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自ら産んだ子を「取り替え」た、繭子。発覚
に怯えながらも、息子・航太への愛情が深ま
る。一方、郁絵は「取り替えられた」子と知
らず、息子・璃空を愛情深く育ててきた。そ
れぞれの子が四歳を過ぎた頃、「取り違え」
が発覚。元に戻すことを拒む郁絵、沈黙を続
ける繭子、そして一心に「母」を慕う幼子た
ち。切なすぎる「事件」の、慟哭の結末は……。
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Posted by ブクログ
産院で衝動的に自分の産んだ子と他人の子を取り替えてしまった母親が、精神的に追い詰められていく様を描いた前半。後半は、その4年後に取り替えられていたことを知った母親側の苦悩を描く。
読み手が男性か女性か、出産の経験の有無、普通分娩か帝王切開か、子育て時に専業主婦か仕事を持っていたかなど、その立ち位置によって受け止め方や衝撃度が大きく異なる作品だと思う。
私は子育てを終えて久しいが、二人の母親の苦しみが途切れることなく伝わってきて、胃が痛くなるような読書だった。
読後も、将来二人の子ども、特に取り替えた親の子どもが事実を知ったときどうなるのかを想像してしまい、憂鬱な気分がしばらくは抜けなかった。
余談だが、そう言えば我が家では断乳後の息子が耳たぶを触るのが好きで、私のはもちろん近くにいる人の耳によく触れていたなと、懐かしく思い出した。
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