人気者だった親友の洋輔が転校してから、宏伸の毎日は冴えない感じだ。特にやりたいこともなく、クラブ活動の写真部でも、部長からしかられてばかり。そんなある日、祖父の古道具屋で、大砲みたいにごつい不思議なカメラに出合う。世界一長い写真が撮れるカメラって!? その日から、宏伸の日常がきらめき始める。ワクワクして胸にジンとくる、青春小説の新たな傑作!
Posted by ブクログ 2023年01月07日
友人から薦められて読んでみた。
誉田哲也さんは映像化されるような
たくさんの有名作品を書かれているのに
本を読まない私は全く知らなくて
教えてくれた友人に感謝した。
冒頭の書き出しからすぐ
物語の世界に引き込まれた作品。
学生時代のモヤモヤした気持ちや
やり遂げる感動と楽しさが文字だけで伝わる作...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年07月03日
作家の名前だけで購入したのだが、武士道シリーズをもっと青春よりの小説にした本で面白かった。ギネスとなった実話を元にした本とか。
親友が引越して一人になった弱虫の主人公の宏伸。リサイクル店を経営する祖父。変人で一ヶ月も世界を放浪し行方不明になるが、孫娘の従姉妹が店番をし、そこに宏伸は入り浸る。この孫娘...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年03月29日
ちょっとヘタレな中学生が世界でいちばん長い写真を撮ることで成長していく物語。
ひょんなことからパノラマカメラを使うことができた主人公はその魅力に取り憑かれていく。そのカメラの作者との出会いが、ヘタレの主人公をカッコいい少年へと変えるきっかけとなる。
パノラマカメラを使って、皆が楽しみ、笑顔になるきっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年08月24日
嫌なエグみなどなく、大きなトラブルもなく、
ともすれば退屈になりがちかなと思いきや
逆にそれがとても良かったです。
あっさりした文体なのに、
ひまわりのシーンにはゾクッとしました。
シンプルな文章、且つ、どうなるか展開が見えていたのに。
笑顔の写真もだけれど、
シーンを想像させる文章なのかもしれな...続きを読む
宏伸がカメラと出合い、カメラを通じて成長していく。宏伸目線で書かれていて、読みやすかったです。
ただ、従姉がクチが悪すぎて。この時代にこんな女性いるのかって。違和感をおぼえながら読みました。