灯台からの響き

灯台からの響き

913円 (税込)

4pt

板橋の商店街で、父の代から続く中華そば屋を営む康平は、一緒に店を切り盛りしてきた妻を急病で失って、長い間休業していた。ある日、分厚い本の間から、妻宛ての古いはがきを見つける。30年前の日付が記されたはがきには、海辺の地図らしい線画と数行の文章が添えられていた。差出人は大学生の小坂真砂雄。記憶をたどるうちに、当時30歳だった妻が「見知らぬ人からはがきが届いた」と言っていたことを思い出す。なぜ妻はこれを大事にとっていたのか、そしてなぜ康平の蔵書に挟んでおいたのか。妻の知られざる過去を探して、康平は旅に出る――。市井の人々の姿を通じて、人生の尊さを伝える傑作長編。

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灯台からの響き のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    灯台巡りがしたくなりました。
    そこで起きる人間ドラマが、また宮本輝節が効いていてよい。

    宮本輝さんの本は、いつも旅がしたくなるんだよなぁ。

    0
    2025年08月27日

    Posted by ブクログ

    小説の主人公は62歳。
    亡くなった奥さんが残した謎を解くために、灯台めぐりをすることになる。年代が近いと、どうしても感情移入するなあ。

    ただ主旨とは無関係な描写が多く、ストーリーの進み方がめちゃくちゃ遅い。最近の小説のジェットコースター的な展開に慣れた人には、ちょっともどかしいかも。だが、これが宮

    0
    2025年02月28日

    Posted by ブクログ

    三十光年の星たちで久しぶりの宮本作品に触れた
    宮本作品への想いが深まりこの作品を手に取った
    やはり宮本作品は素晴らしい
    この作品をを読んで、宮本輝という作家の読書量もすごいということがわかった
    ミステリー、ブームの中華蕎麦の話題
    読書量による知識の凄さも感じた作品だ
    灯台、いくつか行ったことのある灯

    0
    2024年11月19日

    Posted by ブクログ

     いいなあ。牧野康平さん。いい人生だなあ。
     主人公の牧野康平は東京の旧板橋宿商店街の中華そば屋の店主であったが、二年前に奥さんの蘭子さんが亡くなったのをきっかけに休業したままになっていた。
     ある時、店の二階の自分の蔵書棚の前に寝転がり、長年の積読であった「神の歴史 ユダヤ・キリスト・イスラーム教

    0
    2024年10月30日

    Posted by ブクログ

    宮本輝は『明日は今日よりもきっと良い日になる』というのが根底にある。前向きな温かさをどの作品にも感じる。

    0
    2024年10月17日

    Posted by ブクログ

    まきのの中華そば食べたくなったし、新ちゃんみたいな息子欲しくなった。
    主人公の独り言の多さで説明を全方位カバー。
    登場人物みんな素敵だなぁ。そして蘭子さんは愛され過ぎでしょ。旦那2年も腑抜けにさせちゃって。
    どんな歳になっても初体験はあり得るし、ドキドキもする。過去ではなく未来に続いていくための毎日

    0
    2024年10月07日

    Posted by ブクログ

    板橋にある、本屋イトマイで購入。
    その時は、旅行に出かけることが多くその移動中に読んでいました。灯台を目指す主人公と自分が重なり、一緒に旅している相棒のようでした。
    旅のお供にぴったりの一冊です。

    心も温まり、最後のシーンは感慨深いものがありました。

    0
    2024年09月09日

    Posted by ブクログ

    今回も寸胴出てきた!!今回は中華のスープだった。
    それはさておき。ロードムービー風の展開でどの場面もワクワクし、灯台の情景を思い浮かべることができた。読み終わって清々しくなれる作品だった。

    0
    2024年09月01日

    Posted by ブクログ

    読後
    宮本輝さんはやはりいいと思った。いつも人の中に忘れていることを考えさせられる。
    相変わらず一気に読んだ。作品中に出てくる
    灯台をネットで検索しながら読んだ。行けるところは行きたいなとも。
    しかしながら、主人公の読んだ本には手がつけられないなと思った(笑)

    0
    2024年01月28日

    Posted by ブクログ

    妻を亡くして気力を失った中年男性が、ある日、本の隙間から、妻が隠した一冊の葉書を見つける。その謎解き、即ち妻の過去を知り、妻がそっと残していたメッセージを究明するために、灯台巡りの旅に出る。その過程で、3人の子どもや親友達との対話を重ね、生きる希望を取り戻して行く。最後のシーンは圧巻である。


    0
    2023年12月14日

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