喜多嶋隆のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この話は、猫がいなければそうたいした話じゃない。主人公が抱える過去の傷も、キャットシッターのお客さんたちが抱える事情も、どこにでもあるとは言わないけど特別なものじゃない。でも、そこに猫が介在するというだけで、どうしてこんなにもしっとりとした話になるんだろう。それでいて、猫はそうメインとして扱われているわけでもない。なんていうか、猫を含んだ風景、状況の書き方が抜群にうまいんだと思う。
猫を好きな人も、特別すきじゃない人も、読んでみて欲しい一遍です。
新井素子が解説に書いている「猫を愛するように、人を愛することができたら」、これはなんていうかしみる一言でした。 -
Posted by ブクログ
夏、と、恋、にまつわる5つの短編小説。
さわやかな装丁に気持ちが惹かれて、手に取ってみた。
ライトな感じの小説だったかな。
さわやかで、さらりとしてて、ほとんど後味を残さない。
タイトルのとおり、浜辺に吹く夏の風みたい。
夏の恋ってこうかもね。
軽くても、衝動的でも、それも悪くないじゃん、って思わせる。
そういうものをお互いが求めるなら、形なんていらない、って。
必ずしもHappy endばっかりじゃなくて
せつない恋の物語もあったけど、
それはそれで少しだけ素敵だった。
(自分はやだけど、せつないのは)
個人的には、3話目の『敗戦投手に口づけを』と、
最後の話、『潮風のパスタ』が