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結婚おめでとう、メッセージカードを書く手が震える。大学時代、新婦とは一番の親友だった。けれど恵には招待状が届いていない。たった6人しかいない同じグループの女子の中で、どうして私だけ線引きされたのか。呼ばれてもいない結婚式に出席しようとする恵の運命、そして新婦の真意とは(「届かない招待状」)。進学、就職、結婚、出産、女性はライフステージが変わることでつき合う相手も変わる。「あの子は私の友達?」心の裡にふと芽生えた嫉妬や違和感が積み重なり友情は不信感へと形を変えた。めんどうで愛すべき女の友情に潜む秘密が明かされたとき、驚くべき真相と人間の素顔が浮かび上がる傑作ミステリ短篇集全5篇。/解説=大矢博子
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Posted by ブクログ
今だけのあの子 BEST FRIENDS FOR NOW
最初は女の友情系でドロドロした感じなんだろうなって思ってたけど、そんなことはなくていい友達持ったなって思う話もあった。
届かない招待状
大学時代、一番の親友だと思っていた彩音の結婚式に、自分だけ招待されていないことに気づいた恵。仲良しグループのほかのメンバーは全員招待されているのに、なぜ自分だけなのか。
恵は、親友だったはずの彩音に何があったのか、招待されなかった理由を考え始める。
→母から死んだと聞かされていた恵の父は、実は生きていた。そしてその父は彩音の母と再婚していた。それに気づいた彩音は恵を気遣い結婚式に招待しなかった。
帰らない理由
中学3年生で交通事故で亡くなったくるみ。葬儀を終えたあと、くるみの家を訪れた親友の瑛子(とうこ)と、くるみの元彼氏である須山は、なぜかいつまでも彼女の部屋から帰ろうとしない。
二人はそれぞれ、亡くなったくるみに対して何を思っているのか。二人が帰らない理由をめぐって、くるみとの関係に隠された感情が浮かび上がる。
→喧嘩別れをしたまま亡くなってしまったくるみ。瑛子はくるみに言われていた同人誌を回収するために訪れていた。須山は自分がくるみと付き合っていたという嘘を隠すために、「彼氏なんだからお線香をあげにいくべきだろう」と思い訪れていた。
須山、最低まじで。「恋人に死なれた彼氏」として、みんなから憐れんでもらうために嘘ついてた。
答えない子供
ママ友の家を訪れた神経質な直香は、帰宅後、娘の恵里奈から大切にしていた絵がなくなったと聞かされる。
絵を持ち去ったのは、ママ友の息子であるソウくんなのだろうか。子ども同士の出来事をきっかけに、母親たちの間にも疑いが生まれていく。
→ヤンチャなソウくんとガサツなソウくんママが苦手な直香。貸していた三脚を返してもらうためにソウくんの家へ行ったところ絵が紛失。恵里奈は、上手く書かなければいけないと負担に感じ、絵を破ってしまっていた。
願わない少女
漫画家になることを夢見て、一緒に頑張ってきた奈央と悠子。しかし、二人の関係は少しずつ変化していく。
やがて奈央は、悠子を部室に閉じ込めるという行動に出る。かつて同じ夢を追いかけていた二人の間に、いったい何が起きたのか。友情の裏にある嫉妬や複雑な感情が描かれる。
→漫画家になるために着実に行動している奈央に憧れた悠子。徐々に奈央への独占欲が強くなっていく。奈央に失望されないために漫画家になりたいと嘘をつく。
正しくない言葉
夫に先立たれ、有料老人ホームで暮らす澄江。ある日、隣室の孝子と、その息子の妻である麻実子との間に問題が起きていることを知る。
二人の関係を心配した澄江は、仲裁しようとする。しかし、当事者の言葉だけでは本当の気持ちはわからない。家族だからこそ生まれる誤解や不信感、そして他人には見えない事情が描かれる。
Posted by ブクログ
2024.4.26
★3.8
大学時代、新婦とは一番の親友だった。けれど恵には招待状が届いていない。たった六人しかいない同じグループの女子の中で,どうして私だけ。呼ばれてもいない結婚式に向かう恵の運命、そして新婦の真意とは。進学、就職、結婚、出産、女性はライフステージが変わることで付き合う相手も変わる。「密が明かされたとき、人間の素顔が浮かび上がる。傑作ミステリ短編集。
短編のミステリ初めて読んだ!面白かった!
それぞれ独立したお話かと思ったら、少し繋がっていてそれがわかるのも面白かった。
女の友情は脆く続かないなんてイメージがあるけどそれを逆手にとったお話で思いやりに溢れていた。
今だけでも、これまでもこれからも。
#さとの本棚
Posted by ブクログ
内容をすぐ忘れがちなのでメモ形式で逐次的に記録していくことにする!
[1話]
・おそらく表題作
結婚式に呼ばれない理由と報復の内容がミステリ的に進行。
途中で不自然に挟まれる犯罪者の親戚を持つとどう?みたいな話がキーになる。これがあまりに不自然なのでそこに反転性(?)を持たせることを予測不可能の主張にしている。ただ、オチは残念に感じる。単に友達の親が自分の元親でしたとしかならない感が否めない。復讐しないオチは現実的で好きかも。
[2話]
個人的にすごく好きな設定。高校生の二人が過去を回想しながら進んでいく物語。無理にどんでん返しをしようとしていない感が逆に好きかも。この手の話でよくある取り返しのつかない展開ではなくて、しっかり未来にもつながるような話で安心した。
日記の存在を消したい主人公と、実はそうではないもう一人という構図が綺麗。良い話。この話は、最後に恨まれていなかったよというオチで悲しくを迎えるわけだが、この話におけるミスリードってなんだろうと考えてみたら、結局は、事故の原因を作ったのではという想像に陥る進行な気はする。
本棚の裏を探るシーンのあまりのミステリ的理詰めが逆に印象に残る。
(2026/04/01)新生活
[3話]
いい話すぎる。展開は読めると言えば読めるが、想像より綺麗。ただ、この話に感動してる自分が少し嫌になる(あまりにも、作られた感動すぎる)
マジレスすると子供がそのまま相手の発言を言うわけないのよね。聴いた側もそれをそのまま受け取って推論するわけがない!
芋虫みたいから本当に何かがあってそこからのホラー展開を想像させるミスリード?
この短編集はあえて伏線を違う形で回収することにあるようなでかいことをしているのかななどと思った。
それはそうとして、ママ友確かに情報戦だねと思うなど。
[4話]
オチはないような話ではあったがこの段階になると、むしろそれがオチではある。
2話で出てきたタイトルからのつながりなので連作短編を密かに期待してはいる。
[5話]
これもどんでん返しではないただのいい話。
普通にこの小説好きです。久しぶりにリハビリ。
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