【感想・ネタバレ】恋のぼり 二人で見ていた、あの空にのレビュー

あらすじ

小早川咲、34歳。夫を事故で亡くし、息子の航と15年ぶりに戻った地元・葉山で、咲は周雲龍という中国人青年と出会う。事故で傷ついた航の心を開くため、釣り船の船頭である周と毎日一緒に釣りをすることに……。穏やかに笑い合う日々を過ごし、自然と惹かれ合っていく2人。やがて秘密のサインを使ったメッセージを送りはじめるが……。喪失と再生との間で揺れ動く想い。不器用な大人たちの切ない恋を描く上質の恋愛長篇。

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Posted by ブクログ

大人の純粋なラブストーリー小説
若いカップルの恋愛物語とは違い、お互いある程度の苦い経験を味わってきた大人同士の恋愛もの
どちらも共通点は孤独。その孤独を忘れて2人は淡い日々を過ごしていた。
しかし、過去の壁に戸惑い2人の結末が分かれていく。
恋愛物語と相性の良い海描写が多かった。
夏から秋に変わるにつれての心の変化が切ない。

「最愛の人の死」・「自分と息子を助けてくれた男性との別れ」この主人公の女性は涙を多く流しそして、立ち上がり前に進んでいく。その逞しさ、凛々しさが表現されていて読者に励ましを与えてくれている。

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2023年10月07日

Posted by ブクログ

鯉のぼりの約束が素敵。
そのシーンで、タイトルになるほど!と思った。

ただ、悪い見方をすれば咲はちょっとずるい。
なぜ今出会ってしまったんだろう…という気持ちもわかるが、ややもすると航のためにチョウを利用したような感じにならないか。
どうにもならないけど、好きで一緒にいたいと純粋に思うのは素敵なことだけど辛いなあ。咲もチョウも、お互い傷ついたもんね。

全体的に、文章に「…」が多くてちょっと読みにくい。非常に暗い感じが漂う。実際明るくはないけども。
中盤以降は、魚がおいしそうな描写が多くてお腹減った。

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2011年11月18日

Posted by ブクログ

喜多嶋作品では珍しくシングルマザーが主人公。その主人公・小早川咲には、父を亡くしたショックにより言葉を失った息子がいるという設定。新しい恋の始まりと結末が描かれる。

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2011年06月18日

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