今Melody Fairを聴きながら感想を書いています。
目を閉じると海果と愛の笑い声が聞こえてくるような気がします。
この小説は1本のCommercial FilmのようでありLong Movieのようでもあります。
カメラワークを多彩に切り替え、読者を小説の中へ引きこむマジックを使う、著者、喜
...続きを読む多嶋ディレクターが生み出す多彩な映像やセリフ、そしてコピーライティング。
それらが重なりあった素朴な料理の様でもあり、不思議なカクテルのようでもある小説です。
飽食の時代に、読者自身が自分を振り返り、警鐘に気づくような作品になっています。
※気づけない人もいますけど・・個人差ですから・・
私は本書を読み進めるにあたって、5回泣きました。
何処で泣いたか?、この本を手に取った皆さんと同じか否かはわかりませんが、何気ない平凡さ、その平凡を手に入れる事ですら必死に生きて、やっと手入れる幸、そんな、幸せを感じられるような作品に仕上がっています。
ただ、読者の心を少しだけえぐり取る結果になるかもしれません。
私はこれで、泣いてしまったのですけどね。
さて、潮風シリーズの根底にあるのは、貧困と富裕のギャップ。
日本でもそれは必ず存在しているという事。
富裕層はそれを理解する事。
貧困層と書くのははばかられますが、貧困層は前を向いて生きている限り、困った時には必ず助けてくれる人がいるということ。
助けてもらう事は恥ではなく、前を向いて一生懸命に生きている限り、それは美しく、そして必ず幸せになれるという事。
だから、何事もあきらめてほしくないというメッセージも込められています。
全シリーズに、「一生懸命前を向いて生きる」そんな思いが込められていています。
それを登場人物の生き様に置き換えて、ストーリーを組み立て、読者を感動の涙に誘う小説です。
今回の「潮風テーブル」もまんまと著者:喜多嶋隆にしてやられた感が否めません。
それは、のめり込めばのめり込むほど、いつしか登場人物が乗り移ったかのように、小説の中で起きる出来事を疑似体験している感覚に襲われます。
だからこぞ、プっと笑ったり、涙がこぼれたりするのですよね。
先にも書きましたけど、
私も物語りを読み進めるうちに5回は泣いてしまいました。
なので絶対に電車や会社で読まないほうが良いです。
ご自宅でリラックスしながら、喜多嶋ワールドを堪能してください。
そして、登場人物と一緒に、物語りを楽しんでほしいと思います。
この感想を読む皆様に、もっともっと物語りを楽しんでほしいので、ネタバレは、もう少し経ってから公開する事にします。
余談ですが、
私の仲間達で以前、国際NGOチャイルドスポンサーシップや足長育英会に寄付をしていた事もありました。
今回の慎のCMや、ドキュメンタリーが本当に実現すればよいと個人的には思いました。
あ・・これはネタばれですね。(笑)