喜多嶋隆のレビュー一覧
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【あらすじ】
葉山で小さな食堂〈ツボ屋〉を営む海果。
ある日、ある事情から一緒に暮らすようになっていた愛に人気雑誌のご意見番として仕事の依頼が舞い込み、そこから愛の将来が開けることになる。
一方、妹の死をきっかけに野球界から離れていた一郎にも転機が訪れて———。
潮風シリーズ、完結編。
【感想】
大好きなシリーズがついに完結です。
いつもだと一気に読んでしまうのですが、今回は大切に、大切に読みました。
このシリーズではフードロスや貧困格差など、現代の大きな問題を取り上げていて、今まで気付かなかったことも含まれていて、ハッとさせられることもしばしば。
不器用でも、遠回りでも、自分 -
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ネタバレ今回も泣いてしまいました。
老眼の私は二刀流・・電子と書籍です。
やっぱ電子は気軽で良いですが・・
書籍は永久保存版です。
そして、今回もStoryStoryYOKOHAMAの特典
思い出はギンガムチェック
story-yokohama.com
この特別なストーリーも
こころ温まる・・少し切ない物語でした。
さてさて・・今回も泣いてしまいました。
涼夏のデビューが近い中・・まぼろしの楽曲を探して事件が起こります。
まぼろしの楽曲にまつわる、過去・現在・・そして未来への懸け橋となる
涼夏の歌声に感動の涙が止まりませんでした。
しおさい楽器店ストーリーを読み進める度に
ライブいいよねとか、 -
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【あらすじ】
海果の店の近くに、大手チェーンが経営するパスタ専門店がオープン。
台風で家の壁が損傷を受け、その修繕費も用意しなければならないのに、売り上げに影響が出始める。
一方で、野球選手として復帰するためのトレーニングを開始した一郎も、自分の進むべき道に迷いがあるようで。
葉山を舞台に描かれる湘南キッチンシリーズ第三弾。
【感想】
今回は、STORY STORY YOKOHAMAさんから、特典付きのサイン本をお取り寄せ。
この湘南キッチンシリーズはお気に入りで、本棚に並べておきたいので、サイン本で欲しかったのです。
直接サインをいただいたこともあるのですけれどね(^^;;
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ネタバレ今Melody Fairを聴きながら感想を書いています。
目を閉じると海果と愛の笑い声が聞こえてくるような気がします。
この小説は1本のCommercial FilmのようでありLong Movieのようでもあります。
カメラワークを多彩に切り替え、読者を小説の中へ引きこむマジックを使う、著者、喜多嶋ディレクターが生み出す多彩な映像やセリフ、そしてコピーライティング。
それらが重なりあった素朴な料理の様でもあり、不思議なカクテルのようでもある小説です。
飽食の時代に、読者自身が自分を振り返り、警鐘に気づくような作品になっています。
※気づけない人もいますけど・・個人差ですから・・
私は本書 -
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【あらすじ】
哲也がギターを担当する山崎唯のメジャー・デ
ビューが近づいていた。そんな彼女のニューヨ
ークでの演奏仲間で男友達のジムが日本にやっ
てくる。
ジムは七十代のバーボン・メーカーの経営者で、ある想いを胸に秘め、日本での広告キャンペーンを計画していた。
その企画の流れの中、哲也は「伝説的CFディレクター」と呼ばれる男と出会う———。
【感想】
沁みました。沁み入りました。
喜多嶋節炸裂です。
これはネタバレになるのかな?でも、帯にもあらすじにもしっかりと書かれていましたので、OKだと思います。
CFギャングシリーズのレギュラー陣が総登場しめす。
我らが爽太郎さんと哲也君 -
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明るく生き抜く力を与えてくれる。
それが喜多嶋隆さんの小説です。
それは、そこに描かれている登場人物が
皆それぞれ一本芯の通った生き方を
しているから。
もちろん、胃が痛くなるくらい悩み
死にたくなるくらい追い込まれ
涙も枯れはてていても、
自力で、仲間たちの助けで
それは1本芯の通った生き方に変わっていく。
たかが、小説の一物語なのかもしれないが、
これはごくごく身近に存在する、
さまざまな問題解決ストーリーでもある。
読者がどこまで深読みできるかわからない。
私があらぬヒントを与えてもいけないが、
ふたつだけ記載するとすれば、
どんなにピンチでも、仲間は必ず助けてくれる。
逆に助ける -
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小説感想は久ぶりですね。
尚この本の印税の一部はウクライナの子供たちを支援するために寄付される事を、まず最初に書いておきます。さて発売したばかりですから、
内容を事細かに描くのもはばかられます。
そこで率直な感想のみ、本日は記載しておきましょう。
率直に・・・・
・読みやすい
・ストリー展開が早い(多分今の若者向き)
・そして泣いてしまっている(これは私だけ)
他の方が泣かない所でないていますね。
今回はシリーズ三作目・・
先に書いたように、詳しくは書けませんが楽器店店長、牧野哲也と楽器店を手伝う従妹の牧野涼夏
バンド仲間の陽一郎そして、
元バンド仲間で医者の卵、シナボンと
リハビリをす -
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今回もさわやかで、心に何かひかかる作品でした。
まず気になるのは、喜多嶋隆さんは、どんなプロットを描いて
この小説を書いたんだろうという事です。
人間模様、その人の背景、心のありよう等、読み手に伝わるものが感じられました。
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あとがきにも、喜多嶋隆さんは色々書いています。
私はもう一つ、この物語に隠された、喜多嶋さんのメッセージがあるように思います。
それは、貧困です。
今の日本、確かに豊かなのかもしれません。
しかし、給食費が払えない子供たちもまた存在します。
親にかまってもらえない子供たちも存在します。
虐待、放置、放棄等も存在するでしょう、私達の目の届かない所、行政の目 -
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湘南・葉山で暮らす海果は18歳。
高校を卒業したばかりのある日、母が突然家を出てしまい、海果に残されたのは母の残した300万円余りの借金と、売却も難しい立地に建てられた古い家の。
信用金庫の貸付を担当する葛城から、母が経営していた居酒屋を再開させtみてはどうかと持ちかけられた海果は漁師だった祖父から教わった料理の知恵を活かし、店を始めることにする。
さらに。魚市場で働く一郎や、孤独を抱える少女・愛、映画撮影に来ていた俳優の慎と出会ったことで、店と共に海果の人生が少しずつ回り始めていく。
今回の舞台はタイトル通り、湘南の小さなレストランです。
海果だけでなく、愛も葛城、一郎、慎も、 -
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【あらすじ】
亡き父が経営していた楽器店を引き継いだ哲也は21歳。
15歳の従姉妹の涼夏を引き取って、一緒に暮らしている。
ある日。真面目なサラリーマンといった雰囲気の中年男性が手放したいと1本のギターを持ち込んできた。そのギターにはかなりのカスタマイズが施されており、哲也は何か事情があるのでは、と彼のことを気にかけるが──。
【感想】
昔、コバルト文庫で読んでいた頃のような、爽やかな青春小説です。
音楽がひとつのテーマになっていますが、哲也や涼夏はもちろん、お店にやって来る客たちそれぞれにドラマがあって、読み応えがありました。
涼夏の問題もですが、哲也自身がこれからどう音楽と向き合っていくの -
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【あらすじ】
南洋の島々におけるフランスの支援活動PRの仕事を依頼された爽太郎だが、なかなかいいアイディアが浮かばずにいた。
そんなある日。あるカメラマンの回顧展に赴くことになり、そこで出会った少女のような女性のボディガードをすることになるが……。
【感想】
流葉爽太郎、35歳なんですね。
このシリーズに出会った頃には年上のおじさんだったのが、いつのまにかお兄さんになり、同世代になり、今ではかなり年下になっていたことに、軽〜くショックでした(笑)
変わらぬ爽太郎のやんちゃぶりと男っぷりを楽しみつつも、今回は爽太郎一人で行動しているので、厳さんとのやりとりや、熊沢やリョウなどのお馴染みのメンバ