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絹子は娘・麻沙子の説得にも応じず、ドナウの終点、黒海まで行くと言い張る。絹子の若い愛人・長瀬の旅の目的に不安を感じた麻沙子とシギィは、二人に同行することにした。東西3000キロ、七ヶ国にまたがるドナウの流れに沿って二組の旅は続く。様々な人たちとの出逢い、そして別れ――。母と娘それぞれの、年齢を超えた愛と、国籍を超えた愛を、繊細な筆致で描き上げた人生のロマン。
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Posted by ブクログ 2020年07月07日
遂にドイツから始まったドナウの旅が終わった・・・という感じで、上巻から始まり、すごくはまりました! 今では自由に往き来できるヨーロッパの国々も、この作品の時代は厳しい出入国審査があり、共産圏である東ヨーロッパでは自由に旅もできない。 麻沙子とドイツ人の恋人シギィ、母親の絹子と愛人の長瀬、二組の旅人...続きを読むがドイツからオーストリア、ユーゴスラビア、ブルガリア、ルーマニアと、ドナウ川を旅をする姿が、ドナウに沿ってだんだん色濃くなる共産圏の国々の時代背景と共に描かれているのが、この物語を一層魅力的にしているなと感じた。 旅の途中で出会う人々の背景も、限られた中で端的に描かれていて、登場人物全員に興味が沸いた。 凄くはまる作品だった。 しばらくドナウロスになりそうです。
Posted by ブクログ 2020年07月02日
私もドナウ河に沿って旅をしたことがあった。だから題名に惹かれてこの本を手に取ったのだけど、微妙な感情の機微の表現に圧倒されてしまった。題名以上にインパクトのある話だった。 ずっと続く散文的な展開が、ドナウ河を思わせるよう。ドイツからルーマニアまで流れていきながら、ついには黒海に注ぐ水の流れ。なんと...続きを読むなしに各地域における河の太さや存在感が、話の展開にも比例していた気がする。 それにしても宮本輝が描く女性ってなんでこんなに魅力的なのでしょう!
Posted by ブクログ 2016年06月25日
前から気になっていたこの本をついに読み終わりました。 冷戦終結前の時代に、ドナウの源流から終わりまでの長大な旅。現代とは比べものにならないくらい大変な旅だと思います。 物語の最初のうちは、これはマサコの物語なのかなと思ったけれど、意外とすぐにシギィとの再会と婚約があり、そして長瀬目線の語りが入ってき...続きを読むたときにこの長大なお話が本当に始まったように思いました。 それぞれの国の様子、そこで出会う人々、それぞれが魅力をもっていて、そして4人の旅に大きな影響を与えます。 ドナウ好き、そして、宮本さんファンの自分としては本当に読み終わるのが惜しい物語でした。 またいつか再読したい一冊です。
Posted by ブクログ 2011年01月11日
15年以上ぶりに再読。 学生のときに読んだが、まったく記憶に残ってなかった。 再読して納得。 異国の地を踏んだこともない二十歳そこそこの自分には、この本は非現実過ぎて印象に残らなかったのだと思う。 異国での生活も僅かながら経験し、歳も重ねた今再読して思うのは、なんと壮大な小説を若い時期(お...続きを読むそらく30代の終わり)に書いてるんだろう と。 著者は河3部作を書いてるが、日本における川とドナウ川は同じ川であっても人間の使い方がかなり異なる。 古代ローマ時代から現代においても国境としての役割を果たしているドナウ川。 そのドナウ川に沿っての旅という、でっか過ぎるとも思える設定でどうやってまとめあげるんだろう とも危惧したがなんともみごとな物語でした。 川に沿った風景、そしてそこで生活する異なる国の人々の営みをみてみたい。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
ドナウ川沿いを切実に旅したくなった。 大河の悠久の流れに、母と娘、愛し合う者達の人生が ごーごーとうねりをあげて絡んでゆく。 川の音とシンフォニーが聞こえてくる。 川の流れと人生とは、かくも添い合える性質を含んで いるものなのかと心深く感じ入った。 ヒロインの旅がドナウに沿って進んでいく。 旅...続きを読むが進むごとに、大切な人々との関係が深まり変化 してゆく。 その表現が巧みだ。 私はこの小説が大好きだ。 ※上巻のレビューもこれに準じます
Posted by ブクログ 2020年02月11日
ドナウ河に沿った旅もいよいよ終着。 道中様々な人と出会い別れる。 そして突然の死。 道雄は人生をやり直すことができるのか。 麻沙子はシギイと国境を越えた愛を成就することはできるのか。 黒海の港町で物語は終わり、その後の展開は読者に任せられる。 でも、きっといいことに収まるのだろう。 久しぶりに読...続きを読むんだ本書。 記憶していたものとは全然違っていた。 人の記憶は頼りない…
Posted by ブクログ 2015年09月30日
再生の物語。「悪いことが起こって当たり前。いいことがあったら不思議だと思って、大喜びするのだ」時代や風土や民族が違っても人間はみんな同じ。願わくは幸せになりたいという点において。見栄や自尊心にだまされずに、他人を愛する。長い長い旅の先に何が待ってるのか知りたくて夢中で読んだ。
Posted by ブクログ 2015年09月23日
ドナウの如く、読み応えのある小説でした。異国でも、とりわけ共産圏を主な舞台としているため下巻はその社会性に圧倒されながらのめり込むように読んでしまいました。
Posted by ブクログ 2015年01月10日
ドラマ観てから読んだので、ひたすら佐久間良子の呪縛から抜けられず。しかも高校生ぐらいだったから、正直良くわからなかった。面白かったのは覚えてるけど。要再読。
Posted by ブクログ 2014年12月31日
ドナウ河に沿って長い旅をしている過程で、様々な人と出会い経験を積むことによって成長し、変化していく様子が自然で引き込まれた。 登場人物たちも個性溢れているし、ヨーロッパの情景が思い浮かぶような文章に浸れました。 この作品や『深夜特急』のような作品を読むと、自分も長い旅をしたくなってくる。 とても無理...続きを読むだけど……。 この作品の頃と、現在では東欧の政治情勢も代わり、ブタペストなんて今では人気の観光地になっているけど、現在に置き換えると少し味気なくなりそう。 当時の共産圏だからこその味わいもあると思う。
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オレンジの壺(上)
星宿海への道
睡蓮の長いまどろみ(上)
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異国の窓から
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