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Posted by ブクログ 2013年05月09日
夢もなく目標もなく確固たる趣味も主張もない。そんなとっても「今風」な大学生の独白。いわゆる「意識の流れ」で読ませる小説。
内面描写はとても上手。実に臨場感がある。
主人公が見た、感じたとおり、読み手にも感じさせる文章力には感嘆させられる。
ふと目にしたものから、考えが飛びに飛んでいつの間にか妙に壮...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年03月10日
「僕は変わる。僕を貫いている確固たるものはなんだ。刹那刹那の僕を数珠のようにつなぐ糸はなんだ。記憶だろうか。人格なんてものが便宜上の言葉に過ぎないことはとうの昔に知っている。(略)僕はあの時元宮ユキとセックスをした自分と、今こうしてセックスをしたときのことを考えている自分が同じ人間だとは思えない。単...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年05月14日
大学生が読んで感銘を受けるのか?
モラトリアムを過ぎ去って久しい大人が読んで思い出す程度じゃないのか?
それは定かではありませんが、読んでいるあいだに、大学の友人たちが瞬く間に目の前を通り過ぎていったような気がします。ぐにゃりぐにゃりと泳ぐ魚たち。
大学1,2年生くらいの人たちに読ませて、「ねぇ、...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年04月02日
愛でもない青春でもない旅立たないのなら
一体なんなんだろう。
でも確かに、この物語では以上のものはすべて否定されている。
そこに残されていたものは、空虚というには
少々グロテスクな自意識の視線と、
それを跳ね除けてあまりある馬鹿馬鹿しいほど神々しい人生だと
言わんばかりのラストだが、これも正直ポー...続きを読む
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