濡れた太陽 高校演劇の話 上

濡れた太陽 高校演劇の話 上

小説・文芸
1,760円 (税込)

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高校に入学したての相原太陽は、オリエンテーションで独自の「桃太郎」を演出、上演し、絶賛されたことによって脚本を書きたいと思い始める。そのため演劇部に入るのだが、すでに3年生のチームが独占している。そこで太陽は演劇部の「のっとり」を企てて……。演劇部を軸に、絡み合う恋愛、自意識との葛藤、モテない男子のリアルな会話。誰もが自分の高校時代を思い出さずにはいられない、がんじがらめの青春小説!

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    朝日新聞出版
  • タイトル
    :
    濡れた太陽 高校演劇の話
  • タイトルID
    :
    193520
  • ページ数
    :
    320ページ
  • 電子版発売日
    :
    2012年12月14日
  • コンテンツ形式
    :
    XMDF
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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濡れた太陽 高校演劇の話 の一覧

1~2巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~2件目 / 2件
  • 濡れた太陽 高校演劇の話 上
    1,760円 (税込)
    高校に入学したての相原太陽は、オリエンテーションで独自の「桃太郎」を演出、上演し、絶賛されたことによって脚本を書きたいと思い始める。そのため演劇部に入るのだが、すでに3年生のチームが独占している。そこで太陽は演劇部の「のっとり」を企てて……。演劇部を軸に、絡み合う恋愛、自意識との葛藤、モテない男子のリアルな会話。誰もが自分の高校時代を思い出さずにはいられない、がんじがらめの青春小説!
  • 濡れた太陽 高校演劇の話 下
    1,870円 (税込)
    高校に入学したての相原太陽は、オリエンテーションで独自の「桃太郎」を演出、上演し、絶賛されたことによって脚本を書きたいと思い始める。そのため演劇部に入るのだが、すでに3年生のチームが独占している。そこで太陽は演劇部の「のっとり」を企てて……。演劇部を軸に、絡み合う恋愛、自意識との葛藤、モテない男子のリアルな会話。誰もが自分の高校時代を思い出さずにはいられない、がんじがらめの青春小説!

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    Posted by ブクログ

    『太陽は早くも孤独を感じていて、どこか自分の孤独を演出できる場所を校内に探していた。できたらその場所で孤独に浸っているところを女子に見つけられ、密やかな好意を寄せられたい。
    ということは、本当に孤独の場所はまずいな。ある程度オープンなスペースで、それでいて孤独感があり、欲を言えば近くにトイレがあって、夏涼しく、冬暖かい場所がいい。』

    『鈴たちの年頃はまだ、様々な形の欲望を、誰もが持っているって事を確信できずにいることが多いから、もしかしたらこんな欲望抱くなんて自分だけかもしれないという悩みに陥りやすいと思う。』

    「渋谷から十分くらいのとこ」
    「ええ凄い」
    「凄くねえよ」
    「でも相原くん全然オシャレじゃないね」
    「東京生まれの奴は逆にオシャレとかしないんだよ」

    「牛乳は?」
    「飲んじゃった」
    「なんで? いつも飲まないのに」
    「ちょっと飲みたくなった」
    「なんでよ」
    「あんだよ、そういう日も」

    『「渡井、安藤、海老名さん。ヤバイよこれ、多分。このままじゃ超俺たちの学生生活破滅だよ」
    「超」は「破滅」にかかっている。超破滅だよ。』

    『勝てばその瞬間は気持ちいいかもしれないが、必ず遺恨を残すのだ。ギャラリーの過半数が勝ちを確信したくらいで、刀を納めるべきなのだ。』

    「大抵の人がウンコするから、ウンコを介して皆が内輪なんだよ、ウンコに関してはみんなある程度知識と経験があるから。だからシモネタっていうのは世界共通で笑いがとれるの」

    「あ、桃太郎」
    「なに?」
    「あ、桃太郎です」
    「何それ名前?」
    「あ、今自分で、考えました、あの、桃なんで、桃からあれしたんで、桃のあれの方が良いかなあと思って、あ、あれっていうのはなんか、桃の、桃にちなんだあれの方が良いかなっていうか」

    『妙子の恋心はもしかすると若さゆえのただの思い違いだったのかも知れない。
    でも、恋心なんて全部思い違いみたいなものじゃないのだろうか。』

    『他の大人に話したら「みんな通る道よ」とか言われて笑われるか、「恋に憬れてるだけよ」とか言って呆れられるかも知れない。でも本当はそんな見解どうでもいい。悲しいものは悲しいのだ。』

    『今の太陽は生まれたてのヒヨコみたいな状態で、自分に話しかけてくれる女子全部好きになっちゃう勢いがあったのだ。』

    『なんとなく、上手く行きそうな気がする。
    全く根拠のない自信に満ちている。
    これは俺が四月生まれだからだろうか?』

    『気持ちは言葉にすると、何か、きっぱりと割りきれたものみたいに思えるけど、実際は、なんだかぐちゃぐちゃで、判別が難しく、自分でもなんだか判らないものなんじゃないのか。
    小説はその判別難しいモヤモヤ、ぐちゃぐちゃしたものを言葉でかっきりと整理していくものだと、思っていたけど、多分、そうじゃないんだ。
    モヤモヤしたものを整理できるの言葉だけど、だから、小説は言葉ではないのかも知れない。言葉を使ってはいるけど、言葉とはもっと違うものなのかも知れない。
    ああ、俺はなんて頭がいいんだ。天才かも知れない。』

    『えっと、そうだ、だから、言葉を並べようと思っちゃいけないんだ、言葉を使うんだけど、言葉で整理しちゃいけないんだ。だから、言葉を沢山知っている必要はないんだ。言葉をたくさん知っていても作家にはなれないんだ。だから、俺みたいに言葉を沢山知らなくても大丈夫なんだ。きっと。』

    『その、気持ちだったり、なんか、言葉にできないような微妙なことを、言葉にしちゃったら、違っちゃうから駄目で、それをそのまま小説にすればいいんだ!
    小説だったら、モヤモヤしたあやふやなあれをそのまま描くことができるんだ。だから小説は凄いんだ。そうか、だから、例えば言葉なら「愛」とか一言で言えてしまうものを、一冊かけて書いたりするのだ。一冊では書ききれなかったりして、一生をかけたりするのだ。
    そして、それはもっと、モヤモヤしていて、結論みたいな感じじゃなくて、なんだろう、結論て言うか、カチッとしてなくて、もっと自由なまま、そのまま、表現できるんだ。
    そうか、そういう風に書けばいいんだ。
    よし書こう。
    どうやって?』

    『それでなんとなく、これが重要なのだけど、なんとなく言えたってことが。なんとなく信二は「付き合うよ」と言ったのだった。
    考えていたら絶対そんなことは言えないのだ。たまたま、本当にたまたま出会い頭にいい言葉が出たんだ。
    「え、ありがとう」
    だから、恵美もなんとなく、信二が忘れ物を一緒に取りに行くことを承諾したのに違いなかった。
    意識してたら無理ですよ、そんなの。「付き合うよ」なんて。』

    『「野尻くん、そういうの向いてると思う」
    「マジで? なんで?」
    「なんか、判んないけど、そう思う」
    「そうか」
    信二は、何か、よく判らないけど、嬉しかった。』

    『女子と話すとき、守りに入ってしまう。
    守りに入るといっても、消極的な態度をとるとかそういう単純なことだけではなくて、もちろん消極的にもなるけど、自分が傷つかないように行動するということだ。
    だから、簡単に言うと、嫌われる前に嫌ってやれ、みたいな行動とることがある。
    相手にされなくなる前に、こちらから相手にしないでやるのだ。
    女子なんて、みたいな態度で女子と話す。だからなおさら、女子に嫌われる。』

    『いくつかの種類の事柄を経験していると、初めての事柄に出会ったとき、過去の経験から類推し、未経験のことに関しても経験済みのように対応することができるようになる。大人なんてその程度のものなんじゃないだろうか?』

    「多分、あなたが思っているよりも、みんなはあなたのこと好きだよ」

    『鈴は、自分の気持ちを説明しようとしたけど、自分でもいまいちよく判らない自分の気持ちを他人にうまく説明できるわけもなく、それでも、なんとか、判って欲しくて言葉を重ねてみた。』

    「恥ずかしい?」
    「あ、まあ、恥ずかしい? はい」
    「でも、喜怒哀楽の練習をしないと、舞台上で喜怒哀楽を表現できないから」
    「でも、練習をしないと表現できないってことは、普段からそんな風に喜怒哀楽を表現していないってことじゃないですか?」

    「喜怒哀楽なんて伝えて何になるんですか?」
    「それが伝わった方が、感情移入できるでしょう? 登場人物に感情移入できるでしょ」
    「そんな喜怒哀楽を判りやすく表に出すような、現実味のない人間に感情移入できません」

    「だって先輩はさっき舞台と日常では表現が違うって言ったでしょ? 舞台の方が表現が大きいって。それは、日常の人物と舞台上の人物が違うってことじゃないですか? そしたら、日常に住んでいるお客さんに、舞台上の人物に感情移入させるの難しいじゃないですか?」
    「難しいよ、だから」
    「なんでわざわざ難しい方法とるの? 舞台上では大きな表現をしないといけないって誰が決めたんですか?」

    『会話だけ見ると全く面白くないが、要はタイミングとそのときの雰囲気だ。
    今ここで何か言えば、内容に関係なく、笑いが取れると言うタイミングがあることを太陽は小学生くらいの頃に気付いていた。
    そう、タイミングなのだ。』

    『腐らないか心配だったが、笠岳は下よりも涼しいし、大丈夫だろうということになった。
    今井先生は一番びびっていたが、腹をくくった。
    食中毒が出てもどうにか揉み消そう。』

    「どこ行ってたの?」
    「神社の方に行ってました」
    「なんかあった?」
    「あ、神社が」
    「そうか」

    0
    2015年07月04日

    Posted by ブクログ

    相原太陽を中心とした高校演劇の話。理屈っぽく、自己中心的、人との関わりが複雑、そんな高校生の毎日がテンポ良く描かれている。

    0
    2012年09月30日

    Posted by ブクログ

    人物に対する客観的評価がまさに著者が語っているようで面白い。
    演劇論もきっと著者の持ち物。面白い。
    個人的には太陽を応援してますが、どうなるやら。
    下巻へ続く。

    0
    2012年07月21日

    Posted by ブクログ

    高校演劇の話。
    台本のように(?)人物描写がされてる感じで、最初慣れなかったけど、だんだんおもしろくなってきた。続きも読むぞ。

    0
    2012年07月19日

    Posted by ブクログ

    視点がめちゃくちゃ?たくさんの登場人物がいて、いろんな人の視点から語られていて一定しない。そしてさらに語り手に人格がある感じ。全部知ってるだれか(登場人物以外のだれか)が物語を語っている。
    私的には読みにくい。演劇の人が書いているようだから、台本みたいに読めば面白いのかな。
    下巻読むか迷うなあ…すごく狭いターゲットに向けて書かれた本という気がする。玄人向け過ぎて私には理解できないような。あきらめるのももったいないような。

    0
    2012年06月27日

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    小説・文芸
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    :
    小説 / 国内小説
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    :
    朝日新聞出版
  • タイトル
    :
    濡れた太陽 高校演劇の話
  • タイトルID
    :
    193520
  • ページ数
    :
    320ページ
  • 電子版発売日
    :
    2012年12月14日
  • コンテンツ形式
    :
    XMDF
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    2MB

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