンという人がほとんど。
大好きなラグビーでプレイしつつも、会社や家庭のプライベートでは問題を抱えつつも、必死に生きようとする姿が熱い。
本書の名言の1つである、「老いてなお、やんちゃであれ」は、どれほど歳を取ろうとも好奇心溢れる人であれという現代の中高年や高齢者に言いたいセリフ。
どのシーンも人情深く、チームに馴染めずにいる主人公を暖かく接するメンバーや、どんな時でも笑顔で明るいヤンチャーズの面々がとても魅力的。
※追記
ラストで主人公は家族と向き合うのだが、その展開に感動した。
最初は気味悪がっていたチームメイトも次第に主人公に接するようになり、主人公が家族と再開できるように後押ししたり、住まいや生活の支援を送ったり、良いラグビーチームに出会えてよかったなぁと思った。
主人公に限らず、メンバー達もラグビーを通して悩み苦しみ成長する様がかっこいい。
おっさん小説ではトップ3。
Posted by ブクログ
■サマリー
・人と人とのふれあい
・元受刑者がラグビーを通じて生きることを選択する
・人はみんな事情を抱えて生きている
■所感
丸川良平43歳は、もとは平凡なサラリーマンであったが、電車内での痴漢冤罪に巻き込まれそうになり、何とか無実であることを証明できたのも束の間である。その後、酔っ払いに絡まれキレてしまった丸川は酔っ払いを殺めてしまい、傷害致死罪で捕まってしまう。
丸川には妻と2歳の娘がいたが、獄中で自ら離婚を言い渡し、家族との縁を断ち切った・・・。
とても暗ーい内容で始まる本物語は、この丸川某がラグビーを通じて一度は人生に失望し、自殺を試みたものの、生きていくことを選択しようとする再スタートの物語である。
とはいえ、やはり人間とはいつ何時も冷静でいることが肝要であると学んだ。一時の感情によって我を忘れてしまえば、取り返しのつかないことになってしまうこともある。
明日は我が身である。
自戒を込めて、自分自身も気を付けて生きていかなければならない。
終わり方には賛否両論あると思う。
少々きれいすぎる終わり方に現実感がないことは否めないが、こういうハッピーエンドもあってよいかもと思えた。
■心に残った部分
「そういえば最近みんな、何やらもめているようだね」
宇多津は、さりげなく二人に向けて話を振ってみた。
丸川は「申し訳ありません」と頭を下げた。
「いい歳したオヤジたちにも、喧嘩は絶えないものだね。『四十にして惑わず』なんていうが、なかなか難しい」
「その一節、ぼくは大嫌いです。全く共感できません」「二階堂謙倍にかかれば、孔子先生の論語もかたなしだな」
宇多津は笑った。
「四十歳で惑いのない人なんて、この世の中にいるんでしょうか」もっともだ。
老いてなお、やんちゃであれ。
ヤンチャーズのチーム理念は達観的な惑”の概念とは相容れぬものだ。
Posted by ブクログ
〝やっぱりここは、俺の居場所だ〟
生きる希望を失い、死に場所を求めて河川敷をさまよっていた丸川は、泥まみれになって楕円のボールを追う男たちと出会う。
そうして生き続ける道を選んだ。
「不惑」とは、数え年で40歳のことなんですね。
そして字の通り、「迷いのないこと」という意味もあるそう。
論語の「四十にして惑わず」
からの言葉からきてるらしいが、私はいまだ迷いだらけ(;´∀`)
きっと死ぬまで迷ってる気がするwww
この作品は、40歳以上限定の「不惑ラグビー」に打ち込む男たちの熱い物語。
週末のグラウンドに集まる仲間は、社会的地位や利害関係もなく、ただ楕円のボールに集まったシンプルな関係だ。
そんな〝居場所〟があるって、本当に羨ましいなぁと思う。
「トライのある人生とトライのない人生は違うのかもしれない」
この言葉は作中ではラグビーの試合においての〝トライ〟について言っているが、人生においての〝トライ〟のことも指しているのだろう。
〝青春〟は若い人だけのものじゃないよね?
いくつになっても熱い気持ちを持って、人生を楽しみたいと思った。
Posted by ブクログ
ラグビーを通した人生再生の物語
生きる希望を失って死に場所を探していた丸川。
ひょんなことから、40歳以上限定のラグビーに誘われます。
そのラグビー、その仲間たちを通して、自分自身と向き合っていくことに。
各章ごとに、ラグビーメンバの語り手が変わっていきます。
丸川だけでなく、様々な背景、人生を背負っているメンバ達。
そんな人々とのかかわりが厳しくも温かい。
しかし、試合後の飲み会で40過ぎのおっさんたちがそんな飲み方、騒ぎ方するかなぁ!
周りで見たことないんだけど..
その辺は正直、かなり引いてしまいました。(笑)
いかにも昭和っぽい(笑)
その辺は違和感ありながらも、全体として、大人たちの青春ラグビー小説として楽しめました。
「トライのある人生とトライのない人生の違い」
深い..
とくに、謙信のトライシーンはぐっと来ました。
そして、ラストシーン。
想定通りですが(笑)、よかった。
感涙とまではいきませんが、全体として、力付けられます。
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