【感想・ネタバレ】僕は運動おんちのレビュー

あらすじ

運動も勉強もできず、落ち込みがちな高校生の勝。運動音痴から「うんちゃん」とあだ名され、同じ高校に美しい妹が入学してからは変に目立って、ますます死にたい毎日。そんな中、詩を書く柔道部の男子と親しくなり、彼の幼なじみである、髪の長い女子柔道部エースに恋してしまう。なぜか運動部にも入部するハメになり、学校生活は予想外の方向へ――。笑えて元気が出る青春小説。

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運動おんちのうんちゃんこと川入勝の死にたい毎日。
様々な人の思惑や感情に巻き込まれて、ジタバタとでも健気に奮闘する姿に頬が緩む。男子高校生のあからさまな青春がユーモラス且つ真摯に書かれて胸を打つ。
読み進める内に、うんちゃんの魅力に夢中になります。

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2020年09月13日

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ジュブナイルと言っていいのか、大人になってもこういう本をたまに読むと正気を保てる気がする。
主人公の妹が兄のことをうっとうしく思っていないのが微笑ましく、たぶんあの妹がいなければ主人公が死にたいと思う理由は別のものになっていたのではないかと思う。かなりおすすめできます。

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2020年09月09日

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ダメダメ『うんちゃん』の会話がおもしろくて笑えます。笑えるところと青春だなあと感じるところがたくさんあって進む本です。

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2013年02月21日

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枡野浩一のセンスに感服!

石川くんといい、この小説といい
なんて心温まる書き方!

はたから見るとくだらないことだけれど、本気で悩んで青春を生きているうんちゃん。

自殺したいと、思った時に 時差!時差!って叫んじゃうところが
ほんと面白い。
でも本人は真面目なんだよなぁ。

女である私でも
男の子ってこーゆーこと考えてるんだ!ってとーっても楽しめました。
(みんながみんなじゃないだろうし、大分色付けされてるだろうけど。でもほんとにこんなこと考えてるんだろうなーって何故か納得。)

好きです。枡野さん。

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2012年06月20日

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近いうちに自殺しようなんて思ってる主人公だけど、ほんとは自殺なんかしないだろうなというのがわかる文体で書かれていて、おもしろい。自分の考えとは違った方向にどんどん進んでいって(いろんなことに巻き込まれていって)、ほんわかと今後に期待を持たせるラストになってるし、「いいなー、高校生」って感じ。

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2013年05月25日

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賛否両論あるかもしれないけど、わたしはこの話し結構好き。弁当がわけられなくなったあと宇佐田くんの影が薄くなってしまったけど、最後はやっぱり宇佐田くんが再登場してよかった。さすが青春時代だ若干の下ネタ的な部分もあるけどそこも爽やかに記されている。ただ他のレビューにもあるように話しの内容は薄い!例えばいつ岡下さんが川入くんに惚れてしまったのかがよく解らなかったしいつの間にかイツキくんも消えていた。まぁ最後まで高梨くんは出てきたけど

最終的には高梨くんは嫌な役立ったなぁ。だから最後の川入くんのヤダはよかったなぁ???

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2011年01月11日

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川入勝。運動ができず、勉強もできにあモテない高校男子。唯一の友達でゴツくて柔道部で、リビドーを無駄に持て余している宇佐田だけが友達である。ある日、クラスでも目立つ美人の波多野さんに自転車でぶつけられ、気になる存在になってしまったが、波多野さんからはどうも嫌われているようで、毎日が暗闇なのだ。

川入くんの遺書のノートという形で前編が描かれる、男子高校生の日常を描いた作品。一章一章は2~3ページと短く、ほとんどの日は何も起こらない。ただただ、モテなくて死にたいと思い続ける日々が綴られていく。

しかしそんな中、柔道部の宇佐田が作詞するという能力を披露。そしてそれがきっかけで疎遠になっていくのだった。

全体にちょっと古いなと思っていたら、途中で御巣鷹山の日航機事故に阪神タイガースの大躍進(バースがいる)、岡田有希子に『ガラスの仮面』31巻と、唐突に1985年であることが明かされていく。

そこで疑問を感じるわけだ。1985年に、中学生が熱中するラップ(ヒップホップ)があっただろうか?なぜ「1999」なんていう歌詞を思いついたのか?「カワユス」は存在し得たか?

同時代を経験したからこそおかしいぞと感じる部分もいくつかあり、途中からは少し冷めた目で読んでしまった。あまりに集中して時代製のキーワードを出してほしくはなかったかな。

終盤では、運動も勉強もダメな川入くんが、とあることから皆の注目を浴びていく。

作者があとがきで言い訳して入るが、特技を除いてかなり私小説の部分はあるのであろう。川入くんがあまりに救われなくて仕方がなかったのだろうが、実際の高校生なんて、ほとんどが本当に救われずに卒業まで過ごすのである。そういうストーリーでも良かったような気はする。

まあ、男子高校生は一度読んでみたらいいと思うよ。思い当たるところがたくさんあるだろう。

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2022年09月30日

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実際に存在しそうな運動おんちの子の高校生活。登場人物みんな人間らしくて、カッコ悪いところもあって、ほっこりした。時々出てくる下ネタ?も高校生男子って感じでクスッとしてしまう。

うさちゃんの詩がもっと読んでみたい。

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2021年03月07日

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初枡野浩一。すごくアップテンポな小説。アップテンポと言っても展開が急なわけではなくて、むしろスローテンポなんだけどすごく軽快な話運びというか。主人公のキャラ設定がすっとぼけていて、真っ直ぐだけど愚直で、すごく温かいのに時折毒を吐いて、魅力的なことこの上ない。そして、頻繁に挿入される宇佐田の詩がすごく素敵で味があるなぁと思ったら、この人詩人か…。ハマりそうな世界観とリズム。枡野浩一、他の本も読みたい。

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2017年08月20日

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運動おんちの主人公、通称「うんちゃん」の高校生活悲喜こもごも。

思春期のモヤモヤ。性に関するモヤモヤが、独特の活字の面白さで表現されてるのが良い。

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2016年01月30日

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最初読み始めたときは、「しまった…… これあんまり好きじゃないタイプだ」とか思っちゃったけど、最後まで読み進めてしまいましたね。
特別すごいことが書かれてるわけじゃないのに、なんだか心があったかくなるストーリーです。
みんな人間らしくて、良いところもあれば、嫌なところもあった。でも、それがいい。長所と短所なんて付き物ですものね。
友情って良いですね、うさちゃんを見ていて感じました。

因みに私は女子ですが、うんちゃんには共感できる部分もあれば、それはないだろって部分もありました。面白いですね。男の子ってこんなこと考えてるんですね(笑)

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2013年10月29日

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文字通り運動おんちの「うんちゃん」の学校生活を描いた作品。
一人称のゆるめの語り口で和やかに進む中、運動おんちという特徴が彼を卑屈にさせていて、たまに忘れてた学生時代の痛いところを突いてくる。そんなトゲも持ちつつ、優しさのあふれる彼と周囲の友人の関係性が魅力的。
詩人の書いた小説なので、そこかしこに出てくる詩も楽しみたいポイント。個人的には「1999」という歌詞がツボでした。

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2013年08月07日

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どうしてこの本を選んだか・・それは長男がこの主人公に少しだけ似ていたから。長男は主人公と同様に運動おんちなのだけど、なぜか水泳だけは得意としている。水泳は運動神経の良し悪しと少し違うところがある。もちろん、良いに越したことはないけれど。とにかく彼の人生は水泳ができることによって救われた面が多々ある。

主人公は、自分に自信がなくていつも死にたいと思っている。でも、彼のことを親友だと思ってくれる友人が少しずつ増えていき、好きだと思ってくれる女の子も現れる。そんな彼に私は息子を少しだけ重ね合わせて、彼の人生を応援しながら読んでいた。面白かった。

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2012年11月27日

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最初は全然話の意図が掴めなかったけれど、後半の展開が予想外ながらもサクサク進んで、淡い青春ストーリーになっていることに感動しました。

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2012年04月08日

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運動おんちで、死にたがりの僕が、友達とのかかわりによって、少しずつ変わっていく話。
中学生独特の青臭さが良かった。
読み終わって、ほっとするというか、じんわりくる話。

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2011年12月24日

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「僕は運動ができない」
思わずこのタイトルに「Me,too!」と
叫びたくなってしまいました。
何せ私も全く運動が出来ない身ですから。
しかもこの子、数学まで出来ないんですよ。
これに関しても「Me,too!」と全力で
叫びたくなってしまいました。
物語自体も凄い面白いです。
宇佐田くんにイツキ君、かよさん、岡下さんetc....
登場人物がわりと個性的なのに反して何かと「時差!時差!」
「死にたい、死にたい」と叫ぶ主人公がツボです!

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2011年09月10日

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なかなかいい青春もの。

とても運動が苦手でネガティブな主人公にやるせなく読み進めていったのですが、終わり方がグッドエンドだったので救われました。

展開が急すぎて薄っぺらくなってる感は否めませんが、読みやすくあっさりと楽しめる小説としては満足できるものでした。

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2010年12月08日

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運動が苦手だとしても、他にその人ならではの魅力がある。魅力を活かしていくうんちゃんがステキだなと思った。

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2024年03月23日

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勉強はイマイチ、運動は出来ない、やたらと親近感を覚える主人公の青春期を描く。

舞台はノストラ何某の預言よりさらに前なので、懐かしさもあるが、内容は今でも十分楽しめるものである。

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2022年09月14日

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歌人・枡野浩一が詠む歌はもちろん面白いけれど、小説もとても面白い。本作は煩悩だらけの17歳、高校生男子が主人公。徹底して運動ができない勝(しょう)は、バレーをすればサーブが1本も入らず、バスケをすればオウンゴール。同級生たちはそれを面白がって、勝のことを運痴ゆえ「うんちゃん」と呼ぶ。そんな彼だがアソコだけは大きい。見られるのが嫌で、少し離れたところにあるトイレでなぜかしょっちゅう出くわす「うさちゃん」と仲良しに。うさちゃんは柔道部でみんなの人気者。しかし秘かに詩を書いていることは勝しか知らない。国語の成績のみ優秀な勝は、うさちゃんから詩を見せられては感想を言うように。ところが、うさちゃんが勝の運痴ぶりについて詩を書き、ラジオ番組に投稿したことを別ルートで聞いた勝は激怒。……と、あらすじを書き始めてみましたが、書かなくてもいいぐらいぐだぐだウダウダしています(笑)。主人公がなよなよしすぎている影響で、私の小説の好みから少しずれているのですが、それでも青春を感じるこの作品には笑わされ、元気をもらえます。著者の自伝的な部分があるらしく、著者と世代の近い人(1960年代後半生まれ)ならば、登場する実在の出来事や歌を懐かしく思うはず。

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2017年05月15日

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運動おんちな「うんちゃん」目線で描かれた青春ストーリー。うんちゃんが喋る形で物語が進んでいくのでスラスラ読めた。内容は、特別でもない何気ない高校生の日常という感じ。

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2014年06月14日

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背表紙を見て、思わず心の中で「私も‼」と呟いて手に取りました。

うーん…男の子の主人公目線だったからか同じ高校生だけどあまり共感はできませんでした(^_^;)

男子だったらもっとおもしろいと感じられるのかなぁ。

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2013年03月05日

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これは男性のほうが感情移入しやすいのかなぁ。

面白くないわけではないけれど、なんとなく「ほぉ」って感じでした。

人にはいろいろな面がある、というところはそうだなぁとうなずけました。

それにしても、(特に高校までは)運動が得意であるかどうかということが男子にとってかなり大きな要素となっているのは何故なんでしょうね。
やはり女子の視線が気になるということでしょうか?
大人になればなんていうこともない要素になるのものなのにね。

枡野さんは歌人で、そちらのほうの本が面白そうなので、いつか読んでみたいと思っています。

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2011年12月18日

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才能がどんどん開いてくうんちゃん。結局はいい思いをしちゃう。運動だって、勉強だってできないうんちゃんに共感してたのに。

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2011年08月05日

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自殺したいといいつつ、自殺しないんだろうなという感じ、高校生らしいなあ。主人公が自分の予想しない方向に転がされていく様が面白い。要所要所、クスリと笑えます。

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2011年07月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

死にたい死にたい言っていた男子高校生が、友達の作った詞を元に文化祭でバントをやることになり奮闘する話……かと思ったら違かった。友達に詞を見せられたあとも話は淡々と進み、劇的な変化はない。やむなく水泳大会に出ることになったり、文化祭の手伝いをしなきゃいけなくなったりしたけど、本人の意識に変化はない。それでいて、将来やりたいことが見つかったり、クラスメイト女子に好かれたりする。
やっぱ、偶然なきっかけって大事だよね。「あれやろう!」って何かを追い求めるんじゃなくて、なんとなーく色々やってるうちに本当に大事なものが見えてくるってのが。
なかなかいい感じだったのに、作中の詞が筆者が以前にコンテストで賞をとった詞だと分かり、興醒めした。主人公が物語の中で「この歌詞は……、すごいよ……」と衝撃を受けたりする。自画自賛のにおいがした。

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2011年05月14日

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私は疎いので知らなかったのですが、枡野さんは歌人だそうです。
古本屋で偶然見つけ、短歌歌人の書いた青春小説というのに興味をひかれて購入しました。
青春小説というとスポーツ万歳!的なイメージがあるのですが、この本は真逆。主人公は友人もあまり居ない根暗だし、いきなり20歳までに自殺するなんて始まり方だし、根っからのアンチスポーツ、けなしまくりです。
アンチ王道青春小説。
とはいえ、途中からは友人も出来るし、恋愛要素も出て来て、浅春小説らしくなります。
一般的には高評価のようですが、私はどうも。。。。何か中途半端な感じを持ってしまいました。

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2016年07月30日

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私も体育の時間はほんといやだったなあ。他人より何十分の1秒早く走って何が楽しいのか、という主人公のぼやきに、まったくだよねー、と同感。

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2011年07月16日

Posted by ブクログ

ちょっとネガティブな高校男子。でもちょこちょこ笑えるし、共感できる部分もあって全体的に爽やかな印象の小説。

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2011年07月29日

Posted by ブクログ

何かというと死にたくなる気弱な男子高校生が主人公でちょっとイライラ。でも読み終わったあと髪の毛が切りたくなり、前髪をばしばし切ってしまった。ちょっと切りすぎ(-"-)

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2011年09月07日

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