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文明の亀裂をこじあけて宇宙時代をのぞいてみたら、人工冬眠の流行で地上は静まりかえり、自殺は信仰にまで昇華し、宇宙植民地では大暴動が惹起している――人類の未来に待ちぶせる悲喜劇を、皮肉げに笑い、人間の弱さに目を潤ませながら、奇想天外、卓抜なアイデアをとりまぜて描いたショートショート42編を収録。現代メカニズムの清涼剤とも言うべき大人のための寓話集です。
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Posted by ブクログ
SFチックなショートショートでとても読みやすい 星新一特有の世界観とその中にあるブラックな要素がクセになる 昔の作品なのに今読んでも色褪せない
星新一さん、科学者のような視点から作り出すショートショート。吹き出してしまいそうなオチがあったり、心あたたまるエンディングであったり、とにかく楽しく読める。 特に気に入ったのは『処刑』。いつ死ぬかわからないのは玉が爆発する時をハラハラ待つのと同じ。いや、元気に生きていても手元にいつ爆発するか分からな...続きを読むい玉があるかもしれない。いつも人間は死刑執行を待っているのかも知れない。死を感じながら、死を恐れて、生に執着して生きてるのが人間なんだな。 『愛の鍵』ドアを開けるための言葉。「楽しかったわ」が「ごめんなさい」に代わり、2人の心が繋がる。他のストーリーにはない微笑ましい話。 地球が星新一の描くような星にならないことを祈ります。
NHKで星新一さん原作のドラマをやってたこともあり、影響を受けて『きまぐれロボット』以来読んでみた。 私事だけど、通勤がバスに変わってバスの中読むには短編集が時間的にちょうど良くて気持ちの切り替えに向いている。 星新一さんの本を読むたびに勤務地が変わったばかりのこの時を思い出すことになるだろう。 ...続きを読む宇宙や未来など夢のあることばかりではなく人間としての営みから生まれる歪みや感情のずれ、勘違いなどこの現代にも同じように通じることばかり。 どこか皮肉めいていてフッと笑いたくもなり、ゾワッとする怖さだったり、それを短編で上手くまとめている天才だと思う。 特に 「霧の星で」 「見失った表情」 「処刑」は私のお気に入り。 人間自体もその感情も複雑でまるで宇宙。 それは地球にいてもどこにいても変わらないんだろうな。 他も読んでみたいし、またこれも忘れた頃に読み返そう。
友達が貸してくれたよー!!! 初の星新一作品、こういう感じなんだー!! ショートショート盛り沢山で読みやすいし、当たり前だけど1つ1つの話がすぐ終わるから読んでて飽きるとかなくていいね〜。 でも星新一はこういう作風なの?皮肉というかなんかあぁ〜…みたいなのが多くて、わかるよぉって感じでした〜。 て...続きを読むか星新一の頭の中がすごい。こんなお話をめちゃくちゃたくさんしかもこの作品に収録されてないものもあるんだと思うとどうなってんだろうと思った!! 【以下ネタバレ含むそれぞれへの感想】 《霧の星で》こいつやばすぎるー 《水音》「ビンは捨てたよ。もう、おまえの飼い主じゃあないんだ。友だちだよ。」ウヒ〜!悲しいけど、いいです…!!!幸せであれ 《友好使節》「あっ、なんという形だ。この、ゲジゲジ野郎。見るからに、気持ちが悪い。早く消えてなくなってしまえ。」すげー言葉だよ! 《愛の鍵》好きだ、泣きそうになった!!昔っぽいタッチのアニメとかで見たい。 《復讐》あぁ〜〜すごい。けど星新一ってこういうの多いよね。 《処刑》うおお〜!!囚人が球に愛着を抱くように私も囚人に愛着湧いてしまった。途中既に亡くなった囚人の骨を埋めて弔ってあげたのがよかった。囚人なんだけどね、それでもね。 《殉教》すげー話だ。でも私も今はみんな家族や友達が生きてるけど、私1人になった時のこの機械があって、家族と話したら自死するかもしれないのかな〜と思った。
本屋さん巡りの最中にプレミアムカバーの綺麗なブルーが目に入って、そういえば星新一って読んだことないなと思って購入。 全体的に皮肉めいているけどコメディ的な皮肉から切ないものまでさまざまな雰囲気の作品が楽しめる。 以下個人的にお気に入りだった話(目次順) ・天使考 …お役所仕事の天使たちって発想がま...続きを読むず面白いしそこから民間企業みたいになっていく過程や人間味あふれる姿がなんだか愛おしい(でも自分が死んだ時にこんな天使が迎えにきたらちょっと嫌) ・思索販売業 …オチが秀逸。 ・霧の星へ …若干胸糞悪い気がするけど退廃的な雰囲気は好き。 ・開拓者たち …家族愛と残虐性の共存、歪だけどいざ同じ状況になったらこういう発想になると思う。 ・処刑 …絶望的なのに終わりは清涼感があって映画一本見た気分になる。1番気に入ったかも。この本の中ではちょっと長め。 ・廃墟 …遠い未来でも人間のような生物はやること考えること変わらない。 ・殉教 …彼らの今後が見てみたい。私は同じ状況になったらどっちを選ぶんだろう。
最初に読んだのは小学生くらいだったと記憶している。年齢制限的な表現もあまりなく(あったとして直接的すぎる描写はなく)、一遍一遍がそれぞれ味わい深くもすっきりと読めて次はなんだ、次はどうだと止まらなくなる中毒性にやみつきになったものだ。 大人になって読み返すと大体の登場人物たちとの年齢が近くなった〜...続きを読む追い越してしまったことによる人物のセリフへの共感を覚えたのと、自分の好きな物語の傾向が変わっていることに気づいた。 小さな頃はラスト数行〜1行で落としてくる気味のよさや結末を楽しみにしていたが、今の自分はストーリーの起承転を経てしっかり結に行き着く構成のストーリーに満足を覚える。歴史は繰り返されるとか、人間の未来はディストピアである可能性がいくつもあるとか、環境と状況によって人間の思考はとても非合理的たりえるとか、そういう寓話性があればなおよい。単なるエンタメよりも作者の発信するメッセージが物語を介してそこはかとなく伝わる作品が私は好きだ。と、自分の趣味嗜好を改めて知るきっかけを作ってくれた故星氏に感謝の念を飛ばしたところでこの文を終える。
「処刑」で、死刑囚に渡された爆弾が、目の前にあると気になるが地球では大掛かりでみんな気にしないだけで、いつあらわれるかわからない死を毎日原因を作りながら瞬間を作り出している、というような箇所で納得感があった。確かにいつ爆発するかわからない爆弾があったら死の瞬間を考えずにはいられないが、近くに実物とし...続きを読むてあるかないかの違いで根本は変わらず、例えば癌等で病気が目の前にあるときと普段元気で死の影がないときのように、どんなときでも一緒だということに気づかされた。 「殉職」で、死の恐怖がないと諭されたとしても私も自死しない側でありたいと思った。今同じような状況に陥ったとしたら多分自分は死を選ばないが、いつか生きることに希望を見出さずに死への恐怖のためだけに生きる、という生き方に傾かないようにしたなあと感じる。 どの話も、寓話性があり、最後の数行に結末が訪れるため、読んでいて引き付けられた。
「ショートショート」というジャンルを切り開いた先駆的存在として広く知られている星新一の代表的短編集の一つが本書『ようこそ地球さん』である。 本書には全42編が収められ、いずれも昭和36年以前に執筆された作品であるにもかかわらず、今日読んでも時代の古さを感じさせない点にまず驚かされる。 収録作の中で...続きを読むも「殉教」と「処刑」は、星新一の文学的到達点を示すものとして特筆すべき完成度を誇る。 短いながらも鮮烈な主題と余韻を残し、読者に強い印象を与える秀作である。 他方で、収録数の多さゆえに似たパターンの展開や、ある種の予測可能性を伴う結末が散見されるのも事実である。 その点は読み進める過程でやや単調さを覚える要因となっている。 それでもなお、本書は星新一文学の精華を知るための格好の一冊である。 軽妙さと諷刺、そして人間存在への透徹したまなざしが短い形式の中に凝縮されており、ショートショートという形式の魅力を存分に示している。 星新一の世界に初めて触れる読者には『ぼっこちゃん』と並び、入門書として強く薦めたい一冊である。
著名な作家さんと知りながら、今まで読んだことだありませんでした。 バッドエンドのストーリーが多い「デラックスな拳銃」から始まり「殉教」まで42編の短編ストーリ 巻末に昭和47年に著者による解説があり、これを読むと、当時の時代や風俗を感じました。 当時は米ソの時代で核戦争の恐怖が色濃く残っていた時代...続きを読む。 人の残酷性や残忍性が色濃く残っていた時代。 時代と共に、矯正されてきた倫理観。 特に宇宙人から見た当時の人の愚かさなどは、現代の分断されつつある世界にも通じる所がある気がします。 分かりやすい残酷なストーリーだからこそ、普遍的な人の姿を長く語り続けているのではと思います。
いつも思うが、閃きがすごい。 お気に入りの章は 雨 空への門 霧の星で 早春の土 ずれ 愛の鍵 小さな十字架 見失った表情 悪をのろおう 復讐
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