大好きなYOASOBIの原作小説が読めるのを今か今かと待っていたので、読めてとても嬉しい。巻末の対談もYOASOBIの誕生秘話が読めてとても楽しめる。
曲を聴いてどういう意味なんだろと思っていたところが解消できていい。読んだ後、曲を聴いてみるのも何度もじっくりと味わえて楽しかった。YOASOBIは
...続きを読む、原作小説を忠実に再現しながらもYOASOBIにしかできない解釈も加えていて面白い。
「夜に駆ける」「あの夢をなぞって」はもちろん面白かったけど、「アンコール」が一番よかった。世界が明日終わる世界で音楽に一度突き放されながらも音楽を愛し続ける主人公という設定が最高にエモい。世界が終わるのが一日でも遅ければ、音楽を奏でつづけたいというラストも音楽の意義が伝わってきていい。音楽は緊急事態の時には役に立たないけど、そばにいる人を一人でも励ますことができたら、音楽がある意味があるという言葉が印象的だった。孤独な時に聴くと、一人なのは自分だけじゃないと思えて、励ましてくれそうな気がしてくる。