枡野浩一のレビュー一覧

  • ドラえもん短歌

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    【本の内容】
    ぼくたちみんなの共通語=「ドラえもん」の仲間たちや、ひみつ道具を詠み込んで作る歌、それが、「ドラえもん短歌」。

    若者に圧倒的支持を受ける歌人・枡野浩一の呼びかけに、全国から続々と寄せられた、傑作の数々。

    「ドラえもん」×「短歌」という言葉のひみつ道具を駆使し、みんなの今の想いを詰め込んだ、待望の文庫決定版。

    [ 目次 ]
    第1章 ぼくたちのドラえもん
    第2章 のび太となかまたち
    第3章 ぼくたちのひみつ道具
    第4章 そこにいるドラえもん
    第5章 ねえ、ドラえもん
    第6章 さよなら、ドラえもん

    [ POP ]
    ドラえもん短歌とは、『ドラえもん』のキャラクターやひみつ道具を詠

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    2014年10月26日
  • ショートソング

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    ハーフの美男子なのに内気で、いまだチェリーボーイの大学生、克夫。憧れの先輩、舞子にデートに誘われたが、連れていかれたのはなんと短歌の会!?しかも舞子のそばには、メガネの似合うプレイボーイ、天才歌人の伊賀がいた。そして、彼らの騒々しい日々が始まった―。カフェの街、吉祥寺を舞台に、克夫と伊賀、2つの視点で描かれる青春ストーリー。人気歌人による初の長編小説。(BOOKデータベース)

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    2014年09月29日
  • 淋しいのはお前だけじゃな

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    【本の内容】
    振り向いてくれたけれども「がんばれ」はたぶん自分に言った言葉だ―。

    残業続きで恋人に会えない夏の日々、文芸部の美少女と何も起こらなかった高校時代、今も発熱し続ける叶わなかった夢…。

    短歌の背後にはいつも、淋しくて優しいストーリーがあった。

    日常の小さな感情を温かな筆致で描く、短い歌と短いストーリー。

    オオキトモユキの筆による、ユーモラスで少し悲しい絵物語も同時収録。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    「淋しい」と思ったこともないくらい 淋しかったと気付いてしまう――。

    ラブレターの代筆を頼まれ続けた子供時代、もらったチョコレートの意味に気付けずにいた学生の頃、失業した

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    2014年09月28日
  • ドラえもん短歌

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    すごく良かったです。ドラえもんがみんなから愛されてることが良くわかりますね。ジンとしたり、ぷっと笑えたりして、心がほっこりとする短歌集です。学生だった頃を思い出したりして、笑みがこぼれました。だれでも必ずお気に入りが見つかるはず。
    私は
    「自転車で君を家まで送ってた どこでもドアがなくてよかった」
    「大丈夫 タイムマシンがなくっても あの日のことは忘れないから」
    が好きでした。
    全部目を通してからは、気が向いた時にパッとページを開けて「今日の歌」的な読み方をして楽しんでます。今日はコレか…みたいな。

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    2014年09月17日
  • ショートソング

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    ハーフのイケメンなのに今ひとつ冴えないチェリーボーイと女性を取っ替え引っ換えのメガネの雰囲気イケメン、対象的な二人の主人公が短歌にその時々の心象風景を刻みつけながら織りなすちょっと変わった青春劇場。
    元が携帯サイトの連載なのもあってか、一編一編が短いので読みやすく、堅苦しく感じる短歌の世界を身近に感じられたり、歌会の裏側を少しだけ覗けてほうほうと思わせてくれたり。
    舞台になっている吉祥寺の街を庭のように知っていればもっと面白いのかな。

    交互に入れ替わる視点で織り成される物語はユニークで、引用される短歌と共にサクサク楽しく読めたのですがエンディングがえっ、ここで!?と呆気なく打ち切りの最終回の

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    2014年08月18日
  • 結婚失格

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    「あるきかたがただしくない」と違って、離婚後のことが著者の心情も含め、小説という形を取ってはいるが詳細に書いてある。書評がとってつけた感があって白々しいが案外読んでみたくなった。裁判所によって身に覚えのないDV夫と見なされ、月一回という裁定が決められるところは詳細でよい。

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    2014年08月12日
  • 淋しいのはお前だけじゃな

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    淋しいけれど、その淋しさは誰にでもあるはず。

    気づかないうちに抱えている淋しさを気づかせてくれる。
    それがいいことなのかよくわからないけど。
    淋しさを共感できれば、やさしくなれそうな気がする。
    気がするだけだけど。

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    2014年06月29日
  • ドラえもん短歌

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    「ドラえもん 話を聞いて そばにいて ひみつ道具は 出さなくていい」
    この詩がいちばん心に残った。

    時が経てばまた違ったふうにとらえているだろう、それがいい。

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    2014年05月28日
  • 結婚失格

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    書評と言いながら書評をあまりしていない。

    離婚という場面に遭遇した男の苦痛の姿がリアルに描かれている。
    不条理さにもがく姿は、解説で、幼稚だと痛烈に批判されるてるけど、そういう風に考えてもがいてしまう時期はすごくあると思う。

    法律家たちの冷たい姿もおもしろい。
    たしかに法律家の対応って理不尽なところあるよなー
    そうなっちゃうのは、仕方ないとこもあるんだけど。


    「とにかくだれかに好かれるのは幸せなことだ、それだけはたしかだ」

    「そのことを忘れるために今はただ小さいことにくよくよしたい」

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    2014年02月03日
  • ショートソング

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    ネタバレ

    いっぺー君に勧めてもらって手に取りました。
    そういやひーちゃんも★5をつけていたな。

    ハーフで美男子だが、童貞の大学生:国友くんと
    天才歌人で女たらしの伊賀さんが出会い
    互いに刺激しあいながら短歌を作る物語。

    2人の視点が交互に入れ替わり、物語は進んでいくのですが
    それぞれの視点が長くて4ページくらいなので
    非常にテンポがよく進みます。
    また、作者がそもそも歌人で言葉を端的に扱えるため、
    言葉の解釈に迷わない、読みやすい作品でした。

    面白かった。
    軽く読めて、短歌の面白さをかじるにはちょうど良い。
    ストーリーだけでなく、出てくる素敵な短歌も味わえて2倍おいしいです。
    素敵な短歌を知ること

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    2014年02月01日
  • 僕は運動おんち

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    最初読み始めたときは、「しまった…… これあんまり好きじゃないタイプだ」とか思っちゃったけど、最後まで読み進めてしまいましたね。
    特別すごいことが書かれてるわけじゃないのに、なんだか心があったかくなるストーリーです。
    みんな人間らしくて、良いところもあれば、嫌なところもあった。でも、それがいい。長所と短所なんて付き物ですものね。
    友情って良いですね、うさちゃんを見ていて感じました。

    因みに私は女子ですが、うんちゃんには共感できる部分もあれば、それはないだろって部分もありました。面白いですね。男の子ってこんなこと考えてるんですね(笑)

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    2013年10月29日
  • 石川くん

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    貧乏で苦労して肺結核で早世。国語の教科書に載っていた弱弱しく繊細なイメージの写真。本書を読んでそのイメージ崩壊でもあるのだが、人ってこんなものかもしれない。二面性あり。石川君のだめっぷりが愛おしい。

    2023.1.21 再読

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    2013年09月23日
  • 僕は運動おんち

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    文字通り運動おんちの「うんちゃん」の学校生活を描いた作品。
    一人称のゆるめの語り口で和やかに進む中、運動おんちという特徴が彼を卑屈にさせていて、たまに忘れてた学生時代の痛いところを突いてくる。そんなトゲも持ちつつ、優しさのあふれる彼と周囲の友人の関係性が魅力的。
    詩人の書いた小説なので、そこかしこに出てくる詩も楽しみたいポイント。個人的には「1999」という歌詞がツボでした。

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    2013年08月07日
  • 淋しいのはお前だけじゃな

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    短歌を軸に筆者自身の姿を浮き彫りにさせた作品。
    ふと目に飛び込んでくる文字のフォントや構成が可愛らしく、さらにその雰囲気をより演出するオオキトモユキの絵。
    言葉の組合せに意表を突かれることが多く、誰もが日常使う言葉の持つ雰囲気が変わったり、よりその意味を深めたりしているのは読んでいてわくわくする体験だった。

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    2013年08月02日
  • 石川くん

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    ネタバレ

    ほぼ日新聞に連載されていたそうだ。かの有名な石川啄木の短歌を現代風に詠み直し、お手紙風なものを付けたもの。風、ばかりだ。面白かった。石川啄木がこんなはちゃめちゃなダメな人だったとは知らなんだ。昔の文学者?なんかこんなものなんだろうか。こんな男に周りの女たちはよくついて行ったもんだ。

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    2013年07月14日
  • 結婚失格

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    一冊を通して、様々な視点から著者の人柄を見つけることの出来る本。
    そのことが本人は意図してなさそうに見えるのも面白い。

    辛辣な解説も見もの。個人的には全面的に感情移入して読んでいたので、なんだか覆されてしまったような読後感。著者を見る目が、ひいては自分自身を見る目が変わることにもなるような印象を受けた。
    それを踏まえてどちら側に立つか、これがこの本を味わうのに必要なことかも知れない。

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    2013年06月21日
  • 石川くん

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    石川くん、サイテー!
    石川啄木のイメージ総崩れ。ローマ字日記がまさかのエログロ…。とても攻撃的な感情をお持ちだったんですね。そんな短歌も是非つくっていただいてたら、きっとファンになってましたよ。

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    2013年04月10日
  • ドラえもん短歌

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    ドラえもんを知らない人はいないし、登場人物のキャラクターや物語の設定もかなりの人が知ってる。
    しかも「ちびまるこちゃん」「サザエさん」と違ってSFファンタジーでもあるから想像を刺激される。
    どの短歌もよくできている。
    小学生にもわかるし(恋愛がらみの歌以外)。
    もっとたくさん読みたいという気持ちになった。

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    2013年04月01日
  • 石川くん

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    後輩のすすめで読んだ本。
    石川啄木がうさんくさい(苦笑)人物なのは知っていたので、
    特に新しい発見はありませんでしたが、
    現代短歌に置き換えてある部分と
    啄木への手紙という形式をとっている部分が
    おもしろいなぁと思いました。

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    2013年02月17日
  • 僕は運動おんち

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    どうしてこの本を選んだか・・それは長男がこの主人公に少しだけ似ていたから。長男は主人公と同様に運動おんちなのだけど、なぜか水泳だけは得意としている。水泳は運動神経の良し悪しと少し違うところがある。もちろん、良いに越したことはないけれど。とにかく彼の人生は水泳ができることによって救われた面が多々ある。

    主人公は、自分に自信がなくていつも死にたいと思っている。でも、彼のことを親友だと思ってくれる友人が少しずつ増えていき、好きだと思ってくれる女の子も現れる。そんな彼に私は息子を少しだけ重ね合わせて、彼の人生を応援しながら読んでいた。面白かった。

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    2012年11月27日