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安易な人生を願う主人公を通し、人間の嫉妬心やエゴイズムを鮮烈に描いた大長編。 自分だけが幸せであることを願い、他人の愛を壊すことを楽しむ香也子の実は危うい生き様……。週刊「女性セブン」に連載し、多くの読者の反響を得た、人間の嫉妬心やエゴイズムを鮮烈に描いた長編。 1978年(昭和53年)にテレビドラマ化され話題となった。 「三浦綾子電子全集」付録として、郷土誌に載せた旭川PRのコラムを収録!
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Posted by ブクログ
香也子にとって他人の愛を壊すことは楽しいゲームですらあった。北都の残照に浮かび上がる美貌の姉妹の愛のかたちと人間の信頼、抜きがたいエゴイズムを痛烈に描く傑作。(解説・佐古純一郎)
ラストまで炸裂する香也子砲を「ひどい」「子供のようだ」という感想は持てても、非難することができない自分に気がついた。
初めてこのような文庫本を読んだが、とても読みやすく一気に読み終えてしまった。 香也子は何故そんなにまでして人の不幸を楽しんでいるのか最初はわからなかったが、物語が進むに連れなんとなくわかるような気がした。 人間誰しもが香也子のような気持ちを、気付かないだけであって心の奥底に眠らせているのではないか...続きを読む。 人の幸せを願っているようで、実はそうでない部分が自分にもあるような気がした。 恵里子と西島はできすぎたカップルだと思ったが、そんな理想のカップルは今の時代いないだろうと思い羨ましく思った。 様々なタイプの登場人物がそれぞれの役割で上手く登場しているように感じた。
まるで昼ドラ。感動はないです。途中で妹香也子の意地悪っぷりに腹立てることしきりで、でも内容はTVドラマ向けです。 そう、妹香也子は家なき子に出ていた’「えりかが例えてあげる’」みたいな人なのです。’’黒革の手帖’’何回もリメイクするよりも制作局はに取り組んでほしいなあ。 ただ善良な姉恵理子は波留...続きを読むのイメージなんだが、意地悪い妹香也子にピッタリの今どきの女優が浮かばないので(昔だったらえりかが例えてあげるの榎本加奈子)、オーディションしかないですね
昼ドラの悪役並みに悪いヒロイン香也子の毒気にあてられます。裕福な家庭に生まれ、人並み以上の美貌もあるのに人の幸せを台無しにすることに熱意を注ぐ香也子は、心優しい姉絵理子までも妬み… どこかで改心するものと思いましたが、最後までどうしようもないままでした…小悪魔にもなりきれていないし… でも香...続きを読む也子程でなくても自分より優れたり恵まれている人を羨んでしまう気持ちは私の中にもあります。 人の振り見て我が振り直せ。西島・絵理子カップルは完璧すぎるけど、せめて金井のような男の本質を見抜く目は欲しい。 幸せにしてくれそう(だから好き)ではなく、幸せにしてあげたい(だから一緒にいたい)とお互いに思い合えればその結婚は幸せなものになると思う。
大学時代、三浦綾子さんの著作を読みまくっていた時期があり、この作品もその時に読んだもののひとつなのです。いわゆる純文学風でない作品であるゆえ、太目の文庫なのに妙にとっつきやすかったように思います。 この作品の説明をする時に私は、 「確かねー、「悪徳の栄え」のような姉妹が出てきて(姉がいい人で妹が...続きを読む極悪人ちゅう感じね)最終的には姉が幸せになって、妹がギャフンと言わされるという話だったと思います」なんて言い方をしてしまいます。さらっと読んだ時の印象はまさにこんな感じだったのです。ところが2回目に読んでみたらもっと複雑で奥が深い作品でした。 主人公香也子は、自分より美しいものが嫌いで、また、他人が自分より幸せになるのが許せない人。それがゆえに義姉である章子の婚約者金井を奪い、実姉恵理子(最初の説明で言う、いい人の姉はこの人)と西島との間を裂こうとしたりします。そして金井を奪うことには成功しましたが・・・ところがどっこい、この金井という男、超がつくぐらい極悪人で、結局香也子は捨てられることに。 最初にこの作品を読んだ当時は香也子ってとんでもない女!って思っていましたが、再読してみて、この人は自分を一番に愛してくれる人が欲しかっただけなのかなーとも思いました。最後の、金井に捨てられた後の彼女の行動は、誰かに心配してほしいという無言の叫びがあったように思えます。 また、これは最初に読んだ当時も考えさせられましたことですが、恵理子の恋人西島は、 「好きだからといってむやみに会ったり、たちまち肉体関係に陥るよりは、会いたい思いに耐えるそのせつなさが、恋愛の重さである」 「会うという自由もあるけれど、会わないという自由もある。会いたいから会うのなら子供でもできる。でも、会いたくても会わない自由を行使するのは、ほんとの大人にしかできない」と、恵理子に話します。 それを読んだ時私は、「あえて会わないでいることで愛を育てることも大事」と解釈し、思わずうなってしまいました。 結婚してからはこういう恋愛に関して考える機会が著しく減ってしまったのでピンと来なくなりましたが、当時確か「そういう愛情の育み方もありか」と思ったような気がします。 というよりもむしろ、恋愛以外にもやりたいこと、すべきことがいっぱいあるのだから、感情に任せきりにせず、それらをきちんと自己管理しながら、愛を育てるのが大人の愛だな、という風に今は考えています。 でも、この作品自体のテーマは別のところにあったはずなので、今度もう一回じっくり読んでみようと思います。
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