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夢を叶え孤独に壊れ続ける芝と、夢を諦めて社会的には成功した大島。夢に青春を食われた二人の、身をよじるほどの嫉妬、羨望、そして侮蔑――暗い激情の奔流に飲み込まれる著者の最高傑作!
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Posted by ブクログ
これは…… 読んでいて苦しい 棋士の先生方が口を揃えて リアルだ という 読んでいるだけでこんなに苦しくなる世界が現実だとは! そんな世界で戦い続けているなんて!! そんな棋士の先生方を応援させていただ方いることに感謝しかない
将棋に命削っているのに報われない話で、トゲトゲしてるし、繊細だし読んでいてとてもドキドキした。頑張っても無理なものは無理。やめる理由を見つけられるといいのだけど、逃げられないとホントに先のことが分からなくなって未来に不安しかない気持ちはとてもよく分かる 90
芦沢央さん、今までとちょっと違った作風な気がしました。 この小説を読んで、まず思ったのが「才能の大きさ」についてです。 狭い世界では才能がある立場にいても、才能が厳選された集団の中で、その才能が必ずしも開花するとは限らないんですよね。 現実的には、道半ばで諦める人の方が多そうです。 将棋の小説...続きを読むはいくつか読んできましたが、読むたびに、とにかく厳しい世界だと感じます。 しかも、かなり若いうちからその道一本の人生を歩まなければ、上には行けない世界。 若くして職業を一本に絞らなくてはならないリスクは、もはや博打そのものです。 この小説に登場するメインキャラクターは、“芝”と“大島”の二人です。 芝は、将棋の世界で生き残りをかけ続けている人間。 一方の大島は、将棋を諦め、東大へ進み、弁護士という別の道を選んだ人間です。 正直、芝の考えていることはよくわからない。笑 でも、勝てないことの苦しさは分かる気がしました。 ライバルの謙吾がのし上がっていく中で、自分は連敗。 負けるたびに、自分の進退についても考えてしまう。 才能があるから棋士になれた。 でも、その才能がどれほど大きいものなのかは分からない。 実際に闘い続けてみないと、自分の才能の大きさなんて分からないんですよね。 才能はある。 けれど、その才能は小さい。 それを自覚して、棋士への道を諦めたのが大島です。 将棋の世界しか知らない。 将棋のことしか知らない。 そんな若者が奨励会を辞める覚悟とは、想像もつきません。 将棋の世界では、もしかしたら弱者なのかもしれない。 けれど、そんな大島を賢いと思ってしまうのは私だけでしょうか。 人生のやり直しがきくタイミングで、大事なものを諦め、別の道に勝負をかける。 大なり小なり、そうやって折り合いを付けながら生きている人がほとんどだと思うのです。 つくづく思います。 こういう崖っぷちに立たされた人間の物語と、何かを諦めた人間の物語は、最高に面白い、と。
普段家族が将棋をABEMAやNHKで見ているので、多少の馴染みはある。 棋士の頭の中は本当に未知の世界。芝の章は文章にも癖があって読みにくいけど、これが自分には理解できない棋士の頭の中なのかなぁと思いながら読んだ。 AIの導入で、棋士がミスするのを楽しむエンタメになった…… 的な文(うろ覚え)を読ん...続きを読むだ時、終盤で大逆転する盤面は確かにおもしろくはあるなぁ…… と棋士の気持ちも考えずに思っていた。将棋を楽しむにハードルを下げてくれたAIは偉大だけど、弊害もあるのかもしれない。 大島の章の、芝との差を感じてしまうところや、奨励会の厳しさ、辞めることへの葛藤が苦しくて、フィクションだけど、かなり取材をしているようなので、こういう悩める棋士がいるのだろうな、と、これまでとは違う視点で将棋を見るようになった。 評価があまり高くないけど、自分は楽しめた。
出た当初にサイン本で購入したのに、読み終わる喪失感が嫌で、半年以上読まずに取っておいた本を一気読み。 将棋界のことをこれだけ文学として昇華して書けるのはスゴイなあと感嘆。けど純文学体で書くことは読者側にとっての必然性がない気も(でも芝の心中の表現はこのほうがいいのかもだし)。 生粋の将棋ファンとして...続きを読むは、棋士や観戦記者の方以外でこれだけ将棋界や棋士のことを描ける作家に感謝。(『神の悪手』はオールタイムベスト級に好き) なお、奨励会に興味ある人は、大崎善生『将棋の子』と合わせて読むのがオススメ。
プロ棋士になったにも関わらず燻り自暴自棄になっている芝とプロになる夢を諦め弁護士になるも鬱屈を抱える大島の話がそれぞれの視点から描かれる 芝の気持ちが少し詠みにくく感じて自己分析の上で諦めた大島視点の方が理解しやすかった パラリーガルの井野からすれば大島も弁護士になれた、自分が叶えられなかった夢...続きを読むを叶えている存在なんだけどそこには中々気付きにくい 渦中の人にとっては上には上がいて自分はまだ下で足掻いている状態 そこで死にものぐるいで戦って勝てなければ死んでいるのも同じなんたろう 餓えとか枯渇した状態から逃げたくても逃げられない そういう世界でしか生きられない人がプロになるのかもしれない
芦沢央はイヤミスのイメージが強くて一冊しか読んだことなかったけど、これは将棋の棋士の話との前情報で手に取った。将棋については全く詳しくないけど、読みやすく、さくさく読めた。才能のあるなしだとか年齢制限だとかドラマチックな要素てんこ盛りだから、小説にしたくなるのはよく分かる。 人生って選択の連続で選ば...続きを読むなかった分岐の先には何があったんだろうとは誰もが考えるところだけど、選んだ結果については自分で引き受けるしかない。 大島くんがまっとうでいいやつだ。
なかなかしんどい本だった。 棋士を目指し、奨励会で競い合った二人。 棋士となれはしたが、 くすぶり、迷い、先が見えない芝。 辞める決断をでき、 進学し弁護士になった大島。 双方の視点で描かれる棋士の世界。 進むも地獄、退くも地獄… なのかもしれない。 とにかく、読んでいて苦しい。 自分...続きを読むの才能の限界を知る自虐も、 仲間の勝利などを認められない醜さも なにもかも 一人称として描かれる。 好きで始めた生き方でも 一握りしか生き残れない世界は こんなにも厳しいのか。 緊張感が続く中、 ラストの一言でぐっときた。
苦しい苦しい、将棋の世界のお話。 ひたすらに苦しくて、地道な努力なんて当たり前で、それでも届かなくて、救いはない。
観る将なので芦沢央さんは将棋好きとして知っていて、将棋ものは読んだことがありまた。 タイトルが印象的で手に取ったこちら、普通のミステリーかと思ったら将棋もので、どうも読んだことあるなと思ったら、『もの語る一手』に収録されてたものでした。 うだつの上がらないプロ棋士と奨励会退会者が出てくる話。 終盤...続きを読むまではうーん、前読んだ時はもっと面白いと思った気がするけどなーと思ってましたが、最後なんか涙が出そうでした。 ただ、将棋や奨励会に思い入れがない人だとピンとこないかも。
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おまえレベルの話はしてない
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芦沢央
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