枡野浩一のレビュー一覧
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ネタバレいくつになっても忘れないドラえもん。少し前に小1の息子に漫画のドラえもんを買い与えた。持ってる巻を何度も読んでは飽きずに感想を言う。それに真剣に付き合える自分もテレビを観て何度も漫画を読んで育ったから。
本書はドラえもんを題材にした短歌のみがずらりと並ぶ。短歌の事はあまり分からないがドラえもんの事となるとなるほどと感動があるし、情景や心情を思い浮かべて楽しめる。
ひみつ道具ある未来、ない現実のどちらも良し悪しがある。どこでもドアで一瞬で行ける良さ、楽しみの余韻に浸る時間がなく一瞬で終わる帰り道…などなど。
ドラえもんを違った角度から楽しめる本だと思いました。 -
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タイトルを直訳すると、短い歌。ということで、短歌を愛する若者たちの青春物語です。ちなみに英語で「短歌」は、そのまま「tanka」でいいらしい。
2005年から2006年にかけて、ライブドアと集英社の携帯サイトで連載されていたケータイ小説を改題、加筆修正した文庫オリジナル作品です。著者ご自身が歌人でいらっしゃいます。
本作の舞台は、吉祥寺。ハーフの内気なイケメン、19歳の国友克夫(CHERRY BOY)と、知り合った女性にすぐ手をつけちゃう天才歌人、25歳の伊賀寛介(PLAYBOY)、この2人の視点で交互に話が進んでいきます。
ひと区切りが3ページと短く、すぐ視点が切り替わってしまうため、 -
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タイトルの「ショートソング」が短歌のことだと気づいたのは本を読み進めていた途中であり、あまり短歌に関する本だとは思わずこの本を手に取った。
2人の主人公の視点でストーリーが構成されていて、少ない文字量で視点がテンポよく切り替わるので読みやすかった。
吉祥寺のカフェの名前がたくさん出てきて、他の方の感想を見ていると実在する店なのかなと思いつつも地方の私には縁のない話なのであまり気にならなかった。
色々な登場人物があったと思うが、一度登場したきりでその後出てこないまま、終わってしまった人もいたと思うので登場させた意味がわからないままで読後感はもやもやした感じでした。
短歌を愛でる感性がもう少 -
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ネタバレ2022.10.06
言葉が五七や七五にまたがっている短歌にはあまり惹かれないかも。すぱっと五七五七七でリズムが決まる短歌は気持ちいい。
これだけ様々な切り口で短歌が集まるドラえもんの懐の深さよ…個人的に「ねぇドラえもん」の章が好き。最後の河原涼太郎氏の解説も面白かった。
◎「タケコプターは力学的にありえない」野暮な男と朝焼けを見る 〼あー、夕焼けだったら、とりかえしがついたのに……。
※枡野さんの解説込みですげー好き
◎ドラえもん 話を聞いて そばにいて ひみつ道具は 出さなくていい
◎大丈夫 タイムマシンが なくっても あの日のことは 忘れないから