貘の耳たぶ

貘の耳たぶ

721円 (税込)

3pt

自ら産んだ子を「取り替え」た、繭子。発覚
に怯えながらも、息子・航太への愛情が深ま
る。一方、郁絵は「取り替えられた」子と知
らず、息子・璃空を愛情深く育ててきた。そ
れぞれの子が四歳を過ぎた頃、「取り違え」
が発覚。元に戻すことを拒む郁絵、沈黙を続
ける繭子、そして一心に「母」を慕う幼子た
ち。切なすぎる「事件」の、慟哭の結末は……。

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貘の耳たぶ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    子育て世帯にぶっ刺さり
    最初は変な事件を起こした変な人の話で終わるのかと思いきや主題は別の所にあって
    子供との本当の関わり方を考えさせられる内容
    素晴らしかったです

    0
    2025年11月11日

    Posted by ブクログ

    夢中で読んで一気読み。
    もっと続きが読みたい。
    子供が小学生、中学生、高校生・・・と成長していく過程で、取り違えについてどう思うか、どう考えるか、子供視点での話も読みたい。

    0
    2025年07月11日

    Posted by ブクログ

    あなたは、新生児の『取り違え』が現実に起こっていることを知っているでしょうか?

    『新生児 取り違え』、これら二つの言葉を検索ワードにボタンを押すと驚くことに幾つもの結果が返ってきます。『ほとんどは外国で起きた事件のニュース』という一方で、現在進行形で裁判が行われている例など、日本でも実際に『取り違

    0
    2025年07月07日

    Posted by ブクログ

    自分が産んだばかりの息子を、新生児室に寝ている同じ日に生まれた隣の子供と入れ替えるというありえない行為を、誰もが実行してしまう可能性があるかもしれないと思えるほどの精神状態の描写を表現している。その後のいつバレるか分からないとビクビク暮らす日々、入れ替えられた家族の精神描写もリアルすぎて読み始めると

    0
    2023年01月16日

    Posted by ブクログ

    福山雅治主演の映画「そして父になる」では看護師が故意に取り違えたが、この作品は母親が取り替えた。でもそこには悪意なんてものはなく、十分に同情する状況でもあるし、なにより子供を愛していた。仮に取り違えなくても愛しただろうに。そして取り違えられた側ももちろん。同情してしまう感情もあり、でも取り返しのつか

    0
    2022年01月24日

    Posted by ブクログ

    出産後の、最初に我が子を見た時に「もう逃れられない、この子の人生に全責任を持たなければならない」とその責任の重さに押しつぶされそうになったことを思い出す。

    2人の母親の気持ちを丁寧に描写してあり、唸らされる。
    後半、物語がうねり始めると、読んでいる私もそのうねりに飲み込まれてしまった。

    読み応え

    0
    2024年07月19日

    Posted by ブクログ

    きっと繭子の気持ちをわからないと切り捨てられる人は、強い人。精神の不安定の末の行動は理屈じゃない。嫉妬や自尊心の揺らぎ、生々しい慟哭のような心理描写。2人の主人公それぞれの、弱さと強さ両面を捉えながら描かれていく。

    0
    2024年07月03日

    Posted by ブクログ

    産院で衝動的に自分の産んだ子と他人の子を取り替えてしまった母親が、精神的に追い詰められていく様を描いた前半。後半は、その4年後に取り替えられていたことを知った母親側の苦悩を描く。

    読み手が男性か女性か、出産の経験の有無、普通分娩か帝王切開か、子育て時に専業主婦か仕事を持っていたかなど、その立ち位置

    0
    2023年02月22日

    Posted by ブクログ

    面白くて一気読みした。

    繭子の自分を犠牲にした母性もわかる気がしたし、郁恵の気持ちも痛いほど分かった。

    普段、育児にかかる手間を厭うていた気持ちを、正してもらえた気がした。

    0
    2022年09月03日

    Posted by ブクログ

    読んでいてこんなにも苦しくなったのは、私も子育て中だからだと思う。
    我が子は血が繋がっているから可愛いのか、と聞かれるとそうではないと思いつつも、どこかで自分と似たものを感じるというところも大きい気がする。何年であれ、子どもと過ごす濃密な時間は限られているのだろうから、写真や動画に収めることに囚われ

    0
    2021年08月10日

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