安藤祐介のレビュー一覧
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ヒエラルキーの一番下の存在を作ることによって組織の業績を上げようと試みる社長の思惑に乗っかった、これまでの人生ダメ人間のお話し
「ひとりいじめられっこ政策」という発想はいじめっこの発想だなぁとは思うけど、でも作中で取り上げられているイジメのフォローのアプローチはいじめられっこの発想かな
面白いは面白いんだけど、なんだかどこか納得しがたいところがある
まぁ、ストーリーとしては予定調和的な結末だけど、それもまたあざとさを感じてしまう
何なんだろ、この主人公の中途半端に卑屈だけど、それでいて図太さがあるんだよな
こんな話し、奥田英朗あたりが書いたらもっと面白くなりそうな気もする -
Posted by ブクログ
友人から借りた一冊。
「面白いよ!」という御触れ付きで借りたものの,プロローグ読んだ時点で,「設定は面白いけど……この文体は好きになれないなぁ」と思いつつ読み進める。でも,その文体も「こういうストーリーには合った文体なんだろうな」と思えるように。
それが本当に「面白い」と思えるようになったのは,この本が『本当の』サクセスストーリーになっていったあたり。ダメ人間がたまたま採用されただけでも成功かもしれないけど,そうじゃないからね,現実問題は。
そして最後の一文がかっこいい。
どんなことがあっても,それが自分の人生。
それを受け入れられるようになっていきたい。 -
Posted by ブクログ
所謂模範的な社員に「なってはいけない」というのが役目である
「被取締役(とりしまられやく)」として中途採用された主人公。
培われたものか天性のものかは知らないけれど
主人公のその図太さがなければ
全うできない役職のように思えた。
(厳密には全うできなかったのだが。)
あと、他人から怒られ、蔑まれること自体を
仕事として割り切れる冷静さと、ある種の卑屈さが
主人公にはあった。
たとえ高額の報酬をもらえる
「被取締役」のような職業が実在しても
プライドやら何やらが邪魔して
長続きしない人がほとんどだろう。
実際はこの話のようにサクセスストーリーに
なることは難しいと感じる。
良い意味でも -
Posted by ブクログ
日ノ出楽志は、家事も仕事も上手くこなせなくて不器用であるが、モノを大切にして長く使う人である。
モノには心が宿っていると言うのは彼が使っているさまざまな電化製品や時計などのモノたちで、楽志からそれぞれに名前までつけられている。
文中でもそれらのモノたちが会話する。
楽志が一児の父になり、リストラされてリサイクルショップに勤め始めてからさまざまなことが起こるが、そのたびにモノたちが応援しているのも微笑ましい。
年代とともにモノに対する考え方も変化していくのも面白い。
モノの大切さもわかり、本当に必要なものもわかる。
粗末に扱うのはやめようとなる。