枡野浩一のレビュー一覧

  • 石川くん

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    何か本を紹介してと言われたら必ず薦める一冊

    明治の歌人、石川啄木さんの短歌を現代の歌人、枡野浩一さんが現代語訳し解説するエッセイ?

    偉人だと思っていた石川くんが思いの外のロクデナシでちょっと好きになったちゃう

    自分も大丈夫、明日も頑張ろうと思える

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    2025年10月09日
  • ドラえもん短歌

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    ドラえもんをテーマにした歌集です。
    とはいえ、ドラえもんという作品に関する歌ばかりを集めた作品ではありません。
    詠んだ人の感情や、ある一瞬の情景をドラえもんと結びつけている作品も多く、「短歌ってどう詠めばいいの?よくわからない…」という方にも読みやすい本となっています。
    というか、自分がそうです。
    これまで短歌に対して「難しそう」と距離を置いていた自分でも、「ドラえもん」というキャラクターを経由することで、その短歌が何を表現しているのかが凄く分かりやすくなっています。
    短歌を読んでみたいな、と少しでも考えている方にはとてもお薦めの本です。

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    2024年10月18日
  • ドラえもん短歌

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    ひろさんに教えていただいた本です。
    ひろさん素敵な本をありがとうございます!

    私、ドラえもんを見くびっていました。
    ドラえもんで、凄い相聞歌が作れるのですね。
    ドラえもんだからじゃなく、歌はどこにでも転がっているということかもしれません。
    素材は何であれ、優れた歌は詠めるのですね。

    この本には穂村弘さんが本名の辻一郎で参加していて何首か歌が載っているのも楽しかったです。
    穂村さんだけやはり他の方とカラーが違う気がしました。



    ○青空の入道雲はそれはもう配色としてドラえもんです(辻一郎)

    ○あの頃はどこでもドアがなくたってどこでも行けるぼくだったのに(みうらしんじ)

    ○自転車で君を家

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    2023年03月15日
  • ドラえもん短歌

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    ドラえもんをテーマにした短歌。ドラえもんを知ってるから笑えたりぐっときたりする。ドラえもんっていないからいいんだと思う。夢物語。でもそれを心に抱いているということがどうにもならない現実を生きる力になるのかもしれない。

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    2023年01月29日
  • ドラえもん短歌

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    ネタバレ

    短歌の先生が初めて買った歌集は枡野浩一さんの本だったとのこと。
    角川短歌賞を最高得点だったのに受賞できなかったことで結社が中心となっている短歌界に対する屈折した想いがあるらしい。YouTubeでもそのあたりを語っている。

    こちらはみんながご存じドラえもんをテーマにした短歌。かんたん短歌blogか雑誌『ぼく、ドラえもん』に投稿された約3600首を掲載。
    冒頭に1ページずつイラストを添えて112首の紹介、ドラえもん短歌の秘密を枡野さんがQ&A方式で解説されている。

    青空の入道雲はそれはもう配色としてドラえもんです
    (うわあ、青空を眺めたらドラえもん!空を見るたび思いだしちゃうね)
    いつのまに私

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    2022年12月10日
  • ドラえもん短歌

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    ドラえもん愛が溢れてる。
    ドラえもんやアイテムものも面白いけど、個人的には脇役をメインにしたものがツボ。

     中学に はいり変声 期をむかえ
     剛田たけしの 歌に深みが  (篠田 算)

    表紙もすてき。その一首も。

     青空の 入道雲は それはもう
     配色として ドラえもんです (辻 一郎)

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    2021年11月26日
  • ショートソング

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    小説と短歌のバランスが読みやすく、内容も懐かしい気持ちになるものだった。もう少し若ければ追体験できたのかもしれない。

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    2021年02月22日
  • 僕は運動おんち

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    運動おんちのうんちゃんこと川入勝の死にたい毎日。
    様々な人の思惑や感情に巻き込まれて、ジタバタとでも健気に奮闘する姿に頬が緩む。男子高校生のあからさまな青春がユーモラス且つ真摯に書かれて胸を打つ。
    読み進める内に、うんちゃんの魅力に夢中になります。

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    2020年09月13日
  • 僕は運動おんち

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    ジュブナイルと言っていいのか、大人になってもこういう本をたまに読むと正気を保てる気がする。
    主人公の妹が兄のことをうっとうしく思っていないのが微笑ましく、たぶんあの妹がいなければ主人公が死にたいと思う理由は別のものになっていたのではないかと思う。かなりおすすめできます。

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    2020年09月09日
  • ドラえもん短歌

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    ドラえもんだけで、こんなにたくさんの短歌が生まれるとは!!ドラえもんが、こんなに心に生きているのは本当にすごいなあと思う。

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    2020年03月11日
  • ショートソング

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    いやー、おもしろかった。本当に。

    先日、枡野書店に行ったのです。
    この枡野さんの代表作が数冊置いてあったのですよ。
    手に取ったら、カバーにかわいいスタンプのような穴が開いているのです。「文庫本にこんな凝った装丁があるんだー」と感心していたら、店番のあららさんが、この穴は枡野さんご自身が五七五七七の形のスタンプで開けたものだと教えてくださいました。
    私はもう、そのかわいさにノックアウトされました。

    中身も、とてもおもしろいです。
    伊賀君や克夫君の若さ。いわゆる甘酸っぱいやつ。
    私には短歌を詠む知り合いがいないので、本当にこんな気持ちで短歌をやっている若者がいるのかと新鮮でした。おもしろいけど

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    2019年04月01日
  • ショートソング

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    モテないイケメンとモテるフツメンのメガネが短歌を軸に展開する物語。
    シュールな笑いが散りばめられていてかなり笑えたし、面白かった。
    ラストが自分の中で納得というか凄くしっくりきた。

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    2018年05月28日
  • ドラえもん短歌

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    味わい深いなぁぁ。ドラえもんって未来だったり、希望の象徴なんだな。ドラえもんを通した人間模様。きゅんとするなぁ。
    15/12/28

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    2015年12月28日
  • ショートソング

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    枡野さんの以外にもいろいろな短歌が紹介されて、短歌にとても興味が湧いてくる!ミラクルで奇跡みたいなミラクルで奇跡みたいな恋だったのに、など大好きです。そのほかにもたくさんあり、にわかに短歌作りたくなる、、けど、むずかしすぎて私には無理だった。むかし俳句の授業をとってたけど、そちらも下手だったのを思い出してしまった、、

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    2014年05月16日
  • ドラえもん短歌

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    何度も読み返している。
    中でも、この歌が好きだ。
    「ドラえもん 話を聞いて そばにいて ひみつ道具は 出さなくていい」

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    2014年03月26日
  • ドラえもん短歌

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    歌人枡野浩一氏選による「ドラえもん」がテーマの短歌作品集。
    作者は全国の短歌を愛する人々。
    「ドラえもん」というだけでワクワクしてしまうこの感じ。
    私たちのDNAにいつの間にか刷り込まれたドラえもん愛。
    「ちょっといい気に
    なってたな
    忘れてた
    私のくせに
    のび太のくせに」
    あ~!いい!とてもいい!!
    本を開いて一番最初にふれる短歌。
    ここで心をがっしりつかまれた。

    いつでも手元に置いておきたい。
    ちょっと元気が出ない時、心疲れた時にページを開けばきっと力がわいてくるはず。

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    2014年03月16日
  • ショートソング

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    どーてーと吉祥寺の話。

    こういう話って、男だから面白いのかな。
    女子に薦めてもいいのかな?

    どうしても、伊賀さんをかわいそうに思ってしまうのは、結婚というものをリアルに考える年齢になったからか・・・


    無理してる自分の無理も自分だと思う自分も無理する自分

    階段をおりる自分をうしろから突き飛ばしたくなり立ちどまる

    「複雑な気持ち」だなんてシンプルで陳腐でいいね 気持ちがいいね

    「本好きを自慢する心はさもしい。人はただ、『必要』だから読んでしまうのではないか。威張るようなことではない。単に臆病で、それなしではいられなかったから、多くの本を読んでしまっただけだ」

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    2014年01月11日
  • ショートソング

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    ネタバレ

    もの凄い本を読んでしまった。穂村弘もそうだが、歌人という人種は言語に対する感覚が違うのだろうか、散文を書かせてもやはり凄い。

    次から次へと心臓が高鳴るような話ばかりが飛び出す序盤といい、この瞬間が永遠に続けばいいのにと思うくらい脆く儚い中盤といい、圧倒的なスピードで畳みかける収束といい、小説としての出来も素晴しいが、それよりもなお、間々に挟まれる短歌が凄い。短歌には、散文では到底書けないような心の奥底を、平然と詠めてしまう不思議な力がある。それが、心の奥底を描き切れない(読者に想像させるしかない)小説という形態と組み合わさって、登場人物の抉られた胸の奥底の、その傷をまた描き切っている。

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    2013年07月23日
  • 石川くん

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    とりあえず自分が全肯定される感というか、「なんだ、こんなもんでいいんかい」って思える感じが良い。最高。一番好きな、というか少し切なくなる歌は
    ”わが抱く思想はすべて
    金なきに因するごとし
    秋の風吹く”
    かな。自分にとってもそうだし、啄木の立場に立ってみてもそうだし。

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    2013年03月13日
  • 僕は運動おんち

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    ダメダメ『うんちゃん』の会話がおもしろくて笑えます。笑えるところと青春だなあと感じるところがたくさんあって進む本です。

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    2013年02月21日