枡野浩一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【本の内容】
ぼくたちみんなの共通語=「ドラえもん」の仲間たちや、ひみつ道具を詠み込んで作る歌、それが、「ドラえもん短歌」。
若者に圧倒的支持を受ける歌人・枡野浩一の呼びかけに、全国から続々と寄せられた、傑作の数々。
「ドラえもん」×「短歌」という言葉のひみつ道具を駆使し、みんなの今の想いを詰め込んだ、待望の文庫決定版。
[ 目次 ]
第1章 ぼくたちのドラえもん
第2章 のび太となかまたち
第3章 ぼくたちのひみつ道具
第4章 そこにいるドラえもん
第5章 ねえ、ドラえもん
第6章 さよなら、ドラえもん
[ POP ]
ドラえもん短歌とは、『ドラえもん』のキャラクターやひみつ道具を詠 -
Posted by ブクログ
【本の内容】
振り向いてくれたけれども「がんばれ」はたぶん自分に言った言葉だ―。
残業続きで恋人に会えない夏の日々、文芸部の美少女と何も起こらなかった高校時代、今も発熱し続ける叶わなかった夢…。
短歌の背後にはいつも、淋しくて優しいストーリーがあった。
日常の小さな感情を温かな筆致で描く、短い歌と短いストーリー。
オオキトモユキの筆による、ユーモラスで少し悲しい絵物語も同時収録。
[ 目次 ]
[ POP ]
「淋しい」と思ったこともないくらい 淋しかったと気付いてしまう――。
ラブレターの代筆を頼まれ続けた子供時代、もらったチョコレートの意味に気付けずにいた学生の頃、失業した -
Posted by ブクログ
ハーフのイケメンなのに今ひとつ冴えないチェリーボーイと女性を取っ替え引っ換えのメガネの雰囲気イケメン、対象的な二人の主人公が短歌にその時々の心象風景を刻みつけながら織りなすちょっと変わった青春劇場。
元が携帯サイトの連載なのもあってか、一編一編が短いので読みやすく、堅苦しく感じる短歌の世界を身近に感じられたり、歌会の裏側を少しだけ覗けてほうほうと思わせてくれたり。
舞台になっている吉祥寺の街を庭のように知っていればもっと面白いのかな。
交互に入れ替わる視点で織り成される物語はユニークで、引用される短歌と共にサクサク楽しく読めたのですがエンディングがえっ、ここで!?と呆気なく打ち切りの最終回の -
Posted by ブクログ
ネタバレいっぺー君に勧めてもらって手に取りました。
そういやひーちゃんも★5をつけていたな。
ハーフで美男子だが、童貞の大学生:国友くんと
天才歌人で女たらしの伊賀さんが出会い
互いに刺激しあいながら短歌を作る物語。
2人の視点が交互に入れ替わり、物語は進んでいくのですが
それぞれの視点が長くて4ページくらいなので
非常にテンポがよく進みます。
また、作者がそもそも歌人で言葉を端的に扱えるため、
言葉の解釈に迷わない、読みやすい作品でした。
面白かった。
軽く読めて、短歌の面白さをかじるにはちょうど良い。
ストーリーだけでなく、出てくる素敵な短歌も味わえて2倍おいしいです。
素敵な短歌を知ること -
Posted by ブクログ
どうしてこの本を選んだか・・それは長男がこの主人公に少しだけ似ていたから。長男は主人公と同様に運動おんちなのだけど、なぜか水泳だけは得意としている。水泳は運動神経の良し悪しと少し違うところがある。もちろん、良いに越したことはないけれど。とにかく彼の人生は水泳ができることによって救われた面が多々ある。
主人公は、自分に自信がなくていつも死にたいと思っている。でも、彼のことを親友だと思ってくれる友人が少しずつ増えていき、好きだと思ってくれる女の子も現れる。そんな彼に私は息子を少しだけ重ね合わせて、彼の人生を応援しながら読んでいた。面白かった。