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ブラック企業の同期三人組。早朝から深夜まで働き会社に泊まり込む毎日。疲弊しきった三人はある日深夜の居酒屋に行く。一杯のビールで人間らしく笑いあった三人だが、極悪上司の壮絶な追い込みにあい――。
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Posted by ブクログ
この広い世界で1人の人が亡くなっても、覚えてくれている人は家族や知人だけではない、人はその人の名前を知らなくとも、その人との出来事は覚えている、そう思わせてくれた一冊。 この小説は、当時では「ブラック企業」という言葉が今までほど浸透していなかった時代を背景とし、3人の新卒入社のサラリーマンが上司か...続きを読むら不当に罵詈雑言され、上司の奴隷になっていることから始まる。それはもはや、人間としての扱いを受けておらず、想像するだけで酷なものである。 章が変わるごとにメインとなる人物が変わり、人が人を紡いでいく。 社会という名の中にある、本来の人間の感情、優しさ、そして情を強く感じさせる一冊だった。
話が1人の自殺した男を中心に回っていて、最後はそれぞれが関わりあってて、あってなったし、感動して泣いてしまった。時間を忘れてしまうぐらい面白い作品だった。
題名を見て、BILLY JOEL?!と思って、読んでみたら本当にBILLY JOELのPIANOMANだった。少し重いけど、うるっとするような話だった。辛いことがあるとまあこういうもんだよなと思い込んでしまうことが多いけど、逃げるという選択も大事なんだなと思った。
生きるために働いてるのに、働くことだけが生きる全て、みたいな時期が確かにあったな ゴールまでの構成の仕方がとても好き
最後にポロリと涙が頬をつたいます。 ピアノマンは周りをとりまく人たちの生き方に大きな影響を与えていて、いまもみんなの心の中で生きているんだなと。 自分自身、かつて毎日のように日付が変わる頃まで働いていた時期があります。 当時は色々な感情をグッと我慢しながら、逃げたら負けだと思い仕事に向き合っていま...続きを読むした。 いま、同じような過酷な状況に出くわしたとしても、わたしは逃げるという選択肢を選ぶこともできます。 様々な経験を重ねるにつれ、逃げることが悪いことではないと思えるようになったからです。 大人になる・成長するということは、嫌なことや苦しいことをうまく避ける術を身につけることも含まれるものだと信じています。
最高でした。今まで読んだ中で、間違いなくベスト5に入る。 短編小説と思ったら違った。全て上手く繋がっている、そして、各章ごとに出てくる主人公に驚く。それまでに登場しているのだが、そう来たか!と興奮してしまう。終わり方は普通なのだが、各章ごとに主人公が違い、色んな角度から見ることが出来る。ストーリー自...続きを読む体もいいが、見せ方が上手いわ。
「六畳間のピアノマン」がたくさんの人の背中を押す物語。少なからず人間は暗い過去や、見限りたい過ちを抱えていて、それが新しい1歩を踏み出す障害になったり、今の生活を壊してしまうこともあるかもしれない。けれど生きている限り、人生が終わることは無いし、人との繋がりは切っても切れないんだなと。ビリージョエル...続きを読むのピアノマンでリンクする最後のシーンが好きでした。
ビリージョエルの「ピアノマン」が好きだったので、「ピアノマン」と検索して出会った本。 ブラック企業と、人生で一番美味いビールと、名曲ピアノマンとを軸に、独立した話しが見事に繋がっていく。 思っていたのとは全然違う話しだったけど、とてもよかった。 この本、元々は「逃げられなかった君へ」というタイトルだ...続きを読むったので、改題されなければ出会えなかったかもしれない。 やはり、本は、出会いだ。 ここまで酷くはないが、私も長時間労働の真面目なハードワーカーなので、他人事ではなく痛かった。 そう。逃げていい。逃げていいんだ。
NHKのドラマ「六畳間のピアノマン」を観て原作も読んでみた。ドラマもよかったが原作も感動した。ビリー・ジョエルの「ピアノマン」の曲が頭から離れない。
"ピアノマン”を軸に、それぞれの物語が繋がっていく過程に意外性もあって面白く一気に読み終えた。穏やかでない辛いお話もあるけど、「逃げる」ことは必ずしも負けではないと最後には希望も感じられるラストになっていて良かった。安藤先生の書くお仕事小説ら自分の仕事に誇りを持とうと思わせてくれるものが多...続きを読むくて好き。
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六畳間のピアノマン
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安藤祐介
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