【感想・ネタバレ】被取締役新入社員のレビュー

あらすじ

ダメ男・鈴木信男はたまたま試験を受けた一流広告会社になぜか採用される。彼に与えられた使命は、他の社員の軽蔑を一身に浴び、社内ストレスの“はけ口”となること。表向きは新入社員、実は役員待遇の「被取締役(とりしまられやく)」。信男は天性のダメ人間ぶりを発揮し、「ひとりいじめられっこ政策」は成功を収めたかに見えたのが……。森山未來主演でドラマ化! 1403作品の頂点に選ばれた、ドラマ原作大賞受賞作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

難しいことを考えずに、サクサク読めた
社内のいじめられ役、ストレスの吐口として採用された信男。はじめは、どんだけ罵詈雑言を浴びせられても、悔しい、ムカつくなどの感情が見えなかった信男が、異世界の人のように感じた。
ひょんなコトから、手柄を上げ、成功していく流れは、ありきたりかもしれないけど、個人的に仕事で落ち込んでいた時だったので、めげずに頑張ろう、どんな人でも日の目をみることができると励まされた気がする。

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2021年11月21日

Posted by ブクログ

小中高といじめられ続け、入社した会社もすぐ解雇。
究極のダメ男・鈴木信男は、なぜか一流広告会社に採用される。

そこで命じられたのは、エリート社員たちのストレスの捌け口となる
「被取締役(とりしまられやく)」の極秘任務だった。

かつてない「下から目線」で仕事の本質を衝いて反響と感動を呼んだ、
ドラマ原作大賞受賞作。


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話の流れがすごく入ってきやすくて、
最初と最後では状況が180度変わってるねんけど、
それでもすんなり受け入れられるぐらい、読みやすかった。

大人気ドラマ「半沢直樹」も、銀行の話で銀行員じゃなくても、
何か身近に感じるドラマと思っちゃうねんけど、
この内容も、同じ会社の中での部下・同僚・上司の仕事のやりとりがメインで、
めっさ身近に感じた。

ダメ男・鈴木信男がどんどん成長していく、一見、よくある話に思えるねんけど、
この成長は、作り話だけではこんなうまく表現できひんぐらい、
すごいリアルな成長やなと思った。

さっくり読めるねんけど、内容は濃ゆい面白い本やった。

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2013年09月09日

Posted by ブクログ

営業零課接待班が面白かったので、これも気になって買いました。
ドラマ化されてたとは知らなかった。
究極のダメ男鈴木信男が、被取締役として就職。
どんな話なんだろう…と想像できませんでしたが…。
泣きました。
泣いちゃった。
究極のダメ男目線だからか、下から目線だからか分からないけど、
客観的に見るのとはまた違った視線だったので、まず面白かったです。

「いじめられっこ」って、きっと、掃いて捨てるほどいるんでしょう。
私もそうだけど、ぶっちゃけそれをわざわざいうほどのことでもないだけ。
でも、そこに焦点をあてた小説って、いじめそのものに焦点をあててるものの他は読んだことなかったです。
でも確かに。いじめられてたけど、普通に暮らしてる人も多いです。

最後、いい終わりでした。
まとまりすぎてるから続かないだろうな、と思いつつ…
また読みたいです。

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2013年05月08日

Posted by ブクログ

バカでウスノロの駄目社員が皆に認められ困難を乗り越えていく話。エンターテイメントとして非常に面白くスラスラ読めた。

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2013年05月02日

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究極のダメ男があるミッションを言い渡され"被取締役"社員として働く物語。何をやってもうまくいかず仕事でミスしてばかり、しかしそんな冴えない男であっても周りのサポートや運に導かれ少しずつ成長していく。その成長譚が読んでいて感動する。文体も柔らかく面白要素満載で読んでいて何回も笑ってしまった!このダメ男から目が離せないこと間違いなし。

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2024年04月18日

Posted by ブクログ

この一つ前に、「営業零課接待班」を読んだので、こっちは少し現実的な面からかけ離れているなと感じた。

しかし、これはこれで面白く、本当に悪い人間がいない、そういう意味では良い小説であると思う。

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2015年06月01日

Posted by ブクログ

ヒエラルキーの一番下の存在を作ることによって組織の業績を上げようと試みる社長の思惑に乗っかった、これまでの人生ダメ人間のお話し
「ひとりいじめられっこ政策」という発想はいじめっこの発想だなぁとは思うけど、でも作中で取り上げられているイジメのフォローのアプローチはいじめられっこの発想かな

面白いは面白いんだけど、なんだかどこか納得しがたいところがある

まぁ、ストーリーとしては予定調和的な結末だけど、それもまたあざとさを感じてしまう
何なんだろ、この主人公の中途半端に卑屈だけど、それでいて図太さがあるんだよな

こんな話し、奥田英朗あたりが書いたらもっと面白くなりそうな気もする

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2014年12月28日

Posted by ブクログ

友人から借りた一冊。
「面白いよ!」という御触れ付きで借りたものの,プロローグ読んだ時点で,「設定は面白いけど……この文体は好きになれないなぁ」と思いつつ読み進める。でも,その文体も「こういうストーリーには合った文体なんだろうな」と思えるように。
それが本当に「面白い」と思えるようになったのは,この本が『本当の』サクセスストーリーになっていったあたり。ダメ人間がたまたま採用されただけでも成功かもしれないけど,そうじゃないからね,現実問題は。

そして最後の一文がかっこいい。
どんなことがあっても,それが自分の人生。
それを受け入れられるようになっていきたい。

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2013年12月15日

Posted by ブクログ

いやぁ、面白かった。
最後の方は「うまく行き過ぎでしょ」とツッコミを入れつつも 、読んでるこっちまでなんだか幸せな気分になったり、ホロリときたりしましたよ。

終わって見れば皆良い人だった、って感じ。
好きですけどね、こういうの。


不倫火山、ちょっとカッコいいじゃない、色々と。

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2013年11月04日

Posted by ブクログ

所謂模範的な社員に「なってはいけない」というのが役目である
「被取締役(とりしまられやく)」として中途採用された主人公。

培われたものか天性のものかは知らないけれど
主人公のその図太さがなければ
全うできない役職のように思えた。
(厳密には全うできなかったのだが。)

あと、他人から怒られ、蔑まれること自体を
仕事として割り切れる冷静さと、ある種の卑屈さが
主人公にはあった。

たとえ高額の報酬をもらえる
「被取締役」のような職業が実在しても
プライドやら何やらが邪魔して
長続きしない人がほとんどだろう。

実際はこの話のようにサクセスストーリーに
なることは難しいと感じる。

良い意味でも悪い意味でもよくできたお話。
ただ、リアリティよりは予定調和的な安心感を求める
自分にとって、一気読みしたくなるぐらい
好みな内容でございました。

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2013年04月14日

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安藤祐介氏の小説。百田尚樹氏以外の本、超久々に読んだ。笑 とあるダメサラリーマンのお話。普通の常識ではあり得ない設定と斬新な目線から会社員という特殊な生き物の生き方を描いたライトノベル。目線を変える事で、白は実は黒だったり、黒が実は白だったりするね。点で物事を見るのではなく、大局的な全体最適で見る事の大切さはビジネスにおいては共通のキーファクターですね。登場人物や設定も某電通を思わせるような形でイメージしやすいし、信男のsuccess(failure)の過程も代表被取締役とダメADの二重の立場により複雑な気持ちにさせられつつ、爽快な気分が味わえて、サクサク読めた。仕事に「誇り」と「使命」を持って働くことの喜びを教えてくれる一冊でした。映像化されてるのも見てみたい気もする。笑

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2022年02月23日

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ネタバレ

作品としては、王道のようなシンデレラストーリーだからそれなりに読めちゃうんだけど、ツッコミ所は満載だ。というか、初期設定の地盤の緩さが気になってしょうがない。呪われたレベルで仕事ができないはずの主人公が、いつしか仕事ができるようになっちゃってる。これ、どっかの神社で「あんたについてた貧乏神は次の人のところへと移動していったよ」とお祓いしてもらいました、みたいなきっかけがなければ到底受け入れられない変容で、その部分をなあなあに済ませちゃったところがちょっと残念だった。仕事ができない男が受けた極秘ミッションとの絡み合いがもう少し深く描かれていることを期待したのだけど、少し分かりやすすぎる展開だったかな。ゆえに何も考えずに楽しめる部分もあるのですが!

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2020年01月29日

Posted by ブクログ

発想が面白かったです。
現実味は無いですけどね。
小説だからの世界。
漫画みたいだけど漫画じゃ表現は難しいて思う。
この人の小説をもっと読みたいですね。

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2019年10月14日

Posted by ブクログ

終盤のいじめの広告を作るあたりからほんとうに面白くなって最後まで一気読みしたけど、もやもやする!ってことで面白さは星4つだけどもひとつ減点して星3つ。

小学校入学時からいじめられっこ人生を歩み、仕事もまともにできず友達も恋人もおらず悲惨な人生を歩んできた主人公が、ふとした社長のきまぐれから、社内でのいじめられっことしての取り締まられ役という影の職業に従事する話。
中盤まではヘイトが高く、主人公に対する境遇がきつくて読み進めるのがつらかった。こんな物語の舞台を用意した理由は、人は人と繋がってこそ、認められてこそ生きるのだという主張を見せたかったからなのだと思うが、ストーリーとしては理不尽でやってられない。だって、結局は運でしょう。大企業に勤められたのも、たまたまアイディアがうまくいったのも、主人公は何の努力もしていない。いや、だめになろうという努力はしているが、それは努力と言わない。
いじめ広告のコンペのあたりは鳥肌がたったし、何かをみんなで作り上げる楽しさには魅せられた。だが主人公の同僚の中井にやりきれなくなった。主人公が失敗してばかりの頃は部の皆の目線も冷たい。成果をあげれば部の皆は優しくなる。主人公に対する評価に反比例して、中井への評価は下がっていく。現実だったらその通りなのかもしれないけど、小説で見せつけられるとちょっとなぁ。

「営業零課接待班」と同じように、ひょっとしたきっかけと偶然と運で主人公が厚遇されるから、納得がいかない。面白く読んだのは確かなのに、腑に落ちないというか心にすとんと降りてこない小説だった。もっと爽やかに頼む。

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2015年09月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

エリート社員のストレスのはけ口として考案された【一人イジメられっ子計画】。うってつけの人材として秘密の役員待遇で採用された俺の被取締役としての役割は順調に進んでいたが?という設定に感嘆。
後半どんどんデキる男になっちゃった葛藤が楽しめます。
「イジメられっ子も世にはばかる」いいコピーです。うん。

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2014年09月08日

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