安藤祐介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ブラック企業に勤める3人の会社員が人の心を持っていると思えないパワハラ上司に人権を無視した罵詈雑言を浴びさせられ、ボロ雑巾のように過酷な日々を送った結果、3人のうちの1人に不幸なことが起きる章から始まる短編集。短編集とは言えども、登場人物がそれぞれ1冊を通じてつながっていたから苦手なthe短編集ではなかったのが良かった。
印象に残ってるのは上河内とニドウのシーン。あまりにも非人道的な言動が過ぎてて読んでるこっちも怒りが沸々と湧いてきた。
8年経った村沢が同じ過ちを繰り返さないために、ナガツくんを必死に救おうとしてるところに心を打たれた。
悪いと思うことに対して目を背けずに立ち向かっていこう。
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Posted by ブクログ
宝くじ。誰もが一度は、「当選したらどうしようか」と考えたことがあるのではないでしょうか。
ジャンボ宝くじに当選したわくわく食品の経理課勤務の修一をめぐるお話です。
当たった時に考えていた「仕事はつづけて生活水準を落とさず、温存する」という当初の目的から外れ、ひとつの綻びがまた一つの綻びを生み……と、物語としては飽きさせない展開が待ち受けています。
実際、ネット炎上なんかしたらもうその辺で刺されるくらいの危険があるんじゃないかと思ったりするのですが、命を取られるほどの大事件が起こらないのが、この本の良いところ。
海外と違って、富くじ当選者の氏名が公開されないというのが日本の救いだなあ、と感じま -
Posted by ブクログ
ネタバレその夜、悟は来来軒で時給九百円の労働に精を出しながら思った。課せられた”ノルマ”を補填するために始めたアルバイト。お金のためだけに始めた生まれて初めての労働に、お金ではない何かを感じるようになったのはいつ頃からだろうか。注文を取り、水を出し、レジを打ち、食器を洗っているうちに時間があっという間に過ぎてゆく。仕事に没頭していると、全てを忘れることができた。レジ打ちを手早くできた時、たまった食器をタイミングよく見計らって洗えた時、入口で逡巡している客さんに声を掛けてうまく店内へ案内できた時。そんなさあいなことひとつひとつに達成感を覚えるようになった。「おつかれさまでした」の挨拶のあとで身体を包む心