小説 - ドキドキハラハラ作品一覧

  • 王国は誰のもの
    3.0
    わたしはどこにも行き場のない人間だ――そう思い悩む女子高校生の莉世は、帰宅途中に大きな帽子をかぶったひ弱そうな少年・丈と出会う。家からほど近い、蕪坂という大金持ちが築いた王国に招かれた丈に同行することになった莉世。ところが中世欧州風に造られたリッフェントローフ城内で、不可解な殺人事件に巻き込まれてしまう。パーティの晩、王が何者かに殺害されたというのだ! 王位を巡る権力争いなのか? 容疑者はなんと、吸血鬼、狼男、ミイラ男、ゾンビと怪人だらけ。彼らを地下牢に閉じこめたはずなのに、第二、第三の殺人が発生して……。鮎川賞作家・アマン先生が満を持して放つ、“超変”ミステリ!
  • 桜虎の道
    3.9
    累計120万を突破した「もぐら」シリーズを手掛ける矢月秀作さんによる、最新長篇! 本作の主人公は司法書士事務所のしがない見習い桜田哲。 桜田はかつて最強の取り立て屋として裏社会で恐れられる存在だった。しかし、現在の上司である尾見と出会ったことで改心し、そのもとで以前の仕事を隠し働いているのであった。 ある日、尾見司法書士事務所には、不動産会社を運営する大口顧客である木下義人より遺言書の預かり証の保管を依頼が舞い込む。しかも木下の要望により、預かり証は桜田が個人で保管することになってしまった。 そんな桜田のもとには、木下の遺言書の内容を探るべく、木下の親族が暴力団やかつてのギャングを送りこんできて…。 そして、いざ戦闘になり、頭に血が昇ると圧倒的な凶暴性を発動してしまう桜田だが…。 預かり証を守り切ることができるのか、そして遺言書にはいったい何が書かれているのか。 一つの遺言書を巡り段々と明らかになる、不動産グループの創業一族が抱える闇も露見し、物語は急展開を見せていきます。 圧倒的バイオレンスアクションが開幕!!!
  • 黄金
    4.5
    〔競馬シリーズ〕アマチュア騎手のイアンは、絶縁状態が続いていた父から突然連絡を受けた。五番目の妻が何者かに殺され、父自身も命を狙われているという。犯人は遺産めあての親族の者か? 父の護衛を引き受けたイアンは、犯人探しに乗りだすが……遺産相続をめぐる争いと親子の葛藤を描く。
  • 黄金仮面
    4.3
    ある年の春、どこからともなく金製の仮面をつけた怪人物の風評が起こり、東京市民の間で大評判になってしまった。金色燦爛たる怪人は上野公園で開かれていた大博覧会の会場から大真珠を、はたまた日光の鷲尾侯爵邸から国宝級の如来像をまんまと盗み出してしまう。その怪盗にあろうことか娘の不二子が恋情を寄せてしまい、困りはてた富豪大鳥氏は明智小五郎に出馬を要請する。貴重な美術品ばかりを狙う謎の怪盗黄金仮面、その美しくも不気味な仮面に隠された素顔を、名探偵は暴くことができるだろうか? 真に驚嘆すべき傑作に、発表時の雰囲気を伝える吉邨二郎の挿絵を再録した。

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  • 黄金峡
    4.0
    東北の静かな山村に、日本最大のダム建設計画が持ち上がった。交渉のため村に乗り込む開発側と、先祖伝来の土地に愛着を抱く住人たち。多額の立ち退き補償を巡り、村は賛成派・反対派に分かれ騒然となる。ダム建設は、人々に何をもたらすのか。補償交渉に翻弄される人々の苦悩ーーダムが人を壊していく……。ダム問題をえぐる衝撃作。高度経済成長黎明期の1959年に、経済小説の先駆者が執筆した傑作社会派小説。
  • 黄金幻魚
    値引きあり
    3.2
    1巻300円 (税込)
    三陸海岸の港町の漁師・神林優作は船のメンテナンスで休漁中に、中学三年生の息子悠太が同級生を殴ったと学校から呼び出される。母親不在のうえ仕事柄あまり口を利かなくなった息子は、殴った理由を話そうともせず、毛鉤釣りをやりたいという。息子の釣りの師匠は、小山内未帆という妙齢の美女だった。息子との交流を求め優作も弟子入りするのだが、いつのまにやら“幻の大物”を釣り上げる「ひと夏の冒険」が始まっていた。
  • 黄金地球儀2013【電子特典付き】
    3.0
    八年ぶりに現れた悪友は言った--。「一億円、欲しくないか?」桜宮市で実家の鉄工所に勤める平沼平介のもとに旧友の久光穣治が現れ、バブル期に桜宮水族館に設置された「黄金地球儀」を強奪しようという。ちょうどそのころ、市の管財課は黄金地球儀の警備システムの一部を平沼鉄工所に委託しようとしていたが、そこにはある企みがあった。市役所VS. 町工場、痛快コンゲーム!
  • 黄金蝶を追って
    4.2
    もしも日曜の次の日が“自分だけの一日”だったら?(「日曜日の翌日はいつも」) 買ったマンションに前の持ち主が“同居”していて毎日規則正しい生活を送っていたら?(「ハミングバード」) 描いたものが動き出す“魔法の鉛筆”を手に入れたら?(表題作) 明日、あなたはこの世界に迷い込むことになるかもしれない――。海外でも高く評価された「ハミングバード」他、あたたかな筆致で描かれる、誰も見たことのない日々。 不思議のきらめきと日常の素晴らしさに浸れる短篇集。
  • 黄金と水飴のアパルトマン
    3.8
    1巻2,420円 (税込)
    〈五感のすべてを響かせる描写が素晴らしい。  時代の空気を見事に捉えたこの物語は、  まさに「いま」読んでおくべき一冊!〉  内田剛さん(ブックジャーナリスト) 僕たちは黄金をもっている。はずだった―― ここは、夢を追う若者たちの共同住宅〈アパルトマン黒猫〉。 イラストレーター、アイドル、書道家、脚本家…… 自分の黄金(たったひとつの才能)を信じるアーティストたち。 生成AIの進化に芸術が脅かされる時代、 彼らが手にした黄金は、いつまで黄金であり続けるだろうか。 夢を失ったピアニスト・梨音は、 アパルトマンの管理人になり、 芸術と真剣に向き合う住人たちと交流することで、 少しずつ変わっていく。 『後宮の百花輪』、『パンダより恋が苦手な私たち』など 好評シリーズの著者による、 芸術家たちの青春ストーリー。
  • 黄金の石橋
    3.7
    “軽井沢のセンセ”の策略で、浅見光彦は、俳優・絵樹卓夫の依頼を受けるはめに。鹿児島にいる絵樹の母が、謎の男から「金の石橋」の古文書を渡せと、脅迫されているのだ。石橋の取材を兼ね、鹿児島を訪れた浅見は、殺人事件に巻き込まれる。金の石橋と恐喝と殺人……3つの絡み合った謎に浅見が挑む! 著者自作解説つき。
  • 黄金の犬(上)
    3.0
    1~2巻550円 (税込)
    森林警備官・北守と愛犬ゴロは、北海道の原野で凶暴な羆と闘った。重傷を負い病院に運ばれた北守と別れ別れになったゴロは、郷愁に駆られ、一路東京を目指す。途中、ゴロが出会った流浪の男が刺殺されたことから、刑事官・安高則行が捜査に乗り出す。流浪の男の背後には、巨大な政治悪と暴力が蠢き、ゴロの孤絶の旅を阻む。人間と犬の愛を謳いあげた感動巨編!
  • 黄金の鍵~墨野隴人シリーズ1~
    3.0
    〃愉快な未亡人(メリー・ウィドウ)〃と呼ばれ、気ままな生活を送る村田和子。そんなある日、不思議な魅力をたたえた謎の中年紳士・墨野隴人(すみのろうじん)と知り合う。……時を同じくして、百年以上も前の不動明王の絵と埋蔵金の噂にからむ奇怪な連続殺人事件が発生。現場に残された一枚の小判とは!? 事件に巻き込まれた和子は墨野に助けを求めたが……。
  • 黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリ
    3.9
    美しい金緑色の蛇に恋した大学生アンゼルムスは非現実の世界に足を踏み入れていくが……代表的メールヘン「黄金の壺」。17世紀のパリで、天才的な職人が手がけた宝石を所有する貴族たちがつぎつぎと襲われる事件。ようやく逮捕された犯人は意外な人物だった。推理小説の嚆矢ともいえる「マドモワゼル・ド・スキュデリ」。画家で音楽家でもある鬼才ホフマンの多面的な魅力が味わえる4篇を収録。
  • 黄金夜界
    4.0
    1巻990円 (税込)
    僕は傷ついている。その傷に、僕自身でさえさわりたくない――許婚者・美也に裏切られ、一夜にして全てを失った東大生・貫一。愛に絶望し、金の悪鬼となった彼のもとへ突然、資産家との結婚を選んだ美也が舞い戻る。虚無を抱えた二人の再会は、悲劇か、喜劇か。尾崎紅葉『金色夜叉』を平成に甦らせた、橋本治最後の長篇小説。〈解説〉橋爪大三郎
  • 黄金流砂
    3.5
    義経は、平泉で討たれたのではない。頼朝の追捕の手を逃れ、ひそかに北へと脱出していた……。高名な歴史学者が盛岡のホテルで殺され、事件の鍵は意外や、義経北行説にからむ謎の古文書に! 駆け出し記者・法願総一郎の行く手を、解読不能の古代和文字がはばむ。暗号推理の興奮も満喫させる、江戸川乱歩賞受賞作。名作ミステリー長編。
  • 王様のためのホログラム
    3.0
    〈トム・ハンクス主演、トム・ティクヴァ監督の映画化原作〉起死回生の大口注文はとれるのか!? 中東の砂漠の都市に乗り込んだセールスマンを襲う悲喜劇を描いたアメリカ文学界の新鋭の話題作!
  • 奥州平泉 黄金伝説の殺人
    3.0
    平泉で黄金伝説の取材中、藤原三代を支えた金鉱脈の新説を偶然耳にした新聞記者・吉川小百合。スクープに胸躍らせ現場を訪れたが、そこには黄金ならぬ女性の死体が…!“定説”に隠された真相に現代の事件を絡め、独自の史観で描く歴史推理。

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  • 王将たちの謝肉祭
    4.0
    美少女棋士、今井香子は新幹線の中で、見知らぬ男から一通の封書を預かった。その男が死体となって発見され、香子も何者かに襲われた。そして第二の殺人が起こる。感動を呼ぶ異色サスペンス。
  • 王女の遺言 1 ガーランド王国秘話
    4.2
    王女アレクシアはかつて、驚くほど自分とそっくりな顔をした少女に出会ったことがある。うら寂れ、冷えきった聖堂にいたのは、襤褸をまとった物乞いの少女――。偶然にすぎない、その一度きりの邂逅が、いずれ数え切れない命を食らいつくす陰謀を呼ぶことになろうとは、いったい誰に予想できただろうか。生き写しのような姿をしながら、身分も境遇も正反対の二人がその立場を“入れ替えた”とき、波乱に満ちた物語の幕があがる!!
  • 横断
    4.3
    〔競馬シリーズ〕名馬や馬主を乗せてカナダ各地の競馬場を巡る大陸横断競馬列車。英国ジョッキイ・クラブの保安部員ケルジイは、内偵中の馬主を追ってこの特別列車に乗り込んだ。車上の邪悪な陰謀に孤独な闘いを挑むケルジイ。ロッキイ山脈と大いなる危険に向かって、サスペンスが鉄路を走る!
  • 王朝百首
    4.3
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 百人一首に秀歌はない――かるた遊びを通して日本人に最も親しまれる「小倉百人一首」(藤原定家・撰)にあえて挑戦、前衛歌人にして“現代の定家”とも称されたアンソロジスト塚本邦雄が選び抜き、自由奔放な散文詞と鋭い評釈を対置した秀歌百。『定家百首』『百句燦燦』と並び塚本美学の中核であると同時に、日本の言葉の「さはやかさ」「あてやかさ」を現代に蘇らせんとする至情があふれる魂魄の詞華集である。
  • 王都の落伍者―ソナンと空人1―(新潮文庫)
    3.5
    1巻649円 (税込)
    名将軍のひとり息子として生を享けながら、退廃した生活に甘んじる青年・ソナン。自らの悪事が発端で死に瀕するが、朱く長い髪をもつ神・空鬼(そらんき)のたった一度の気まぐれで、名も知らぬ異国へと落とされる。しかし、その地・弓貴(ゆんたか)では古来からの統治者が反逆者に追いつめられ、全員で討ち死にしようとしていた――。終わったはずの人生から物語が動き出す。執筆4年、1800枚の傑作ファンタジー。
  • 応仁の乱
    無料あり
    1.7
    1巻0円 (税込)
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  • 王妃マリー・アントワネット(上)
    4.0
    1~2巻781円 (税込)
    美しいブロンドの髪とあどけない瞳を持つ14歳の少女が、オーストリアからフランス皇太子妃として迎えられた。少女はやがて、ヴェルサイユに咲いた華麗な花と呼ばれ、フランス最後の王妃として断頭台に消える運命にある……。フランス革命を背景に、悲劇の王妃の数奇な生涯を、貧しい少女マルグリット、サド侯爵、フェルセン、ミラボーなど多彩な人物を配して綴る、壮大な歴史ロマン。
  • 逢魔ヶ刻
    4.0
    ゆく宛のない旅の中、見知らぬ駅に降り立った笹森。「夜見」というその街で唯一の旅館に泊まることになった彼は、酒場で小夜子という女と出会う。彼女と街の不思議な魅力に捕らわれて、数日間この街に滞在するうちに、この土地に伝わる悲劇の伝説と、二年前に起きた旅行者の失踪事件を知ることになる。時間の流れが止まったようなこの街で何が起ころうとしているのか? 幻想的な古都を舞台に描くサスペンス&ホラー。
  • 逢魔ヶ時あやいと倶楽部 召喚少女の守護人形
    3.2
    雪のように白い肌。黒檀のように黒い髪。血のように赤い唇。その美少女の名は、紫榊銘といった。彼女は、感情が高ぶると、無意識に妖怪を“召喚”してしまう体質であった。制御できない妖怪に狙われる銘。そんな彼女を守るため、『弁慶』と名乗る少年が付き従う。彼の正体は、“社人形”―少年の姿をした対妖怪用呪術戦闘機。銘の日常が、『非日常』に変わる―。これは、不思議な学園異能奇譚。
  • 逢魔(新潮文庫)
    4.1
    1巻605円 (税込)
    抱かれたい。触れられたい。早くあなたに私を満たして欲しい――。身分の違いで仲を裂かれ、命を落としたはずの女との、蕩(とろ)けるほどに甘く激しい交わり。殿様の側室と女中が密かにたがいを慰め合う、快楽と恍惚の果て。淫らな欲望と嫉妬に惑い、魔性の者と化した高貴な女の告白。牡丹燈籠、雨月物語、四谷怪談、源氏物語……古(いにしえ)の物語に濃厚なエロティシズムを注ぎ描き出した、八つの愛欲の地獄。
  • 王を探せ
    4.0
    だから、どの亀取二郎が犯人なんだ!?――その亀取二郎は、2年前の犯罪をネタに恐喝されていた。耐えきれず、彼は憎き強請(ゆすり)屋・木牟田(きむた)を撲殺する……。警察がつかんだのは、犯人が「亀取二郎」という名前であること。だが、東京都近郊だけで同姓同名が40名。やっと絞りだした数人は、みなアリバイをもつ、亀取二郎ばかり。鬼貫・丹那のコンビが捜査するなか、犯人は次なる兇行に及ぼうとしていた!
  • 大穴
    4.3
    〔競馬シリーズ〕探偵社の調査員ハレーは脇腹に喰いこんだ弾丸のおかげで生き返った! かつて障害騎手だった彼は、事故で騎手生活を絶たれた瞬間から、死人も同然だったのだ。だが今や胸の中に怒りが燃えあがってきた! 傷の癒えたハレーは、競馬界にうごめく黒い陰謀に敢然と挑戦していった!
  • 大いなる遺産 上
    3.7
    1~2巻1,188~1,254円 (税込)
    両親と死別して孤児になったピップは,姉とその夫・鍛冶屋のジョーと暮らしていた.ある日.墓地で脱走囚と出会い頼まれた食料を家から持ちだした.成長して鍛冶屋修業を始めたピップに,匿名の人物から巨額の遺産が贈られるという知らせが届き,紳士修業のためロンドンに旅立つ.晩年の代表作.アメリカ版の挿絵を収録.(全2冊)

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  • 大いなる遺産 上
    4.8
    テムズ河口の寒村で暮らす少年ピップは、未知の富豪から莫大な財産を約束され、紳士修業のためロンドンに旅立つ。巨匠ディケンズの自伝的要素もふまえた最高傑作、新訳版。
  • 大いなる遺産(上)(新潮文庫)
    3.3
    優しい鍛冶屋の義兄ジョーに育てられている少年ピップは、あるクリスマス・イヴの晩、脱獄囚の男と出会う。脅されて足枷を切るヤスリを家から盗んで与えた記憶は彼の脳裏に強く残った――。長じたある日、ロンドンからやってきた弁護士から、さる人物の莫大な遺産を相続することを示唆されると、貧しいながらも人間味ある生活を捨て去り、ピップは大都市ロンドンへと旅立つのだった……。
  • 大いなる眠り
    3.8
    私立探偵フィリップ・マーロウ。三十三歳。独身。命令への不服従にはいささか実績のある男。ある午後、彼は資産家の将軍に呼び出された。将軍は娘が賭場で作った借金をネタに強請られているという。解決を約束したマーロウは、犯人らしき男が経営する古書店を調べ始めた。表看板とは別にいかがわしい商売が営まれているようだ。やがて男の住処を突き止めるが、周辺を探るうちに三発の銃声が……。シリーズ第一作の新訳版
  • 大江いずこは何処へ旅に
    4.5
    旅をとおして心の再生に出発! マルコ・ポーロにいざなわれ、京都、春日井、若狭、伊豆、尼崎へ。 今日はいずこへ明日はいずこへ。大江いずことマルコ・ポーロのぶらり珍道中。 別れた彼氏のことを引きずる大江いずこ。普段の仕事でも集中力を欠く日々が続く中、帰りがけに呼び止められた道端のアクセサリー売りから思いがけず安物のペンダントを買ってしまう。その夜、マルコ・ポーロを名乗る不思議な声が聞こえ……姿を現した自称マルコと、ドタバタとやりとりしながら、日本各地を旅するいずこ。行く先々で出会う人々と、旅ならではの出来事をとおして、次第に自分を取り戻していく。 大宮いお・装画
  • 大江健三郎
    4.3
    死と再生、終末と救済を一貫して問い、闘い続ける圧倒的な大江文学。 女性原理を主軸にした長篇二篇に短篇とエッセーで全体像を提示する。 著者による加筆修訂。 [収録作品] 悲しみは人生の親戚――子どもの死に見舞われながら人生の事業に乗り出す女性を描いた長篇「人生の親戚」と汚染させた地球が舞台の近未来SF「治療塔」。 部屋に閉じ籠り<鳥たち>と暮らす青年を描く「鳥」、隣人となった「山の人」の自由への希求が市民たちを戦慄させる「狩猟で暮したわれらの先祖」。他に『ヒロシマ・ノート』より「人間の威厳について」、『私という小説家の作り方』より「ナラティブ・つまりいかに語るかの問題」。 解説=池澤夏樹 年譜=尾崎真理子 月報=中村文則・野崎歓
  • 大江健三郎 作家自身を語る
    4.8
    なぜ大江作品には翻訳詩が重要な役割を果たすのでしょう? 女性が主人公の未発表探偵小説は現存するのですか?──世紀を越え、つねに時代の先頭に立つ小説家が、創作秘話、東日本大震災と原発事故、同時代作家との友情と確執など、正確な聞き取りに定評のあるジャーナリストに一年をかけ語り尽くした、対話による「自伝」。最新小説『晩年様式集(イン・レイト・スタイル)』を巡るロング・インタヴューを増補。
  • 大江健三郎全小説 第3巻
    4.0
    1961年の雑誌発表以来、一度も書籍化されることのなかった「政治少年死す」を含む1964年までの初期短編群その3。 性、政治、青年の苦悩を真正面から赤裸々に描く。
  • 大江健三郎賞8年の軌跡 「文学の言葉」を恢復させる
    4.0
    「情報テクノロジーの支配する社会で、もっとも痩せているのが「文学の言葉」です。私は永く「文学の言葉」で生きてきました。いまも注意深く見れば創られている、力にみちた「文学の言葉」を、知的な共通の場所へ推し立てたいのです」大江健三郎――2007年から8年間にわたり大江健三郎一人によって選考された「大江健三郎賞」の全選考過程と受賞理由、および受賞者との対談を収録した、完全保存版!
  • 大江戸あにまる
    4.1
    石樽藩の江戸留守居役の下で働く小暮幸之進は、お人好しで失敗ばかり。おまけに剣術も苦手だ。ある日、草花や獣に目がない乾福助という変わり者が国許からやってくる。同じ頃、異国の「あにまる」――駱駝に豆鹿に羊、山鮫(ワニ)、猩々(オランウータン)が江戸を賑わす事件が勃発! 侍らしからぬ凸凹コンビが舶来の動物たちと出会い奔走する。さらに男勝りの藩主の妻・小桜まで登場してますます大騒ぎに! 笑って泣いてやっぱり笑っちゃう。涙と笑いと動物がいっぱい。著者初挑戦の傑作時代小説!!
  • 大江戸やっちゃ場伝1 大地
    3.0
    土地も家も持てず、他人の田畑で牛馬のように働く人々。その中に、現状から抜け出したいと、大志を抱く寡黙な青年・徹之助がいた。ある晩の火事をきっかけに泡銭を得た徹之助は、全財産を賭け椎茸栽培という大博打に出る。剣も名声も持たぬ男が、自らの知恵と情熱を頼りに人生を切り開く。江戸のやっちゃ場で孤軍奮闘する主人公を描く新シリーズ。
  • 大江戸妖怪の七不思議 桜咲准教授の災害伝承講義
    3.7
    地名や伝承から、その土地の災害を推測する「災害伝承」の第一人者・桜咲竜司は、東京・深川で奇妙な話を聞く。どんな傷も治す河童の秘薬を受け継ぐ、薬局の一人娘が呪われたという。秘薬と呪いの正体とは。関東大震災時に井戸から聞こえた小豆を研ぐような音。誰が何のためにそんな音を立てたのか。謎を解く中で桜咲は、数々の妖怪伝説を吞み込んだ、江戸の町の秘密に辿りつく──。
  • 狼でもなく
    3.0
    東京近郊にある共同農場の農場長・尾関譲に、ベトナム人ロアンから電話があった。ウォーリスに狙われているので助けてほしい、という。ベトナム戦争当時、三人はCIAの現地工作員として知り合った。尾関は、指定された都心のホテルに向かった―。何かを忘れ、何かをそらして生きてきたこの十年間を振り返りながら。過去を忘却の淵に沈めてきた男が、今再び過酷で非情な世界に舞い戻る。本格ハードボイルド。
  • 狼の血
    3.3
    入社して六年のサラリーマン、山本甲介。出世の見込みもなく、雑用を押しつけられる鬱々(うつうつ)とした日々。そんな甲介の前に突然、中学時代の同級生・保坂(ほさか)が出現する。今はヤクザとなった保坂は、拳銃と現金の入ったバッグを甲介に託し死んでいった。たまりきった憤懣(ふんまん)と怨念が拳銃を手にしたとき、運命が動く! 抑圧される人間の狂気を執拗に描写した新境地の問題作!
  • 狼の報復
    4.0
    フランス対外治安総局の工作員ド・パイヤンは生物兵器の開発者を捕らえる作戦に失敗しパキスタンから決死の脱出を図るが……。
  • 狼は瞑らない
    3.9
    佐伯鷹志は、かつて警視庁警備部警護課に在籍し、SP(セキュリティー・ポリス)として、政治家の警護をしていたエリート警察官だった。いまは一線を退き、北アルプスと立山連峰に挟まれた、広大な山岳地帯で遭難者を救助する、山岳警備隊の隊員となって久しい。その佐伯を狙う謎の暗殺集団。彼らは、警察と政界の闇の部分を知りすぎた佐伯を消すために送り込まれた、“掃除屋”と呼ばれる男たちだった。そして、幾重にも張りめぐらされた非常の罠。風速四十五メートルの大型台風に襲われ、下界と完全に弧絶した、標高二千メートルを超える険峻な山岳地帯を舞台に、過去を背負った男たちの、決死のサバイバルが始まる!
  • 大垣行345M列車の殺意
    3.0
    東京駅23時25分発の大垣行345M列車に乗っていた女性デザイナーの絞殺死体が小田原駅近くの線路で発見された。彼女の手帳から、十津川警部と大学で同窓の芸能プロ社長外崎が容疑者として浮かぶ。彼のアリバイは一緒に飲んだ友人が証言したが、数日後外崎は姿を消した。そして、横浜駅のホームで第二の殺人が……。表題作をはじめ、十津川警部が活躍する傑作トラベル・ミステリー4編。
  • 大きくなる日
    4.0
    グーパーじゃんけんで人数の少ない方がコート整備をする。それが中学一年の太二が所属するテニス部のルール。ある日、太二は同級生の武藤にパーを出そうと持ち掛けられ、その結果、末永一人が負けてしまう。心にモヤモヤを抱えたまま、太二は翌日を迎えて……。(「四本のラケット」)子供も親も先生も、互いに誰かを育てている。四人家族の横山家の歩みを中心に、心の成長を描いた感動の家族小説。
  • 大きな鳥にさらわれないよう
    4.0
    遠い未来、衰退の危機を認めた人類は、「母」のもと、それぞれの集団どうしを隔離する生活を選ぶ。異なる集団の人間が交雑することにより、新しい遺伝子を持ち、進化する可能性がある人間の誕生に賭け―。かすかな希望を信じる人間の行く末を、さまざまな語りであらわす「新しい神話」。泉鏡花文学賞受賞作はるか先を静かに見通し、慈しみ深く描いた未来の人類史
  • 大阪城淀及治長恋後日譚遺恨姫櫓
    2.0
    あらすじ 桃山時代の大阪。豊臣秀吉は大阪城を築城した。淀川に浮かぶ大阪城、その郭の一角に男子禁制の姫櫓があった。 第一幕 大阪城下、森之宮神社近くにある西蔵の居酒屋の内部。人夫たちが淀川から上がる奇怪な水死体の噂をしているなか、大阪に出てきたばかりの若武者立原日之介が親友の住吉時之介に宛てた手紙を書いている。人夫たちが時之介を孤児呼ばわりしたことに腹をたてた日之介が、彼らと一戦交えているところに偶然来た大野治長が助太刀して両者を引き分ける。 第二幕 関白殿下の入城にあたり、城下でその準備が行われている最中、またもや二人の土左衛門が打ち上げられた。淀君は城下にいた陰陽師を呼んで占いをさせると、太政大臣の丸川安之丞の三日後の死を予言する。時之介には日之介がその土左衛門の一人だと言う。さらに、淀君には日之介を殺させた犯人だと暴露する。日之介が血で真犯人の名を書いた書付は時之介に渡した。それを脅しのタネに、治長は太政大臣になって淀君と二人で天下を治める野心を実現したいのだ。 第三幕  第一景 大阪城は開門の時刻を迎えてもまだ閉じたままである。そこに侍を従えた治長が登場して丸川安之丞の身柄を拘束する命令書を読み上げる。潔く縄につく丸山の高潔さに打たれる治長が今度は捕縛される番であった。  第二景 治長が牢屋に縛られている。勝利を味わうために淀君が見にくる。治長は淀君に最後に昔話を聞くことを所望する。秘密の話をした治長は牢屋を出て関白の次の位にまで上り詰めることに成功する。 第四幕 時之介に固執する淀君に対して、治長は最後の賭けに出る。姫櫓で関白の目を盗んで逢い引きをしてくれれば、手紙を返して淀君の不安のタネを取り除こうと約束する。淀君は手下に命じて忍び込んでくる男を殺せと命じる。一方、治長は淀君の失脚を望んで前川に命じて姫櫓にいるすべてのものの逮捕を命じる。 第五幕 姫櫓で淀君は逢引に来る者の殺害を命じていると、その治長が入り口ではなく窓から侵入してきた。治長が淀君に時之介が自分たちの子どもであることを告げると淀君は狂乱する。
  • 大阪夏之陣
    無料あり
    3.0
    1巻0円 (税込)
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  • 大雑把かつあやふやな怪盗の予告状 警察庁特殊例外事案専従捜査課事件ファイル
    3.9
    1巻2,035円 (税込)
    ミステリ小説みたいな事件なんて、現実にはそう起きたりしない。 だが、しかし。 この平和な日本でも起きるのだ。密室殺人が。怪盗による犯行予告が。 そうした事件に対応するために生まれたのが、警察庁特殊例外事案専従捜査課――通称「探偵課」。 探偵課に所属するのは民間の名探偵たち。事件が起きると召集され、華麗に解決する。 そんな愉快な探偵課に配属になってしまったのは、入庁したばかりの新人・木島壮介で……
  • 大相撲殺人事件
    3.6
    相撲と本格ミステリ、奇跡の邂逅! ひょんなことから相撲部屋に入門したアメリカの青年マークは、将来有望な力士としてデビュー。 しかし、彼を待っていたのは角界に吹き荒れる殺戮の嵐だった! 立ち合いの瞬間、爆死する力士、頭のない前頭、 密室状態の土俵で殺された行司、連日殺されていく対戦予定の力士……。 2017年、衝撃的なあらすじがネット上で話題沸騰! 本格ミステリと相撲、その伝統と格式が奇跡的に融合した伝説の奇書が電子書籍で登場。 解説・奥泉光
  • 大関の消えた夏
    3.0
    1巻1,699円 (税込)
    綱取り目前――黒人大関、撃たれる!?初の黒人大関・荒把米(あらばま)は、アメフトと独自の稽古で鍛え上げた強靭な身体で、角界に旋風を巻き起こしていた。しかし横綱昇進が確実視された今場所、格下相手にまさかの連敗を喫してしまう。先場所からつづく、不可解な勝敗と、支度部屋の関係から連敗の真相に辿りつき、場所中にもかかわらず身を隠す荒把米。失踪することでマスコミの注目を集めた彼は、報道陣を前に衝撃の事実を暴露した! その二日後、荒把米が何者かに狙撃され……。疾走感溢れるミステリー。

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  • 大谷翔平 野球翔年 I日本編2013‐2018
    4.2
    二刀流でメジャーMVPの原点はここに 日本でプレーした5年間を本人の肉声とともに辿る。プロでは「不可能」「非常識」と言われた二刀流を大谷はなぜ実現できたのか? ※この電子書籍は2018年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 大博打
    3.8
    無茶苦茶な誘拐事件だった。身代金が金塊二トン(時価32億)。受け渡しはどうするのか、大阪府警は驚愕するが、犯行計画は緻密だった。大阪湾に繋留中の漁船に金塊を積み、オートジャイロをセットしろという。金塊を積み無人の漁船が闇をゆく。だが、奪取寸前、漁船は偶然にもタンカーと衝突炎上してしまう。万事休すと思いきや、犯人の真骨頂はここからだった。大胆不敵な誘拐サスペンス。
  • お孵り
    3.7
    結婚の挨拶のため、婚約者・乙瑠の故郷を訪れた佑二。そこは生まれ変わりの伝説がある村だった。やがて乙瑠は村で里帰り出産をすることになったが、子供は生まれ変わりを司る神として村に囚われてしまい!?
  • オカ研はきょうも不謹慎!
    3.0
    大学新入生の蒼太郎は、同級生の麻莉奈に惹かれ、興味がないのに非公認サークル「オカルト研究会」に入会。しぶしぶ活動をはじめるが、メンバーは変人ばかりで定例会は怖い話のオンパレード。退屈な講義に眠気をこらえ、居酒屋のバイトで四苦八苦。メンバーの影響でオカルトへの興味が湧く一方、最恐の事故物件を訪れてから怪異が頻発、麻莉奈が謎の失踪を遂げ――。息苦しい日常を解き放つ青春ホラーミステリー。文庫オリジナル。
  • おかげで、死ぬのが楽しみになった
    3.8
    1巻1,760円 (税込)
    青春くらい熱くて尊い! 泣ける「老春」小説刊行!  心がぽかぽかあったまる、ほっこりコメディをどうぞ。 定年退職後、無所属、無希望。かつて応援団員だった3人が、友人の通夜で集まった。 そこに、「応援団を再結成してくれ」と遺書が届くが、 誰を応援してほしいのかが分からない……!?
  • 岡本かの子全集(1)
    -
    1~12巻1,100~1,595円 (税込)
    「私はどこ迄行ったら満足出来る女なのでしょう。……」。処女小説「かやの生立」から戯曲を含め初期短篇32篇収録。
  • 男鹿・角館 殺しのスパン
    3.0
    焼き鳥店の二階で、鬼の面をつけ、なまはげの扮装をした死体が発見された! 店主の野田かと思われたが、別人と判明。十津川と亀井は野田の出身地・男鹿へ飛ぶが、第二の殺人が起き、死体にはまたしても鬼の面が……。犯人の意図は!?

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  • 拝み屋怪談 花嫁の家
    4.1
    「嫁いだ花嫁が3年以内にかならず死ぬ」――。 忌まわしき伝承のある東北の旧家・海上家では、過去十数代にわたり花嫁が皆若くして死に絶えていた。 この家に嫁いだ女性から相談を受けた拝み屋・郷内は、 一家に伝わるおぞましい慣習と殺意に満ちた怪奇現象の数々を目の当たりにする……。 記録されることを幾度も拒んできた戦慄の体験談「母様の家」と「花嫁の家」。 多くの読者を恐怖の底へ突き落とした怪談実話がついによみがえる。
  • 拝み屋念珠怪談 奈落の女
    3.8
    かつての相談客・裕木が拝み屋・郷内のもとへ持ち込んだ、200話にも及ぶ生々しい怪談実話。 突如校庭に現れた生首、遊びに誘いにくる死んだはずの子供。写真に写り込んだ、異様な巨体をもつ女……。 奇怪な記録を読み進めるうちに、郷内は複数の怪談に繰り返し登場する不気味な女の影に気づく。 一連の「念珠怪談」に隠された、ある驚愕の真相とは――。 これは読む者を奈落の底へと突き落とす「生きた怪異」、その後半の記録である。
  • 拝み屋怪談 鬼神の岩戸
    3.9
    都内で起こった幽霊騒動。解決を要請された拝み屋を営む著者は、現地の地下室に騒動の原因があると判断。閉ざされていた扉を開けようとしたが、そこには残酷でおぞましい現実が広がっていて――。
  • 拝み屋怪談 来たるべき災禍
    3.7
    虚実の境が見えなくなってしまった時、人にとってあらゆるものが、怪異となり得る危険を孕んでしまう――。現役拝み屋が体験した現世のこととも悪夢とも知れない恐るべき怪異。すべてのはじまりは20年以上前、ある日曜日の昼下がりに出会った一人の少女だった。その少女、14歳の桐島加奈江は果たして天使か怪物か、それとも……!? 訪れた災禍を前に恐れおののく一方で、必死に解決を図ろうとする拝み屋の衝撃実話怪談!
  • 拝み屋怪談 禁忌を書く
    3.8
    最期まで優しい母として逝った依頼主、忌まわしき白無垢姿の花嫁、昵懇の間柄だったひと、心に怪物を抱えた女――。四人の女性の存在と彼女たちとの顛末を中心に、現役の拝み屋が体験・見聞した最新怪異譚を収録。決して触れてはいけない闇と、ときとして人の温情がもたらすあたたかな光。双方が生み出す不可思議な事象は、そのどちらも怪異が持ち得る姿である。生者と死者が灯した火が怪しく揺らめく、厳選の53編!
  • 拝み屋怪談 壊れた母様の家〈陰〉
    3.3
    昔、ある人が言った。呪いや祟りに期限など存在しないと。またある時、別の人がこう言った。人は自らの意思で、願いで、欲望で、神を造りあげることができるのだと――。10月半ば、拝み屋を営む著者の許に、電話で一件の相談依頼が舞い込んだ。依頼主は高鳥謙二。謙二は11年前、大きな災いにまつわる相談をしてきた女性で今は亡き、高鳥千草の元夫だった――。全てが終わったはずの忌まわしき災禍が、再び息を吹き返す……。
  • 拝み屋怪談 壊れた母様の家〈陽〉
    3.9
    高鳥千草の元夫、謙二から娘に亡き妻が憑いたと相談を受けた拝み屋の著者は、さっそく原因の解明に動き出す。その過程で拝み屋の深町と桔梗、占い師の小夜歌、そして霊能師の美琴と浅からぬ縁で繋がり、行動を共にすることになった。一方で、こちらも著者と因縁深い老姉妹の一団が、ある“神さま”を目覚めさせようと暗躍していた……。過去と現在の点と点が線になり、膨れに膨れ上がった災禍の核心に迫る、シリーズ最終巻!
  • 拝み屋備忘録 怪談死人帰り
    3.8
    目覚めた怪異が襲い掛かる! 発表できなかったワケあり、曰くつき怪談一挙掲載! 加持祈祷、悪霊祓いなどを請け負う「拝み屋」郷内心瞳の元には様々な怪異が集まる。 ・帰宅した妹が見たのは居間でテレビを見ている姉。しばらくすると電話がかかってきて…「死人帰り」 ・大男が素手で犠牲者の首をへし折る――友達が話していた空想の話だったのだが…「首折り男」 ・新たに入ってきたアルバイトの男。歓迎会で彼が語りだした奇妙な話「海辺のホテルと緑の目」 ――など、自身の体験も含めいわくつきで蔵入りにしていた怪談の数々を、眠りの淵から呼び起こして収録。 怪異溢れる大人気シリーズ第7弾!
  • 拝み屋備忘録 怪談火だるま乙女
    3.3
    拝み屋シリーズ最凶の悪霊! 「焼身自殺をした娘が悪霊になって…」 初めて世に公表される、封印されし禍話「火だるま乙女」収録! 東北の拝み屋・郷内心瞳が綴る大人気シリーズ〈拝み屋備忘録〉第5弾! ・入院中の著者自身に起きた戦慄の恐怖の数々…「白ビル送り」「白き異界」ほか ・若き時分に見舞われた恐ろしくも手痛い怪事…「視えるを描く」 ・〈全身火だるまとなった世にも恐ろしい姿で…〉地元の屋敷に纏わる嘘の恐怖譚をでっち上げた少年の周りで不可解で恐ろしい出来事が起き―事態の凄惨さから著者が長年封印していた最凶の禍話…「火だるま乙女」 ――など、拝み屋稼業で見聞きした怪異譚や実体験談を多数収録! おぞましい怪異は、誰の身にも等しく起こりうる…。
  • 拝み屋備忘録 怪談人喰い墓場
    4.0
    そこで待ち伏せしている怨霊の恐怖! 拝み屋の著者に託された曰くつき実話怪談集! 東北の拝み屋・郷内心瞳のもとに寄ってくる怪異の数々をしたためた人気シリーズ第8弾。 ・友人宅近くの丁字路にポツンとある墓石、その謎がわかったのは…「裏付け」 ・親戚から譲り受けた勉強机、しかしその夜に奇妙なことが…「由来不明」 ・空き家の探検でその家の縁の下に入り込んだら、そこには四つん這いの女がいて…「ムラサキおばさん」 ・ある日起こった集団自殺以降、15年の間にさらに多くの人間が不審な死を遂げ、忌むべき場所とされたその墓地。やがて更地となり暗い噂は忘れられていたのだが…「人喰い墓場」 ――など収録。 ここに綴られる墓場には死者は静かに冥ってはいないのだ。
  • 拝み屋備忘録 鬼念の黒巫女
    4.0
    拝み屋、絶対絶命。 「どす黒く染まった、巫女装束の女が…」 怨みを募らせた史上最凶の生霊が襲い掛かる! 先祖供養に家内安全などの加持祈祷、はては憑き物落としや悪霊祓いを請け負う「拝み屋」郷内心瞳の人気実話怪談シリーズ第6弾! ・他者に呪術を向けた女の惨すぎる報い…「身のほど知らず」 ・万引き容疑で呼び止められ…思いもかけない恐ろしい事実…「仏花」 ・いじめで自殺した女子生徒の怨霊が…「エヴァーグリーン」 ・著者の元にかつての相談客から送りつけられた写真、そこに写る悍ましい女の正体は…はからずも巻き込まれた拝み屋・郷内に怪異が襲う表題作…「鬼面の黒巫女」など収録。 禁忌を犯した者たちの凄まじい末路がここにある――。
  • 拝み屋備忘録 ゆきこの化け物
    4.2
    本当の祟りの、憑き物の話をしよう。 ――背後に得体の知れない気配を感じても、残念ながら私は何もしてあげられない(前書きより抜粋) 拝み屋に持ち込まれた生々しい実話怪異譚! 東北で拝み屋を営む著者の元に集まる、様々な怪異を書き綴る大人気シリーズ〈拝み屋備忘録〉第3弾! 階下の住人が亡くなってからというもの、夜ごと不気味な女が現れる「あなたの番です」、 水子地蔵へのいたずらが巡り寄せた取返しのつかぬ陰惨な祟り「実践と結果」、 彼氏を亡くし失意のどん底にいた女性にさらなる恐怖と絶望が降りかかる「呼び寄せる」、 そして、郷内の元にたびたび相談に来ている女性たまこ。彼女が男のために自ら堕ちていき、やがて起こる悲劇と戦慄の結末までを連作で綴る「たまこと苦界」他。 人の因業と生み出される怪異の数々――本当の祟りとは? 憑き物とは?
  • 沖縄から愛をこめて
    3.0
    フリーカメラマンの木村敦は、沖縄に貢献したとして藍綬褒章を受章した故緒方秀郎が「陸軍中野学校」出身であることに関心を抱く。調査を進めると、太平洋戦争末期、陸軍中野学校出身の謀略の専門家42名が実際に沖縄に送り込まれていた。彼らは沖縄で何をしていたのか? 沖縄戦の実相を後世に伝える著者渾身作!
  • 沖縄コンフィデンシャル 交錯捜査
    3.5
    1~4巻693~781円 (税込)
    那覇市内の高級ホテルで男女の遺体が発見された。沖縄県警捜査一課の若手刑事・反町は、叩き上げのベテラン・具志堅とともに事件捜査に当たる。当初、ただの無理心中と思われたが、準キャリアで同期の赤堀が追う米軍用地をめぐる土地取引事件との関連性が急浮上。二つの事件の背後には、日本の表と裏の“権力”による壮大な陰謀の影が……。著者会心にして渾身の長編警察小説。
  • 沖縄の怖い話 琉球怪談物語集
    4.0
    1~3巻1,100円 (税込)
    「過去と現在、呪術と日常が紙一重の世界、そんな沖縄の異界へようこそ」「琉球怪談」著者、小原猛の沖縄怪談話。凍てつくほど恐ろしく、それでいて美しい闇と癒しの怪談が今、始まる……。【収録予定内容】イチジャマ/イチジャマア/ジョンソンさんの部屋/佐伯さんの部屋/VFダンスホール跡にまつわる話/砂場のオジイ/キンジョー/グスク跡/それはタイヤじゃない/ただの泥じゃない/タバコ銭/どつぼにはまる/ハタパギマンジャイの話/ヒラウコー/フツダーミ/メーヌカー祟り、等々。沖縄の潜む静寂な怪談が多数掲載。
  • 億男
    3.9
    佐藤健×高橋一生×大友啓史監督で2018年10月映画公開決定! 本屋大賞にもノミネートされた新感覚マネーエンタテインメント小説がついに文庫化 「お金と幸せの答えを教えてあげよう」。宝くじで三億円を当てた図書館司書の一男は、大富豪となった親友・九十九のもとを訪ねる。だがその直後、九十九が三億円と共に失踪。ソクラテス、ドストエフスキー、福沢諭吉、ビル・ゲイツ。数々の偉人たちの言葉をくぐり抜け、一男のお金をめぐる三十日間の冒険が始まる。 川村元気さんはこの相容れない、お金と幸せをこの本で混ぜ合わせ、答えを導き出していく。それはさながら錬金術だ。(中略) 知っていたはずの事の違う側面を知り、知らなかった事を深く掘り下げ知っていくその体験を通して、自分だけの答えに辿り着く方法が「億男」には散りばめられている。――解説・高橋一生 著者プロフィール 川村元気(かわむら・げんき) 1979年横浜生まれ。上智大学文学部新聞学科卒。「電車男」「告白」「悪人」「モテキ」「おおかみこどもの雨と雪」「君の名は。」「怒り」などの映画を製作。11年、優れた映画製作者に贈られる「藤本賞」を史上最年少で受賞。12年『世界から猫が消えたなら』で作家デビュー。140万部の大ベストセラーとなり、映画化もされる。他著に『四月になれば彼女は』、対話集『仕事。』『理系に学ぶ。』など。
  • 奥様探偵術
    無料あり
    2.0
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  • 奥様はネットワーカ
    3.8
    スージィこと内野智佳は、某国立大学工学部化学工学科の秘書。彼女の勤める大学周辺で暴行傷害事件が多発する。智佳の周辺でも不気味な出来事が続き、友人のルナも被害に遭っしまうが……。大学の工学部を舞台に、それぞれに秘密を抱えた6人の視点で連続殺人事件を追う、ちょっとフーガな新感覚ミステリィ。(解説は、コジマケン描き下ろしマンガ『俺様はネットワーカ』)
  • 奥様姫様捕物綴り : 1 甘いものには棘がある
    3.0
    1~4巻770~814円 (税込)
    美濃御丈藩藩主の正室・彩智は美貌のうえ、剣の腕も天下一品。おまけに好奇心も人一倍旺盛で、娘の佳奈を巻き込んで、いろんなことに首を突っ込むのが得意だ。そんな折、御丈藩出入りの菓子舗・満月堂の羊羹を食べて体調が悪くなる者が続出する。懇意にしている常陸谷原藩の側室・初音までも、満月堂の菓子を食べて具合が悪くなったと聞いた彩智は、佳奈とともに持ち前の好奇心で事件の真相を調べ始める。奥方様と姫様が手を組んで難事件を解決していく痛快時代小説新シリーズ開幕!
  • 屋上と、犬と、ぼくたちと
    3.5
    1巻1,320円 (税込)
    ガソリンスタンドでバイトをしている野村修司は、アパートの新聞受けに謎のメモがはさまれていることに気付く。それは小学校時代に起きた不幸な出来事を指しているようだった。仲間と拾った子犬を内緒で飼っていた秋葉ビルの『屋上の屋上』から、台風の日に仲間の一人、オッタが転落して亡くなったのだ。バイト先のミステリー好きの店長にメモを見せると、オッタの死に不審を抱き、メモの主を突き止めようと言い出すのだが――。
  • 屋上のウインドノーツ
    3.6
    1巻804円 (税込)
    吹奏楽にかけた青春物語。松本清張賞受賞作! 引っ込み思案の志音は、屋上で吹奏楽部の部長・大志と出会い、人と共に演奏する喜びを知る。圧倒的熱さで駆け抜ける胸キュンの物語。 解説・オザワ部長
  • 屋上のテロリスト
    3.8
    1巻660円 (税込)
    1945年8月15日、ポツダム宣言を受諾しなかった日本はその後、東西に分断された。そして七十数年後の今。「バイトする気ない?」学校の屋上で出会った不思議な少女・沙希の誘いに応え契約を結んだ彰人は、少女の仕組んだ壮大なテロ計画に巻き込まれていく! 鮮やかな展開、待ち受ける衝撃と感動のラスト。世界をひっくり返す、超傑作エンターテインメント!
  • 屋上ミサイル 謎のメッセージ
    3.8
    第7回『このミステリーがすごい! 』大賞・大賞受賞作で、テレビでも話題になった『屋上ミサイル』、の続編が待望の文庫化! 高校の屋上を愛する「屋上部」――デザイン科の辻尾アカネにリーゼント頭の不良・国重嘉人、恋愛に一途な沢木淳之介、自殺願望を持つバンドマン・平原啓太――の間には不穏な空気が流れていた。ボヤ騒ぎや切り裂かれた油彩画、連続暴行事件など、校内で起きた一連の事件の犯人として、国重が疑われていたからだ。彼の無実を信じるアカネは、屋上部の面々と真犯人探しを開始することに。しかし、さらに4人目の被害者が出てしまい……。
  • 屋上ミサイル(上)
    3.8
    1~2巻523円 (税込)
    「読みはじめてすぐ、今回の大賞はこれだ!と確信した」と選考委員に言わしめた、第7回『このミス』大賞受賞作がいよいよ文庫化です! 美術の課題のため、屋上にのぼった高校二年生の辻尾アカネ。そこでリーゼント頭の不良・国重嘉人、願掛けのため言葉を封印した沢木淳之介、自殺願望をもつ平原啓太と知り合う。国重の強引な提案で、「屋上部」を結成した4人は、偽の神様を騙る通り魔、ストーカー、絵画詐欺、殺し屋との遭遇など、屋上の平和を脅かす事件に次々と巻き込まれていく。最良のライトノベル的楽しさに満ちた、青春ミステリー。
  • 屋上物語
    3.5
    デパートの屋上、それはかつて人々の憩いの場であった。遊園地あり、レストランあり、舞台でのショーありと、まさにエンターテインメントの集う場所だった。とあるターミナル駅に隣接する有名デパートの屋上には、知る人ぞ知る讃岐うどんの名店がある。老若男女のファンが、安くてうまいうどんの味を求めてやって来るが、同時に不思議な謎や事件も集まってくるのだ。うどんを提供するのと同様に、素早く謎解きするのは、通称「さくら婆ァ」。デパートの屋上で繰り広げられる様々な人間模様を、魔術師・北森鴻が丁寧に描いた8篇を収録した、連作ミステリ。装いも新たに贈る、決定版。/【目次】はじまりの物語/波紋のあとさき/SOS・SOS・PHS/挑戦者の憂鬱/帰れない場所/その一日/楽園の終わり/タクのいる風景/解説=愛川晶/創元推理文庫版解説=村上貴史
  • オクトーバー・リスト
    3.9
    ドンデン返しの魔術師が技巧のかぎりを凝らした 前人未踏&驚愕連続の “逆行” ミステリー! 本書は最終章ではじまり、第1章へとさかのぼる。 娘を誘拐され、秘密のリストの引き渡しを要求された女ガブリエラ。隠れ家にひそみ、誘拐犯との交渉に向かった友人の帰りを待っていた。 しかし玄関にあらわれたのは誘拐犯だった。その手には銃。それを掲げ、誘拐犯は皮肉に笑った……。 だが読者よご用心。全ては見かけ通りではない。章ごとに物語は時間軸をさかのぼり、あなたの知らなかった「事実」が次々に明かされ、 白は黒に、黒は白に反転をくりかえす。謎のオクトーバー・リスト。それを狙う者たち。迷路のようなニューヨークの街で展開される人狩り。 正解最強のサプライズの魔術師ディーヴァーが繰り出すサスペンスとサプライズ。そして全ての真相が明かされるのはラスト2章! 『ボーン・コレクター』『ウォッチメイカー』などでミステリー・ファンを狂喜させてきたベスト・ミステリー作家の神髄がここにある。
  • 奥の奥の森の奥に、いる。
    3.3
    政府がひた隠す悪魔村。ここで育つ少年は15歳で“悪魔を発症”し、ほとんどが「使えない」と殺されてしまう。一方少女たちは、悪魔を産ませるために飼われている。少年メロは仲間と逃げ出すが、大好きな友が次々と、魂を喰う邪悪な姿に……。ついにメロの体にも前兆が! それでも愛する少女を守り続けるが――。悲しき運命と戦う少年たちの物語。中高生が好きな作家ナンバー1!山田悠介の、涙なしには読めない青春物語の傑作。
  • 奥能登に吹く殺意の風
    2.7
    十津川班の刑事、北条早苗は、旅行中の能登で何者かに狙撃され負傷する。当初、人違いで撃たれたのかと思われたが、犯人から早苗殺害を予告する挑発的な電話が。また東京・国立ではバスが爆破され、早苗の同僚、清水刑事が死亡した……。不可解な犯人の狙いに、十津川警部が鋭利な推理で挑む傑作ミステリー。(講談社文庫)
  • 奥能登に吹く殺意の風
    3.5
    能登旅行中の警視庁の北条早苗刑事が、ライフル銃で狙撃された。さらに早苗が泊まった家の娘・田村真理子が、片山津温泉で溺死。警察への恨みか、人違いか。――一方、東京・国立市でバス爆破事件が発生、早苗の同僚4人が死亡した。絞り切れぬ犯人の動機。いらだつ十津川警部のもとへ、早苗暗殺を予告する挑戦的電話がかかった。みなぎる緊張とサスペンスの傑作。

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  • おくりびとは名探偵~元祖まごころ葬儀社 事件ファイル~
    4.0
    渋井和馬は売れないミステリー作家。実家の葬儀社のアルバイトで食いつなぐ日々だ。そんなある日、葬儀場のトイレで「お母さんを殺してしまった」という何者かの独り言を聞いてしまう。その日は、地元きっての資産家で、ドケチで有名だった女性の通夜の予定だった。三人の息子の誰かによる殺人!? 和馬は、涙もろい僧侶の翠芳とともに真相解明に乗り出してゆく!
  • 贈る証言 弁護士・朝吹里矢子
    3.5
    敏腕女性弁護士が見た、男と女の悲哀――血塗れ死体で資産家の画家が発見された。疑惑は、画家と男女の仲だった家政婦に……。老人の死の謎に迫る表題作のほか、叔父の死後、一人の女性に債務の山が降ってきた「財産放棄の謎」、恋人と分けた青酸カリが意外な事件を引き起こす「十五年の真実」など、弁護士・朝吹里矢子が解き明かす傑作推理短編集。
  • 桶狭間合戦
    無料あり
    3.0
    1巻0円 (税込)
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  • 桶狭間の四人 光秀の逆転
    4.1
    1巻1,500円 (税込)
    45歳、人生後半戦にしていまだ浪人暮らしの光秀、24歳、信長にこき使われても全然出世できない秀吉、19歳、若くしてすでに苦労人の家康(松平元康)、27歳、なんとしても今川義元の首をとりたい信長、これはまだ、のちに名武将となる四人の男がくすぶっていた頃の話。それぞれがそれぞれの思惑を胸に秘め、人生の一発逆転を狙い、大大名今川義元に挑む! ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • おさがしの本は
    3.7
    1巻660円 (税込)
    和久山隆彦の職場は図書館のレファレンス・カウンター。利用者の依頼で本を探し出すのが仕事だ。だが、行政や利用者への不満から、無力感に苛まれる日々を送っていた。ある日、財政難による図書館廃止が噂され、和久山の心に仕事への情熱が再びわき上がってくる……。様々な本を探索するうちに、その豊かな世界に改めて気づいた青年が再生していく連作短編集。
  • 幼な子の聖戦
    4.2
    東京で挫折、信じかけた新興宗教にも失望した史郎は、故郷に戻り村議となり、人妻との逢瀬を楽しんでいた。幼なじみの仁吾が村長選に立候補すると、改革の理想を語る彼への応援を約束。が、県議から人妻の件で決定的な弱みを握られ、仁吾落選のための不正工作に加担。心を引き裂かれた史郎の、破壊的衝動を描く「幼な子の聖戦」(第162回芥川賞候補作)。ビルの窓拭きを専門にする会社に転職した小春は、仲間同士で命を預けて仕事をする緊張感にのめり込んでいる。ある日、ビル内の盗難事件が原因で責任者を下ろされてしまった権田にひそかに憧れていた小春は、思い切って彼を焼き鳥に誘うが……「天空の絵描きたち」。話題の2編を収録。
  • おしい刑事
    3.3
    推理力抜群で華麗に犯人を追い詰めるのに、いつも最後の最後で詰めが甘く、イケメンの後輩・横手に手柄をとられてしまう押井敬史巡査長。 そんな彼を周囲は愛ある上から目線で“惜しい刑事”と呼ぶ。 完璧に事件を解決し、不本意な呼び名を返上すべく奮闘する押井。 でも、やっぱり今日もまた……。 日本一残念な刑事が挑む6つの難事件。 腹筋崩壊の連作ミステリ。
  • おしかくさま
    3.0
    おしかくさまという“お金の神様”を信じる女たちに出会った、四十九歳のミナミ。バツイチ・子供なしの先行き不安な彼女は、その正体を追うが!?現代日本のお金信仰を問う、話題の文藝賞受賞作。
  • 天職にします!
    3.0
    1~2巻770円 (税込)
    ハローワーク吾妻に新卒採用された間宮璃子は絶賛研修中。そんな彼女の元に、それぞれの事情を抱えた求職者がやってくる。借金返済のため住み込みの家政婦の仕事を探している女性、定年退職した父を働かせたいという娘、重い病気のために大手の内定を取り消された女の子……。求職者のために奮闘するリコの成長を通して“働くこと”の意味を問う傑作長編!
  • お師匠様、出番です! からぬけ長屋落語人情噺
    3.0
    堅物娘の伊予が「からぬけ長屋」の大家から聞いたのは、腕はいいが店賃をまったく入れない「困った店子」こと落語家・烏亭邑楽の話。同じ剣術道場の仲間である大家の力になるべく長屋に殴り込み、邑楽に店賃を払わせるため押しかけ弟子になることに。ぐうたらな邑楽のしりを叩きながらも弟子として落語の練習に励むが、実は邑楽に弟子入りした本当の理由があり――。笑って泣ける、愛と人情たっぷりの時代小説。
  • 御執事様の仰せのままに
    4.3
    三度の飯より飯を作るのが好きな貧乏大学生・葛木新はある日突然、日本有数の名家の跡取り候補になってしまう。 彼に仕えることになった美貌の執事・進藤御行は、主人より百倍主人らしく、そして自分だけでなく主人にまで完璧を求める超完璧主義の『御執事様』だった。いまいち足並みの揃わない凸凹主従は、当主代理として社交界デビューに挑むことになるのだが――。 マイ・フェア・レディならぬマイ・フェア・ロード。ど庶民主人は果たして理想の主人となれるのか……!?

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