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小学生の間で空前のブームとなっているゲームソフト「ライフキング」。ある日、そのソフトを巡る不思議な噂が子供たちの情報網を流れ始めた。呪われた世界を救うため、学校で、塾で、子供たちの戦いが始まる。そして最後に彼らが見た「キング」の正体とは?発表当時よりセンセーショナルな話題を呼んだ、著者圧倒的代表作。
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Posted by ブクログ
「噂」という一つの流行から見えてくる80年代の空気感。小説が切り取った時代を伝えるツールであることに気がつかせてくれた作品。
人気ゲームソフト「ライフキングの伝説」にまつわる奇怪な噂。死のにおいのするいくつもの噂に、変化していく日常。子供たちは互いに連帯しながら、それぞれの方法で孤独な戦いを始める。「子供たち」と「大人たち」の関係や、リアルとバーチャルの関係が、社会派的なものでなく、リリカルな寓話として描かれていて、ラスト...続きを読むは胸が痛くて痛くて、涙で文字が滲んで大変で、もう。僕たちは新しいリアルです。忘れないで、ハーフライフ。怖いけど解かなきゃ死ぬからがんばります。よくできたコピーのようなキーワードがスイッチになって、また思い出して胸が痛くなったりするのです。 ……しかし、うーーん。藤原カムイのあの素晴らしい表紙の画像がないってどうよ。
「ノーライフキングは生きている」 やーおもしろかったです。寺山修司のトマトケチャップ皇帝的な面白さでした。 ライフキングというゲームに熱中する全国の子供達の裏ネットワークが社会を錯乱させていくーみたいな話。 子供達の間で広がる根拠のない噂で大人の社会が動かされてそれを機に大人達が「ライフキング」狩...続きを読むりを始めていくその感じが超好きでした。 たしかに子供の頃って妙な噂に振り回されてたなあと。特に多かったのはあれですね、何人に同じことを話さないと〜とか、どこどこに行って呪文を唱えないと〜とかいう怖い話。 もう一回ちゃんと読み直したいです。
子供たちの間で流行しているディス・コンゲーム「ライフキング」。裏技やバージョンの情報交換のために子供たちが作り上げたネットワーク上に、「ノーライフキング」の噂が流れ始める。ゲームの中で失敗をしたら死んでしまうという呪いのゲーム、ノーライフキング。呪われた世界を救う為戦い始めた子供たちが、最後に出会っ...続きを読むた無機王の正体とは―? 有無を言わさず読ませるだけの面白さ。現実とゲームが交差し子供たちがゲームにのめりこんでいく様は、1988年に描かれたとは思えないほどリアルです。ネットワークが発達した今だからこそ読む価値のある一冊。
これは面白かった。 テンポがよいという言葉があるけど、読み終わってみると激流に飲み込まれていた気がする。 登場人物達はみんな、時間がないという無言の圧力を受けて焦っているから。 ゲームを中心にした話で、ファミコン全盛時代の作品だとわかる。 そこから未来を意識して書いているから、ちょっと...続きを読むノスタルジックなSFっぽい。 ファミコンならぬディスコン(だったかな)、 それとソフトを中心にして展開する、子供達社会を巻き込んだ無声パニック。 ソフトを解き明かさないと死んでしまうという強迫観念が、子供達に自殺まで引き起こす。 あ、珍しい。樓主は純粋にこの作品を誉めているね。 おそらくこれのソフトのモデルは「ドラクエ」だと思うのだけど、どうだろ?
ファミコン全盛期の子どもたちのネットワークと、都市伝説的な噂が社会問題に発展する過程を描くなかで、80年代後半における、デジタルへの希望と不安が入り交じる時代感覚をすくい取ったサスペンス味のある小説。深く考えると考察の余地が多いし、汲み取れるメッセージ性もあるとは思うが、序盤はノスタルジーな感覚、ラ...続きを読むスト付近はよくわからん不気味さが強く印象に残る雰囲気ゲー。あとがきにあるように「降りてきた」物語は神がかっている故、30年たった今も人をひきつける魅力があるんだなぁと。ファミコン世代なら一度は読んでほしい傑作。
圧倒されました。誰も真似できないすごい作品。嫉妬する。★5でないのはただ自分が理解しきれていないから。
なるほど、テレビゲーム熱が高じて現実世界へ蔓延してくるっていう、当時はかなりのリアリティを持って大人たちに囁かれていたであろう内容の物語化。テレビゲーム創世記、まだ大人たちからは圧倒的に煙たがられる存在であった当時、リアルタイムでハマリまくっていた自分としては、懐かしく思い出されるような描写もそこか...続きを読むしこに。ゲーム人口が圧倒的に増えている現在よりは、当時の方がインパクトは大きかったかも。本作そのものを楽しめたというより、読んでしまったことで、またゲームがやりたくなっちゃいました。のめり込み過ぎてしまうんで、ある程度自重しているんです。
SFかと言うとそうでもない、オカルトでもない。 むしろ現代のネット社会に通じる高度な情報のネットワークと子供達の心にあるアンリアルの果てに結びつく新しいパースペクティヴを持ったリアルのありようを通じ、小さきものが体を震わせながら今の闘いを戦って行くと言う物語。 子供の世界と大人の世界は位相が違うが...続きを読む、そこにある生と死のリアルは地平の彼方で融合し、少年は闘いを挑むのだ。 その果てに何が待つとしても、自らの選択で。
小学生の間で爆発的ブームを起こしているディス・コンゲーム、「ライフキング」。 全国的ブームの中、裏技や呪いの噂が広まり、やがて大人社会も飲み込む騒動に発展していく…。 とても、20年以上前に書かれた内容とは思えません…。 今なら、2ちゃんのデマとも本当とも分からない話に、翻弄されている感じ?? ...続きを読むゲームの世界と現実世界がシンクロした時の、子供達のパニック…。 その時期特有の一過性の熱病というには、現実世界は重い閉鎖された世界…。 自分が子供の頃に信じていた「ノストラダムス」とか「口避け女」とか思い出しちゃいました。
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