ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
夫を捨てて、突如出奔した母・絹子。「ドナウ河に沿って旅をしたい」という母からの手紙を受け取った麻沙子は、かつて五年の歳月を過ごした西ドイツへと飛ぶ。その思い出の地で、彼女は母が若い男と一緒であることを知った。再会したドイツの青年・シギィと共に、麻沙子は二人を追うのだが……。東西ヨーロッパを横切るドナウの流れに沿って、母と娘それぞれの愛と再生の旅が始まる。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
1~2件目 / 2件
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
昔、この方の別の作品を読んで、全然面白くなかったけれど。 作品が違うから?私が理解できる年齢になったからか、これは読み応えがありました。 文章を読むだけで、景色が想像できます。 これを読んでドナウ地方に行くのもいいですね。 最も今はこの時代と比べて、旅行しやすくなっているけれど。
上下巻と長い物語。最初は挫折しそうだったが読み進めるうちにどんどんひきこまれた。感想は解説に集約されていた。
私も10年前、ニュルンベルクから、レーゲンスブルク、パッサウ、そしてウィーンへとドナウ川に沿って旅をしたことがあり、この物語の主人公達が旅するのと全く同じ順番にドナウ川沿いの街がでてきて、私も見たその時の風景を思い出し、凄く懐かしく、もう一度訪れたくなりました。 母親と若い愛人、娘と恋人、といった異...続きを読む色の二組が、ドナウに沿って旅を進めるごとに、どんどんこの物語にはまっていきます。母親の愛人である長瀬という男が訳有りで、母親と旅をすることになった経緯や、長瀬という男がとても興味深く、ページをめくっていくのが楽しくて仕方がない。 ドイツから始まる彼等の旅が、ドナウ沿いのドイツの街、ドイツを経てオーストリアに入るドナウ、ウィーンの街、それぞれの風景、そして旅の途中で出会う人々と共に描かれているのが一層魅力的で、その彼らの旅が、ウィーンから先はどうなるのか?下巻もいっそう引き込まれそうでワクワクします。
「楽しい劇であろうと、哀しい劇だろうと、平凡な劇であろうと、劇のない人生に真のしあわせなんかありませんよ。そして劇は偶然に訪れたりしないわ。さあ、準備をしなさい。忘れ物はない?」
母絹子が父との離婚を決意しドナウ川を沿って黒海に向かう旅に出ることを手紙で知った麻沙子は西ドイツに向かう。そこはかつて自らが青春時代を過ごし、自らの臆病さから共に人生を歩まず去る事を決めた恋人がいる場所。恋人ジークフリートと再会し、再び恋に落ちたが母は17歳年下の長瀬道雄と旅に出ていることを知る。 ...続きを読む母を見つけた麻沙子とジークフリート、母絹子と道雄の4人旅が始まる。
母が突然ドイツに旅立った。 追いかけてみると17歳も年下の男と一緒。 娘としては衝撃の事実。 別れたドイツ人の青年とよりを戻し、母を追いかける。 お話のプロットは秀逸。 死を望む人間を救えるのか。 人間の生とは。 悠久の大河ドナウを舞台に物語は進む。 下巻での決着ご楽しみ。 随分以前に読んだ本書...続きを読む。 おぼろげな記憶とは違う内容だった。
宮本輝は、中学生の頃に「錦繍」を読んでものすごく泣けて、以来の読書。 本編は上・下巻に分かれる長編。 ドナウ川に沿って旅をしていく物語。 愛とは、生きるとは、人間とは、とつくづく考えさせられる。 情景描写はとにかく美しくて、ドナウ川や流れている各国に旅してみたくなる。 上巻でかなり話が進んだ感じがす...続きを読むるが、下巻ではどんな進展と結末が待っているんだろう?!ワクワク。
女性としての生き方や結婚に対する考え方、などが勉強になった。 そういう意味で面白く読めた。 宮本作品の魅力であるところの、登場人物がとてもリアルに描かれていて、共感しながら引き込まれてしまう。 自分の年齢に応じて、何度も読み返したくなる一冊です。
上下巻。 宮本文学は、人生の節目で、さて行くか!と気合入れたい時に読み返します。コレは二度目かな。人生の指針になる言葉がたくさん入ってるので…。七ヶ国に渡るドナウ川に沿った四人組の旅の話、ラストは少し悲しいけど良い
冒頭が素晴らしい! 「蛇行する無数の川は銀色に光っていたが、どうかしたひょうしに、もつれた赤い糸みたいに染まって、麻沙子は、川が地球という生き物の血管であることを、朦朧とした精神のどこかで妙にはっきりと感じた。」 ドナウの旅人は、4人の男女がドナウ川に沿って旅をする物語ですが、この冒頭を読...続きを読むんだ瞬間に、この旅はとんでもない旅行になるんだろうと思いました。 後半あたりから、その「とんでもない」旅であることが徐々に分かってくるのだけど、読み進めるにしたがって、自分の血液がドクッ、ドクッと身体全体に流れるのを感じました。 恋愛物語でありながらサスペンス的でもあり、人物描写に非常に優れた作品です。(さすが輝さん!といった感じ。) 相変わらず食事もお酒も美味しそうだし、東欧の空気を吸ってみたくなります。 半年前に読み始め、長編に疲れて長い時間寝かせてしまったけど、後半を読み終えるまで死ねないと思いました(笑) (「死ねない」という言葉がでてくるのも、この本を読んでいるからでしょうか?笑) 宮本輝節、全開です!
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
ドナウの旅人
新刊情報をお知らせします。
宮本輝
フォロー機能について
「新潮文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
優駿(上)
錦繍
青が散る(上)
生きものたちの部屋
異国の窓から
いのちの姿 完全版
海辺の扉(上)
オレンジの壺(上)
「宮本輝」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲ドナウの旅人(上) ページトップヘ