喜多嶋隆のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
葉山で年老いた祖母と2人暮らしている早川薊(あざみ)。高校を卒業後、貝の密猟で小銭を稼ぎながら日々を過ごしていたが、漁港の監視船の見周りも厳しくなっていく。そんな中、立ち寄ったバー「サンセット」で密猟した魚介類を買い取ってもらいつつアルバイトをすることになるが、時々顔を見せる2人の客と、マスターの浩一の間が気になり始める。
1990年頃の、あの頃の雰囲気をAORのアーティストの名前などから匂わせつつ、流行りから目を背けた(それがまた流行りっぽい)雰囲気で読ませる、青春小説になるのかな?
清水義範などからも感じる流れていくような文章に、時には主語もすっ飛ばすような軽いハイスピード感で、薄い本