あらすじ
「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」突然の依頼に、作家の〈私〉は驚愕する。心に封印し続けた悲劇は、まさにその地で起こったのだ。私は迷いつつも、真実を求めて執筆するが……。評判の占い師、悪夢が憑く家、鏡に映る見知らぬ子。怪異が怪異を呼びながら、謎と恐怖が絡み合い、直視できない真相へとひた走る。読み終えたとき、それはもはや他人事ではない。ミステリと実話怪談の奇跡的融合。(解説・千街晶之)
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とても好みの本で怖かったし夢中で読んだがこれから人に薦めたい本ではないと思いました。
読めばわかると思います。これに注意して!と忠告したいですが忠告することでその人を巻き込んでしまう恐れがあります。
すでに読んでしまった人、と呼ぶのがよいでしょうか、と感想を言い合いたいです。
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瀬戸早樹子
角田尚子
榊桔平
鍵和田君子
平田千惠美
トシフミ
塩谷崇史…由美
前原清次郎…寿子…康司郎
シンドウ
織田
智世
和典
静子
綿貫
本間
小林
陣内
岩永幹男
粟田
中嶋
岸根
後藤
藤本
霊能者、御礼、お祓い、怪異、縁
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帯の煽りがすごい。
「ミステリ×実話怪談の衝撃作」!
「読む手が震えて止まらない」!
表紙をめくれば、目次タイトルもいい感じで怖い。
作者自身がライターとして聞き集めた怖い話を一冊にした体で書かれた短編集。
初出は小説新潮らしいのだけど、怖い話の短編集と分かって読んでいるからまだ良いけど、これが、文芸誌の中のただの一篇として載ってるのを読んだらより怖さが際立ったろうなと思う。特に1話目が出色の出来。
こっわ。
この怪異はこうだった、と解答を与えつつ、いやでも本当は違うのかもよ?知らんけど。⋯とほんのりひっくり返してくる意地の悪さよ。
昨年から、モキュメンタリーや怪談の類を色々読んでいるけど、中でも良くできた一冊でした。
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面白い。第四の壁のこんな破り方があるのかと感心する尾を引くホラー小説で、短編集としてもそれぞれの話の完成度も高く、背景にある怪異もじわじわくる嫌さ。考えたくないけど考えてしまうという誰もが経験のある体験を恐怖化してくる。
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「神楽坂をぶたいに怪談を書きませんか。」しかし、どうしても踏み出せない自分がいる。それは物置の奥になおしてある封書があるからだ。中身はポスター。そして、それにまつわる友人達との会話。よく当たる占い師…。
連作短編集で、今で言うモキュメンタリー?
身の毛がよだつ出来事の裏に、必ず出てくる占い師の女性。
彼女は一体何者なのか。
とにかくリアル感たっぷりの一冊。
結局どうなったのか
最終章でバラバラな物語が全て繋がっていたというのはよくある展開だけど私は熱くて好きです。
この作品に関しては、全て繋がっているのでは?という疑惑までで、はっきり答え合わせができたわけでもなく、なんか後味が悪くスッキリしない感じで終わります。そこを楽しめるかって人による
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芦沢さんの書き方が巧妙で臨場感溢れており、本当に実話なのかと何度も思わされた。
最後は怒涛の伏線回収で、各話を繋げるのが少しこじつけのように感じもしたが、それでもやはり面白かった。
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この恐怖、一生モノ。
2019年本屋大賞ノミネート!
静岡書店大賞受賞!
山本周五郎賞ノミネート!
週刊文春ミステリーベスト10国内部門第5位!
このミステリーがすごい! 国内編第10位!
ミステリが読みたい! 国内篇第7位!
ミステリ×実話怪談の奇跡的融合で絶賛を浴びた注目作がついに文庫化。
「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」突然の依頼に、作家の〈私〉は驚愕する。忘れたいと封印し続けていた痛ましい喪失は、まさにその土地で起こったのだ。私は迷いながらも、真実を知るために過去の体験を執筆するが……。謎と恐怖が絡み合い、驚愕の結末を更新しながら、直視できない真相へと疾走する。読み終えたとき、怪異はもはや、他人事ではない――。(解説・千街晶之)
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いやまじで芹沢央すごすきる。文章リアル過ぎ絶対本人の体験談でしょ?これもう怖くて怖くて鳥肌止まらなかった、夜中に読む本じゃない。もしこれフィクションなら芹沢央の技量が凄すぎる
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フィクションかノンフィクションか?
登場人物は、仮名で本当に聞きこんで文章に起こしたものか分からない物語だった。
各章の主人公は、必ず不幸な結末が待っている。
霊障というより、ある人物による呪いか祟りが人
を不幸な目に合わせているようだ。
ホラーものは何度か読んだが、今までにない構成
だった。
九十九怪談に近い恐怖を植え付けられた
ラストは、この人の安否が非常に気になった。
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短編集か〜って気軽に夜に読むんじゃなかった!!面白かったけどちょっとずつこっちに迫ってくるというか、点と点が線で繋がってくる感じがなんか嫌!!!
昼間に読んだ方がまだ怖くなかったです。
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見聞きした怪談話を集めて出版するという筋書きのおかげで怪異のリアル感が増している。ばらばらだった5篇にひたひたと迫るつながりを描いた6篇目を読んで、ぞくり。
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芦沢央さん著書2作目。
短編ごとに事件は解決したように見えるのだが、そこには必ず解せない何かがある。
そしてある人物の影が匂わされていたり…
フェイクドキュメンタリーとわかっていても、その境界がわからなくなってしまいます。
構成もストーリーも面白すぎる!
ホラーだけど、最後は伏線も回収されミステリーとしても楽しめる。
芦沢央さん、うまいなぁって思った一冊です。
Posted by ブクログ
実話形式で語られる物語が特徴的の怪談集。どの話も大袈裟すぎる描写を避けており、その分リアルさが増して不気味さが際立っていた。
特に最終話では、これまでの伏線が怒涛の勢いで回収され、ホラーとミステリの境界線がせめぎ合うような展開。不条理な結末が残るラストは、自分も物語の中に引き込まれるような力強さがあった。その不気味さや謎めいた縁には関わりたくないと思わされるほどの余韻が残る。
さらに、裏表紙の血痕のようなものを虫眼鏡で見ると何かがわかる仕掛けがあり、細部に至るまで不気味さが作り込まれていた。
Posted by ブクログ
この小説はいい塩梅で怖くておもしろかった。
5話の短編集みたいな構図になっている。
個人的には、
1つ目の「染み」と3目の「妄言」が面白かった。
「染み」で明かされる染みの正体と、
その元凶に驚かされた。
「妄言」は最近流行りの「ヒトコワ」って感じで恐ろしかった。
実際に、どこかで起こってそうで胸糞悪く感じた。
1話から5話までの話しの中で、
散りばめられていた伏線みたいなものが、
最後に纏まっていく感じがとても面白かった!!
ホラー作品の面白いところって、
実際に体験した気になって、
自分の現実に戻った時に
「自分の身に起きなくてよかったなー」
と安心するところにある気がしている。
そう考えるとこの作品は没入しやすくて読み終わった後に面白かったなと思える作品だったと思う。
Posted by ブクログ
この題名「火のないところに煙は」立つとも言えるし立たないとも言える。
全6話構成で最終話は書き下ろし、それまでの5話がそこに収束してくのが読んでて気持ちいい
1話1話ちゃんと解決してくれるんだけどその後にまだ問題が…
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めっちゃ怖かった...。幽霊でも人でも理由が分かれば恐怖心も多少薄まるものの、何が起因しているかハッキリしない怪奇現象は異様に怖いな。
最初の入りから何だコレ...?と惹きつけられ、
そういうことなら...と思う全編読み、
最後の章ですべてが繋がった瞬間ゾワっとした。
たまたま持っていたのが初版で、カバー裏まで楽しみました。
ホラーはクセになるなぁ。今夜はお風呂入れないけど、もっと読みたい。
「その霊との縁を作りたくなければ、寄り添うように語りかけてはいけません。」
Posted by ブクログ
”モキュメンタリー”で語られるホラー小説。
芦沢央本人である私が、小説新潮に怪談を依頼されて……という形式で6話が語られていくというもの。
各話はそれぞれ独立した話のように語られていくが、次第にその各話で異様な繋がりを見せ始める。
誰かはわからないが大きな力に動かされているような、そんな何かが見えてくるというもの。
しかも、その正体が実はすぐ近くにいそうな……と思えるものなのも良かった。
物語の全体像は解明されるわけではないのだが、だからこそ自分の生きている現実のすぐ隣には異様な何かが口を開けて待っているのだ、という気もした。
自分が生きている現実という安全圏はずっと続いていきそうな気がするが、ホラー、特にモキュメンタリーはそんな安全圏はちょっとした何かですぐ壊れてしまうんだ、ということを教えてくれるから好きだ。
Posted by ブクログ
どの話も筋が通っていて推理小説のような面白さがあり読みやすかった。
ところどころ人の嫌な部分の描写があり、作者買いをしても楽しめる内容だと感じた。
Posted by ブクログ
非常に良くできた実話(風)怪談譚集。
個人的に、ホラーは当事者性が一番大事だと思っていて、読者の乗り物となる語り部自身が怪異に巻き込まれたり、実際に恐怖や危機を感じていないと読み手に怖さが伝わり辛い。
そして最も優れたホラーは、読者すら怪異や恐怖に巻き込み、それに接してしまったことで我が身や実生活まで恐怖に侵蝕されてしまうのだが、それを達成している作品は稀だし、困難な企てだとも思う。
本作はまさにそこに挑んでおり、その姿勢だけでも十分に評価できるし、実際怖い。
SNSといった書籍以外のメディアとも連携させて現実と本書の中身をリンクさせる試みなどからも、本気で怖がらせようとしている心意気を感じる。
内容については導入となる一話目が秀逸。ミスリードを生む話運びから背筋が寒くなる着地が見事。
ただ、ここであまりにもインパクトのある凶源が提示されたことで、以降の章でもその片鱗を自然と探してしまい、オチに辿り着く前に全体の骨格が判ってしまったのが残念だった。
もう一つ裏切りや盲点をつくような恐怖があったらと思うのは贅沢な要求か。
それでも、中弛みすることなく読み進められるテンポの良さや、災禍の背後にある「人の悪意/善意」をミステリーの仕立てで現出させる手際の鮮やかさなど、ホラー短編集としては一級品。
記憶を消して神楽坂で読み返したい一冊。
清濁、併せ持つ
ホラーでも有りミステリー的な謎解き要素もありました。怪現象も人間も善悪が判断、出来ないのと最後までフィクションなのか事実なのか読む側も混沌とした気持ちになる作品でした。
Posted by ブクログ
ミステリー要素もあるが、メインはホラーだった。1話完結の話がいくつかあり、最後にそれらに関連があったことや、後日談のように書かれた内容には少しゾッとしたし、これって実話なのかな?と思えるようなリアルさがあった。
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染み
私。「小説新潮」から短編小説の依頼を受ける。新卒で中野にある出版社で働いていた。
瀬戸早樹子
大学時代の友人。
角田尚子
早樹子の高校の同級生。
榊桔平
オカルトライター。
神楽坂の母
占い師。
お祓いを頼む女
私
鍵和田君子
フリーライター。一回り近く年上。
平田千惠美
祟られていて君子にお祓いを依頼する。
トシフミ
千惠美の息子。
榊
妄言
私
君子
榊
塩谷崇史
九年ほど前、当時三十二歳で埼玉県の郊外に家を買った。
オダ
塩谷の右隣の家。
前原寿子
塩谷が内見に行った時に来た隣家の住人。
由美
塩谷の妻。
助けてって言ったのに
智世
ネイルサロンで働く。
和典
智世の夫。
静子
智世の義母。
綿貫
新潮社校閲部。
本間
不動産会社勤務。
小林
「小説新潮」編集部。
榊
陣内
拝み屋。
誰かの怪異
岩永幹男
千葉県内の大学に通う。
粟田
岩永の隣人。
中嶋
岩永の同じ学科の友人。
岸根
修学旅行のとき、この部屋は悪い霊がいるから嫌だと騒いだ
後藤
粟田の部屋の反対側の隣の住人。
禁忌
榊
陣内
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実話怪談録の体裁をとった連作短編。
どの話も怖いし、各話の繋がりも見事なんですが、怪異の大元がひどい。
すべての事件の黒幕が謎の占い師のようだが、コイツが「私の言ったことを信じないとブチ殺す! 疑ったら即殺!」という迷惑おばさん。
怪異自体は面白怖いのに、そいつが元凶だと思うと怖さも薄れて、しょーもなさを感じてしまった。怪異を引き起こす者としての品格に欠けている!
こんなブチ切れ暴君みたいな俗物じゃなくて、人間には理解できない超常の存在が怪異を生むはずなのだ!
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フェイクドキュメンタリーなホラー短編集。芦沢央の小説は初めて読んだが、とても読みやすくいつもの1.5倍くらいのスピードで読めた気がする。内容も面白く、現実と非現実の区別があやふやになる感覚は良い体験であった。怪談自体に目新しさは感じられなかったが、人間の腹の奥に秘められた感情的な部分と怪異を上手く絡めることで恐怖を煽っていた点は上手いと感じた。
Posted by ブクログ
芦沢央氏の作品を読むのは『神の悪手』以来。ひさしぶりに見ても、スーッと頭に入ってくる綺麗な文体が心地よく、読みやすかった。
『火のないところに煙は』。このタイトルに惹かれてしまったのは私だけではないはず。火のないところに煙は——立つの!?立たないの!?
思わせぶりな本作を含め、芦沢氏の作品は「おっ?」と疑問を抱かせるようなタイトルをつけることが多く、ついつい書店で手に取ってしまうことも少なくない。本当にいいセンスをしていると思う。
さて、本作はドキュメンタリー風のホラー小説だ。
私はまた未読なのだが、第一話『染み』で登場する『許されようとは思いません』という小説も、実際に芦沢氏が手がけた作品。存在は知っているどころか、私はすでに『許されようとは思いません』を購入しているため(積読状態)、これは実話なのか、それともただの小説なのかと疑ってしまった。見事に現実と虚構の境界線をうやむやにできている。
だからこそ本作は、実態を持った「何か」が側にいるような、じっとりとした怖さを押し付けてくるのではないだろうか。
第三話『妄言』や第四話『助けてって言ったのに』など、物件に関するエピソードもあり、ホラー小説でこの手の話を読むたびに、私は来年考えている引っ越しが怖くなるのである…。
実は過去に私も、埼玉県に要件を満たす良い物件を見つけ、内見をしようと不動産会社へ訪れた際、「心理的瑕疵物件ですね」と言われて引っ越しを考え直したことがある。いくら創作物とはいえ、物件モノの怪談は多い。いざ自分が怪異に遭遇するかもしれないと考えると、怯えてしまった気持ちも分かってもらえるだろうか。怖いものは怖いのだ…。
最終話『禁忌』では、まとまりがなかったこれまでの5つの話の共通点が見えてきて、背筋がゾゾッとする。綺麗な伏線回収と、意味が分かった時に恐怖が追いついてくる感覚に酔いしれつつ、本を閉じた。
Posted by ブクログ
初めての作家さん。お名前は“よう”さんと読むんですね〜。
文体も読みやすくて一気に読んだ。
こちらは「怪談」だったが、“生きている人間”のことならどんなふうに描くんだろう、他のものも読んでみたい、と思い、早速いくつか入手。楽しみだ。
Posted by ブクログ
こっっっっわ、、!!
2016年8月、2017年2月、、、と実際に掲載された三ヶ月後の話だったりリアルタイムを綴っていてゾッとします。
怪奇現象的な怖さだけではなく、“怒られるから隠す”とか“救えなかった人”とかちょいちょい人間味のある怖さがあって、個人的な体験(親戚の葬式で参列者の写真を棺にいれる是非について家族で話す機会があった)でのことを思い出し、「何かあったときに後悔するからやめなさい」というゾッとした記憶を思い出しました。
Posted by ブクログ
安定の芦沢央クオリティ。面白かったです。
短編の1つ1つは、ホラーとミステリ(謎)の要素があり怖い半分驚き半分。最後の話でこれまで感じていた違和感、もしかしたら?という思いが一気に回収されて良かった。1話目の時点でコイツ放置しておわらんやろ、と思って読み進めたので伏線とか小さな違和感に薄々気付きながら読めた。
作者自身を登場させていて、フィクションか実話か曖昧な演出もあって怖かった。
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文芸本で一度読んだが、出張先で再度読みたくなり購入した。ドキュメンタリー形式の怖い話が5篇だが、どれも後味悪く終わる。独立して見えた短編が最後…
伏線回収が素晴らしい。3.8
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この本は、2〜3年前に友達にすすめられたもの。怖いと聞いたので、尻込みして手に取れず、夏のうちに読もうかな、、、と読んでみた。
1話 染み
『「許されようとは思いません」という本のゲラを戻し終えたその日に、小説新潮から依頼を受けた』、で始まるので、実話のように感じられる。この「私」は、芦沢央自身かと思って読める。オカルトライターの榊さん。
ああ、裏表紙の血のシミはこれか。布地に血が付いてて凸凹してるかのように見えてたけど、よーーーく見ると凸凹じゃなくてたしかに文字が書いてある。「あやまれあやまれあやまれ」誰になにを謝れと?どうやって?
神楽坂の母と呼ばれる占い師。小花柄のチュニックを着た普通のおばさん風。
友達も、何かを叫びながら車道に飛び出して亡くなった。
2話 お祓いを頼む女
君子さんの仕事場に子供を連れて押しかけてきた女。お祓いが出来る人を紹介してほしいと。夫が事故をおこし、息子には奇怪な様子があると。狛犬のたたりではないかと。
夫がひいたのは息子だった。息子が飛び出したのは、お婆さんの笑い声が聞こえたせいだった。耳元で怒鳴るような笑い声。
3話 妄言
一戸建てに引っ越してきた夫婦。隣の家の寿子と妻が親しくなる。寿子は最初からおかしかった。夫が浮気をしてると妻に言ったらしく、妻は夫を疑うようになる。
事実無根だという夫に、間違いなくみたと言いはる寿子。妻の「火のないところに煙は立たないって言うじゃない」という言葉。
寿子が御札を持ってきていて、絶対に疑ってはいけない、心から信じてシンドウ様におすがりするようにと言う。
夫は、はずみで寿子を突き飛ばして殺してしまう。予知ではないのかと榊さんは考える。
4話 助けてって言ったのに
ネイリストの智世(ともよ)夫婦が夫の実家で同居を始めると、智世が恐ろしい夢をみるようになる。夫の母も同じ夢を過去に見ていた。家を売却して引っ越そうとしたが、買い手が見つからないまま、智世が亡くなる。
夢に出てくる女性が「助けてって言ったのに」と恨みを口にしていた。
5話 誰かの怪異
大学入学とともに入居したアパート。
お風呂の排水口に長い髪がたくさんあったり、テレビが勝手に幼児向け番組に切り替わったり、鏡に見知らぬ女の子が映ったり。
泊まりに来た友達に話したことで、霊感のある友達を連れてこられ・・・・・
私は、4話に出てくる拝み屋の陣内さんの、その霊との縁を作りたくなければ寄り添うように語りかけてはいけない、という言葉が1番怖かった。
たまたま見かけたお地蔵様とかに、ふと手を合わせることってあると思う。
見知らぬ人なのに、安らかにお眠りください、などと祈ってしまうこともある。
優しい気持ちでそうしてしまうこともある。
それは、やってはいけないんだ。
それと、この本のエピソードって、
知ってたら教えてって書いたせいで話が集まってきてる。不動産屋が3話を、別の不動産屋が5話を、といった具合。
不幸とか不運とかって連鎖するとか、
呼び寄せるとか、いう。
それも怖いなって思った。
私としては、解決しないのがモヤッとする。占い師が誰なのかわかってないし、
榊さんと連絡とれてないのもなあ。。。
これって、その占い師と関わってしまった人が、その占い師を否定する(疑う)ようなことを思ってしまうと祟られるってこと?
何も思ってなくても、離れちゃだめと言われた恋人と別れたら祟られるってこと?
それらは占い師の意思? その人の意思ではないなら、その人も何かに祟られてる?
寿子は心から信じてたのに??予知のことはどうなってんの?
なんか、救いも希望も解決もなくて、
んーーーーー、と思ってしまった。
あと、排水口に長い髪の毛ってよくあるけど、へんな定番。幽霊になるひとは掃除してないってことかい(笑)
ホラーは苦手かも。。。。