安藤祐介のレビュー一覧

  • 本のエンドロール
    アツい仕事人たちの、心温まるストーリー。
    私の行き先にはいつも本がいてくれる。その本に携わる人はどのくらいいるのか?
    知っているようで知らなかった工程は、やはり人間同士の思いのぶつけ合いだ。

    この作者さんのお仕事小説、好きだな。
    全てのページを丁寧にめくっていくと、最後の粋なはからいによりグッとき...続きを読む
  • 仕事のためには生きてない
    文章が秀麗なわけではない、けれど胸に迫るものがある。上司から「仕事ってなぁに?の答えを自分の中に持て」と宿題でもらっている今の私には、うってつけの一冊だった。
  • 選ばれない人
    安藤作品の企業モノ?は読み易く、好きな作家の1人です
    本編も際立ったキャラクターの主人公が登場しその変遷がたくさんの仲間との就活を通じて描かれています
    内容も重くなりすぎないのが安藤作品の特徴で、とてもコミカルで軽やかに読み進められます
    物語の最後の方で、
    「人生は選択の連続で、勝つことも負けること...続きを読む
  • 仕事のためには生きてない
    こんなにも笑わされるとは。
    こんなにも泣かされるとは。
    こんなにも「はっとさせられる」とは。

    自分が変われば、周りも少しずつ変わっていく。
    そのチャンスが転がる「今この瞬間」に、感謝が止まらなくなる!
  • 本のエンドロール
    「読んでよかった」と思える作品でした。
    こんなにも関わる人がいて、紙、装丁、印刷、製本…そして価格決定され、私たちの手に渡る。技術やこだわり、思いなど…今後、書店で本を手に取るところから変わる作品です。
    どうか書籍が無くなりませんようにと、思いを馳せながら、今後も書店に通い続けたいと思います。
  • 仕事のためには生きてない
    稟議のための会議、会議のための根回し、根回しのための根回し。
    そして不毛なスタンプラリー。
    会社員ならうんざりするほど見てきた景色が広がる序盤から、ロックで爽快な後半の展開が見事。
  • 本のエンドロール
    紙の書籍派である人間として、この本を買ってからしばらく読まずに積んでいることを後悔した。奥付に出版社だけではなく印刷会社も記載されていることは知っていたが、その裏にどういう人たちがいるか考えたことがなかった。自分も仕事をするようになって1つのサービスの裏にたくさんの人がいることを知っているはずなのに...続きを読む
  • 本のエンドロール
    あらすじ
    営業、工場作業員、DTPオペレーター、デザイナー、本が本になるまでに関わる無数の人々。奥付の向こう側に隠された裏方の仕事を熱く描いたお仕事小説

    総合点 4.7/5
    めちゃくちゃ良かったです。

    ストーリー  5/5
    章ごとに一冊の小説が生まれていく構成。
    その中で、キャラクター同士のスト...続きを読む
  • 本のエンドロール
    本を作る人たちの物語です。
    印刷会社の営業、浦本学が主人公。
    紆余曲折しながらも素敵な本を作るために日々頑張る姿が描かれていました。
    読書好きの人には面白い内容だと思います。
    そしてこの本にはエンドロールが付いていて、それもとても興味深く読みました。
  • 仕事のためには生きてない
    前半、サラリーマン社会のイヤな要素が煮詰めたように出てくるので、読むのが辛くなるが、転調してからの逆転劇が爽快。
    なんのために働くのか考えさせられる。
  • 六畳間のピアノマン
    話が1人の自殺した男を中心に回っていて、最後はそれぞれが関わりあってて、あってなったし、感動して泣いてしまった。時間を忘れてしまうぐらい面白い作品だった。
  • 仕事のためには生きてない
    軽い気持ちで読み始めたが、身につまされる場面もあり後半には涙腺が緩んでしまった。
    働きながらロックバンドを続ける多治見は、会社の不祥事に対するスマイルコンプライアンス?を策定する任務に就かされる。会議の為の無意味な会議をくり返す重役連からの度重なるダメ出し、疲弊する多治見が辿り着いたスマイルコンプラ...続きを読む
  • 仕事のためには生きてない
    社長や本部の指示で無駄なことをしなくちゃいけなくてストレスを感じるのはどこでも同じなのかなあと共感した。綺麗事に感じる部分や現実こんなにうまくいかないと卑屈に思ってしまう内容ではあったが、スマコン十二箇条はみんなが実践する職場だったらきっと明るく働けるのだろうと思った。
    人それぞれ仕事に対しての考え...続きを読む
  • 六畳間のピアノマン
    題名を見て、BILLY JOEL?!と思って、読んでみたら本当にBILLY JOELのPIANOMANだった。6つの短編だったけど私の好きなすべての話が繋がっている系。上河内目線の話がなくてよかった。少し重いけど、うるっとするような話だった。辛くても つい、こういうもんだと思い込んでしまうけど、逃げ...続きを読む
  • 本のエンドロール
    本を読み終わってから、これで800円だったかーと思ってしまう本もあるのも事実。

    文庫本になっていても1000円??と戸惑いながら、この作者さん最新作が合わなかったのもあり躊躇いつつ購入しましたが、こんな重厚なストーリーを1000円で読めてよいのか、と大満足の一冊でした

    基本的にお仕事小説、自分の...続きを読む
  • 仕事のためには生きてない
    仕事のためには生きてない。それはそう。でも生きていくためには、仕事しないわけにもいかない。
    言ってることが変わる上司や不毛すぎる根回し行脚など、サラリーマンあるあるが刺さりすぎて、そしてそれでも前を向く主人公が眩しくて、途中からやたら泣けてしまった。
  • 本のエンドロール
    本を読むのは大好きだけど、本ができるところなんて考えた事無かった。
    こんなにも人の手間と情熱が詰まっていて、文庫で1000円しないなんて、安すぎるんじゃないだろうか。
    印刷会社の人たちの情熱に胸が熱くなる一冊。
    紙の本がこれからも生き残りますように。
  • 本のエンドロール
    “本がどうやって作られるのか”を作家さんでも出版社でもない“印刷会社”という視点から描いていて面白かった。「この仕事をやってよかった」と思える瞬間を感じられたらそれだけで幸せだ。本のエンドロールの向こう側の人達の物語に触れて、「紙の本が好きだなあ」と改めて思った
  • 六畳間のピアノマン
    生きるために働いてるのに、働くことだけが生きる全て、みたいな時期が確かにあったな

    ゴールまでの構成の仕方がとても好き
  • 本のエンドロール
    後半、中だるみしたものの傑作であることは間違いない。
    子供の頃『はてしない物語』を読んでいて、主人公が読んでいる本と、自分が手に取っている本の装丁が同じことに気づいてすごく興奮したのを思い出しました。

    この本は、よくある本を売ることの裏方や裏側を描くだけでなく、それをお仕事本として描いたところがよ...続きを読む