螢川・泥の河

螢川・泥の河

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作品内容

土佐堀川に浮かんだ船に母、姉と暮らす不思議な少年喜一と小二の信雄の短い交流を描いて感動を呼んだ太宰治賞受賞の傑作「泥の河」。北陸富山の春から夏への季節の移ろいの中に中三の竜夫の、父の死と淡い初恋を螢の大群の美しい輝きの中に描いた芥川賞受賞の名編「螢川」。

カテゴリ
小説・文芸
ジャンル
小説 / 国内小説
出版社
新潮社
掲載誌・レーベル
新潮文庫
電子版発売日
2013年10月04日
コンテンツ形式
EPUB
サイズ(目安)
1MB

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螢川・泥の河 のユーザーレビュー

    Posted by ブクログ 2020年11月07日

    どんよりした川。鈍い空から降る雪。
    くすんだような色のトーンで、静かに染み込んでくる。
    友、異性、死、情。親の事情。
    ときめきやわびしさや哀しさも体で受け止めてゆく。
    そっと見守る人々の目があたたかい。
    主役の子どもたちのみならず、大人たちにも思いは飛んでゆく。
    大切にしたい世界だった。

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    Posted by ブクログ 2020年02月08日

    泥の河
    戦後の大阪、澱んだ川。埃が舞い、汗が滴る。無垢な主人公が、社会、人生の不条理に触れる。淡々とした展開、平易な文章であるが、風景、心情の描写力、無駄のない、研ぎ澄まされた表現力、紡がれた言葉の奥で漂う言葉にできない感触は、宮本輝作品にしか出せない魅力だと思う。

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    Posted by ブクログ 2018年01月27日

    子は二十歳になるまでは生きていたいと願う親と早くに親を亡くした子。風景と心情がていねいに描かれているいい小説。

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    Posted by ブクログ 2018年01月15日

    うまく言葉にできないのですが、宮本輝という人は「生きてきた」人なんだなと、すごく思いました。人間って、幼い頃は世界と未分化で、それこそ河とか虫とか田畑とかと同じような「世界の一部分」なのだけれど、生きながら独りになっていくのですよね。そのひたむきな哀しさ美しさが見事に紙の上にかきとめられている。胸を...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年09月03日

    お金、愛情、生活、差別などが複雑に絡み合う日常を送る主人公ときっちゃんの目を通して人間の本質が描かれている作品。

    自分が主人公と同じ頃に大阪で過ごし、まさにここに書かれていると同じような経験をしているという所為かもしれないが、是非とも皆にオススメしたい。

    「蛍川」も、基本的には同じテーマ。決して...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年06月13日

    私の親も戦争の傷跡が残る時代、貧しく苦しい生活がきっとあったんだろうな。「上を向いて歩こうよ、涙がこぼれないように」今も同じだ。さまざまな人生を3・11以降痛切に感じる。

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    Posted by ブクログ 2016年03月18日

    「泥の河」
    大阪湾につながる河の底で、泥に隠れた巨大な魚の存在
    それは大人たちがけして信じようとしない、子供だけの真実であるが
    誰もがやがて真実を忘れ、大人になっていかざるをえない
    怒り、悲しみ、寂しさ、恥ずかしさ
    そういったものが渾然一体となってわけがわからないままに
    蟹を燃やしてみたりする
    そん...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年11月12日

    雑誌で著者の対談記事を読んで興味を持ち書店で購入しました。
    こういう芥川賞っぽい小説、好きです。
    自分では経験していない戦後の空気感を感じれるっていうのはやはり、著者の実力なんでしょうね。
    登場人物のそれぞれが一生懸命生きている感じにも引き込まれました。

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    Posted by ブクログ 2020年04月16日

    宮本輝の著作を読むのは実質初めて。むかーし映画化された優駿は映画館で観た記憶。
    泥の河、螢川ともに、方言と自然描写が巧みで、その生活が活き活きと伝わってくる。大変美しい。
    両作品とも、大人とのやりとりを通じた思春期ごろの子供の成長、過去を背負って前を向きつつも、わだかまりを持った大人たちの葛藤が描か...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年02月29日

    馬と蠅と魚と蟹を描く情景が、登場人物の心情を暗喩していて、しみた。例えるなら、涙をこらえうつ伏せになってるとき、愛犬に濡れた鼻を押しつけて欲しい感じ。

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