安藤祐介のレビュー一覧
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暴行容疑で全てを失った主人公は、40代以上の方が集まる不惑ラグビーチーム”ヤンチャーズ”の最年長プレイヤーと出会い、ラグビーを通して人生のターンオーバーしていく物語。
登場人物の誰もが40代のおっさんで、おしゃべりでダジャレばかりいう人や、関西弁で大声が自慢の人や、チームをまとめようと必死になる人など、アットホームな方ばかり。
全部で8章あり、各章では違う人物の視点から物語が進む。
ラグビーチームに所属してるといっても、家庭を持ち、会社員やサラリーマンという人がほとんど。
大好きなラグビーでプレイしつつも、会社や家庭のプライベートでは問題を抱えつつも、必死に生きようとする姿が熱い。
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リストラ部屋の社史編纂室へ送られた玉木俊晴。最初は絶望していた玉木だが、手品を通じて同じ社史編纂室の同僚たちとアフターファイブマジック団を結成する。
バラバラになった家族がマジックと同僚、そして愛猫のおかげでひとつにまとまっていく様子が良かったです。
人生の半分はマジックの様に、自分の力でコントロールできるという。腐らなければ誰かが見ていてくれる。青臭い展開ですがそれが何より暖かい。
終盤に向けて、泣けるエピソードが続きます。猫の虎二も良かったけど、最後の最後で妻の恵との展開はハラハラドキドキでした。
久しぶりに車内で泣くのを堪えた小説でした。 -
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小中高といじめられ続け、入社した会社もすぐ解雇。
究極のダメ男・鈴木信男は、なぜか一流広告会社に採用される。
そこで命じられたのは、エリート社員たちのストレスの捌け口となる
「被取締役(とりしまられやく)」の極秘任務だった。
かつてない「下から目線」で仕事の本質を衝いて反響と感動を呼んだ、
ドラマ原作大賞受賞作。
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話の流れがすごく入ってきやすくて、
最初と最後では状況が180度変わってるねんけど、
それでもすんなり受け入れられるぐらい、読みやすかった。
大人気ドラマ「半沢直樹」も、銀行の話で銀行員じゃなく -
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営業零課接待班が面白かったので、これも気になって買いました。
ドラマ化されてたとは知らなかった。
究極のダメ男鈴木信男が、被取締役として就職。
どんな話なんだろう…と想像できませんでしたが…。
泣きました。
泣いちゃった。
究極のダメ男目線だからか、下から目線だからか分からないけど、
客観的に見るのとはまた違った視線だったので、まず面白かったです。
「いじめられっこ」って、きっと、掃いて捨てるほどいるんでしょう。
私もそうだけど、ぶっちゃけそれをわざわざいうほどのことでもないだけ。
でも、そこに焦点をあてた小説って、いじめそのものに焦点をあててるものの他は読んだことなかったです。
でも確かに -
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ネタバレ印刷会社の営業って何してるの?
お仕事小説、面白かったです。主人公は真面目で情熱のある印刷会社の営業マン。先輩、上司、他部署の人たちとのやり取り、ぶつかり合いも含めて他業種でもあるあるの出来事(主に予算と納期)で右往左往。電子書籍が後ろから迫ってきて追い抜いていきそうな恐怖。
納期が押しちゃうって装丁変更とかイメージ通りに刷れてなかったとか、色々あるんですね。私は手に取る本は昔からあまり装丁にこだわりはないタイプなので逆に作家や装幀家の方々がこんなにこだわりがあるんだなぁと驚きました。
良書だけどメディア展開がなさそうな理由もちょっと分かります。トラブルを持ち込む方々、改心しない方もちら -
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本は昔から好きだけど、作家や編集者以外の本作りに携わる人のことは想像したことがなかったので、どのような流れで本が作られていくかを知るきっかけになった。
主人公の浦本が熱い人間で、周りの人が振り回されながらも最終的にはやれやれ、、笑といった感じで要望を聞いてあげているのは、彼の人望によるものなんだなあ。自分もそんな営業でありたいとおもった。
ただ、自分はお金のために日々仕事している側面が強いので、この物語に出てくる人々の熱さに少し気圧されてしまったかも、、、( ; ; )ちょっと後半読んでいるのが辛かった。何の目標や向上心もなく仕事している自分が悪いような気がして。
また違うタイミングで読んだ