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Posted by ブクログ
GOATで知って気になっていた芦沢央の本を初めて読みました。
GOATのどの短編も好きだったので期待していましたが、期待を大幅に超えるくらい好きでした。
ここ2〜3年で怪談に目覚め、YouTubeで怪談師を見たり、実際に怪談ライブに行ったりしてます。
話し手にはそれぞれ得意なジャンルやスタイルがあり、
例えばこっくりさん一つとっても話し手によって全く違う語り口になります。
そこが怪談の面白いところであり、この怪談師のこういう話好きなんだよなと発掘する楽しさもあるんです。
この面白さ・楽しさがこの本には詰まっていました。
心霊としてはよくありがちな事象ながら、心霊としてちゃんと怖い上に人の怖さも乗っかっているという。
怪談師だと夜馬裕さんに近いタイプでした。
他の作品も読みたいです。
余談ですが
八百屋のお七の話が、サイコパス診断でお馴染みの「また会えるから」でびっくりしました。
また丙午に生まれた女性は気性が荒いという迷信の出どころでもあったんですね。
点と点が繋がってストーリーと関係ないところで感動しました。
Posted by ブクログ
芦沢央さん著書の『火のないところに煙は』
【あらすじ】
怪談を書くことになった「私」のもとに集まる、身近な人々が体験した不可解な出来事。全5編の怪談モキュメンタリー作品。最後の「禁忌」で、これまでの怪談が思わぬ形で一本の線へと結びついていく。
【感想】
感情を過度に煽らない淡々とした語り口が、怪異をかえって現実のものとして感じさせる。文章も非常に読みやすく、怪談の語りと作者の視点を織り交ぜた世界観に入り込める。
短編集として読み進める中では、怪談特有の「なぜその怪異が起きたのか」という原因や背景がすべて明かされるわけではなく、「結局、あれは何だったのだろう」と引っかかる余白を残しながらも一編ごとの起承転結はしっかりしておりその時点で満足度が高いのだが、最後の章でそれまでの出来事が一つの線として結びついた瞬間、これまでの怪談にミステリー要素が強くなり何度も読み返したい構成で面白い。
今作が芦沢央さんの作品を初めて読んだ一冊だったが、「モキュメンタリーホラー×ミステリー」の構成がとにかく入り込みやすく、個人的にはかなり好みの作品だった。
怪異・人怖・不穏さなど様々な怖さを感じる作品としておすすめしたい。
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