星への旅

星への旅

627円 (税込)

3pt

平穏な日々の内に次第に瀰漫する倦怠と無力感。そこから脱け出ようとしながら、ふと呟かれた死という言葉の奇妙な熱っぽさの中で、集団自殺を企てる少年たち。その無動機の遊戯性に裏づけられた死を、冷徹かつ即物的手法で、詩的美に昇華した太宰賞受賞の表題作。他に『鉄橋』『少女架刑』など、しなやかなロマンティシズムとそれを突き破る堅固な現実との出会いに結実した佳品全6編。

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星への旅 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    感じたことや印象をうまく言語化するのが難しい本。しかし、この難しさが確実に自分の心の襞になった作品。
    死に結びついた歪な欲望、執着。ここでの死はセンチメンタルなものでなく、生物が死体という物体になるという、物的なものとして描かれている。死がそのようなものとして描かれているから結局欲望や執着は無意味な

    0
    2024年06月30日

    Posted by ブクログ

    人の心の動きと体の動きはどちらも不可解なんだけれど、どちらも鮮やかに描写されて息の止まるような瞬間だった。

    0
    2023年01月14日

    Posted by ブクログ

    【目次】
    鉄橋/少女架刑/透明標本/石の微笑/星への旅/白い道

    【感想】
    『名短篇、ここにあり 』で少女架刑が印象に残った為、購入。
    繊細な言葉選びと著者の死生観が分かる作品が連なった一冊。

    0
    2022年08月07日

    Posted by ブクログ

    高校生の頃、タイトルや表紙で宮沢賢治みたいなファンタジーだと勝手に思い込み購入。
    それまで死について深く考えて来なかった若い頃の私にとっては衝撃的な内容だった。
    しかし…静謐な空気感のなか死に向かう人間の、美しくも淡々とした描写に心を奪われた。そして「もう少し大人になって、また読み返そう」と心に決め

    0
    2021年05月28日

    Posted by ブクログ

    昔読んだ漫画の中にモチーフとして登場していて、ずっと印象に残っていたが読むのが怖いような気がして保留にしたままになっていた。数十年の時を経てやっと購入。死をテーマにした中短編集で、思っていた通り暗い雰囲気に包まれた作品たちだけど、描写は素晴らしく美しい。透き通るような骨標本や暗闇に星が瞬く場面が頭の

    0
    2020年08月29日

    Posted by ブクログ

    往来堂書店「D坂文庫 2017夏」からの一冊。
    吉村昭の作品はこれまでに何冊か読んでいたけれど、短編小説は初めて。しかも、これは昭和33年から42年にかけて書かれた作品を集めた、実質的なデビュー作ということらしい。
    その筆致は、後に書かれる社会派作品群と同様、緊張感にあふれて鋭い。しかし、本書はそう

    0
    2018年11月20日

    Posted by ブクログ

    「鉄橋」「少女架刑」「透明標本」「石の微笑」「星への旅」「白い道」の六篇。
    吉村昭氏の初期作品。「死」が色濃く表れている。
    表題作「星への旅」。名状しがたい読後感。

    個人的には、「少女架刑」「透明標本」が印象的。ある意味。対のようになっている。
    「少女架刑」は、吉村昭氏には珍しい、「私」という一人

    0
    2018年06月30日

    Posted by ブクログ

    吉村昭の初期作品はずいぶん雰囲気が違うんですね。シュールな世界なのですが、「モノ」と「人の死」についてだけはひどく生々しく、即物的でなんとも言えない読後感を残します。

    0
    2015年05月17日

    Posted by ブクログ

    初の吉村昭文学作品。

    吉村昭の初期の短編6作を収録。
    類い稀な才能を持ったボクサーの轢死から物語が始まる「鉄橋」。
    少女の遺体が医師らの手により解剖され標本となり、ただの物体になっていく様が少女の一人称によって語られる「少女架刑」。
    人骨標本をつくることのみに人生を捧げた男の妄執を描く「透明標本」

    0
    2013年08月16日

    Posted by ブクログ

    「少女架刑」と「透明標本」。死体を解剖、標本にする描写なども、嫌悪なく読み進められてしまう吉村氏のすごさを思い知った。

    0
    2011年12月09日

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