プロフィール
- 作者名:枡野浩一(マスノコウイチ)
作品一覧
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4.1【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 ドラえもんをテーマに募集された傑作短歌集。 57577のリズムに乗せて、「ドラえもん」のなかまたちや、ひみつ道具を読み込んだ短歌。それが「ドラえもん短歌」です。 自転車で君を家まで送ってた どこでもドアがなくてよかった 失恋をグウで殴ってもう決めた 私今日からジャイアンになる 僕たちが今進んでいる方向の 未来にドラえもんはいますか かんたんな日本語だけでつくられていますが、その内容は、だれもがうなずけたり、ぐっと来たりする、意味の深さを持っています。 また、文字数を数えてみると、見事に57577と、紛れもない日本の伝統的な短歌の一首として完成しています。 本書は「かんたん短歌」の提唱者として知られ、若者に圧倒的支持を受ける歌人・枡野浩一がネットを中心にでおこなった呼びかけに、全国から続々と寄せられた「ドラえもん短歌」の傑作選です。 日本人ならだれもが笑えて共感できる、新・短歌ジャンル「ドラえもん短歌」。 単行本版93首に、刊行記念コンテストの入選作から7首を加えた、待望の文庫版。 「ドラえもん」× 「短歌」という言葉のひみつ道具を使い、ぼくたちの今の想いを詰め込んだ、22世紀に届けたい決定版です。
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4.5
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3.7
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
ドラえもんをテーマにした歌集です。
とはいえ、ドラえもんという作品に関する歌ばかりを集めた作品ではありません。
詠んだ人の感情や、ある一瞬の情景をドラえもんと結びつけている作品も多く、「短歌ってどう詠めばいいの?よくわからない…」という方にも読みやすい本となっています。
というか、自分がそうです。
これまで短歌に対して「難しそう」と距離を置いていた自分でも、「ドラえもん」というキャラクターを経由することで、その短歌が何を表現しているのかが凄く分かりやすくなっています。
短歌を読んでみたいな、と少しでも考えている方にはとてもお薦めの本です。 -
Posted by ブクログ
ひろさんに教えていただいた本です。
ひろさん素敵な本をありがとうございます!
私、ドラえもんを見くびっていました。
ドラえもんで、凄い相聞歌が作れるのですね。
ドラえもんだからじゃなく、歌はどこにでも転がっているということかもしれません。
素材は何であれ、優れた歌は詠めるのですね。
この本には穂村弘さんが本名の辻一郎で参加していて何首か歌が載っているのも楽しかったです。
穂村さんだけやはり他の方とカラーが違う気がしました。
○青空の入道雲はそれはもう配色としてドラえもんです(辻一郎)
○あの頃はどこでもドアがなくたってどこでも行けるぼくだったのに(みうらしんじ)
○自転車で君を家 -
Posted by ブクログ
ネタバレ短歌の先生が初めて買った歌集は枡野浩一さんの本だったとのこと。
角川短歌賞を最高得点だったのに受賞できなかったことで結社が中心となっている短歌界に対する屈折した想いがあるらしい。YouTubeでもそのあたりを語っている。
こちらはみんながご存じドラえもんをテーマにした短歌。かんたん短歌blogか雑誌『ぼく、ドラえもん』に投稿された約3600首を掲載。
冒頭に1ページずつイラストを添えて112首の紹介、ドラえもん短歌の秘密を枡野さんがQ&A方式で解説されている。
青空の入道雲はそれはもう配色としてドラえもんです
(うわあ、青空を眺めたらドラえもん!空を見るたび思いだしちゃうね)
いつのまに私