今だけのあの子

今だけのあの子

小説・文芸
693円 (税込)

3pt

結婚おめでとう、メッセージカードを書く手が震える。大学時代、新婦とは一番の親友だった。けれど恵には招待状が届いていない。たった6人しかいない同じグループの女子の中で、どうして私だけ線引きされたのか。呼ばれてもいない結婚式に出席しようとする恵の運命、そして新婦の真意とは(「届かない招待状」)。進学、就職、結婚、出産、女性はライフステージが変わることでつき合う相手も変わる。「あの子は私の友達?」心の裡にふと芽生えた嫉妬や違和感が積み重なり友情は不信感へと形を変えた。めんどうで愛すべき女の友情に潜む秘密が明かされたとき、驚くべき真相と人間の素顔が浮かび上がる傑作ミステリ短篇集全5篇。/解説=大矢博子

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今だけのあの子 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    この本を買った日、偶然にも芦沢央さんが「#この作品を発掘してほしい」という旨のポストをしており、それがプチバズしていました。「著書の中でも知名度は低いが自信作」とのこと。イヤミスの名手ですので今回も構えながら読み進めましたが、5篇ともホッとできるオチが待っていました。しかしオチに至るまでの運びはThe芦沢央な不穏感で、この緊張と弛緩から生まれるカタルシスが最高。登場人物の繋がりや時系列から読み取れる情報量も多く、語らずして読者に察させるのも巧いなぁと。著者イチオシも納得の傑作でした!

    0
    2026年08月01日

    Posted by ブクログ

    〇届かない招待状
    結婚式に自分だけ呼ばれない謎

    〇帰らない理由
    仲の良くない同級生と今は亡き友人の部屋でばったり二人きりになってしまいお互い何かを隠している…?

    〇答えない子ども
    自分の子どもの絵が、ママ友の子どもに盗まれた…?でも関係にヒビ入るの怖いしなんて言おう…

    〇願わない少女
    興味も無い夢を追いかけ続ける理由は、大好きなあの子と一緒にいる理由がほしかったから
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    感情がたくさん揺さぶられて楽しかった。
    どのお話も、えーー?!なんでー?と困惑するような展開があり、常に心地よい緊張感と好奇心に駆られ、短編とは思えないほど夢中で読み進めた。
    ラストにはそれまでの伏線が回収され、鮮やかな納得感があり、あたたかい。すごく良かった。

    0
    2026年06月14日

    Posted by ブクログ

    複雑で深い。仕事も、家庭も、友人もなんでも本当は深い。
    ただ、私はぼーっと生きているのであんまり気付いてません。
    仕事の奥深さは、日々研鑽です。

    0
    2026年01月19日

    Posted by ブクログ

    いろんな女ともだちの話。
    あとがきを読んで5つの物語が繋がってたことに
    初めて気づいてより拍手。めちゃめちゃ拍手。

    仕事が変わったら、結婚したら、子供が出来たら、
    周りが変わっていくことがあるのは風任せなんだなー
    自分に置き換えたときに今のともだちが離れたり
    変わっていくのは怖いなと思うけど、
    人生が変わるときは自分も変わるときだし
    いろんな人との関わりがある方が振り返ったとき楽しい。
    入籍を前に、
    妙にセンチメンタルになっている今読めて本当によかった。

    0
    2025年10月12日

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ良かった

    『女の友情』ってドロドロしてそう…
    と思っている人に読んでほしい
    私も思っている人です(笑)

    女性の友情が長続きしないのは、結婚とか出産とか大きく環境が変わって、出会う人が変わって、何となく疎遠になっていくからだと
    うん
    確かに私も結婚して出産したら夜遊び友達とは全く音信不通になってしまった。もうどこで何をしているかもわからない。連絡先もわからない。
    当時は『我等友情永久不滅也』をガチでやっていたのに…(笑)
    でも楽しかった思い出とかあの時の友情はずっと忘れないだろうなぁ。
    本当いろいろあったなぁ。
    正に今だけのあの子だったわ。

    読む前と後でタイトルのイメージがガラッと変わりました!

    0
    2025年06月30日

    Posted by ブクログ

    芦沢央さんと言えば、冷や汗かくような日常のひりひりを描くのが上手いイメージですが、本作はホロリとするものも多かった。
    特に「答えない子供」が好き。
    女の友情(笑)みたいな冷笑目線ではなく、かといって無条件に礼賛するものでもなく、関係性のグラデーションが面白かった。
    現実はこう上手くはいかなくて、疑心暗鬼なままこじれるのかもしれませんが…

    0
    2026年09月16日

    Posted by ブクログ

    女の友情を題材にした短編ミステリ5編。リアルでゾクっとするけど、ほっこり終わる感じ。「届かない招待状」に一票。

    0
    2026年08月30日

    Posted by ブクログ

    2024.4.26
    ★3.8

    大学時代、新婦とは一番の親友だった。けれど恵には招待状が届いていない。たった六人しかいない同じグループの女子の中で,どうして私だけ。呼ばれてもいない結婚式に向かう恵の運命、そして新婦の真意とは。進学、就職、結婚、出産、女性はライフステージが変わることで付き合う相手も変わる。「密が明かされたとき、人間の素顔が浮かび上がる。傑作ミステリ短編集。

    短編のミステリ初めて読んだ!面白かった!
    それぞれ独立したお話かと思ったら、少し繋がっていてそれがわかるのも面白かった。
    女の友情は脆く続かないなんてイメージがあるけどそれを逆手にとったお話で思いやりに溢れていた。
    今だけでも、これまでもこれからも。

    #さとの本棚

    0
    2026年08月20日

    Posted by ブクログ

    内容をすぐ忘れがちなのでメモ形式で逐次的に記録していくことにする!

    [1話]
    ・おそらく表題作
    結婚式に呼ばれない理由と報復の内容がミステリ的に進行。
    途中で不自然に挟まれる犯罪者の親戚を持つとどう?みたいな話がキーになる。これがあまりに不自然なのでそこに反転性(?)を持たせることを予測不可能の主張にしている。ただ、オチは残念に感じる。単に友達の親が自分の元親でしたとしかならない感が否めない。復讐しないオチは現実的で好きかも。

    [2話]
    個人的にすごく好きな設定。高校生の二人が過去を回想しながら進んでいく物語。無理にどんでん返しをしようとしていない感が逆に好きかも。この手の話でよくある取り返しのつかない展開ではなくて、しっかり未来にもつながるような話で安心した。
    日記の存在を消したい主人公と、実はそうではないもう一人という構図が綺麗。良い話。この話は、最後に恨まれていなかったよというオチで悲しくを迎えるわけだが、この話におけるミスリードってなんだろうと考えてみたら、結局は、事故の原因を作ったのではという想像に陥る進行な気はする。
    本棚の裏を探るシーンのあまりのミステリ的理詰めが逆に印象に残る。

    (2026/04/01)新生活


    [3話]
    いい話すぎる。展開は読めると言えば読めるが、想像より綺麗。ただ、この話に感動してる自分が少し嫌になる(あまりにも、作られた感動すぎる)
    マジレスすると子供がそのまま相手の発言を言うわけないのよね。聴いた側もそれをそのまま受け取って推論するわけがない!
    芋虫みたいから本当に何かがあってそこからのホラー展開を想像させるミスリード?
    この短編集はあえて伏線を違う形で回収することにあるようなでかいことをしているのかななどと思った。
    それはそうとして、ママ友確かに情報戦だねと思うなど。

    [4話]
    オチはないような話ではあったがこの段階になると、むしろそれがオチではある。
    2話で出てきたタイトルからのつながりなので連作短編を密かに期待してはいる。

    [5話]
    これもどんでん返しではないただのいい話。

    普通にこの小説好きです。久しぶりにリハビリ。

    0
    2026年05月19日

    Posted by ブクログ

    良い意味で裏切りのある、
    女の友情をテーマにした短編集。

    「今だけ」の友情なんだけど、その時間が未来を作っていたり、その「今だけ」が人生の集大成だったり、色々考えさせられる良い話が多かった。

    どんでん返しというほどではないが、それなりにあっと驚く仕掛けもあって、一気読みできるタイプの作品。

    イヤミスが好きな人にも優しい気持ちになれる話が好きな人にもどっちにも刺さりそうなので、万人にオススメできる良作。

    湊かなえ原作のWOWOWドラマみたいな感じで、それぞれ制作したら面白そう。

    0
    2026年03月21日

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