枡野浩一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
枡野さんの描く小説が好きで、
短歌は、買って読もうと思う自分ではないので読まないだけで、
何かの拍子に目にするものはおもしろいな、と思っていて、
そういうわけで枡野さんの本を漁っていたときにこの本の存在を知った。
うわ、そんなこと書いちゃうんだーと、読んでみたくなったのは、興味本位というか、噂好きのおばちゃんの域を出ない感じだった。
短歌はもともと感情をストレートに表すものだけれど、
書評部分と言い、解説といい、興味本位で覗いちゃいかん世界だった。濃いいです。
いや読んでみて良かったよ、でも。
そこに人が居る、という感じがした。
男の人と、女の人では、感想が違いそう。 -
Posted by ブクログ
私、勝手に本のタイトルの最後に「い」を入れちゃってたんですが、この「お前」とは枡野氏自身を指す事がこの本を読むと分かります。
枡野氏と言えば「ショートソング」で大ブレークした歌人であり作家ですが、この本には35首の歌が綴られて、ひとつひとつの短歌に、枡野氏の若い頃の思い出がエッセイとして綴られています。
彼、そーとー、繊細で暗い面がある人だな、と言う感想を持ちました。
私がいいな、と思った歌を紹介しますね。
感染はあの冬の日の それっきり潜伏期間九年の恋
枡野氏は、「叶わない夢は、永遠の片思いのように、そのまま心の隅で発熱し続ける」。そして、人には「叶ってほしくない夢」や、「思い続け