枡野浩一のレビュー一覧

  • 石川くん

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    ネタバレ

    枡野氏の「石川くん論」が本当なら、プライベートの石川啄木は、どうしようもないダメ男だったんだなと思いました。

    石川啄木には金田一京助という親友がいて、何かと石川啄木のサポートをしてくれます。私が以前読んだ本に、『カフカはなぜ自殺しなかったのか?』がありますが、カフカもよい友達に恵まれて、精神的に支えられたり、自作を世に出す手助けをしてくれたりしたようです。天才として名を残すには、友達運に恵まれることが重要になってくるのでしょうか。あるいは、一見、人間的に大きな欠点があっても、何か他の人を強く引き付ける魅力があって、よい友に恵まれるのでしょうか。

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    2019年12月27日
  • ショートソング

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    触れたことのない短歌の世界をちょっとだけのぞいた気分。
    なんとなく誰もスッキリはしない気がするけど、日常ってこんなものかもしれない。

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    2019年09月23日
  • 淋しいのはお前だけじゃな

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    短歌がすきです。
    31字の中で情景をいかに魅せるか、言葉を操るか、
    発想力をみるのがすきです。
    そう思うと、穂村弘の短歌くださいの方が私に強烈な印象を与えたな~。
    あと文字がおっきくて薄いから、一瞬で読み終わっちまうぜ。それでも印象に残った歌はあるから、面白いんだけど、あっけないからこの評価。

    2018.12.06

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    2018年12月06日
  • ショートソング

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    内気なハーフの美男子大学生とプレイボーイな天才歌人の目線で短く交互に語られる吉祥寺を舞台にした青春とそれを切り取り生まれる短歌。内心と実際という違いはあれど両者の奔放な男子ぷりがカラッとしていっそ小気味良い。著者を含む実在歌人作の沢山の作中短歌は短い中に感情や情報が凝縮されて現代らしい身近さも魅力。

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    2018年10月14日
  • ドラえもん短歌

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    表紙が良い。
    歌人枡野浩一さんが、ブログで『ドラえもん』を題材にした短歌を募集。それを厳選して藤子氏の『ドラえもん』の絵とコラボした短歌集。
    意外に恋愛を思わせる短歌が多い。
    小学生にも読めるカンタン短歌だけど、大人だとより苦さや甘さがわかりそうなものばかり。
    解説の河原涼太郎さんのエピソードも素敵。

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    2018年08月26日
  • ショートソング

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    たくさんの短歌で彩られる様々な人の人生。
    その短歌がおもしろい。
    容姿端麗なのにセンスもコミュニケーション能力も自信も欠けるカツオ。
    そこそこの容姿だけど人を惹きつける魅力あふれる伊賀。
    伊賀がカツオに惹かれる気持ちはよく分かった。
    カツオの描き方がとても魅力的で、彼の短歌もとてもいい。
    作家の枡野さんは自分は伊賀とは違うとおっしゃってたけど、何となくこんな風に魅力ある方なんだろうなと想像できた。
    この作品読んで、前に読んだせきしろさんと西加奈子さんの短歌の本『ダイオウイカは知らないでしょう』を思い出した。

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    2018年04月27日
  • 石川くん

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    石川啄木の「一握の砂」の現代語訳があれば…と思い見つけた一冊。
    教科書に載っている有名な歌人ですが、この本を読んでかなりのダメ男だったことがよくわかりました(笑)
    それでも、素晴らしい作品はずっと読み継がれていくものなんですね。

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    2018年04月14日
  • 僕は運動おんち

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    歌人・枡野浩一が詠む歌はもちろん面白いけれど、小説もとても面白い。本作は煩悩だらけの17歳、高校生男子が主人公。徹底して運動ができない勝(しょう)は、バレーをすればサーブが1本も入らず、バスケをすればオウンゴール。同級生たちはそれを面白がって、勝のことを運痴ゆえ「うんちゃん」と呼ぶ。そんな彼だがアソコだけは大きい。見られるのが嫌で、少し離れたところにあるトイレでなぜかしょっちゅう出くわす「うさちゃん」と仲良しに。うさちゃんは柔道部でみんなの人気者。しかし秘かに詩を書いていることは勝しか知らない。国語の成績のみ優秀な勝は、うさちゃんから詩を見せられては感想を言うように。ところが、うさちゃんが勝の

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    2017年05月15日
  • 石川くん

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    「石川くん」とは石川啄木のこと。短歌でありながら、口語に近い、わかりやすい言葉を用いて、世間の人を驚かせた石川啄木。しかし、当時の言葉は今聞けば十分に難しい。そこで、歌人の枡野浩一がさらにわかりやすく今の言葉に変えて詠み直してみました、というもの。これが非常に面白い。例を挙げてみると、こんな感じ。

    啄木のもとの歌:「一度でも我に頭を下げさせし 人みな死ねと いのりてしこと」
    著者の詠み直し:「一度でも俺に頭をさげさせた やつら全員 死にますように」

    数々の短歌とともに、親しみを込めて語られる啄木の素行。茶化しているふうではあるけれど、そこには愛情も感じられます。読めば石川啄木という人に興味

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    2017年05月10日
  • ドラえもん短歌

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    1冊にカウントするとズルしたような気になるほどすぐ読めます。これの前に読んだ『ショートソング』がとても面白くて、枡野浩一の本を数冊購入。これは彼がブログで募ったドラえもんにまつわる短歌集。「自転車で君を家まで送ってた どこでもドアがなくてよかった」なんて、ええやんか。短歌をつくるのって楽しいのかもしれない。

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    2017年04月26日
  • 淋しいのはお前だけじゃな

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    『ショートソング』が気に入って数冊まとめて購入した枡野浩一の著書。『ワコール・ニュース』に連載していた『現代短歌(みじかうた)』の文庫化なのだそうです。自伝ストーリーの間に挟まれた短歌は、どデカイ字と広い行間がこれまで私が好んで読んできた本とは別もの。が、いくつか心を引きつけられる短歌がありました。特に“振り向いてくれたけれども「がんばれ」はたぶん自分に言った言葉だ”とか。「ガンバレ」という言葉は的確に使うのが難しいけれども、誰かを励まそうとするエネルギーに触れる。そのとき著者がいた情景が目に浮かんで、こちらも励まされたような気に。ちなみに30分かからずに読めちゃいます(笑)。

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    2017年04月25日
  • ショートソング

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    ストーリーは正直そこまで引き込まれるものではなかったけど、引用されている短歌が洗練されていて面白かった。

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    2016年12月27日
  • 愛のことはもう仕方ない

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    文章は上手いし読みやすく書いてくれているにも関わらず、読みながら自分の性格やこれまでの選択を振り返ってしまい、文章に集中できずなかなか読み進まなかった。あとがきの中村うさぎの分析はとても腑に落ちるが本の中にもある通り、それが全てではないのだろう。いろいろと考えさせられる本だった。というかもやもやはいまも残る。

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    2016年09月26日
  • ショートソング

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    私はこういう小説もありかな〜チェリーボーイとプレイボーイ2人の立場から話が進む、面白可笑しい痛快ラブストーリー
    少し内容が薄い感は否めなかったけれど、短歌の世界を垣間見ることができておもしろいと感じた。伊賀さん憎めない笑こういう人いるなぁ〜って思ってしまった。そして、吉祥寺のカフェに行きたくなっちゃった!

    傷つけた
    そんなことさえ
    気づかない
    POPな男は
    まじたち悪い

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    2016年05月16日
  • ドラえもん短歌

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    雑誌で紹介されていたので購入。ドラえもんに関する短歌ばかりなので、昔ドラえもん好きだったなあと懐かしく思いながらすぐに読み終えました。子供向け、というよりは、仕事や恋愛経験のある大人向けな感じ。

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    2015年09月20日
  • ショートソング

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    短歌を交えて進んでいく小説。
    最近短歌に興味が出てきて読んでみました。

    物語の中に出てくる短歌は、この物語のために作られたのではないようですが、
    自然に盛り込まれていて楽しめました。

    物語の中に短歌が出てくるのって、現代の小説だと珍しい形式な感じがしますが、
    源氏物語とか古典にはそういうスタイルがあるので、その手法を現代小説に持ち込んだって感じなんですかね。
    短歌がそれぞれのキャラクターらしくて、いい味を出していると思います。

    手法も含めて面白い小説でした!

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    2015年08月22日
  • 淋しいのはお前だけじゃな

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    言葉のリズムと語彙が素敵ではある。しかし自分がこのぐらいもてたんだぜアピールを所々散りばめられていると感じちゃって面食らった

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    2015年05月24日
  • 僕は運動おんち

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    運動おんちな「うんちゃん」目線で描かれた青春ストーリー。うんちゃんが喋る形で物語が進んでいくのでスラスラ読めた。内容は、特別でもない何気ない高校生の日常という感じ。

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    2014年06月14日
  • 石川くん

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    石川啄木のちんちんは小さかった?!

    そんな偏見も含めつつ、ちょっぴりホントの石川啄木のお話。他の人が読めないようローマ字で卑猥な日記をつけていたとか、仕事休んでエロ小説を書き写していたとか、やることせこくて笑えます。

    教科書の石川啄木しか知らないと、イメージがガラリと変わってしまいます。大変興味深かったです。

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    2014年05月23日
  • ショートソング

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    プレイボーイ・伊賀とチェリーボーイ・国友。2人の章が交互に見開き1ページ半ずつで同時進行するので、隙間時間読書に持ってこいだった。

    男の子って、女子以上にドーテーか否かで決定的に何かが変わるのかなぁ〜なんてぼんやり思いつつ、バンバン出てくる下ネタを軽く受け流し、短歌界の諸々を覗き見ながら、五七五七七の世界の奥深さを知る。

    短歌って、中学の国語の時間に作らされて、自分の才能のなさを確認させられたから、苦手意識があったんだけども…。
    この本でいろんな歌人の歌を引用してくれているので、一気に読んでみれば、短い中にも個性出てるし、おもしろい言葉の紡ぎ方もあるし、同じ歌でも自分の経験が多分に反映され

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    2014年01月17日